遊戯王ARC-V  第62話

第62話「大エンタメデュエル大会!!」



遊矢とのデュエルで笑顔を取り戻し、ご機嫌の徳松は朝から食欲旺盛。

看守に連行される囚人の姿が気になる遊矢に、徳松が説明する。

脱獄が起きると残った仲間は連帯責任で罰を受ける。

どこかに連れて行かれ、帰って来ないと言う・・・。



遊矢はシンジの依頼で、明日徳松とデュエルをする事になる。

食堂で大勢の囚人達の前での大エンタメデュエル大会。

沢渡も名乗りを上げる。



何故か遊矢に対して素っ気なく振る舞うクロウ。

お前は盛り上げてくれりゃいい、

それと、今日から俺達は仲間でもなんでもねえぞ、と言いだし。

その言葉に察した遊矢が、まさか変な事考えてないか?と問いただすが。

シンジに恩義がある、アイツと行動を共にする、とクロウは答える。



クロウのこの行動と態度の怪しさ。

シンジと共に脱獄を考えているようです。

この台詞だと、遊矢達にデュエル大会を盛り上げてもらって、

その隙に脱獄し、遊矢は置いていくつもり・・・のように思えますが。



最近収監されてきたデイモンは、クロウの仲間らしく。

そのデイモンが、遊矢の顔を見て驚く。

デイモンの言葉から、柚子が別次元の侵略を訴えビラ貼りをしている事、そして

ユーゴと共にセキュリティに目を付けられている事を遊矢は知る。



柚子がそんな事をしていたとは!!

柚子ちゃん、真面目ですね。

ここはシンクロ次元。彼女の住んでいる世界ではない。

それなのに、この次元の事を心配して、積極的に行動してくれています。

セキュリティに追われ、危険を顧みずに・・・。



普通の女の子なら、家族に会えず、元の世界に帰る方法も分からず、心細くて落ち込所です。

行動するなら、元の世界に帰る方法を探す事に集中するはずなのに。

これまでの柚子の行動を思い返してみると、

引き留めるユートに対して「真澄はどうなってもいいの?」と問い詰めたり、

セレナに真実を伝えようと、身代わりを自ら引き受けたり。

正義感が強い子ですよね。



この行動力と正義感の強さは、これまでの歴代遊戯王シリーズのヒロインには無かったものなので、

そういう点でも柚子はとても魅力的なヒロインだと感じます。



ビラ配りという地道な方法ですが、他に訴える有力な手段がないので仕方ないですね。

手伝ってくれるユーゴが、いい奴です。



柚子と一緒にビラ貼りをしていたのはユーゴだと気づいた遊矢は、

ユーゴの事をどう思ったかな。

遊矢からみると、ユーゴはユートとデュエルしたあの時のデュエリスト

人となりまでは分からなくても、柚子が無事で、一緒にビラ貼りをしてくれるなら、

悪い奴では無さそうだと理解してくれてるかな?



遊矢がユートと分かり合えた様に、ユーゴとも仲良くなれたいいのですが。

ただ、柚子のブレスレットの事を考えると、今は二人が出会って会話する事は不可能な気がします。



遊矢が柚子の目撃情報を得るのはこれで二度目ですが、

柚子の方は、この次元に遊矢達が来ている事にまだ気づいていません。

何だかもどかしいですね・・・。

遊矢が自分を探しにこの次元に来たと知ったら、柚子はどう思うかな・・・。



その頃ロジェ長官は、手配中の男女がフレンドシップカップへ出場申請しているとの報告を受け、

これを許可する。

会場で二人を逮捕すれば、コモンズへの見せしめになると考えていた。





出場申込・誓約書が、画面に出てます。

二人とも14才。

ユーゴのは姓の記載はなく。

住所は「しせつ」、電話とメールアドレスは「ねえ」。

全部平仮名です。

孤児だからきちんとした教育を受けられなかったのか、

それとも単に本人が不勉強なだけなのか。(笑)



柚子の方も、平仮名で「ゆず」とだけ。

×マークがあるのは、苗字の「柊」の字を書こうとして、その複雑さに断念したのか?

と思ったのですが、よく見ると「リ」と書いて上から×にしてるので、

「リン」て書こうとしたんですね。(笑)

住所は「すたんだぁど」に上から×にして「しせつ」、電話メルアド欄は「しらねぇ」。



こんないい加減な申し込みで審査が通ると、本気で思ったのかな。(笑)

フレンドシップカップは毎年開催ですが、、もしも出場資格が14才以上なら、

今回が初めての申し込みなのかもしれませんね。

自分達がセキュリティに追われてる身という事を深く考えずに申し込んでいるのも面白いです。



貼り付けられてる写真は、ユーゴがピースマークで笑顔。

柚子は食事中?食べている時に振り向いた素の表情です。

ツイッターの蛯名さんの情報によると、

「柚子の写真は牛丼を食べているとこをユーゴがいきなり後ろから撮ったという感じにしてます。」

という事です。)



柚子はユーゴからリンの部屋の鍵を渡され、自由に使って良いと言う。



中央に建物が一つ。

その隣に部室小屋の様に四つ程ドアが並んだ小さな建物。

側面に車庫らしきものも。

これがユーゴの言う「しせつ」かな?

孤児達が暮らす養護施設なのでしょうか。

子供達全員分の部屋があるとは思えませんが、ユーゴ達くらいの歳になると、個別に部屋が与えられるのかな?



いくら同性とは言え、リンの許可なしに部屋を使わせていいのかな・・・。

リンなら間違いなく許可してくれる、とユーゴが自信を持っている所から推察すると、

リンは困っている人を見過ごせず、自分を二の次にしても助けようとするようなお人好しなでしょうか。

だとしたら、性格も柚子に似ていますね。



リンの服も着てよいと言うユーゴ。

「見た所サイズも同じくらいだし」と柚子を下から上まで視線を走らせる。

「いつまでも同じ格好じゃ臭せえだろ?ハハハッ!」とまで。(笑)

これには流石の柚子も怒ります。

「女の子に何て事言うのよ!全くデリカシーがないんだから!」

久しぶりにハリセン炸裂です。(笑)



このデリカシーの無さは、スラム育ちでやんちゃなユーゴらしいです。

リンちゃんも同じようにいつも怒っていたのでしょうか?



デリカシーの事を「デリバリー」と言った5D'sのクロウやZEXALの遊馬を思い出します。

ユーゴも「デリバリー」と言いそうなキャラですね。



ユーゴが「先生、ついでに風呂も貸してやってくれ」言い、我に返る柚子。

ハリセンしている柚子の側で見ていた女性が、この施設の先生のようです。

背後に隠れるように子供達が居ます。



そして、風呂上がりのゆずちゃんが!!!!!

ショートパンツにタンクトップという、露出の多さ!

風呂上がりの艶やかな髪、髪留めを外してます!



思わず「リーン!!」と飛びつこうとするユーゴに、ハリセンの構えの柚子。

「分かってるよ、柚子だよな、ゆーず!!」と取り繕い、ハリセンを回避するユーゴ。

下手な口笛で誤魔化そうとしたり。(笑)



かなり問題なシーンですね。(笑)

まず、ユーゴの前で、柚子のその無防備な格好は、流石に誤解を招くと思います。

もう少し男性を警戒すべきだよ、柚子ちゃん。

相手が遊矢に似たユーゴだから、気を許していた?



対するユーゴも、なぜ飛びついたのか。

リンと似た少女がリンの服を着ていたから?

いつもこんな風にリンの風呂上がりに抱きつこうとしたのでしょうか??

「まだ何もしてねえし」と本人が言うからには、そこまでの仲では無かったはず。

となると、リンに対して感極まるといつもハグしようとする癖がユーゴにはあって、

リンはその度に柚子のハリセン的なもので撃退・お仕置きしていたのでしょう。

柚子ちゃんが強気な女の子だから良かったものの、

もしも相手が弱気な子だったら、大問題です。



これらの件はいずれリンちゃん直々に叱ってもらいたい所ですが。

もしも柚子がリンに出会ったら、しっかり者でユーゴの性格をよく知る彼女なら

「ユーゴが迷惑かけたでしょ?」と察して謝られそうですね。(笑)



ユーゴはフレンドシップカップに出場する事を柚子に告げる。

それがリンとの約束だから。

なんと、無断で柚子の分も申し込んだと言う。

ビラ貼りよりも、大観衆の前で堂々と訴えた方が伝わる、というユーゴの提案だった。



本来はリンと一緒に出場する予定だったはずです。

リンが居ない今、出場するのはどうしてだろう。

リンを真っ先に捜しに行きたい所だけど、

今はどう足掻いても次元を超えられないと、諦めてるのか?

だったらリン無しでフレンドシップカップ優勝の夢を先に叶えて、リン捜しはそれから?



リンの事は二の次という事ではなく。

遊矢が柚子を思うのと同じくらい、ユーゴもリンの事を強く思っているはずです。

リンの事で心配や不安や焦りはあっても、今は目の前のやるべき事に集中する、

現実的な思考の結果なのかな。

一見するとユーゴは単純で直情的なキャラに見えますが、

実際は感情に流されず現実を見る冷静さをしっかり持っているようです。



割り切って考えるユーゴとは対照的に、遊矢は次元戦争より柚子の救出を優先的に考えていて、

同じ「大切な者」を奪われた二人の考え方や行動の違いも面白い。

平和という理想を追い求める柚子とも、ユーゴはある意味正反対ですね。



柚子の承諾なしに申し込んでるのも、驚きです。

柚子はDホイールを乗りこなせるのか??

Dホイールやライディングスーツは、リンのを使うのか?

スタンダード次元では大会に出場するほどのデュエルの腕前柚子ですが、

果たしてライディングデュエルも出来るのか??

柚子のライディングスーツ姿やデュエルでの活躍も楽しみですね。



大エンタメデュエル大会の準備に張り切る徳松。

作業しながら一人柚子を心配する遊矢。

ここにユーゴが来ていないなら、柚子もまだ大丈夫なはず。

しかし、セキュリティに追われている事を考えると・・・。

クロウに、脱出するなら一緒に連れて行って欲しいと頼むが、突き放されてしまう。



いよいよ始まった大エンタメデュエル大会。

徳松、遊矢、そして沢渡の三人によるアクションデュエルでのバトルロイヤルが始まる。



まずは沢渡がアクションカードを使い、早速ペンデュラム召喚を披露。

さらに永続魔法、魔界舞台 七福神の宝船を発動する。

互いのプレーヤーは自分ターンにこの船にモンスターを乗せ、

自分フィールドのモンスター全てを破壊する。



「あさ!どちら様もコイツに乗ってきな〜!御利益のあること請け合いだぜ?」

沢渡の盛り上げ方が上手いです。



沢渡のデッキは今回も魔界劇団。

デッキテーマはこれで固定になったのかな?

テーマが劇団という所も、過剰な演出好きな沢渡らしいです。



続く徳松のターン。

沢渡のターンを見て早速アクションカードの使い方を理解し、使ってみせる。

マジック、超こいこいを発動させ、見事引き当てた三体のカーディアンで

カーディアン 猪鹿蝶をシンクロ召喚。宝船に乗り込む。



続く遊矢はヒッポを召喚するが、ヒッポを宝船には乗せず、ターンエンドしてしまう。

柚子を想う遊矢はクロウ達の脱出計画が気になり、心ここにあらずという雰囲気。



煮え切らない遊矢の代わりに俺が盛り上げてやると、沢渡のターンが始まる。

七福神の宝船の効果で二枚ドローし、さらにアクションカードを目指してかけ出す。



遊矢の異変に気づいた権現坂とデニスが、クロウに事情を聞き出し・・・。

「お前はお前の成すべき事をしろ!」と遊矢を励ます。

察した遊矢に笑顔が戻り。

「お楽しみはこれからだ!」



ヒッポに乗りアクションカードめがけて駆け出す遊矢と、それを追う徳松、突っ込む沢渡。

見事カードを手にしたのは遊矢。だが、クロウ達の脱出が見つかってしまう。



独房の天井に張り付き、無人の室内を見て慌てた看守が入ってきた所で襲いかかり気絶させる黒咲。

偶然助けに来た権現坂と再会し、

保管場所からデュエルディスクを取り返す。



この天井に張り付く隼が、なんだか面白くて。(笑)

レジスタンスの彼らしいやり方ではありますが。

助けに来てくれた権現坂に「いらぬ世話だ」と言い、相変わらずつれない態度ですが。

しっかり仲間の分のディスクも取り返してくれてます。

ちゃんと仲間の事も考えてくれてるんですね。



セレナの元には、デニスが。

「囚われの身の姫を、助けに参りました。さ、お手をどうぞ。」

ウィンクして手を差し伸べる。



一人ベッドでむくれてるセレナがかわいい。

散々抵抗しても埒が明かず、ふて腐れていたいたのでしょうか。

アカデミアでもずっと閉じ込められてきた彼女には苦痛でしょうね。

助けに来たデニスの気取った態度は、いつもの彼らしいです。



脱獄がばれ、クロウに襲いかかる看守をフライパンで撃退し、加勢したのは沢渡だった。

デュエル大会は中止。

騒ぎに乗じて暴れ出す囚人達。会場は大乱闘。



こんな事を考えていたのか!?と責める徳松に、柚子を助けたいという思いを打ち明ける遊矢。

その真剣さに察した徳松は「行きな」と言い、遊矢を送り出す。



デュエル大会を持ちかけたシンジ達は徳松に脱獄の件は伝えて無かったのかな。

気づいていたけど、あえて知らないフリをしてくれたのか?

自分だって脱獄したいはずなのに、送り出してくれる徳松のこの心意気。



看守を押し止める徳松に、スタンガンが向けられたその時。

徳松の子分が、徳松が貯め込んだレアカードをばら撒き、看守達の目をくらませる。

徳松を脱獄させたい子分達の計らいだった。

子分達の気持ちを受け取り、徳松も遊矢達と一緒に脱獄する事に。





後半、怒濤の展開に驚きました。

まさか脱獄するとは!

クロウのつれない態度も、この計画を成功させる為?

遊矢に真実を告げなかったのは、看守に気取られないようにする為かな。

本当は最初から遊矢とその仲間達も逃がすつもりだったんでしょうね。



お風呂上がりの髪を下ろした柚子ちゃんが見れたのが嬉しかったです。

宝船に乗り込んだビック・スターと猪鹿蝶がそれぞれ七福神に扮するのが楽しい。

召喚されたヒッポが宝船に乗り込もうと意気込む仕草がかわいい。





作監:蛯名秀和)

(脚本:田村竜)