遊戯王ARC-V  第56話

第56話「セキュリティ完全包囲網!!」





沢渡達とセキュリティのデュエルが始まると同時に、デュエル管制システムに異常が発生。

逃亡犯のデュエルディスクが、システムに干渉していると言う。



デュエル開始でリンクした沢渡達のスタンダード次元産のディスクに、

シティの管制システムが対応出来ていない?

という事は、今まで他次元のデュエルディスクとリンクした事がないのかな。



一方、沢渡のデュエルディスクは、このシンクロ次元でも機能しています。

アクションフィールドの展開、フィールド魔法の発動も完璧です。

これは、零児の改良のお陰なのか、それとも最初から互換性があったのか?



ARC-Vに登場するデュエルディスクは、デュエルフィールド部分の縁が光っていて、

シンクロ次元でもエクシーズ次元でも融合次元でも、それぞれ形状は異なりますが

この部分は共通しています。

5D'sやZEXALに登場したデュエルディスクは、ここには登場しません。

元々、他次元のデュエルディスクとの互換性がある様に思えます。

これは、この世界が召喚法によって各次元に別れている事に関係しているのかな。



いきなり沢渡がワンターンキルで敗北!(笑)



1ターンで負けた、という事は、先攻が沢渡で、

次のセキュリティのターンで負けた、という事かな?

デュエルの詳細が省かれて残念です。

次は沢渡が活躍できるデュエルがあるといいな。



敗北した沢渡はセキュリティに確保されてしまう。

それでも動じず、セキュリティに立ち向かうセレナ。

「心配無用だ。このような状況も想定済みだ。」

自信満々のセレナに、思わず遊矢もつっこむ。(笑)



アカデミアで戦士として育てられたセレナらしい勇ましさです。

想定済みだ、と言う言い回しが何となく零児に似てますね。



遊矢のジャケットの裾を掴み、「兄様はどこ?」と怯える零羅を、

遊矢は宥め、セレナを制止する余裕はない。

さらにセキュリティの一人が迫り、何かの間違えだという遊矢の主張を聞かず、

二人を捕らえようとする。

零羅を守るため、やむを得ずデュエルを受ける遊矢。



零羅を連れて逃げようとする遊矢だが、セキュリティが

アクションフィールドの足場を使い、先に回り込まれてしまう。

その時、遊矢は洋子の言葉を思い出し、笑顔でエンタメデュエルを開始する。



笑顔を忘れちゃダメだという洋子の言葉を忘れずに、それを実行しようと遊矢が頑張ってます。

この緊迫した状況でエンタメを始める遊矢が意外でした。

沢渡も「こんな時に何やってんだ!」とつっこんでましたが。

エンタメで場を和ませ、誤解を解こうと考えた様です。



MCS(舞網チャンピオンシップ)開催までは父・遊勝の言葉を。

大会中は、ユートの言葉を胸に頑張り、成長してきた遊矢。

そして今は、母・洋子の言葉が遊矢を支え、導いてます。

周囲の人達から託された思いや言葉を大事にする、真面目で優しい子です。



遊矢はディスカバー・ヒッポを召喚し、零羅を連れてその背にまたがり、

フィールドを駆け回る。

速攻魔法カバーカーニバルでカバートークンを召喚し、守りを固める遊矢。



突然の遊矢のエンタメモード、賑やかなモンスター達の登場に唖然とするセキュリティ。

だが、和やかな雰囲気に飲まれる事なく、冷静にデュエルを続ける。

セキュリティはあくまでも任務に忠実です。



セキュリティがシンクロ召喚したスナイピングヘイジータイプ・ゼロの効果で、

ヒッポを破壊しようとするが、遊矢はアクションマジックでこれを回避。

だが、手札の枚数分、繰り返し効果を発動するスナイピングヘイジータイプ・ゼロにより、

三体のカバートークンは次々と破壊されてしまう。

身代わりを失ったヒッポが遂に破壊されそうになるが、

再び遊矢がアクションマジックを使い、ヒッポを守る。



アクションデュエルにおけるアクションカードの存在と効果を知らないセキュリティに、

沢渡が得意げに解説してみせる。

だが、遊矢のデュエルを見て、即座にそれを理解し、逆にアクションカードを使ってみせるセキュリティ。

ヒッポの攻撃力はゼロにされ、バトルで破壊、遊矢は大ダメージを受けてしまう。

初めて目にするアクションデュエルにもすぐに適応できるセキュリティは、流石です。



大ダメージを受けてのびてる遊矢に、沢渡が

「何の為に俺がワンキルされたと思ってんだよ!少しは俺様から学べ!」と怒ってます。

まるでわざとワンキルされたかのような言い方です。

真意は分かりませんが、もしかしたら後に続く遊矢達の為に、

先陣を切って敵のデッキ内容や戦術を明かそうとしたのかもしれません。

(沢渡がそこまで気が利く男だとしたらかっこいいのですが。(笑))



側では、セレナのデュエルも始まっていた。

モンスターを一体召喚した先攻のセレナ。

後攻のセキュリティがスナイピングヘイジータイプ・ゼロをシンクロ召喚したのを見て、

セレナが煽る。

「そのデッキ、まさか支給品の同じものか?」



アカデミアで何度も脱走を試み、その度にプロフェッサーの部下達に追われていた、としたら、

もしかしたらセレナはこうした支給品デッキの相手には慣れているのかもしれません。



セレナがキャットダンサーを融合召喚

モニター越しにその映像をみて、長官も興味を示し、彼らを確保するよう指示を出す。

セキュリティの驚きようをみると、やはり融合召喚もこの次元では珍しい召喚のようです。



特殊召喚したブルーキャットで攻撃力を上げたキャットダンサーが、

スナイピングヘイジータイプ・ゼロを破壊し、セレナが勝利する。



そこに更なるセキュリティが現れ。

「増員部隊の投入とは、たった4人相手に随分弱気だな。」



大勢の敵に囲まれても、尚も強気なセレナ。

やはり多数を相手にするのに慣れているのか?

それとも自分の実力を過信しているのか・・・?

そう言えば、本編ではまだ一度もデュエルで敗北した事がないですね。



この状況を打開しようと、遊矢のターンが始まる。

PカードのP(ペンデュラム)効果を使い、手札を揃え、

三体のEM(エンタメイト)モンスターをペンデュラム召喚。



モニターを見つめる長官。

遊矢達が見せたアクションカード、融合召喚、そしてペンデュラム召喚。

彼らが昨夜の手配犯とは別人だと気づく。



シンクロ召喚が主体のこのシンクロ次元に、

ここには今まで存在しなかったアクションデュエル、アクションカード、そしてペンデュラム召喚が

遊矢達によってもたらされ、この次元にこれからどんな変化が起きるのか?



この次元が5D'sと同じような世界なら、

シンクロ次元にも融合召喚は存在するが、あまり一般的ではなく、

さらに、ここにはエクシーズ召喚は存在しない?

だとすると、遊矢達がこの次元でエクシーズ召喚をしたら、ペンデュラム召喚同様に驚かれ、

様々な召喚法を駆使する遊矢達を脅威に感じるかもしれません。



遊矢達のデュエルディスクが、もしもDホイールやライディングデュエルにも対応出来るとしたら、

アクションデュエルとライディングデュエルが同時に発動するのか?

と思ったのですが、どちらもデュエル開始時にフィールド魔法を発動させるので、

同時には無理そうですね。

複雑なアクションフィールドをDホイールで駆け巡りながらデュエルしたら面白そうですが。



遊矢はセレナに、自分が敵の注意を引きつける間に零羅を連れて逃げるよう頼む。



遊矢がマジックを発動し、踊り出す三体のEMモンスター達。

その効果でスナイピングヘイジータイプ・ゼロは手札に戻される。



遊矢が逃げるようにセレナに合図するのだが、

「誰が逃げるものか!みんなまとめてやっつけてやる!」

遊矢の頼みを断り、この圧倒的に劣勢の状況で、尚も闘おうとするセレナ。



勇ましくてかっこいいのですが、そこがセレナの短所でもあり。

アカデミアで戦士として育てられながら、

ずっと閉じ込められ、実際の戦場を知らずにきたセレナは、

やはり戦士としては未熟て、的確な状況判断はまだ出来ない様です。

チームとして仲間と協力して戦う事、時には撤退も必要だという事を、

これから学んでいってくれると良いのですが。



場を離れたスナイピングヘイジータイプ・ゼロの効果で、

素材となった二体のモンスターがセキュリティの場に復活してしまう。



追い詰められた遊矢達。

そこに多数のバイクの音が響き、

シンクロ召喚されたアサルト・ブラックフェザー 驟雨のライキリが現れ、セキュリティを蹴散らす。

Dホイールの集団が次々を遊矢達を連れ去っていく。







面白い事になってきました。



このシンクロ次元で、アクションデュエル、融合召喚、ペンデュラム召喚を

次々と披露する遊矢達に、驚くセキュリティ。

管制の混乱ぶりと長官の驚きようをみると、他次元からの介入を受けるのは初めての様子。

様々な召喚法が入り乱れる中で、今後の遊矢達のデュエルがどうなるのか?楽しみです。



零羅は終始、セキュリティの包囲や、遊矢の派手なアクションデュエルに怯えています。

異世界で兄とはぐれて、心細さもあると思いますが・・・。

弱気な子なのに、異次元での戦いに巻き込まれて大丈夫なのかな?



遊矢は零羅を気遣い、度々声を掛け、

「怖くない」「大丈夫か?」「花火だ、キレイだろ?」と言ってくれる所が優しいですね。

零羅と一緒にいるのが遊矢で良かったと思います。

他のメンバーだと、零羅にも厳しい態度を取りそうだし・・・。



零羅はこのシンクロ次元での戦いで、何かを得て、これから成長していくのかな?

零児はそれを期待して連れてきたのだと思いますが。

零羅くんも勇気を出して、一歩を踏み出せるようになると信じてます。



そして、最後に登場したクロウ!!

唐突にやってきて、遊矢達を救出しました。

どういう経緯で助けたのか?遊矢達とどう絡んでいくのか?

いろいろ楽しみです!!



久しぶりのヒッポの活躍、歌って踊るカバートークンも楽しかった。

今回セキュリティが使ったモンスターのヴィジランテ、とは、自警団という意味かな?

スナイピングヘイジータイプ・ゼロは銭形平次、が元ネタでしょうか。

踊るスナイピングヘイジータイプ・ゼロが面白い。(笑)



今回クロウが召喚したABF(アサルト・ブラックフェザー)は、今シリーズ用のクロウの新しいテーマかな?





作監:君野敏)

(脚本:春日康徳)