遊戯王ARC-V  第45話

第45話「相克と相生」



火山エリアと古代遺跡エリアの中継が切断され、カメラはジャングルエリアの茂古田のデュエルに。

会場のミッチーファンと一緒に洋子もはしゃいです。(笑)

相変わらず人気なんですね。



TV中継でダーリンのデュエルが観れないならと、ミエルはバトルロイヤルが繰り広げられる舞網市に向かった。

遊矢の絵が描かれたクッションを抱えていたり、生ダーリン発言など、ミエルが愉快です。



茂古田の側でデュエルを観戦する大漁旗の前に、権現坂が現れデュエルを挑むが、

デュエルをしたかったらペンデュラムカード五枚以上持ってこいと無茶な条件を突きつけられる。



火山エリアで、セレナと出会った柚子とデニスは困惑していた。

柚子は「瑠璃なの?」と問いかけるが、セレナはそれに構わず、

デニスをエクシーズの残党だろうといい、デュエルを挑む。

デニスは「そんなんじゃないから」と否定するが、聞こうとしない。

セレナの勘違いも承知で、こんな状況を受け入れるのもエンタメデュエルさ!と言い、

デニスはデュエルを受けて立つ。



セレナとデニスのデュエルが始まる。

先攻のセレナが手札の融合を使い、早速融合召喚

ムーンライト・キャット・ダンサーが現れる。



それを見て内心「(やっぱりね)」と呟くデニス。



柚子は融合召喚をみせたセレナをみて、彼女は瑠璃ではないと確信する。

エクシーズ次元の人間なら、融合を使うはずがない、と。

デュエルの並々ならぬパワーを感じ、セレナが融合次元から来た可能性を疑う。



セレナのデッキのモンスターは、

ムーンライト・ブルームキャット、

ムーンライト・パープル・バタフライ、

ムーンライト・ホワイト・ラビット、

ムーンライト・キャット・ダンサーと、

ムーンライトと名の付く、月と猫をモチーフにしたモンスターのようです。

強気な性格と裏腹にかわいくも美しいデッキテーマ。

キャット・ダンサーはデザインも妖艶なダンスも魅力的。



よく見ると、モンスター名に青・紫、白と色の名前が入ってます。

これはそれぞれ、儀式・融合・シンクロを象徴する色でもありますが、何か関係あるのかな?



後攻のデニスが二体のレベル4モンスターを召喚・・・するが、一瞬戸惑いをみせるデニス。

「(ここでエクシーズ召喚したら、余計勘違いされちゃうか)」

エクシーズ召喚はせず、永続魔法を使い守りを固める。



なぜエクシーズを使わない!?というセレナに、

だって僕はエクシーズの残党とかじゃないし、とデニスは答えてます。



ここでエクシーズ召喚をしないのは・・・。

一見すると、セレナの誤解を解くため?のようにも見えますが。

セレナの言う「エクシーズの残党」の意味を、デニスは本当に理解しているのか??

だとしたら、デニスは各召喚次元の事も知っている??

零児は異次元からの侵略の事実を知られないよう情報統制しているようですが、

なぜそれをデニスが知っているのか?



セレナはキャット・ダンサーの効果で、相手の場の全てのモンスターに二回の攻撃を可能にする。

デニスの場の二体のモンスターは見事に破壊されてしまう。



あっけないこのデュエルを退屈だといい、セレナはさっさとこのデュエルを終わらせて、

次を探しに行くと言い出す。

あまりの手応えの無さに、デニスはエクシーズの残党ではないと判断した様です。



憤るセレナに対し「それじゃ、ちょっとだけ、本気出しちゃおうかな。」と言うデニス。

しかし、ドローした融合のカードを見て、デニスは急に落ち込んでしまう。

裏守備表示でモンスターをセット。



セレナはキャット・ダンサーでデニスの場のモンスターを破壊しようとしたその時。

デニスは「いいや、ここでミラクルイリュージョン!」といい、指を鳴らそうとしたが、

その視線の先に、謎の影が走る。

呆気にとられている間に、デニスのモンスターは破壊され、敗北。



デュエルを終えたセレナの前に、オベリスクフォースが現れる。

デュエル管制室でもオベリスクフォースの出現を感知。

ユースチームを向かわせるよう指示する零児。



セレナにオベリスクフォースが迫るが。

突然、煙幕が発生し、セレナと柚子はその場から連れ出される。

煙幕が消えた後、オベリスクフォースの前に立ちはだかるのは、

零児の命を受けた桜樹含むユースチームだった。



デニスの言動が非常に気になります。

なぜ、融合のカードをドローしながら、それを使わなかったのか??

融合を使う条件が揃ってなかったのか?

ドローした融合を見た瞬間に敗北を悟ったように見えましたが。

融合を使わない(もしくは、使えない?)事情がデニスにはあるのか?



デニスが融合を使わないのは、実は融合次元の関係者だから、という説が噂されてます。

正体を悟られないよう、あえて融合を使わないのだと。

そうだとすると、遊矢や柚子に対する親しげな態度も、嘘なのかもしれません・・・。

37話で、プロフェッサーから柊柚子を連れてくるよう指令を受けていたユーリが、

その後全く登場していない事から、ユーリがデニスに化けて、遊矢や柚子に接近したのでは?という説も。



キャット・ダンサーの最後の一撃の直前、ミラクルイリュージョンだと言ったデニスは、

何をしようとしていたのか?

上空を走る影をみて、それをやめてしまったのは、呆気にとられたからなのか、

それとも何か理由があるのか?



ラクルイリュージョンをしなかった理由は、駆けつけたユースチームの接近を知ったから?

デニスが見たあの影は、風魔デュエル塾の二人?

風魔デュエル塾がユースチームのサポートをしているのなら、

他にも零児から密かに命令を受けている者がいてもおかしくありません。

だとすると、デニスは他の次元の存在を知っていて、

だから、エクシーズの残党という言葉を聞いても違和感を感じない。



セレナを見て柚子と似ている事に驚いたり。

一方で、セレナの融合召喚を見て内心「やっぱりね」と呟いていたのは・・・。

セレナの存在を本当は事前に知っていて、柚子達の前ではわざと知らなかったフリをしているのか?



デニスは、何を、どこまで知っているのか?

遊矢の逆鱗化を食い止めた、あの優しい言葉も、全部偽りなのか?

本当の正体は?目的は??

いろいろ気になってしまいます・・・。



セレナはデニスに勝った後、倒れたデニスに歩み寄ろうとしてましたが。

北斗と同じようにデニスもカード化しようとしていたのかな。

零児とのデュエルに敗れたバレットを、そのまま放置して去ろうとしたり、

北斗やデニスをカード化しようとしたり、セレナはかなり非情で冷酷な性格なのかもしれません。

恐らくアカデミアで戦士として育てられた影響だと思うのですが。

そうした考えや執着から解放され、柚子達と仲良くできる日が来て欲しいものです。



柚子とセレナを連れ出したのは、風魔デュエル塾の月影と火影??

よく見ると、柚子はお姫様抱っこ、セレナは後ろ向きに担がれてます。

ここで風魔デュエル塾が二人を助けたという事は、彼らも零児から指令を受け、

ユースチームのサポートをしているのか?



古代遺跡エリアでは、遊矢の目の前で、ナイト・オブ・デュエルズの三人が

オベリスクフォースによりカード化される。

やめろ!!と叫び遊矢に異変が。

その場を去ろうとするオベリスクフォースを呼び止めたのは、髪が逆立ち、

異様な雰囲気を纏った遊矢だった。

「俺は、許さない。融合次元を・・・アカデミアを!!」



「お前達は何をしに来た?」

「お前達に勝手な真似はさせない。俺とデュエルしろ!」

遊矢の姿に一瞬、ユートの影が重なる。



遊矢の中で、侵略を受けたハートランドの映像が蘇ったのは、何故か?

遊矢の想像なのか、それともユートの記憶を見たのか・・・?

実際に侵略を受けていない遊矢が、融合次元とアカデミアに激しい憎しみをみせたのも、異様です。

その憎しみは、ユートのものなのか??



オベリスクフォースの三人と、遊矢のデュエルが始まる。

アクションカードでアンティーク・ギア・ハウンドドックのダイレクトアタックを避けようとする遊矢だが、

ハウンドドックはバトル中のマジック・トラップを受け付けない。

連続してダメージを受け、倒れた遊矢に、オベリスクフォースは

カード化されたナイト・オブ・デュエルズのカードを見せつけ、

お前もこいつらと同じ運命だとあざ笑う。



激しい怒りをみせる遊矢。

頭のゴーグルにユートの影が。

イメージの中で、揺れるペンデュラム。遊矢とユートの姿が重なる・・・。



遊矢は相克の魔術師と相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング。

ペンデュラム召喚でレベル4を二体揃え、ダークリベリオンをエクシーズ召喚、

ダークリベリオンによりハウンドドックは破壊される。



ハウンドドックの効果を使い、次々と遊矢に効果ダメージを与えるオベリスクフォース。

だが、いくらダメージを与えても怯むことなく、不気味に立ち上がる遊矢。

そこに駆けつけた権現坂とミエルが見たものは。

残りLPわずか800で、ダークリベリオンを従え、不気味の微笑む遊矢の姿だった・・・。



今回逆鱗化(覇王化と呼ぶべき?)した遊矢に、幾度もユートの姿が現れました。

このユートの描写は一体・・・・???

まるで、この遊矢の変化は、ユートが原因のようにも見えます。



ユートが遊矢の腕の中で消えたあの時、遊矢の中にユートが入ってしまったのか?

遊矢がユートの辛い記憶や、アカデミアへの憎しみと怒りを受け継いでしまったのか?



全部ユートのせいなのか?

だとしたら、度々遊矢を逆鱗化させてしまうユートは、遊矢に憎しみと怒りを与える邪悪な存在なのか?

遊矢を逆鱗化させてしまうのは、ユートの意志によるものなのか・・・?

あの優しいユートが、そんな悪影響を遊矢に与えてしまうとは、考えたくありません・・・。



今思うと、以前の、逆鱗化に怯え悩んでいた遊矢の姿は、

「誰も傷つけたくない」と言っていたユートの姿と似ています。

ユーとの言う、「傷つけたくない」の意味は今もよく分かりません。

ユートは何を後悔しているのか?いつ、誰を、どうして傷つけてしまったのか?



もしかしたら、ユートも逆鱗化した事があるのか?

逆鱗化したユートは、怒りと憎しみに捕らわれ、我を失って、

敵味方構わずデュエルで傷つけてしまった事があるのではないか?

ユートも遊矢と同じように、自身の逆鱗化を恐れ、思い悩んでいたから、

「誰も傷つけたくない」と言っていた・・・?



遊矢の逆鱗化は、デュエルが終わるまで止まることがないのか?

また勝鬨戦の時のように、デュエルが終わった後に正気に戻り、激しく後悔する事になるのか?

もしも途中で逆鱗化を止める事が出来れば・・・。

側で見守る権現坂やミエルに、遊矢を止める事は出来るのか?





同じ頃、素良と隼のデュエルも始まっていた。

後攻の隼がレイド・ラプターズ フォース・ストリクスをエクシーズ召喚。

それぞれの効果を使い、さらに二体のRR(レイド・ラプターズ)を特殊召喚し、

フォース・ストリクスの攻撃力を上げる。



ここでデュエル描写は一時中断し。

次の場面では、隼の場にはフォース・ストリクスが三体揃う。

更に二体のRRを召喚して、攻撃力を上げた三体のフォース・ストリクスの攻撃が素良を襲う。



素良の隼のデュエルの行方も気になります。

どちらが勝っても悔いが残りそうです。

素良は・・・もしまた敗北してしまったら、立ち直れない程落ち込んでしまうのか?

それとも、何度も立ち上がり、デュエルを挑み続けるのか?



素良もセレナ同様、アカデミアで戦士としての思想教育を受けているのかもしれません。

だからエクシーズを見下し、自分の敗北を認められない。

今のままでは、仲間だった遊矢も、素良をどうする事もできない・・・。

素良の、そのアカデミア仕込みの思想や考えを変える事ができれば、

隼とデュエルする以前の、明るく元気な素良に戻る事が出来るかもしれません。





サブタイトルの「相克(そうこく)と相生(そうじょう)」の意味が気になったので調べました。

 相克

 五行説で,互いに相手に勝つ関係にあること。木は土に,土は水に,水は火に,火は金に,金は木にそれぞれ勝つこと。

 相生

 五行説で,互いに他のものを生み出す関係。木が火を,火が土を,土が金を,金が水を,水が木を生むとする。



今回遊矢が使ったペンデュラムモンスターの名が、

「相克の魔術師」と「相生の魔術師」でした。

相克の魔術師が男性で遊矢に、相生の魔術師が女性で柚子に似ているという噂も。



ダークリベリオン召喚時の遊矢の口上、出だしの「漆黒の闇より」の低音の声がユートに似ているように聞こえました。

声優さんがユートの声と演技を似せたのかな?



平行する三つのデュエル。

ここ最近はテンポが気にならなくなったのは、今の目まぐるしい展開のせいなのか、

脚本家さんの違いによるものなのか?



整ったキレイなキャラ顔。

デュエル中や召喚時のモンスターのアクション。

細やかな視線の演技と表情の変化。

フォース・ストリクスの召喚シーン、カメラを引きながらのアクションの演出がかっこいい。

最後のカット、悪い顔で不敵に微笑む遊矢は豊田暁子さんかな?かっこいい。



作監:蛯名秀和)

(脚本:田村竜)