遊戯王VRAINS  第2話

第2話「風を掴め! Storm Access

始まったスピードデュエル。

イグニスはスピードデュエルとマスターデュエルの違いを手短にプレイメーカーに説明する。



イグニスはスピードデュエルを知っているらしく。

人質に取られているという事で、皮肉っぽく「プレイメーカーさま」などと呼んでます。

メインモンスターゾーンが三つと聞いて、前回の台詞を思い出す遊作。

遊作はスピードデュエルを「知っている」!?

やはり記憶や知識が一部欠落しているのかな?



ハノイの騎士もボードに乗って現れる。やつもスピードデュエルを知っているらしい。

サポートするか?というイグニスの提案に「黙れ!集中する」と断るプレイメーカー。

こんな状態で、果たして助け合えるのかな?



Go鬼塚「あの野郎!俺より目立ちやがって。」



鬼塚は目立ちたがり屋?



モニターでデュエルを見守る人達。

スピードデュエルの存在は噂で知られている程度のようです。

データストームが消えた原因が、五年前にイグニスがサイバースを隠したせいだとしたら、

この五年間はスピードデュエルが行われる事は無かったのかな?

草薙はスピードデュエルを知っているようですが。



手で空間をなぞるとデータ化されたカードが出現したり消えたりする演出も、面白い。



ハノイの騎士はリボルバーから授かったクラッキング・ドラゴンを早速アドバンス召喚



スピードデュエルにはデュエル以外にもいろいろ障害がある。

どんなことであれ、ダメージを受けすぎると、

リンクヴレインズから戻ったときにフラッシュバックが起きて、

精神的ダメージが行く。



イグニスが現実世界への影響を説明してくれました。

「どんなことであれ」という事は、デュエルでのダメージや敗北、

デュエル中の障害物との衝突なども、現実世界の精神に影響を与えるようです。

風に乗らない通常のデュエル(マスターデュエル)なら、そういった危険性はないのかな。



ついにプレイメーカーの最初のターン。

サイバース・ウィザードを召喚する。



それを見て驚く面々。

このサイバーズ族は、長年、ハノイの騎士が排除してきたカード。

あんな種族のモンスターは見たことがないという観衆達。

かなりレアな種族のカードのようです。

名前からしてサイバース世界とも関係があるのかな?

遊作はこのカードをどこで手に入れたのか?



クラッキング・ドラゴンによりサイバース・ウィザードの攻撃力は下げられ、

効果ダメージを受けてしまうプレイメーカー。

ウィザードの効果を使い、クラッキング・ドラゴンを守備表示に変更させ、

バトルで貫通ダメージを与えようとするが。

クラッキング・ドラゴンは自身のレベル以下のモンスターとのバトルでは破壊されない。



イグニスが「敵も進化したか?」と驚いてます。

クラッキング・ドラゴンの効果もその強さも知っていた素振りですが、

イグニスが知らない間に、新しい効果が増えた様子。

この世界だと、モンスター効果は固定ではなく、変化したり進化する事があるのかな。



この状況も、ハノイの騎士の反応の無さから想像できた、と言うプレイメーカー。

分析が得意という特性が強調されてます。



スピードデュエルには、デュエル中に一度だけ使える特別なルールがある。

それが「スキル」。

ドローの強化、ライフの増加、攻撃力のアップなどがあるらしい。



「スキル」と聞くと、やはりスマホゲーのデュエルリンクスを思い出させます。

リンクスをやった事のある人なら、ワクワクする設定ですね!

リンクスでのスキルはそれぞれのキャラに固有のものがありましたが、

ここでもスキルはキャラ特有のものになるのかな?

発動するまで、相手の持つスキルが不明だとしたら、

形勢逆転のチャンスとリスクを兼ね備えた面白い設定です。



5D'sならスピードスペル、ARC-Vならアクションカードと、

実際のOCGにはないアニメオリジナルの設定があり、デュエルを盛り上げてきましたが。

VRAINSはスマホ用ゲームに沿った設定のようです。



ハノイの騎士はスキル「ダブルドロー」で二枚をドローする。

イグニスは「あんなスキル知らないぞ!」と。

ハノイが勝手に作り出したプログラムらしい。



スキルはプログラムの改変で勝手に作り出す事が可能?

そうなるとやりたい放題で、ハノイが一方的に有利にも思えますが、

一度しか使えないなら、使い方次第ではハノイが敗北する事も十分ありそうです。



ハノイの騎士が発動した魔法カードの効果ダメージがプレイメーカーを襲い、

衝撃でボードから転落するが。

ブルーエンジェルが鞭を使いDボードをプレイメーカーの元へ飛ばす。

「プレイメーカー、借りは返したわよ。」



ブルーエンジェルは、かわいい衣装に反して、意外とクールな子かな?

ピンチを救ってくれたプレイメーカーに安易に惚れたりする事はなく、

「借りは返す」という、まるでライバルのような言動が、かっこいい!

放送前はビジュアルのイメージから、シリアス展開には絡めないキャラかな?と心配したりもしましたが、

そんな事はなさそうで、安心しました。

見た目はキラキラ、フワフワなコスチュームですが、

これから物語にどんどん絡んでいってほしいな。



一方のプレイメーカーは、ブルーエンジェルが救ってくれた事に気付いてないのかな?

デュエルを見守る観衆も、気づいていない様子。

ヒーローとヒロインの今後の関係にも注目したい所です。



イグニスによると、地上に落ちるほどのダメージを受ければ、生身のお前は死ぬぞ、と。

スピードデュエルでは前述の、フラッシュバックによる精神的ダメージだけでなく、命を落とす事もあるのか。

「生身のお前は」と言ってましたが、生身じゃないデュエリストもいるのかな?

ハノイの騎士は人間ではないのか?AIのデュエリストも存在する?



デュエルする二人の前に渦巻きが現れ。

装備魔法で二回の攻撃を可能にしたクラッキング・ドラゴンがバトルを仕掛ける。

プレイメーカーはトラップでウィザードの破壊を防ぐが、データストームの渦に巻き込まれてしまう。

渦の中でDボードにしがみつき、なんとか堪えるプレイメーカー。



ダメージの衝撃をかわそうとするプレイメーカーに「右だ!」と言って誘導したのはイグニスの策略?

ワザと渦に引き込んだ事も、スキルの事を教えなかった事も、

イグニスの計算だった事を、プレイメーカーが見抜いています。

このデータストームこそが、奴に勝てる唯一の可能性だとイグニスは言う。



このデータストームの中には未知のモンスターが生きている。

プレイメーカーのスキル、ストームアクセスでそのモンスターを手に入れろと。



ストームアクセスはLP(ライフポイント)が1000以下の時、

ランダムにデータストームのカード一枚にアクセスできるスキル。



渦の中へと手を伸ばし、スキルを発動させるプレイメーカー。

激しい風の衝撃に耐える中、デュエルに勝たなければならない理由を語る。



「俺には、このデュエルに絶対に勝たなくてはならない3つの理由がある。

 1つ、それは俺の失った時を取り戻すため。

 2つ、草薙さんの弟を暗闇から救うため。

 3つ、俺に勇気を与えてくれたあいつに会うため。」



一つ目の理由を挙げる時、回想シーンに救助隊に抱かれる子供らしき姿が六人居ます。

この時の子供の一人が遊作らしい。

「失った時」というのは、やはり記憶の事なのか?

イグニスと1話冒頭に登場した仲間を合わせると、AIも全部で6体あるなら、この子供達とも関係あるかな?



草薙の弟は、前回、ハノイに「奪われた」という表現を使ってましたが。

今回の回想シーンでは暗い部屋の隅で膝を抱えて座っています。

想像するに、ハノイとのスピードデュエルか何かで精神に大ダメージを受けてしまったのかな。

「暗闇から救う」とは、果たしてどういう事なのか?手立てはあるのか?



三つ目の理由、勇気をあ与えてくれた「あいつ」とは誰なのか?

1話でうたた寝していた遊作の夢の中で、「キミ、起きて」と声をかけた人物?

今回の回想でも「キミ!」と声をかけ、少年の遊作が振り向くシーンがありました。

声の感じからすると、当時の遊作と同じ歳かな?



渦から脱出した遊作が、カードをドローし、スタック・リバイバーを特殊召喚

もともとの攻撃力が100しかない為、クラッキング・ドラゴンの効果ダメージではプレイメーカーのライフを削りきれない。

さらにマジックを使い、バックアップ・セクレタリーを特殊召喚

「雑魚をいくら集めた所で」と煽る騎士に、プレイメーカーが答える。「それはどうかな?」



「現れろ、未来を導くサーキット!」

「アローヘッド確認、召喚条件は効果モンスター2体以上。

 俺はスタック・リバイバー、サイバース・ウィザード、

 バックアップ・セクレタリーの3体をリンクマーカーにセット。

 サーキットコンバイン!リンク召喚!

 現れろ、リンク3 デコード・トーカー!」



リンクモンスターはレベルを持たず、守備表示にもならない。

つまり、クラッキング・ドラゴンの効果も、

守備表示に変更させるトラップ、パルス・ボムの効果も受け付けない。



デコード・トーカーはリンク先の数×500アップする。

リンクマーカーの先には、特殊召喚したウィザードと、ハノイクラッキング・ドラゴンが。

これは召喚する時のモンスターゾーンの場所も重要らしい。



デコード・トーカーはレベルを持たない為、クラッキング・ドラゴンの破壊耐性は発動できず。

攻撃を受けてからその特性に気付いて動揺するハノイの騎士が、滑稽で面白いです。

クラッキング・ドラゴンは破壊され、ウィザードによる貫通ダメージで、ハノイの騎士は敗北する。



「お前に、デュエリストを名乗る資格はない!」







ざっと、第2話で明かされた設定などを整理する為、細かく書いてみました。



プレイメーカーを様付けで呼んだり、スキルの説明を省略したり、

データストームに突っ込ませる為にあえて必要な情報を伝えなかったり。

生き残る為にプレイメーカーの特性を活かして上手く操ろうとする、

イグニスのこの「食えない奴」感が面白い。



冒頭の会話では、プレイメーカーは一方的に命令口調で、

イグニスと協力や連携する気配がなく、ハラハラしましたが。

馴れ合うことなく、お互いに利用したりされたりする、

プレイメーカーとイグニスの凸凹コンビぶりが今後も楽しみです。



リンク召喚が可能なエクストラモンスターゾーンありのスピードデュエル、という設定のようです。

デュエルリンクスの方も、将来的にはリンク召喚が可能になったり、

VRAINSのキャラが登場したりするのでしょうか?



エクストラモンスターゾーンの設定、リンクマーカーの示す位置など、実際のOCGの新ルール、リンク召喚は、

なかなか複雑なルール設定で、アニメでの再現はどうするのか心配でしたが。

ここは販促の為にも省略せずに忠実にやるのかな?

リンク召喚のシーンも、召喚条件を満たしている事を台詞と映像で分かりやすく示しています。

演出もサイバーな感じでかっこいい。



最後に「デュエリストを名乗る資格はない!」と言ったのは、どういう意味だろう。

相手が憎きハノイの騎士だからなのか、それとも慢心して戦術が甘かった事への批判なのか?

次回、その理由も語られるかな?

デュエル後の、観衆やSOLテクノロジー社、リボルバー達の反応や影響が気になります。





風の中のデュエル、という事で、プレイメーカーの髪やハノイの騎士のフードが終始風に揺れている所が好きです。



(脚本:吉田伸)

作画監督:川村裕哉・宇代祐規)