遊戯王ARC-V  第23話

第23話「秘術の眼」



権現坂は海で刃と特訓中。

刃からシンクロを教えてもらっている様です。

選手権ではシンクロを使う権現坂がみられるのかな?



遊矢の場の五体のモンスターは全て守備表示。

ミエルは新たに裏守備でモンスターをセット。

さらにタロットレイの効果で、ペタルエルフも裏守備に。

しかし、タロットレイで攻撃せずにターンを終了する。



遊矢はオッドアイズを攻撃表示にするが、ミエルはまたもタロットレイの効果を使い、

自分の場の裏守備モンスターを攻撃表示に変え、二体のリバース効果を発動させる。

ペタルエルフの効果でオッドアイズはまた守備表示に。

そして占術姫ウィジャモリガンのリバース効果で、

ターン終了時に遊矢の場の五体の守備表示モンスター全てを破壊し、ダメージを与える。

さっきのターン、ミエルが攻撃しなかったのは、この効果ダメージを狙っていたのた。



破滅に向かう自分の運命をよく見ろというミエルの言葉に、

このデュエルでこれまで起きた不運の数々が頭をよぎる遊矢。

今の遊矢は、占いという相手の型に完全にはめられていると、ニコはみていた。



ミエルはタロットレイで再び二体の占術姫を裏守備に。

もしミエルがタロットレイでダイレクトアタックを仕掛けてくれば、

遊矢はトラップでこの攻撃を凌ぎ、新たなモンスターを手札に加える事が出来るはず。

だが、ここでミエルはアクションカードを使い、遊矢のドローを封じてしまう。



何度も遊矢にサレンダーを勧めるミエルだが、遊矢はそれに答えず。

ドロー封じを解くため、アクションカードを求めて駆け出す。

それをみて、ミエルは早くこのデュエルを終わらせなければと決意する。



ミエルがサレンダーを勧めるのは、勝利欲しさからではなく、本当に遊矢の身を案じてくれているようです。

勝利さえ出来れば占い通りに相手が破滅し命を落としてもいい、とは考えない。

対戦相手を思いやれる優しい子なのかもしれません。



ミエルは攻撃をせずにターンエンド。

ミエルが伏せたトラップが発動すれば、遊矢の場にミエルのモンスターが召喚され、

ペタルエルフとウィジャモリガンのコンボで、遊矢は敗北してしまう。

デュエルを早く終わらせれば、遊矢の危機を避けられるハズだとミエルは考えていた。



この時、ミエルがダイレクトアタックを仕掛けなかったのは、

遊矢の諦めない様子から、

遊矢の場のトラップにダイレクトアタックをかわす効果があると読んでいたのかな?



その頃、素良は遂に六勝目をあげ、選手権出場資格を獲得。

六戦目は、ミュージカル?

素良は歌も結構上手いようです。(笑)

対戦相手のデュエリストも、無駄に良い声。

素良の王子様の衣装も凜々しくてかっこいい。



様々な趣向を凝らしたアクションフィールドがあるなら、

今回のように、デュエリストも色々な衣装を着てデュエルして欲しいですね。



素良は柚子の手を引いて、遊矢がデュエルしている場所へと向かう。

柚子がこの時、素良に何かを言いかけてましたが。

融合のカードを無くしてしまった事を打ち明けようとしたのかな?



遊矢はドロー・ロックを解除する為、アクションカードを求めて走り続ける。

ミエルは何かを感じ取り、これ以上は危険だと遊矢を制止するが、それでも遊矢は諦めず。

アクションカードに手を伸ばしたその時、足場が突然崩れ出す!

それでもカードを追う遊矢。



これまでかと皆が諦めかけたその時、落下した瓦礫の中からカードを手に立ち上がる遊矢の姿が!

運命が変わったと、呆然とするミエル。

遊矢は命の危機を乗り越え、奇跡をつかみ取ったのだ。



アクションカードを墓地に送り、ドロー・ロックを解除。

最後の望みをかけて遊矢が引いたカードは、なんと「融合」のカードだった。

柚子に返すはずだったこのカードが、今朝の混乱で慌てた際に遊矢のデッキに混じってしまったのだ。



このカードではどうすることも出来ないと、諦めかけた遊矢が、何かを感じ取る。

急に笑顔になった遊矢が軽快に駆け出し。

「レディース・エンド・ジェントルメン!」

遊矢のエンタメモードが発動。



遊矢はペンデュラム召喚でエクストラから三体のモンスターを召喚。

ミエルのタロットレイの効果で、三体は守備表示にされてしまう。

このままではターン終了時、遊矢は敗北してしまうが。



「それはどうかな、お嬢さん。」



遊矢は墓地のモンスター効果で星読みと時読みを手札に戻し、星読みをアドバンス召喚

会場に駆けつけた素良と柚子の前で、遊矢が融合を発動。

オッドアイズと星読みを融合し、輝きだしたエクストラから現れたのは、

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン。

その効果で、三回の攻撃を可能としたルーンアイズが、ミエルの場のモンスター三体を破壊し、デュエルに勝利する。



駆けつけた柚子に、融合カードを返す遊矢。

いいの?と問う柚子に遊矢は言う。



「そいつと一緒に、柚子は今までと違う自分になろうと頑張ってる。

 今度は俺の番だ。柚子のおかげでヒントを貰った。

 次は俺自身の手で、ペンデュラム召喚のその先を掴んでみせる!」



デュエル前の、ペンデュラム召喚の先が見えないという遊矢の悩みは、ここで解決の糸口を掴んだようです。

新たに手に入れたペンデュラム融合。

それは柚子の融合カードが混じってしまった事で偶然手にした力ですが。

その融合に頼ろうとせず、次は自分の力で、と言う遊矢は、逞しいです。

ペンデュラム召喚を自分だけの力だと信じ執着していた頃より、少し成長したようにも思えます。



そこに、飛び込んでくるミエル。

遊矢を「ミエルの運命の人!」と言って抱きつき。

それをみる素良とアユ達の心配そうな様子と、柚子の険悪な表情。(笑)



 柚子「ちょっと、運命の人ってどういう事?」



訳が分からない遊矢はただ困惑するばかりで。

柚子も「何なのよその女は!!」と言い出す始末。



ここでしっかり柚子が嫉妬している所が、嬉しいです。

嫉妬するのは相手への好意の現れなのですが。

それを隠さず、ハリセン片手にしっかりヤキモチを焼いてくれる。

こういう時は柚子も自分の気持ちを隠さないんですね。

遊矢は柚子の事を「別に彼女じゃないし」などと以前言ってましたが。

柚子のその気持ちに気づいているのかな?



海野塾長の手にした水晶が割れ、遊矢の不吉な運命を暗示する。

遊矢を「ダーリン」と呼ぶミエルと、ハリセンを手にした柚子に追い回される遊矢。



「ねえダーリン?パパとママにはいつ会ってくれる?あと、子供は何人欲しい?」

ミエルの妄想が先走ってます。(笑)







デュエルを続けると遊矢の命に関わるというミエルの予言は的中したものの、

遊矢は見事その危機を乗り越えたとい結末でした。

やはり運命を変えてこそ主人公です。



今まで融合召喚をした事がなく、エクストラデッキにも当然融合モンスターは入っていない遊矢が、

突然融合を使いこなす所は、第1話で最初にペンデュラム召喚した時と少し似ています。

あるはずの無いカードが現れたり、新たな召喚を使いこなしたり。

あの時と同じような力が作用したのかな?

ペンデュラムが輝いたり、カードが変化するような描写は特にありませんでしたが。

遊矢がルーンアイズの気配を感じ取ったように見えました。



急にミエルを「お嬢さん」呼びする遊矢。

この紳士モードに、ミエルはときめいたようです。(笑)

ルーンアイズの三連続攻撃に、ミエルの心まで射貫かれるような演出が面白い。

奇跡のような逆転劇を繰り広げ、その上紳士な態度を見せられたら、

デュエリストの女の子なら確かにときめいてしまいますね。

最後の遊矢のトドメのウインクがあざとい。(笑)



一度惚れたら主人公に猛烈にアタックしていく、恋愛に積極的な女の子デュエリスト、というと、

DMのレベッカ、GXのレイ、ゼアルのキャットちゃんやアンナちゃんを思い出させます。

彼女達に恋愛の成就はありませんが、メインヒロインをヤキモキさせるラブコメ展開は楽しいです。

先走って結婚まで妄想してしまう所は、カーリーにも似てますね。

どれも恋に夢見るかわいい女の子達です。



遊矢は融合カードを柚子に返してしまったけど、

今後は融合もルーンアイズも使わないのかな?

これを切っ掛けに、ペンデュラム召喚からのシンクロ召喚、エクシーズ召喚なども登場しそうですね。

ペンデュラム召喚が扱える遊矢ならではの戦術ですが、零児も同じ事を考えていたのかな。



遊矢と柚子の関係も気になる所ですが。

今は互いに切磋琢磨し、選手権を目指し励まし合う所に、信頼と友情を感じさせます。

ユートの存在は、この二人の関係をどう変化させていくのか?





ちょっといい雰囲気になる遊矢と柚子、そこにミエルが乱入して柚子が嫉妬。

という、典型的なラブコメオチは、やはり雑破さんの特徴でしょうか。(笑)

遊矢が諦めずに無我夢中でひたすらアクションカードを追い求める所も、

熱血好きな雑破さんらしい気がします。



ミエルの表情が前回より険しく凜々しく。

融合召喚のシーンは派手でかっこいい。

ルーンアイズのシーンで3DCG化した遊矢が少し映りました。

今後も3DCGの遊矢の出番はあるかな?





作監:宍倉敏)

(脚本:雑破業