遊戯王ARC-V 第22話
第22話「占い少女 方中ミエル」
一人占いをする占い少女、ミエル。
占いによれば、これから6連勝して選手権への出場は確実だと言う。
これから6連勝、という事は、素良と同じく公式戦の試合数が少ないのか？
占いで出たカードは、「アルカナフォースVI - The Lovers」。
それを見て、次の対戦相手が私の運命の人だと興奮して大はしゃぎする。
アルカナフォースと言えば、「当然正位置！」でお馴染みのGXの斎王琢磨を思い出させます。
十代とのデュエルで使われたカードですね。
その頃、デッキ構築に悩む遊矢は、融合のカードに気づき、
はやく柚子に返してやらないと、とカードを見つめていた。
翌朝寝坊してしまい、広げたカードを慌てて拾い集め、デュエル会場へと急ぐ。
デュエル会場には、占い師の様な黒フードを被った観客と、アユ達が、遊矢の到着を待っていた。
もうすぐ運命の人がやってくる！と浮かれるミエル。
デュエル会場は、海野（うんの）占い塾。
ニコに誘われ、不気味な洋館風の建物に入る遊矢。
地下の会場に向かう階段で足を踏み外し、そのまま会場のミエルの元まで転げ落ちてしまう。
倒れた遊矢が顔を上げた先にあったのは、ミエルのスカートの中。
動揺したミエルは「この！ラッキー変態！」と手に持つリンゴ型の水晶を遊矢の頭に叩きつける。
遊矢を見て期待外れかと思われたが、これまでミエルの占いが外れた事は無かったと思い直し、
本当に運命の人なのかどうか、これからデュエルで遊矢を占うとミエルが宣言する。
海野塾長が、フィールド魔法、フォーチュンテラーを発動し、デュエルが始まる。
先攻後攻はコイン占いで決めると言うミエル。
表のドラゴンを遊矢は選んだが、結果は外れ。
先攻となったミエルは、モンスターを裏守備でセットしただけでターンを終了する。
遊矢の事を、先を見通せない残念男だといい、さらにコイン占いでドラゴンを選んだ遊矢は、
悩みを抱えていると言い当てる。
遊矢のターン、手札は上級モンスターばかりで通常召喚もペンデュラム召喚も出来ず。
そのままターンエンドする。
アクションカードに望みを賭け、駆け出す遊矢。
引きが強いはずの主人公が手札事故を起こすのは、遊戯王では珍しいですね。
その頃柚子は、倉庫街で落とした融合カードを探していた。
そこに、出場権を獲得する大事な六戦目を見に来るよう素良から呼び出しの電話が。
柚子は融合のカードを遊矢が持っている事を、まだ知らないらしい。
ミエルはコインノーマを反転召喚し、リバース効果を使いさらに一体裏守備でモンスターをセット。
コインノーマの攻撃が遊矢を襲う。
遊矢の前にある二枚のアクションカードの内、遊矢が選んだのはLPにダメージを与えるアクショントラップ、大凶。
さらにコインノーマのダイレクトアタックでLPを減らされてしまう。
遊矢はEMガンバッターを召喚。
ミエルの場には二枚の裏守備モンスター。
遊矢はアドバンス召喚された方が高レベルのモンスターと読み、もう一方のモンスターに攻撃を仕掛けるが。
ミエルのトラップ、黒猫の睨みでバトルは強制終了に。
何も無いのに転ぶ遊矢を、自分の占い通り、遊矢には運が無いとミエルは言う。
ミエルのターン、リバース効果で儀式魔法、聖占術の儀式と、儀式モンスターを手札に加え、
儀式召喚で、聖占術姫タロットレイが現れる。
タロットレイの攻撃で遊矢のガンバッターは破壊されてしまう。
次のターン、遊矢はペンデュラム召喚で五体のモンスターを召喚。
ミエルは場の五体のモンスターの配置から占い、遊矢に大いなる挫折が待ち受けていると言う。
遊矢はパートナーガの効果で攻撃力を上げたオッドアイズで攻撃を仕掛けるが。
タロットレイの効果で反転召喚されたペタルエルフのリバース効果により、
遊矢のモンスターは全て守備表示に。
ミエルがタロットレイで占った遊矢の未来は、正位置の塔。
このカードが意味するのは、崩壊、転落、悲劇。
これ以上デュエルを続ければ遊矢の命に関わると、ミエルは言い出す。
「運命」「占い」というと、これまでも遊戯王では何度か取り上げられたお馴染みのテーマです。
未来を見通す千年タウクを持つDMのイシズ、
タロットをモチーフとしたモンスターを操るGXの斎王、
占い魔女、フォーチュンレディを使った5D'sのカーリー、
ZEXALではカイトを崇拝する占い師のジンや、
未来をカメラで映し出す速見秀太が登場しました。
主人公が、決められた運命に抗い打ち勝つ事が出来るか？というのも共通のテーマです。
アークファイブでは、このテーマをどう描くのか？
悉く当たってしまうミエルの不吉な予言。
果たして、命に関わるというミエルの占いは本当に当たってしまうのか？
今回は新たに、リバース効果を持つリバースモンスターと、儀式召喚が登場しました。
これまで登場した融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムに儀式も加わり、
デュアルでの展開が益々盛り上がりそうです。
ミエルちゃんがかわいい。
どことなく、漫画版ゼアルに登場したコロンちゃんを思わせるデザインです。
キャラクター原案は三好直人先生かな？
戦いの殿堂に集いしの口上シーンや、デュエル中に見せる様々なポーズも、
キャラのデザインに合っていてかわいいです。
興奮のあまり鼻血を吹くような描写があったり、乙女らしからぬ所もありますが。（笑）
全てを見通し相手を運命の名の下に心理的に追い込んでいく、占い師特有の煽りも面白い。
ミエルの使うモンスター達、占術姫（せんじゅつき）がこれまでとは違うタイプで、結構好きなデザインです。
特にコインノーマは、デザインも攻撃後に遊矢を心配する仕草やフィールドに戻ってくる動作も可愛らしく。
タロットレイが儀式召喚される時の演出は派手で、かっこいい。
方中ミエル役を演じた悠木碧さんは、
ゼアルのOPテーマ「鏡のデュアル・イズム」を歌ったpetit miladyの方ですね。
前回拾った柚子の融合カードを今も遊矢が持っている事と、出かける前の慌てぶりをみると、
今の遊矢のデッキに融合が紛れているのかもしれません。
仮にデュエル中に融合を引いてしまった時、遊矢はどうするのか？
融合を使いこなせるのか？
（作監：川村裕哉）
（作督補佐：中田亜希子）
（脚本：雑破業）
