遊戯王ARC-V  第34話

第34話「結合魔獣vs進化する隼」



続く素良と黒咲隼のデュエル。



遊矢の決め台詞「お楽しみはこれからだ!」を言い、再び素良が融合召喚

デストーイ・ホイールソウ・ライオが現れる。



ファーニマルモンスター達をかわいいと言って喜んでいた観客席の子供達が、

不気味なデストーイモンスターに変わった途端に、怖いと泣き出す。

この反応も、素良の期待通りなのかな?



アクションカードとトラップを駆使し、ホイールソウ・ライオの効果とバトルから、

ライズ・ファルコンの破壊とダメージを防ぐ隼。



この世界の住人ではない隼が、アクションカードを使いこなしてます。

零児は、隼がレジスタンスとしての戦いの中で身につけたのだろうと言っていますが。

隼達の住むハートランドにも、アクションカードは存在したのか?

それとも、柚子や遊矢の選手権でのデュエルを観戦しただけで、その有効な使い方をマスターしたのか?



アクションデュエルは初めてのはずの隼が、

何気に、躊躇する事なくライズ・ファルコンの背に乗ってます。

デュエルの衝撃の実体化は出来ても、モンスターに乗るのはこれが初めて、ではなくて、

ハートランドでもライズ・ファルコンに乗って戦っていたのかな?



いつも余裕の素良が、初めて悔しがる姿を見せる。

隼が再びライズ・ファルコンの攻撃力を上げ、攻撃を仕掛ける。

素良はアクションカードでこれを回避しようとするが、隼のトラップに阻まれ、

ホイールソウ・ライオは破壊されてしまう。



二度も融合モンスターを破壊された素良が、本気を見せ始める。

デストーイ・チェーン・シープを融合召喚

その攻撃で遂にライズ・ファルコンは破壊されるが、隼に動揺はみられず。

速攻魔法、RUM(ランク・アップ・マジック)ラプターズ・フォースを発動し、

ランク5 RR ブレイズ・ファルコンが現れる。



ブレイズ・ファルコンの効果による破壊をトラップで防ぐ素良。

だが、ブレイズ・ファルコンのダイレクトアタックでダメージを受け倒れ、

その頭上から衝撃で倒壊する建物が。

それを、驚異的な素早さと跳躍力で回避してみせる。

さらに、アクションカードを使い、チェーン・シープの破壊を防ごうとするが。

隼のトラップによりアクションカードは無効化され、チェーン・シープは破壊されてしまう。



隼と素良の攻防に、場内は沸き上がるが、一方で子供達の泣く姿も。

アクションフィールドの未来都市は、

両者の攻撃の応酬とその衝撃で破壊され、まるで戦場のような景色に。



 隼 「薄ら笑いはどうした?

    少しは狩られる者の気持ちが分かったか。



    貴様達はいつも笑いながら俺の仲間達を襲い続けた。

    だがもはや俺達は無抵抗で打ち倒される獲物ではない!」



隼の挑発に、素良の表情が醜く歪み始める。



 素良 「遊びさ。本気でやるわけないじゃん。

     僕の仲間だって、そう。

     みんな遊びで君達を狩ってるんだ。

     だって君達は僕らにとってハンティングゲームの獲物なんだから!」



隼の語る敵の融合使いは、笑いながら隼達の仲間を狩る、かなり残忍な者達のようです。

一方の素良は、「僕の仲間」「僕らにとって」などと言っていますが・・・。

素良は、隼達の敵の仲間なのか???



素良はマジックを使い、墓地の三体の融合モンスターを除外し、

その三枚を素材に新たなデストーイモンスターを融合召喚する。

姿を現したデストーイ・マッド・キマイラが、バトルで破壊したブレイズ・ファルコンを

素良の場に召喚。



 素良 「分かっただろ?君に僕は狩れない。

     狩られるのは、常に君達だ。

     これからもずっとね!」



「仲間は必ず奪い返す!」と言う、気迫に満ちた隼の目。

速攻魔法、RUM レヴォリューション・フォースを使い、

奪い返したブレイズ・ファルコンをランクアップ。

召喚されたレヴォリューション・ファルコンの効果で、

マッド・キマイラは破壊され、ダメージを受けそうなる。

駆け出した素良がアクションカードを見つけ出し、手に取ったその時、

倒壊する建物が素良に迫る!



アクションフィールドは消え、素良のLP 0 がディスプレイに表示され。

黒咲隼の勝利が確定する。

零児は、素良がアカデミアの実体を知る為の研究材料になるといい、隼を制止する。



まだ勝負は終わってない、僕が負けるはず無いと、悔しがる素良。

もう一度僕とデュエルをと言いながら、そのまま力尽き倒れる。

隼は何も言わずに会場を去って行った・・・。





繰り返し融合召喚する素良に、二度のランクアップを見せる隼と、盛り上がる展開でした。



アークファイブでランクアップは初めてですね。

LDSエクシーズコースの北斗ですら知らなかった所を見ると、

遊矢や零児達、この世界の住人がランクアップを知ったのは、これが初めてかもしれません。



前作ゼアルでは、RUMはナンバーズに関わるデュエリストだけが使えるマジックのように思えましたが。

隼の使うRRはナンバーズとも何か関わりがあったりするのかな。



デュエル中にみせた、素良と隼の驚異的な運動神経の良さ。

これは異世界人だからなのか。それとも戦場で鍛えられたのか?



果たして、デュエル中に素良が言った事は本当なのか?

だとすると、素良は隼達の世界を襲った融合使いの仲間?

素良は、ハートランドの事も、あるいは零王の事も知っている??

一方で、今回のフィールド魔法、ハートランドに素良は無反応に見えましたが・・・。

それとも、隼を煽る為に、隼の語りに合わせて敵のフリをしただけなのか?



素良は純粋にデュエルを楽しむ子だと思っていたのですが、

予想に反して、残酷な面があるようです。

しかし、敗北後に見せた悔しがる姿と、隼への執念は一体・・・?

エクシーズ使いに負ける事が、屈辱なのか?

遊矢に敗北した時に悔しがる様子が無かったのは、本気を出さず、本性を隠す為だったのか?



最後に素良が手にしたアクションカードは、何だったのか?

もしも、建物の倒壊に巻き込まれずにアクションカードを発動できたら、

勝負の結末は違っていたのかな。

咄嗟の判断や行動が勝負の行方を左右する、アクションデュエルならではの演出かもしれません。



素良の本性を知って、遊矢達はどう対応するのか?

零児達は素良から、融合使い達の情報を引き出す事が出来るのか?

そもそも、本当に素良は隼達の故郷・ハートランドを襲った融合使いの仲間なのか?



零児が隼を味方に付ける時に語った、父・零王との対立話も、

隼を騙す為の演技の可能性を疑いましたが、素良が隼達の敵なら、

あの話も嘘では無さそうです。



零羅に、このデュエルをよく見ておけと言った零児は、何を思ったのか・・・。

零児は、来たるべき激しい戦いを予感しているように見えます。



アカデミアというキーワードも、気になる所です。

隼達と敵対する融合使い達の組織の名が「アカデミア」なのか?

遊戯王GXを観たことのある者には、馴染みのある言葉です。

しかし、GXのアカデミアは、純粋にデュエルを学ぶ場所だったはず・・・。

果たしてGX世界とも関連があるのかどうか。



二人の激しいデュエルに、「やめろ!こんなのデュエルじゃない!」と叫んだ遊矢。

前回の沢渡戦で、デュエルを楽しむ事を知った遊矢だが、

素良達のデュエルをみて愕然とする。

それは遊矢が目指す、みんなを幸せにするデュエルとは全く違う・・・。



仲間、命、運命などを背負った厳しい戦いが、いずれ遊矢にも待ち受けているのだと思いますが。

その時、遊矢は立ち向かっていけるのか?

それでもなお、デュエルを楽しみ、皆を笑顔にするというエンタメの精神を、忘れずにいられるのか?



シリアスな場面だし、脚本家さんも意図してない所だと思いますが。

隼が笑止と言った所で、ちょっと笑ってしまいました。

前作遊戯王ゼアルでVが言った迷台詞だったので。(笑)





キレイな作画。

素良の歪んだ表情。

隼やモンスターのアクションも派手で楽しい。

ライズ・ファルコンの迫力ある滑空シーン。



作監:蛯名秀和)

(脚本:上代務