遊戯王ARC-V  第5話

第5話「おかしなおっかけ!?紫雲院素良(しうんいんそら)」



スタジアムで、観衆の声援を浴びる遊矢。

ペンデュラム召喚を成功させ、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃が相手モンスターを焼き払う。

遂に、遊矢が世界チャンピオンとなった!

「(やったよ、父さん。俺のデュエルが、こんなに沢山の皆を笑顔に・・・。)」

笑顔で息子を見守る遊勝を見て、遊矢が涙を流す。



そこに、素良が飛び出して遊矢に抱きつき。

どうやら全部夢だったらしい。

いい最終回でした。(笑)



よく見ると、遊矢の部屋には遊勝のポスターが。

父への強い憧れを感じさせます。



ペンデュラム召喚があれば、俺はもっと沢山の皆をデュエルで笑顔にできる。

遊矢はそう信じていた。



今回遊矢の台詞から繰り返し語られるのは、

「皆を笑顔に」という言葉。

勝負の勝ち負けに拘るのではなく、デュエルを楽しむ事だけを望むのでもなく、

デュエルを通して相手と絆を結ぶ事を目指すわけでもなく。

遊矢がデュエルする目的は、笑顔にする事、なんですね。

笑顔にするのは、デュエルを見ている観客だけ、なのか?

対戦相手や、自分自身も、笑顔にできないといけないと思うのですが。

その辺りはどうなっていくのかな?



遊矢の家には、ペットがいました。

アンという名の犬と、コールという名の猫です。

二人合わせて、アンコール?(笑)



何でも拾ってきてしまうのは、遊矢の母、洋子のクセ。

そして、洋子が今回「つい拾っちゃった」のが、なんと素良。

遊矢を「師匠」と呼び、ちゃっかり遊矢の家に上がり込んでいた。

洋子を「師匠のお姉さん」と呼び、洋子を味方に付ける。(笑)



お前を弟子にした覚えはないと、遊矢は何度も断るのだが。

師匠の行く所ならどこでも付いていくと言う素良は、遊矢の学校にまで現れ。

散々な目に遭う遊矢。



素良は、遊矢のデュエルを見て「ビビッときちゃった」と言っていますが。

素良が遊矢に拘る本当の理由は何なのか??

ペンデュラム召喚に憧れているだけ、なのか?



素良は柚子を「師匠の彼女」と呼び、ここでも柚子を味方につけようとする。

二人同時に、違う!と否定してますが。

遊矢は怒り顔なのに対し、柚子はちょっと頬が赤いです。

柚子ちゃんの方が少し意識してるのかな?



ここで遊矢が「なんで俺がこんなガサツな、ストロング女と!」などと言って、

柚子のハリセン制裁を受けてしまう。(笑)

まだ遊矢には、柚子の繊細に気持ちには気付いていない様子です。



「一体何だって言うのよ!私を何だと思ってんのよ!」

柚子のこの怒りようをみると、遊矢への好意はちゃんとあるみたいですね。



授業中に遊矢が考え事。

ペンデュラムカードさえあれば、誰でもペンデュラム召喚が出来る。

それは前々回で証明された事実です。

ペンデュラム召喚は、遊矢だけの力ではない。



この辺りの問題を、遊矢はどう考えてるのかな?

ペンデュラムカードを持つ遊矢だけが、デュエルにおいて一方的に有利なのは、ずるいようにも思えますが。

遊矢以外に、ペンデュラムカードを持つ者がこの先現れれば、問題無い?

それは、どんな形で、どんな理由で現れるのか?

ペンデュラムカードを持つ者同士の対決というのも楽しみです。



素良に追い回されグッタリの遊矢を、柚子が励ます。

「明るく楽しく、エンタめるのが、あんたのモットーなんでしょ?」

ここでも遊矢のモットーが示されてます。

そういえば確かに、第1話から、遊矢は人を笑わせる事に拘ってましたね。



遊勝塾にも現れた素良。

遊矢にデュエルして欲しいとせがむ。

お目々キラキラのかわいい顔で迫る素良くん。(笑)

渋々デュエルを受ける遊矢は、自分が勝ったら師匠と呼ぶなと条件を付ける。



修造が最初にセットしたフィールド魔法は、西部劇風の「荒野の決闘タウン」。

これに不満を言う素良。

(誰ですが、クラッシュタウンって言った人は!(笑))

代わりにセットされたのは、お菓子の国を模した「スウィーツ・アイランド」。

素良くんはお菓子が好きなようです。



笑顔を振りまく素良と、観客を楽しませる遊矢が、

殺伐とした西部劇風のフィールドで戦うという、ミスマッチなデュエルも見てみたい気もします。



戦いの殿堂に集いし〜の台詞は、今回は柚子と遊勝塾の仲間達が言ってくれました。

これはやはり、毎回誰かが言う決まりなのかな。

これから先、誰がこの台詞を言ってくれるのかが毎回楽しみですね。



早速ヒッポを召喚し、フィールドを駆け回る遊矢。

素良は永続魔法、トイポットを発動させ、ドローしたモンスターを召喚可能にする。

二体のモンスターを場に揃え、ヒッポに攻撃を仕掛けるが。

遊矢はアクションマジックでこれを回避。



素良が召喚する、ファーニマルと名の付くモンスターは、どれもつぶらな瞳で愛らしい。



次のターン、遊矢はペンデュラム召喚で、アメン・ボート、ソード・フィッシュ、

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの三体を召喚。



ここで、アクションカード、ナナナが登場。

テレビ東京のバナナの形のマスコットキャラクターです。

「エンタメの味方、ナナナ、俺に力を貸してくれ!」

体を七の時に曲げるナナナの仕草が、何ともシュール。(笑)



オッドアイズのダメージ二倍の効果は、相手がレベル5以上の時だけ、

という効果の確認解説もありました。



大ダメージを受けた素良が、突然笑いながら立ち上がり、本気を出すと言いだし。

デストーイ・シザー・ベアーを融合召喚



デストーイ・シザー・ベアーは、可愛らしいぬいぐるみの姿と不気味な形状が合わさったデザイン。

漫画版ゼアルで、コロンちゃんが使っていたモンスターを思い出させます。



素良が言う、本気のデュエルとは?

遊矢は素良に勝つことが出来るのか?







さて、謎めいた素良くんの正体は一体?



前回と今回と、笑顔で媚びるようなキャラに見えましたが。

融合召喚時の、あの凶悪な表情。

かわいいモンスターばかりかと思ったら、突然凶悪なモンスターを召喚したり。



EDでの遊勝塾での練習風景の中の素良は、

どこか冷めたような表情だったり、ハリセン制裁寸前の遊矢をみて意地悪そうな表情をみせたりしていて、

今回前半で見せていた表情とは違う様に見えます。



ニコニコ笑顔で媚びを売る面と、冷めててイジワルな面と、二面性を持ったキャラなのかな?

もしくは、今まで猫を被っていただけで、後者が本性?



今回はこれまでのアドバンス召喚、ペンデュラム召喚に加えて、新たに融合召喚が登場。

3話で素良が初登場した時、LDSのカリキュラムに見入る遊矢が融合召喚コースの名を口にした所で、

気づき、振り返っていました。

素良くんは融合召喚がメインのデュエリストなのかな?

今後は、シンクロやエクシーズを得意とするデュエリストも登場するのでしょうか?



柚子ちゃんと遊矢のラブコメチックなやり取りが楽しい。(笑)

よくあるパターンですし、ゼアルでも真月が小鳥に同じような事を仕掛けてしましたが。

主人公の幼なじみのヒロインを「彼女」とか「ガールフレンド」とか言って持ち上げる作戦です。

言われたヒロインは嬉しそうにして、照れつつも否定はしない。

でも満更でもない様子。(笑)

女の子の側が主人公を異性としてちゃんと認識している証拠ですね。

こういう時の反応、ゼアルの小鳥ちゃんも、今回の柚子ちゃんもかわいいです。



その言葉を否定してしまう遊矢。

幼なじみを異性とか恋愛対象としてまだ意識していないのか、それとも恥ずかしいだけなのか?

否定ついでに、「なんで俺がこんな・・・」と柚子ちゃんを貶す言葉を。

これはハリセンを食らって当然です。(笑)



今回の描写でも、学校のお昼休みはベンチで二人揃ってお弁当を食べる程の仲の良さ、なのに。

幼なじみ同士で、まだまだお互い照れもあって素直になれない?

遊矢に至っては、ついついデリバリー、もとい、デリカシーのない事を言ってしまう。

そんな幼い二人の感情と関係が、今後どう変化していくのか、楽しみです。





夢から覚めた遊矢のコミカルな表情。

ジュースの池から這い上がったり、ロールケーキの中から顔を出したり、

遊矢とヒッポが揃って同じ仕草をする所が、楽しい。



熱血という言葉を無理矢理使う修造。(笑)



作監:藤田正幸・重松晋一・千光士海登)

(脚本:雑破業