遊戯王VRAINS 第42話
第42話「スターダスト・ロードの導き」
Playmakerとリボルバーのデュエルが続く。
速攻魔法でピンチを切り抜けたPlaymakerが次のターン、
効果でリボルバーの場のモンスターを除去しようとするが、これも阻止されてしまう。
残りLPは僅かなPlaymakerが賭に出る。
Aiの助けを借りながらストームアクセスで得た新たなモンスター、
トランスコード・トーカーをリンク召喚、形勢を逆転させる。
対するリボルバーも父の助けを借りてストームアクセスで
トポロジック・ガンブラー・ドラゴンのリンク召喚に成功するが。
父の死を知り、焦るリボルバーは相討ちを仕掛ける。
同時にLPが尽きた二人はデータストームの中へ消えていく。
熱い展開でした。
瓦礫が舞うデータストームの中での危険なストームアクセス、というハラハラする場面。
両者とも腕を失う大惨事でした。
PlaymakerはAiにより腕を修復。
リボルバーは父・鴻上博士の助けで修復。
これまで直接的にPlaymakerのデュエルに介入する事の無かったAiが、
今まで見せなかった能力を発揮。
失われた腕の修復、Playmakerを掴んでDボードに引き上げ、
Dボードの操縦を引き受け、瓦礫の衝突からPlaymakerを守り、ストームアクセスを成功させる。
一方のリボルバーは、土壇場で父、鴻上博士が現れて、息子の腕を修復し、新たな力へと導く。
ピンチを父親に救われるなんて、なんだかこちらの方が主人公みたいですね。
最後の戦いで亡き父に導かれた5D'sの遊星を思い出しました。
父か示す光の道筋が、いつも自宅から見ていたスターダストロードと同じ光景、というのもロマンチックです。
小さくなって戻ってきたAiを見た時のPlaymakerが、僅かに微笑んでいる様にみえました。
前回は「こいつとの間には何も無い」と言ってはいましたが、やはり多少、何か感じるものはあるんですよね。
それは友情とは違うし、信頼するにはまだ足らないけど、共に戦ってきた絆というべきもの、かな。
本当に微かな絆ですが。
そして、相討ちのラスト。
父の死を知り、焦っていたのは分かりますが。
Playmakerを道連れにヤケになったのかな?
敗北により自身がデータ化してハノイの塔に吸収されたとしても、それを阻止するPlaymakerさえいなくなれば、
後は自動的にネットワーク世界を破滅させる事ができるのかな。
それともデュエル終了後、ログアウトを可能にして、父の元に駆けつけたかったのか?
リボルバーの本名が了見(りょうけん)だと判明しました。
序盤で映った表情、太眉で力強い眼力が意志の強さを感じさせます。
鴻上博士と了見の親子の絆。
息子を巻き込んだ事に罪悪感を覚えながらも、世界の為に息子に頼らざるを得なかった鴻上博士。
悪い父親とは言い切れませんが、何とも不幸な親子としか言いようがない。
次回予告で遊作と了見の対面がありそうです。
アニメ遊戯王では定番の「デュエルに勝利して事件を解決」ではなくて、
リアル世界からのアプローチで解決を図るのかな?
これは珍しい展開ですね。
ただ、リアル世界で直接対話し、お互いの事情や過去を話し合った所で理解し合えるとは思えないから、
やっぱりもう一戦ありそうな予感がします。
ロスト事件の「あの声」の主は?橋落下から救ったあのデータストームは?
これも次回明かされるかな?
多分これもリボルバーだと思うのですが、果たして。
真実を知った所で、遊作は本当に救われるのか?草薙の弟、ジンは笑顔を取り戻せるのか?
恨みを晴らすなら了見を殴る事も可能ですが、優しい遊作ならそれはできないでしょう。
全てに決着が付くのはまだまだ先だと思いますが、
遊作が自分の過去に、人生に、どう決着をつけて、どう受け入れていくのか。その過程に注目したいです。
イグニスの危険性を知った後、遊作はAiをどうするのか?
危険なAIなら消去してしまおう、と思える程遊作は冷酷ではなさそうです。
SOL社へ復讐する為の道具または人質として引き続き利用する、という手はありそう。
でもそれを終えた時、本当にAiを自ら処分できるのか?
それとも共存できると信じて活かしていくのか?
イグニスは果たして、信用に足るのかどうか?は今も確信が持てません。
今回は自身を盾にしてPlaymakerを守ったりと献身的な活躍を見せましたが、
それもPlaymakerと一蓮托生。もう後が無い!というピンチでやむを得ず、というように見えます。
自分の能力を今まで隠してした所も、怪しい。
嘘をつけるAIが本当にずる賢いなら、
遊作を騙し、同情や仲間意識を呼び起こさせて、自分を守るように仕向ける事もあり得そうです。
あるいは複数の人格を持っているかも。
遊作達に本性を悟られないようにするおバカな表の性格のAiと、
それとは違った、人類の破滅を目論む本当の人格イグニス。
どこまでも人間をよく観察し人間を良く知る賢いAIならば、
人間の情をも利用しようとするだろうし、
その「情」を引き出すために都合のいい人格を自らプログラムする事は可能かもしれない。
(脚本:武上純希)
(作画監督:金子優司)