遊戯王ZEXAL  第47話

第47話「遊馬が棄権!? 奪われた「かっとビング!」」



IIIとのデュエル。

俺はあいつの本当の気持ちが知りたい。本当のデュエルがやりたい、と。

覚悟を語る遊馬。

ナンバーズクラブの仲間達も応援に駆けつけてくれた。



IIIが早速、No.33 先史遺産(オーパーツ)−超兵器マシュ=マックをエクシーズ召喚。

ゴゴゴゴーレムを伏せて守りを固めた遊馬だが、

IIIはカブレラの投石機の効果を使い、自分の場のモンスター、

アステカ・マスク・ゴーレムをリリースしてゴゴゴゴーレムの攻撃力を0に。

攻撃力が変化した事で、マシュ=マックの効果を発動させ、遊馬にダメージを与える。



墓地からアステカ・マスク・ゴーレムを特殊召喚して、

再びカブレラの投石機の生け贄にしようとするIII。

あれほどオーパーツが好きだと言っていたIIIが、自分のモンスターをただの駒だといい、

犠牲にしようとしている。



自分のデュエルをしろよ!と言う遊馬に、IIIは言う。

「遊馬。ウザイんだよ!目障りなんだよ!キミのいちいちが!!」



左手の紋章が光り、鎧を纏ったIIIが、遊馬のかっとビングを奪う。

かっとビングを忘れた遊馬。

父親との記憶も、仲間との友情も、すっかり変わってしまう。

アストラルも封印され、遊馬絶体絶命のピンチ!!







トロンから新たな力を与えられたIII。

儀式で苦しむIIIの姿に、Vが目を背ける。

ハルトの儀式の時は表情一つ変えずに見ていたくせに、

苦しむのが弟となると、流石に見ていられない?

冷徹な様に見えて、身内にはやはり優しいんだな。



トロンの力(元はハルトの力?)を移植され、アストラルが見えるようなったIII。

遊馬の力になっているアストラルの存在をしっかり意識してます。



前半のデュエル、遊馬は自分のデュエルがしたいといい、

アストラルのアドバイスを拒否したり、

お前のせいで!なんてアストラルに対して文句言ったり。

相変わらずの凸凹ぶり。

アストラルに頼らず、自分一人で勝負したいという気持ちが、

遊馬の中で強くなってきているのかもしれない。



大好きなオーパーツ達を、ただの駒だと言って強がったり。

アステカ・マスク・ゴーレムは、子供の頃、大好きな父様から貰った大事なカード。

それを生け贄にしてまで、遊馬を倒そうとするIIIの、悲痛な思い。

破壊されるアステカ・マスク・ゴーレムの痛々しい姿は、IIIの心を現している様で・・・。



今のIIIは、勝利に固執するあまり、慎重なその戦術は読みやすい、

とアストラルに言われてます。

相手の心理を踏まえて戦術を読むアストラルは流石。

心理フェイズにも強くて、相手の挑発に、

焦ったり怒りの感情に流されそうな遊馬を諭すアストラルの役割は大きい。



遊馬の反撃で、小鳥とキャットちゃんが一瞬、手を取り合って喜ぶシーン。

その直後に、そっぽ向くキャットちゃん。

キャットちゃんにとって、小鳥はやっぱり恋のライバルなんだ。(笑)

小鳥の方は「?」なのに。(笑)



余談ですが、漫画版の方で、何かと張り合ってる二人もかわいいです。



「君には分からない・・・・。

 仲間に囲まれ、幸せでいる君には。

 本当に苦しい時や悲しい時、誰にも側に居て貰えなかった僕の気持ちは。」

「やっと取り戻した僕の家族、ボロボロだった!すっかり歪んでいた!!

 でも・・・それでも僕は!!守りたいんだよ!!」



IIIの言う「苦しい時や悲しい時」と言うのは一体・・・何があった?

「やっと取り戻した」という事は、一度家族と離ればなれになった事がある?



「ボロボロだった!すっかり歪んでいた!!」の台詞と、

この時のIIIの表情が辛い・・・・。(泣)

昔とは違う、変わってしまった家族、笑顔のない家族。

それでも、家族を守りたいという悲痛な思い。



トロンは遊馬の強さをしっかり分析してました。

九十九一馬の不屈の精神を受け継いだ息子の遊馬は侮れないと。

それを踏まえて、遊馬の大切なものを奪う力をIIIに与えたのか・・・。

トロンは九十九一馬をよく知っているような口ぶり。

昔は親しかった??



かっとビングを忘れた遊馬の、ねつ造された記憶が見ていて辛い。

小鳥は九十九くん呼び。

挑戦する事に怯え、臆病者と嘲笑され。

胸にあるハズの皇の鍵も見えない。

怖い、怖いよ・・・みんな僕をバカにしてる・・・。



一人称僕で、弱気で、何もかも怖いっていつも怯えて、

なんか自信が持てない最近の子供的なあれかな?

これは酷いし、可哀相だ・・・。



紋章の力でアストラルが見えなくなった遊馬に、

邪悪な力に飲まれるな!とアストラルが遊馬の肩に触れようとして、

すり抜けてしまうシーン。

ここ切ないです。

こういう肝心な時に遊馬に触れ、力になる事が出来ない。

人の感情を理解し、すっかり人間らしくなったアストラルなのに、

結局は人間じゃないし、実体を持たない存在である事の悲しさ。



漫画版で、勝利を喜び、遊馬とアストラルが思わずハイタッチしようとして

すり抜けてしまう場面があったのですが、それを思い出してしまいます。



闇堕ちしてしまったIII。

いきなり鎧を纏って、顔芸になるし。

前回までの、あのかわいかったIIIくんはどこへ・・・。(汗)



その歪んだ笑顔の裏に、家族への思いがあるのかと思うと、辛い。

いっそ家族を見捨てる事が出来たら楽だろうに、という意見もありましたが。

確かに復讐の為に今は歪んでしまったけど、

VとIVの、弟IIIに対する態度を見ていると、兄弟の絆は今もちゃんとあって。

(Vの「頼んだぞ」とか、ダメージで吹っ飛んだIIIを見てIVが「スリーー!!」と叫んだり。)

だから尚更辛い。



例え兄弟の絆が失われ、IIIを手駒として扱うような事があったとしても、

やはりIIIは家族を裏切れないかも知れない・・・。

IIIは家族に縋っているように見える、と表現してる方も居ました。



そして、遊馬のかっとビングを奪い、アストラルを封印する。

主人公の大切な物を奪うこの展開は予想外に残酷過ぎて。

ここまで酷い目にあった遊戯王主人公が今までいたかどうか。

DMで言うと闇遊戯から相棒を奪うとか、GXでカードが見えなくなったり仲間全員失った十代とか。

それに匹敵する残酷さ。

5D'sで遊星から絆を奪う展開とか考えただけでも恐ろしいです。



第1話の扉が、力の代償に大切な物を失うとか言ってたけど。

今回の話で、IIIによってかっとビングとアストラルという大事なものを二つも失ってます。

もうこれ以上失うものなんて無いよ!!(泣)



IIIがここまで残酷な事をするのは、

自身が絶望の中に居るからこそ、遊馬の存在が眩しくて。

だから遊馬の大切なものを奪おうとする辺り、

第1話で遊馬の大事な皇の鍵を壊しデッキを奪おうとしたシャークさんと、

IIIくんは似てるのかもしれません。



遊馬にした事も酷いけど、IIIも何とか救われて欲しい。

もういっその事IIIくんが闇堕ちで酷い事になって、VとIVが見かねて止めに入って、

昔の家族に戻って欲しいというIIIの悲痛な願いを知って兄様達が改心するとか、

そういうハッピーエドないですか?!



あと必死に遊馬の名前を呼ぶアストラルにも泣く。

今まで遊馬の名を、こんなに必死に何度も叫ぶ事なんか無かった気がする。(涙)



そして次回予告。

アストラル死すって?!!!!



サブタイトルで「死す」と言えば、

DMの「城之内死す」が良くネタにされますが。(笑)

(参照:城之内死すとは (ジョウノウチシスとは) - ニコニコ大百科

これと同じパターンなら、アストラルは死なないよね?!





この回から「遊戯王ゼアルOCG スターターデッキ 2012」のCMが始まりました。

小鳥ちゃんの中の人、"みかこし"こと、小松未可子さんがCMに出演してます。

小鳥ちゃんと中の人の共演です。(笑)

それにしても、OCGで女の子向けのCMは初めてなのでは?

女の子のデュエリストが増えると良いですね。



疾走するゴゴゴゴーレム。

地面から現れるカブレラの投石機の動きとか。

IIIの歪んだ笑顔。

作監:Kim Hye-jeong)