遊戯王ARC-V 第40話
第40話「アカデミアの戦士」
デュエル管制室で、モニター越しに遊矢のデュエルを見ていた零児、隼。
ユートの行方を未だ知らない隼は、遊矢がユートのカード、ダークリベリオンを使っているのを見て、
遊矢に会いに行こうとするが。
大会の進行に支障をきたすといい、零児は許可しない。
隼は不満げに深いため息をついて去って行く。
以前は「ここは俺の戦場だ!」などと言っていきり立っていた隼が、今は大人しく零児の指示に従っています。
かといって、零児を全面的に信頼している訳ではなさそうですが・・・。
強大なアカデミアに立ち向かうため、仕方なく協力しているだけなのか?
このまま大人しく零児の計画に協力していくのか?
念のため、黒咲には見張りを付けると言う中島。
中島の方は隼を、何をしでかすか分からないと警戒しているようです。
予定されていた第三試合は、LDSの志島北斗の欠場により、霧隠料理スクールの茂古田未知夫の不戦勝が決まる。
三時間前に検出された強力な融合召喚の反応。
監視カメラには、閃光と共に姿を消す北斗と、フードを被った少女の姿があった。
その少女の素顔は、柊柚子に似ていた。
会場では、柚子とデュエルッコクラブの斜芽美伎代のデュエルが始まろうとしていた。
アユ、フトシ、タツヤの声援を受ける柚子だが、観客席の元気の無い遊矢を見て、少し心配そうな表情に。
一方の斜芽美伎代は、仲間と声を合わせ、会場を盛り上げる。
「デュエルタイムの始まりよ。準備はいい?最高の自分で、最高の笑顔を!」
デュエルッコクラブは現役アイドル達がデュエルを学ぶ塾。
仲間同士、仲は良さそうです。
「ななめー!」「右よ!」「みんなのハートを特殊召喚!」などのフレーズも面白い。
私も遊勝塾の看板娘よ!と、柚子も負けてはいない。
自分でも看板娘と自負している所が、強気でかわいいです。
同じ頃、柚子とは別の会場にいる謎の少女をモニターで監視する零児達。
この時点で、謎の少女は柚子ではない事は明白。では、柚子に似た少女の正体は・・・?
謎の少女の目的は、この会場でデュエルしていた、昨年のジュニアユースで優勝し、
ユースに昇格した桜樹ユウ。
スタジアムへ向かう零児は、黒咲を近づけさせるな、と中島に指示する。
柚子に似ているという隼の妹の瑠璃。
ここで柚子に似た少女の存在を隼が知ったら、いろいろ面倒な事になりそうです。
零児は、隼を上手く自分の計画に利用しようとしていますが。
ユートの行方や柚子に似た少女の存在など、肝心な情報を与えられずにいる隼が少し哀れです。
美伎代のジェルエンデュオの攻撃でモンスターを破壊される柚子。
修造と権現坂の暑苦しい熱血応援。(笑)
その隣で、今も浮かない顔の遊矢は、昨日のデュエルを悔やんでいた。
「なんであんな事に・・・・」
遊矢にはデュエル中の記憶はあるのかな。
しかし、突然エクシーズを使った事や自分の変化の理由は、まだ分かっていない様子です。
試合を終えた桜樹を待っていたのは、謎の少女と男の二人組。
少女がフードを脱ぎ捨てた時、「君を呼んだのは私だ」と零児が現れ、
桜樹に去るよう促す。
桜樹の後を追おうとする少女の腕を零児が掴み。
その手首には、青い石がはめられたブレスレット。
柚子のものとデザインが似ています。
柚子は赤い石で、リングは二重。
この少女のは青い石で、リングは一重。
この少女のブレスレットにも、何か秘密がありそうです。
もしかしたら、柚子のものと同じように、遊矢と似た者達を引き離す力があるのか?
「離せ!」
「邪魔立てするならお前から始末する!」
この少女の台詞、以前隼がユートに向かって
「邪魔立てするなら貴様も倒す!」と言ってたのを思い出させます。
気性の荒さは、隼に似ているのでは?もしかしたら彼女が瑠璃では?
と一部で言われていました。
それは私が、と言い、フードを脱ぎ捨てた男、バレットが零児と対峙する。
「控えろ、バレット」と少女が言っているのを見ると、少女とは主従関係?
「あなたに降りかかる火の粉を払うのが、プロフェッサーから与えられた私の使命。」
それを聴き、仕方なく引き下がる少女。
「プロフェッサーとは、赤馬零王の事か?」
二人のデュエルが始まる。
バレットが口にする「プロフェッサー」の名から、彼らが融合次元のアカデミアの者だと零児は断定した様子。
プロフェッサーは、本当に赤馬零王なのか?
先攻のバレットが、マジックを使い融合召喚。
漆黒の豹戦士パンサーウォリアーとダーク・センチネルを融合し、
獣闘機(ビーストボーグ)パンサー・プレデターが現れる。
その効果で零児はダメージを受けてしまう。
バレットのデュエルを「堅物らしいやり方」だと評するセレナ。
セレナはバレットの事をよく知っているのか?
管制室の報告によれば、デュエル反応の強さから、相手は融合次元のデュエリストだという。
管制室の報告に対し、零児は「分かっている」と答えたのは、デュエルする前から予測していたからなのか?
零児は永続魔法、魔神王の契約書を発動し、DDD烈火王テムジンを融合召喚する。
パンサー・プレデターはテムジンの攻撃で破壊されるが、その効果で融合素材が特殊召喚される。
リスクを恐れないバレットのデュエルに、かなりの実戦経験があるようだと零児は推測する。
事実、バレットは戦場の兵士だった・・・。
この回想シーンは、ハートランド?
まだ胸にも顔にも傷が無く、眼帯も無かった頃のバレット。
彼の部隊は爆発に巻き込まれてしまう。
これは・・・。
レジスタンスだったのか?と一瞬思いましたが。
その後少女に仕える所をみると、ハートランド侵攻の為にアカデミアから送り込まれたデュエル戦士だったのかな?
爆弾のトラップ(カード?)を仕掛けたのは、レジスタンスか。
バレットの体の傷は、レジスタンスとの戦いで負ったもの・・・。
予想以上に悲惨で過酷な戦いが、ハートランドでは繰り広げられてきたようです。
「たとえお前が止めても、私はスタンダードへ行く!」
「止めなどしません。私も行きましょう。」
「私を止めなかった監視役は、お前が初めてだ・・・。」
バレットは少女の監視役だった。
それでも少女を止めなかったのは、再び戦場に戻る為・・・。
ここで相応の戦果を上げる事で、戦場に戻ろうとしていたらしい。
アカデミアでは相応の実力や戦果がないと、前線に出して貰えない、かなり厳しい序列があるようです。
「私は戦士だ、勲章の数は戦士の栄誉の証し!」
バレットの言動を見ると、彼らにとって戦場で戦う事が誇りであり、
戦いの為のデュエルが全て、というように感じます。
アカデミアの者は、皆こうなのか?
強者とのデュエルを楽しむ素良は、例外的なのかな?
バレットが再びパンサー・プレデターを融合召喚。
トラップを使いパンサー・プレデターの攻撃を上げ、遂にテムジンをそれを上回る。
テムジンを破壊されダメージを負った零児が、自分ターンのスタンバイフェイズに、
永続魔法、魔神王の契約書の効果でさらに自身のLPを削り。
DD魔導賢者ガリレイとケプラーをセッティングし、ペンデュラム召喚。
召喚した二体からDDD狙撃王テルをエクシーズ召喚。
その効果でパンサー・プレデターの攻撃を下げさせ、効果ダメージを与える。
自ら契約書のダメージを受けたのは、テルのこの効果を使う為だったのだ。
さらに、墓地に送られたORUを素材とし、契約書の効果で再び融合召喚、DDD神託王ダルクが現れる。
ダルクの攻撃に対し、バレットは双方に大ダメージを与えるトラップを使い、相討ちを狙うが、
零児はダルクの効果でこれを無効に。
ダルクとテルの攻撃を受け、バレットは敗北する。
その頃、柚子はデュエルで追い込まれていた。
柚子が望みを託してドローしたのは、真澄から託されたあのカード、クリスタル・ローズ。
そこからブルーム・ディーヴァの融合召喚へと繋げ、見事な逆転劇で会場を沸かせる。
みんなを笑顔にする柚子のデュエルに、気づかされる遊矢。
勝利した柚子が笑顔で観客席の遊矢を見る。
視線が合った時、遊矢がとても嬉しそうに笑ってます。
デュエル前はあんなに落ち込んでいたのに、柚子のデュエルに気づかされ、励まされ。
以前に、悩んでいた柚子をミエル戦で励ましたのは遊矢の方でした。
相手が悩んでいる時、あれこれ悩みを聞き出して慰めるのではなく、
こうしてお互いデュエルで頑張り、勝利する事で相手を励ます、遊矢と柚子のこの関係が素敵です。
相手を頼らない、依存しない、甘やかさない。
でもしっかりお互いを尊重し合ってる。
恋人とも親友とも少し違う、確かな絆を感じました。
倒れたバレットをそのままに、立ち去ろうとする少女に、零児は声をかける。
「待つんだ、セレナ。」
彼女の名は、セレナ??
なぜ零児はその名を知っている?二人は知り合いだったのか?
セレナの目的は?零児はセレナの何を知っていて、彼女をどうするつもりなのか?
いろいろ気になる展開です。
冒頭のシーンを見ると、北斗はセレナによってカードに封印されたようにみえましたが。
北斗は果たして無事なのか?
カード化されたとしたら、元に戻す方法はあるのか?
バレットを見捨てて去ろうとした所をいると、セレナはバレットを、特に仲間だとは思っていない様子。
セレナは冷酷な子なのかな。
美伎代のジェルエンデュオ、桜樹の魔導法皇ハイロンも、既存のOCGカードですね。
パンサーウォリアーはDMで城之内が使ったお馴染みのカード。
アークファイブは既存のOCGカードの登場が多く、OCGプレーヤーには嬉しい演出です。
ダルクの効果発動シーンがかっこいい。
(作監:Lee Sung-jin)
(脚本:田村竜)