遊戯王ZEXAL II  第139話

第139話「切り開け未来 アストラルの決断!!」





ヌメロン・コードの力を手にしたドン・サウザンドは言う。



 このデュエルで貴様等を倒し、

 我はヌメロン・コードの全てを手に入れる。

 そして、過去も未来も我のものとなる。



ドン・サウザンドはマジックを使い、ヌメロンと名の付くエクシーズモンスター四体を特殊召喚



 No.4 ゲート・オブ・ヌメロン−チャトゥヴァーリ

 No.3 ゲート・オブ・ヌメロン−トゥリーニ

 No.2 ゲート・オブ・ヌメロン−ドゥヴェー

 No.1 ゲート・オブ・ヌメロン−エーカム



四体のナンバーズが姿を現し、合体して巨大な門となる。

これが、ゲート・オブ・ヌメロン。



遂に姿を現した1から4までのナンバーズ。

四悪人編で登場したのは、偽のナンバーズでした。

本物の1〜4のナンバーズは、ヌメロンの力を持っていたのか。



この四体は、最初にこの地上へ降り立ったナンバーズ。

この地上を監視し続けた、地球の番人だとドン・サウザンドは言う。



最初に地上へ降り立ったナンバーズ、とは一体?

七皇の遺跡にナンバーズが存在していた事から、

アストラルが遊馬と出会う以前から地上にはナンバーズがあった、と思われます。



しかし、ナンバーズはいつ、誰が作ったんだろう?

ナンバーズの起源が、仮にアストラル世界だとすると、

アストラル世界は地上を監視する為に、地上に番人を置いたのか?



133話で語られた、ヌメロン・コード誕生の伝説をみると、

ナンバーズとヌメロン・コードの起源は別だと思ったのですが、

この解釈で合ってるのかな?



ドン・サウザンドはNo.1 ヌメロン−エーカムで、遊馬の場のガンバラナイトを攻撃。

遊馬はトラップ、ハーフ・アンドブレイクで、このターン、ガンバラナイトをバトルの破壊から守り、

受けるダメージを半分にする。

遊馬の受けたダメージが、アストラル世界へと降り注ぐ。



その頃、攻撃を受けたアストラル世界で、エリファスは遊馬達とドン・サウザンドの戦いが始まった事を知る。



ドン・サウザンドはヌメロン−エーカムの効果を発動。

バトルの後、全てのヌメロンモンスターの攻撃力を倍にする。

ヌメロン・ネットワークがある限り、ORUが無くともヌメロンモンスターはその効果を発動できるのだ。

さらに、他のナンバーズも、同じ効果を持つという。

攻撃する度に攻撃力を倍にするヌメロンモンスター。

遊馬達は、残り三体のヌメロンモンスターの攻撃を凌がなくてはならない。



このデュエルに勝つには、フィールド魔法、ヌメロン・ネットワークを破壊するしかない。

アストラルは、地上に張り巡らされたネットワークを辿り、

隠されたヌメロン・ネットワークの在処を突き止め、それを破壊すると言い、飛び立つ。



攻撃力を倍にしながら続く、No.2 ヌメロン−ドゥヴェーとNo.3 ヌメロン−トゥリーニの攻撃を、

ハーフ・アンドブレイクの効果で何とか凌ぐ遊馬達。

最後、攻撃力8000となったNo.4 ヌメロン−チャトゥヴァーリの攻撃が遊馬達を襲ったその時。

シャークは手札のモンスターを特殊召喚し、四度にわたる攻撃を何とか凌ぎきる。



ドン・サウザンドはNo.1 ヌメロン−エーカムをカオス化させ、

CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン−シニューニャが現れる。

シニューニャの効果を発動させ、場のモンスター全てを除外し、

次のドン・サウザンドのターン、シニューニャが復活する時、

除外されたモンスターの攻撃力の合計50000のダメージを相手に与える。



ただし、シニューニャは、ヌメロン・ネットワークが発動していない時に破壊される。

次のターンまでに、ドン・サウザンドを倒すか、ヌメロン・ネットワークを破壊しなければ、

遊馬達は敗北してしまう。



シャークのターン。

召喚したモンスターと装備魔法で勝利を可能にするが。

フィールドにカードがないドン・サウザンドは、またもヌメロン・ネットワークの効果を発動させ、

シャークの装備魔法を書き換えてしまう。



珍しく弱音を吐く遊馬を、シャークが叱咤する。

諦めるな!まだデュエルは終わってねえ!



シャークは速攻魔法でRUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)を手札に加え、

No.101 アーク・ナイトとCNo.101 ダーク・ナイトの召喚に繋げる。

カードの書き換えを可能にするヌメロン・ネットワークの効果は、一ターンに一度しか発動できない事を利用し、

オーバーハンドレットの召喚前に、ドン・サウザンドにヌメロン・ネットワークの効果を使用させたのだ。



アーク・ナイトに続いて、ダーク・ナイトでドン・サウザンドにダイレクトアタックを仕掛ける。

ドン・サウザンドは手札のモンスター効果で、これを特殊召喚し、攻撃をかわしてしまう。



その頃、アストラルは様々な困難をくぐり抜け、ようやくヌメロン・ネットワークの元へと辿り着く。

しかし、ヌメロン・ネットワークを破壊すれば、その場に蓄積された膨大なエネルギーが行き場を失い、

ネットワークを逆流して、地上を破壊すると、ドン・サウザンドは言う。



アストラル世界を救う為に、ヌメロン・ネットワークを破壊すれば、遊馬達の地上世界が、

地上世界を救う為に、ヌメロン・ネットワークを放置すれば、遊馬達が敗北し、アストラル世界が滅んでしまう。

選択を迫られるアストラル。



 アストラル「(何かを犠牲にしなければならない。だとすれば・・・。)」



意を決したアストラルが、ヌメロン・ネットワークを取り出し、遊馬達の元へ送る。



 アストラル「遊馬、シャーク、私を信じて、このカードを・・・。破壊するんだ!」



ドン・サウザンドのフィールドに姿を現す、ヌメロン・ネットワークのカード。

アストラルの表情に、その決意を知ったシャークが、マジックを使い、

ヌメロン・ネットワークを含むフィールド上の全てのカードを破壊。



アストラルは、そのエネルギーを受けるといい、遊馬に別れを告げる。

地上世界を救う為、自分を犠牲にしようとしていた。



多くの仲間達に思いを託され、その死を乗り越えてきた遊馬達。

そんな状況で、世界か自分の命かの二者択一を迫られたら、どうしても自分の命を犠牲にしてしまう。

やむを得ないとはいえ、悲しい連鎖です。



その時、アストラルの肩を押す手が。

アストラルを救ったのは、エリファスだった。



エリファスは、

誤った道を進んだアストラル世界に、希望と絆という新たな力が生まれたといい、

アストラルに一枚のカードを託し、エネルギーを受け止めて消滅する。

遊馬達の元に戻ったアストラルは、託されたカードを手に、その遺志を引き継いだ。



 「エリファスは言った。未来を私達に託すと。

  だから、泣いてなどいられないのだな。

  多くの仲間の思いを受け継いだ我々は・・・。」



そう言うアストラルの目には、既に涙が・・・。



 「遊馬、シャーク。

  必ず勝つぞ、このデュエル!」



アストラルの「勝つぞ」も、そう言えば久しぶりです。



シャークが場にダーク・ナイトを復活させ、LPを回復する。

果たして、デュエルの行方は?



ヌメロン・ネットワークが破壊された事で、次のドン・サウザンドのターン、

CNo.1 シニューニャの復活と効果ダメージは回避されたはず。

ヌメロン・ネットワークがなければ、カードの書き換えも出来ないはず、ですが。

ドン・サウザンドのデッキには、まだ何かありそうです。



エリファスの死。

アストラルを作ったのは、エリファスですから、

アストラルにとっては父親的な存在だったのかもしれません。



所で、アストラルに母親的な存在はいたのかな?

初期のエスパーロビンの回で、アストラルが思い出した誕生時の記憶では、

女性の声で「この世界の未来を託す使命を与える」と言われていましたが。



アストラル世界は、今どうなっているのか?

エリファスの言葉によれば、遊馬達が去った後、アストラル世界は変化したようですし、

カオス排除論はもうないはずなので、この三つの世界の危機を乗り越えたら、

アストラル世界とバリアン世界は共存できるのかな。

エナ達は生きているのか?

アストラル世界に居るはずの一馬と未来は、無事なのか?





作監:中田亜希子・長田絵里)

(脚本:広田光毅