遊戯王ARC-V  第50話

第50話「ランサーズ 選ばれた戦士」



問い詰める遊矢に零児が答えていく。

ジュニアユース三回戦をバトルロイヤルにしたにも、融合次元のデュエリストを迎え撃つ為。

何がランサーズだ!と怒りをあらわにする遊矢。

柚子も未知夫達と同じようにカード化されたと思い込み、涙を流す。



今回から新OP・EDです。

予想に反して、ユートや素良のカットはなく、

ランサーズのメンバーと思われるキャラだけが活躍してます。

だとすると、この先、黒咲や月影、沢渡や零羅にも出番や活躍があるのかな?

柚子とセレナが手を繋いでグルグル回る所がかわいい!!

嬉しそうな柚子とは対照的に、セレナの戸惑う表情。

ヘルメットを被った柚子がユーゴとDホイールに乗ってます。

このOPだと、ユーゴと遊矢は将来対決する事になるのか??

そして、ラストに登場する、影付きのキャラ。

既に公表されている、5D'sのジャックが、いよいよ登場するようです!

キャットダンサーのシーンは本編の使い回しのようですが、ここは後で差し替えられるのかな?



零児を責める遊矢に、言葉を発したのは、セレナだった。

「零児のせいではない。柚子がアカデミアに倒されたのなら、それは私のせいだ。」

自分はアカデミアだと明かすセレナに、スパイだろとセレナに詰め寄る沢渡。

そこに割って入ったのは月影だった。

セレナを守る事が「依頼者との約定ゆえ」と・・・。



セレナの考えが変化してます。

黒咲に出会う前は、アカデミアの理念を信じてましたが。

黒咲を追い詰める素良、そしてデュエリスト達を無情にもカード化していく

オベリスクフォースの姿を見て、柚子の言葉が本当だったと理解してくれた様です。



真実を知った時、セレナはどうするのか、気になってましたが。

素直に己が間違っていた事を認め、悔いているようにみえます。

柚子を思って泣く遊矢を見て、自分が騒乱を巻き起こした事に責任を感じた様です。

やはり、セレナは真面目な子なのかな。



ここでセレナが、零児のせいではないと言って庇ったのは、零児を信頼しているから、かな?

月影が零児から受けた指令は、やはりセレナを守る事だったのか。



セレナは、自分がアカデミアに追われていた事、

そしてセレナを黒咲隼に会わせるために、柚子が自ら囮になった事を説明する。



勝ち残った事を誇りの思えと言う零児に、「みんなを返せ!」と殴りかかる遊矢。

その拳を片手で受け止め、デュエルで決着をつけようと零児が提案する。

私が負ければ懺悔しよう、と言い・・・。



フィールド魔法、未来都市ハートランドを発動させ、デュエルが始まる。

言葉に出来ない隼に変わり、ハートランドで起きた惨劇を語り出そうとする零児に

遊矢は苦しげに「やめろ!」と制止する。



一瞬、遊矢にユートの姿が重なったのは、ここでも遊矢の中のユートが反応しているから・・・?



先攻の遊矢が二体のモンスターをペンデュラム召喚。



デュエルを見守るセレナに、隼が問う。

「柊柚子に何を聞いた?アカデミアの人間が何を知りたい!?」



隼がセレナに興味を示しています。

素良戦で敗北した直後に自分を救出し、デュエルでも協力してくれたセレナを、

アカデミアとはいえ敵ではない、と分かってくれているようです。



零児が、DDD烈火王テムジンを融合召喚

さらにDDD疾風王アレクサンダーをシンクロ召喚し。

二体のDDDの効果で墓地のDDモンスターを蘇らせ、それを素材に怒濤王シーザーをエクシーズ召喚する。



三つの召喚法を使いこなす零児に息を呑むデニス。

デニスはアカデミアのスパイだという事を考えると、

アカデミア側に零児のデュエルの戦術やデッキ内容が、

デニスを通してバレてしまうのは問題かもしれません。



遊矢は零児が三つの召喚法だけでなく、ペンデュラム召喚をも使い、

その先も既に見いだしている事に気づき、警戒する。



二人のデュエルが続く側で、セレナと隼の対話も進んでいた。

セレナは隼に、この次元に来た当初の目的とその理由を語る。

アカデミアが次元を統一する事が正義であり、

その戦いで武勲を立てる事が誇りになると信じてた。

アカデミアがエクシーズ次元を笑いながら襲っていたという柚子の話は、本当なのか??

と問うセレナに、隼は本当だと答える。



隼の語るハートランドの惨状に、怯え震えるセレナ・・・。

自分が今まで信じてきた正義が、こんな形で裏切られて、セレナはどれだけ辛い事か・・・。



零児の三体のDDDの攻撃で、遊矢の場のモンスター二体は破壊され、

ダイレクトアタックを受けた遊矢はLPを大きく削られる。

遊矢は既にペンデュラムの先を見つけているはずだと、その力を見せろと言う零児。



「俺達はお前の人形じゃない!」

零児に怒りをぶつけ、戦いで犠牲となった柚子への思いを語る遊矢。



「柚子は・・・いつも俺の側にいてくれて、俺を励ましてくれた。

 俺が父さんの事でバカにされて、いじめられた時も、ずっと側にいてくれて・・・。

 柚子がいたから俺は・・・。

 俺がペンデュラムの先を見つける事ができたのも、

 柚子が強くなろうと頑張っていたから。 

 だから俺もって・・・!」



歴代遊戯王シリーズの中で、主人公がこれ程熱く、ヒロインへの思いを語ったのは、

恐らくこれが初めてではないでしょうか!?



以前の遊矢は、柚子の事をストロングだの、彼女じゃないし、などと言っていました。

権現坂同様に大事な親友だとは分かっていたようですが。

あんな事を言ってしまうのは、幼馴染み故の気恥ずかしさからなのか?

それとも、いつも一緒にいて、まるで家族のような情があったから、

柚子に対する自分の気持ちにも気づいていなかったのかな・・・。

柚子がカード化され(今はそう思い込んで)、失って初めて気づく大切なもの・・・。



柚子の方は遊矢を異性として意識していたし、

ミエルに対してもあからさまに嫉妬していただけに、

これまでの遊矢の気のない態度がずっと気になってました。

柚子の思いが報われないように思えて・・・。



ここから、遊矢と柚子の関係も変わっていくのかな?

柚子と引き離され、柚子への思いを自覚した今なら、

「ストロング女」だの「彼女じゃないし」なんてイジワルな事は、まさか言わないよね?

柚子に対する感情が単なる幼馴染みとしての友情や、家族に対する情だけではなく、

一人の女性として大切に思う気持ちがあると、気づいてくれていると信じたいです。

次に柚子と再会した時は、キチンとその思いを自分の言葉で直接伝えてくれたらいいな。



そして、何度も柚子の名を出しは悲しむ遊矢を、辛そうに見つめるミエル・・・。

遊矢の心が柚子に向いている事を、思い知らされてしまう。

柚子本人の前では彼女を気にもせず、対抗するような素振りもなく、余裕の態度でしたが。

柚子が他の男性と会っている姿に怒ったりして、実際は柚子を強く意識していたのが分かります。

遊矢の幼馴染みという、最強のポジションにいる柚子に、負けたくはなかったのでしょう。

しかし、やはり共に過ごしてきた時間、築いてきた二人の強い信頼関係には敵わず・・。

失恋が確定してしまったミエルが、切ないです。



遊矢は破壊されたエクストラのPモンスターと手札のオッドアイズをペンデュラム召喚。

ビーストアイズとルーンアイズを融合召喚する。



遊矢が零児戦以降に手に入れた新たな力、ビーストアイズとルーンアイズを召喚し、

これまでの遊矢の成長を振り返るデュエルになってます。



二体のドラゴンの由来を聞いた零児は、アカデミアの素良の力が遊矢に影響し、

新たなドラゴンを呼び出す力の発現を促した可能性があると言う。



柚子から聞いた、隼の妹が連れ去られた話について問うセレナに、隼は答える。

「事実だ。だが、なぜお前も瑠璃とそんなに似ている?」

その問いにはっとするセレナ。

柚子が自分を最初は瑠璃と呼んだ事。そしてこの隼の言葉。

自分と同じ顔が自分を含めて三人もいる事を理解した様です。



三回の攻撃を可能にしたルーンアイズで、零児の場の三体のDDDは全て破壊される。

残るビーストアイズのダイレクトアタックが零児を襲う。

これが決まれば遊矢の勝利が決まるはずだが。

零児はトラップを発動させ、ダメージを無効化し、踏みとどまる。



遊矢に対して、さらに辛辣な言葉を投げる零児。



「君がペンデュラムから融合への道を見つけた過程には、

 柊柚子への思いが強く影響していた事はよく分かった。

 

 だが!思いの強さだけで進化しても、デュエルには勝てん!



 ランサーズは対アカデミアの為の実戦部隊。

 実際の戦闘では、詰めの甘さが命取りになる事を覚えておけ。」



わざと遊矢を煽るような言動をして、デュエルに持ち込んでまで零児が伝えたかった事は、

これだったのかな?

これからの戦いの厳しさを教え、覚悟を問おうとしたのか・・・?



ランサーズにはならない!と言う遊矢に「柊柚子を助けたくはないか?」と持ちかける零児。

ここも卑怯な言い回しです。

柚子がカード化されていない事を初めから知っていて、今までわざと黙っていた!?



悔しさに唇を噛む遊矢。

さらに零児は言う。

「アカデミアを打ち倒し、柊柚子を助けたければ、まずは私を乗り越えていけ!」



零児が今遊矢に対してしている事は残酷なように思えますが。

もともとはただの大会参加者であり、アカデミアと戦う事に同意していない彼らに、

これから始まる戦いの厳しさを教え、戦う覚悟を決めさせ、

さらに己の実力を示して指揮官として認めさせる為の、零児なりのやり方だったのだと思います。

かなり厳しいやり方ではありますが・・・。

果たして、遊矢達は零児の思惑通り、ランサーズとして戦う覚悟を決めてくれるのか?



新ED。賑やかな曲で、ランサーズと思われるメンバーの楽しい場面が描かれています。

カフェで寛ぐ一行。その壁に貼られた古い写真を真似てコスプレする仲間達。

ビリヤード、バイクレース、探偵風、バンドでライブ、迷宮の探検、宇宙飛行士。

生真面目そうなセレナや、常に不機嫌そうな隼が、様々な衣装を着てくれるのが楽しいです。

探検隊風の衣装で短パンをはく隼が話題になってましたが、確かにシュールな組み合わせですね。(笑)

最後の方、Just Smile の歌詞に合わせてメンバー達の笑顔のカードが飛び出す。

ここでは隼も僅かに微笑んでいるのが嬉しい。

本編でもこんな笑顔がみれたらいいのですが。

冒頭のディーラー風の零児がメンバーのカードを扱うのは、

彼らを操る指揮官としての象徴なのかな?



遊矢の怒りの拳を零児が片手で受け止め、押し返される遊矢の辺りのアクション。





作監:牧内ももこ)

(脚本:上代務