遊戯王5D's 第102話
第102話「ただ勝利のために」
vsジャン戦、決着。
うおぉぉっ!!なんという熱いデュエル!
ジャンのライノタウルスの二度目の攻撃。
遊星は、伏せていたトラップ、調和の結晶で、墓地からスターダストを特殊召喚、
さらにジャンのLPにダメージを与える事に成功。
しかし、調和の結晶を使ってしまった今、もはや遊星には切り札がないとジャンが言い当てる。
遊星のターン、スターダストの攻撃でライノタウルスを破壊、ジャンのLPがセーフティーラインの800を下回った。
ここでスピードワールド2の効果を使えば、ジャンのライフを0にできるだずだが・・・。
ジャンが永続トラップ、サウザンドクロスを発動。
三回までLPを1000にする効果で、守りを固める。
一気に1000以上のダメージを与えなければ、ジャンを倒せない?
遊星はトラップ、コズミック・ブラストを伏せ、スターダストへの攻撃を引き金に、返り討ちを狙うが。
ジャンのトラップ、表層の平和が逆に遊星のLPを削り、さらにコズミック・ブラストも破壊されてしまう。
自分の考えが全て見抜かれ、残りデッキが2枚。
悩む遊星を、ジャックが奮い立たせる。
「遊星!この俺に、いつまで不抜けたデュエルを見せる気だ!」
ジャックに促され、チーム全員が、遊星を信じて声援を送る。
仲間に励まされた遊星が、シンクロンエクスプローラーをドローし、
ジャンク・ウォリアーをシンクロ召喚。
ここでアクセルシンクロを思い出す遊星。
未だその謎は解けず、まだアクセルシンクロは出来ないが、
今の自分に出来るのはコレだと、SP(スピードスペル)スピード・フュージョンを発動。
スターダストとジャンク・ウォリアーを融合させ、
波動竜騎士ドラゴエクィテスを融合召喚!
ドラゴエクィテスの攻撃によるダメージを、ジャンはトラップで跳ね返そうとするが、
ドラゴエクィテス自身の効果でダメージはさらにジャンに返される。
これでサウザンドクロスの効果によるジャンのLP回復は二度目。
あと二回攻撃が通れば、ジャンを倒せる?
まさかのシンクロモンスターによる融合召喚に、驚く仲間達。
読みが外れたジャンも動揺する。
このまま2ターン後の遊星のデッキ切れを待つのは危険だと判断し、仕掛けるジャン。
破壊されたライトニングトライコーンのモンスター効果を使い、ヴォルテックバイコーンを特殊召喚。
自爆攻撃によるデッキ破壊を仕掛けるが、遊星はトラップ、くず鉄のかかしでこれを回避。
いよいよ遊星のデッキは残り一枚。これが本当のラストターン。最後のチャンス。
この時、最後のドロー後も遊星は表情を変えない。
いつもの展開、奇跡のドローで勝利を確信した、という様な感じではないです。
これまでにドローしたカード、墓地に送ったカードを、恐らく遊星は全部覚えていて、
最後の一枚も、多分ドローする前に分かってたんじゃないかな?
ドローしたカードを見るのは、自分の記憶を確認する為だけ。
スピードワールド2の効果でジャンのLPを800削り、
三度目のLP自動回復で、ついにサウザンドクロスの効果が切れる。
Sp-オーバー・スピード発動で墓地から手札に加えたラピッド・ウォリアーで攻撃を仕掛けるが、
これもジャンのトラップに阻まれ、逆に遊星はダメージを受けてしまう。
最後の攻撃も止められてしまった遊星に、もはや為す術はない??
ジャンが次のターンを凌ぎきれば、デッキ0で遊星の敗北が決定してしまう。
ジャンのターン、遊星がトラップ、サモン・タックスを発動。
遊星のコンボを見破ったジャンは、スピードワールド2の効果を使い、サモン・タックスを破壊しようとするが。
墓地のスターダストの効果を得たドラゴエクィテスが、これを阻止。エンドフェイズに復活。
これで、召喚されたモンスターの攻撃力の半分のダメージを受けるサモン・タックスと、
自分が受ける効果ダメージを相手に与えるリフレクト・バリアのコンボで、
ジャンのライフを0に出来るはず!
しかし、ジャンは召喚した幻覚獣ヒュプノコーンの効果で、セットしてあったリフレクト・バリアを破壊。
遊星のコンボは発動できず・・・。
ジャンのSpでダメージを受け、さらにトラップ発動により、遊星のトラップ、サモン・タックスとくず鉄のかかし、
は破壊されてしまう。
遊星の場に残ったのは守備表示のラピッド・ウォリアーのみ。
LPは二人とも300。
ここでジャンがターンエンドすれば、チームユニコーンの勝利は目前。
だが、その時、ジャンが見たものは・・・・。
まだ諦めていない、遊星のその目。
勝利は確定しているハズなのに、ターンエンドを宣言できないジャン。
アンドレがジャンの気持ちを代弁する。
ずっと待ち望んでいた、今までの自分を変えてくれる、本当の強敵に出会えて、
今のジャンは、心の底から勝ちたいを思っているのだと。
しかし、チームの為の勝利を優先させるなら、危険な勝負をする訳にはいかない。
彼らの合い言葉、フォー・ザ・チームが、ジャンに重くのしかかる。
「そんな奴に出会っちまったんならよ・・・・やるしかねぇだろっ!」
ジャンの気持ちを理解したブレオが「GO! JEAN!」のサインボードを掲げて叫ぶ。
「行け、ジャン!
チームの事なんて忘れて、そいつを思いっきりブチのめせ!!」
このシーン、凄く好きです。
普段はクールな人達なのに。
ジャンを見守る二人がとても嬉しそうで。
はしゃぐようなブレオの仕草とか。
三人の絆の深さを感じさせる、名場面。
ブレオの言葉に、迷いを振り切ったジャンが、ヒュプノコーンで仕掛ける!
遊星が最後にドローしたカード、牙城のガーディアンを手札から墓地に送り、
その効果でラピッド・ウォリアーの守備力は1500アップ。
ヒュプノコーンは破壊され、ジャンはLPを失う!
二人の攻防を、固唾をのんで見守る仲間達。
いつもの調子で遊星を激励するジャックと、
同様に、ジャンにGOのサインを出し、励ますブレオとアンドレとか。
両チームとも、良い仲間に恵まれ、最高のデュエルが出来て良かった。
最後まで諦めない遊星の闘志に惹かれ、全力を出したくなったジャンが、結局は負けてしまった訳ですが。
遊星が諦めてない=まだ何か策がある、
あるとすればこちらの攻撃を待っているハズで、それが罠だと分かっていたハズなのに。
その罠に挑まずにいられないって、どんだけ熱いんだ、ジャン!
戦術で勝負するハズのジャンが、遊星の”熱血さ”に負けた、
と言うか、上手く乗せられたって感じです。
本来なら、その手に乗るかよって言って、クールにターンエンドを宣言して勝利するキャラなのに。
チームユニコーンの三人が、才能でも計算でもない、何かを遊星は持っていると言ってましたが、
まさにこれが遊星の真の力、デュエリスト達を惹きつける魅力、なんですね。
残りデッキ数枚、それを使い切る前に決着をつけなければならないという不利な条件下でのデュエルに、
見てる方がドキドキワクワクしっぱなし。
おまけに初めての融合召喚とか!
融合と言えばGX十代の十八番でしたが、まさか遊星が融合を使うとは。
このデュエルを十代さんが見たら何て言うかな?
チアガールの女の子達がツヤツヤでかわいい。
キャラの仕草やモンスターのアクションも良かった。
(作監:波風立志)