遊戯王ZEXAL  第62話

第62話「蘇れシャーク!絆に懸けた『かっとビング!』」



シャークドレイクの攻撃を、遊馬はゴゴゴゴーストの効果で凌ぎ、

ゴゴゴゴーレムを特殊召喚する。



シャークドレイクを倒すには、

同じナンバーズであるホープを召喚しなければならないが。

今の遊馬の手札ではホープを召喚できない。

遊馬はシャークに呼びかけ、これまでのデュエルを思い出させようとする。



しかし・・・。

「仲間だか絆だか知らねぇが、そんなもの俺には関係ねぇ!

 今の俺を突き動かしているのは、お前への復讐心だけだ!!」

それなら、デュエルで気持ちを伝えるだけだ!と、遊馬が反撃を開始。

速攻魔法で攻撃力を上げたゴゴゴゴーレムでシャークドレイクを攻撃、

シャークのLPを削るが、それでもシャークは正気に戻らない。



次のターン、遂にカオスナンバーズ、シャーク・ドレイク・バイスが現れる。

モンスターの攻撃力を下げるシャーク・ドレイク・バイスの効果を、

遊馬は永続トラップで防ぐが、

その代償にゴゴゴゴーレムの攻撃力は1800にまで下がってしまう。

最後のシャーク・ドレイク・バイスの攻撃も、トラップで耐え凌ぎ、

場のゴゴゴゴーレムと自分のLPをギリギリ守る。



遊馬は自分のデッキを信じてドロー。

ようやくホープの召喚に成功する。

今更遅いとあざ笑うシャークに、遊馬は言う。

「違う!ホープは死なない。そして、お前のナンバーズも!」

どんな手を使ってでもお前をトロンの呪縛から解き放つ!と宣言。



ホープで攻撃を仕掛け、ホープ自身の効果でこれを無効化し、

永続トラップ「好敵手の絆(ボンズ・オブ・ライバル)」を発動。

シャーク・ドレイク・バイスのコントロールを奪う。

シャークは正気を取り戻すが、

遊馬に乗り移ったシャーク・ドレイク・バイスが遊馬を苦しめる。



トロンが現れ、シャークにトラップを使うよう促す。

それはトロンがシャークに渡したカード、

「殲滅の紋章(メダリオン・カタストロフィー)」。

シャークがこれを使えば、シャーク・ドレイク・バイスホープは破壊され、

遊馬はシャーク・ドレイク・バイスから解放されるが、

ホープの破壊と敗北は、アストラルの死を意味する。



遊馬の手札には、アストラルを救う手が残されていた。

場のトラップ「好敵手の絆(ボンズ・オブ・ライバル)」をリリースして、

手札のモンスター、トラップリンを特殊召喚すれば、

シャーク・ドレイク・バイスのコントロールはシャークに戻り、

シャークは「殲滅の紋章(メダリオン・カタストロフィー)」を発動できない。

だが、そうなればシャークは再びトロンの支配を受けることに・・・。



悩む遊馬に、アストラルは言う。

「君が決めろ。遊馬。

 この状況では、私に出来る事は何も無い。

 君のデュエルだ。君が考え、君が決めるんだ。」



シャークか?アストラルか?選択を迫られる遊馬。

シャーク・ドレイク・バイスの力に苦しみながら、それでも、どちらも選べないと言う。

シャークもアストラルも、大事な仲間なんだ!と。



その時、シャークは最初のターンに場に伏せたカードの存在を思い出す。

シャークが速攻魔法「深海雪原封印(マリンスノーシール)」を発動。

シャーク・ドレイク・バイスを除外し、その代償に1000のダメージを受け、

シャークは敗北する。



遊馬とアストラルを救う為、自分を犠牲にしたのだ。

シャークに勝ちを譲られ、思いを託された遊馬。

必ず勝つと、決意を新たにする。







シャーク良かった!!

遊馬の声も通じないし、一時はどうなるかと思ったけど。



シャーク・ドレイク・バイスのコントロールを奪う事で、正気に戻ったのか。

トロンはシャークに取り憑いたナンバーズ、

シャークドレイクを介して洗脳していたみたいだから、

ドレイクを切り離せば、洗脳を解除できる、という理屈。

なるほど。



前回予告で言っていた展開、

シャークかアストラルかと言う、遊馬にとっては残酷な選択。

結局、あの場面ではどちらも選べませんでした。

みんなが一番幸せになれる道を探すんだ!と言っていた遊馬だから、

本当に、この選択は残酷過ぎるし、もうこんな選択を迫るような場面に遭って欲しくない。



ドレイク・バイスを奪った遊馬は、その力に苦しむ。

カオスナンバーズは、紋章の力がないとコントローラーの心を蝕んでしまうのか?

皇の鍵があればナンバーズの支配は受けないけど、カオスナンバーズは別?



今回、アストラルはドレイクを回収できたのかな?

ホープレイ以外のカオスナンバーズは、アストラルでも制御できないのかも?

今後、ドレイク・バイス以外のナンバーズも

カオスナンバーズに進化するような事があったら、どうなるのか?



(今回の展開に関係ないけど、IV vs シャーク戦の後、IVの持っていた三枚のナンバーズは、

その後、どうなったんだろう?今はトロンの手元にある?)



遊馬がどちらも選べない事を知っていて、わざと煽るトロンが、相変わらず残忍。



「デュエルの最中も、お前の声はずっと聞こえていた。」

シャークのこの台詞が、なんか泣ける。

今まで何度も救われてきたからね、遊馬には。

シャークの中で、遊馬の存在と友情が、とても大事なものになているんだと感じました。



最後のシャークの笑顔が良かった。

今まで復讐やらドレイクの力やらトロンの洗脳やらで、いろいろ苦しんでいたから。

そうした辛い事から解放されて(まだ全部解決した訳じゃないけど)、

きれいな、と言うか、すっきりした笑顔になれたのが、何より嬉しい。

安心しました。



デュエル後、救急ヘリで搬送されていったけど、大丈夫なのかな?

やはりナンバーズを使った過酷なデュエルは、デュエリスト自身にかなりの負担を与えるのか?

元気になって戻ってきて、影からでいいから遊馬の決勝戦を見届けてほしい。



勝つ度に、敗者の思いを背負っていく遊馬。

でも本人は負担に思ってはいなさそう。

そのまま真っ直ぐ、突き進んで欲しい。



二人のデュエルを見守るトロンとMr.ハートランド、そしてDr.フェイカー。

それぞれの思惑。

トロンはシャークの勝利を期待していたようだけど。

IIIの時と言い、今回といい、確かにトロンの復讐計画を最後に邪魔するのは、いつも遊馬。

コースターデュエルの頃は、遊馬の力を見きわめようとしていたけど、

もうそんな余裕は無さそう?



WDCが始まる前からシャークに目を付け、

フェイカーへの刺客にするつもりだったみたいだから、

これでトロンの計画は全て台無し、という事か。



そうなると、トロンは準決勝でカイトを倒し、決勝で遊馬を倒して、

自力でフェイカーへ復讐するつもりなのか?

それとも、他にも何か策がある?



Mr.ハートランドは・・・まだ何を企んでいるのかよく分からず。

純粋にフェイカーを支持するなら、カイトの優勝を望んでいるはず、だけど・・・。

トロンや遊馬、遊馬の持つオリジナルにも興味を示しているから、

何か他に思惑がありそうな気配。



フェイカーがホープの事を、「ナンバーズのオリジナルの分身」と言っていました。

ホープはアストラルの分身的な存在?



キャットちゃん。

今回もいちいち徳之助の言葉にキレてて、面白かった。

アストラルを褒める徳之助に、

「戦ってるのは遊馬なんだから!」っていう、怒る理由がかわいい。

何気に徳之助とキャットちゃん、面白いコンビかもしれない。



ドレイク・バイスの存在を知ってる小鳥は、終始ハラハラ。

しっかりヒロインしてました。

ずっと遊馬とライバル達のデュエルを側で見てきたから、

遊馬の背負っているものとか、デュエルのリスクを一番よく理解している、貴重な存在。



観客達の反応が、何気に新鮮 。(笑)

シャークの体が急に光ったり、ナンバーズというモンスターが現れたり、

更に進化してカオスナンバーズになったり。

視聴者には当たり前の場面なんだけど、

あの世界の住人には十分に異常な光景なんだと改めて感じました。



今後、観客やハートランドシティの住人達が、

ナンバーズにまつわる異変や、世界の危機について知る事になるのかな?



次回はカイトvsトロン戦。

トロンは残忍で、相手の心の闇を煽って引き出すのが得意だから、カイトが心配だな。

憎きフェイカーの息子となれば、トロンも容赦ないだろうし。

けど、vsV戦でもVの言葉に惑わされる事は無かったし、強い心を持った人だから、

心の支えとなるハルトと、プラス遊馬との友情があれば、トロンの闇に飲まれることはない?

といいな・・・・。



トロンの謎も明かされる?

実はトロンはバイロンじゃなかった(記憶と復讐心を受け継いだだけ)とか、

バイロン本人だけど一部記憶や感情が欠落した不完全な状態とか、

そういう事なら、息子達も救われるのにな・・・・。





キャラ絵が崩れない。

動きを止めてカメラを引くデュエルアクションの見せ方とか。

シャークの表情が良かった。

作監斉藤圭太)

(脚本:上代務