3DS 遊戯王ゼアル 激突!デュエルカーニバル! 感想 カイト編





ストーリーモードのカイト編の感想。

ネタバレあり。





カイトとMr.ハートランドの会話で始まる。

カイトが自分が奪った魂の心配をしています!!

アニメ本編ではあまり無かった描写です。



 カイト「本当にナンバーズを集めれば、弟は元に戻るんでしょうね?」



一応、Mr.ハートランドに対しては敬語です。

ナンバーズハンターとして人の魂を奪う罪悪感で苦しんでいるようにみえます・・。



君の熱いハートはDr.フェイカーに伝えておく、と言うMr.ハートランド

実の父であるフェイカーに会わせて貰えないのも、可哀相です。



2戦目のイベントデュエル。

ナンバーズに取り憑かれた闇川がデュエルで人を襲っている?

そこにカイト登場。

師匠を越える力を手に入れるため、カイトの持つナンバーズを狙う闇川。



 闇川「デュエルは闇と恐怖で支配するもの。

    貴様も闇の中へと飲み込んでくれる!」



その名が示す通り、「闇」に拘った、闇川の台詞です。



もしや、とは思いましたが。

敗れた闇川は、魂ごとナンバーズを奪われ、倒れてしまう・・・。

「この手を、どんなに汚そうとも俺は・・・。」というカイト。

罪悪感に苦しんでいる様子。



よく見るとフィールドにゴーシュとシャークの姿も。

二人とデュエルしてみましたが、二人ともナンバーズは持っていなかったらしく。

フィールド上のキャラとデュエルして勝っても、相手の魂は狩られないようです。

安心しました。(笑)



5戦目はイベントデュエル。

遊馬をみつけ、デュエルを挑むカイト。

ここで初対面という設定です。

アストラルが「私は直感をいうものを信じない。しかし、この相手は別だ。」と。

これもアニメで聞いたことのある台詞です。



決勝に行く前に遊馬と決着がついてしまう??

デュエルに勝利後、遊馬の魂を狩ろうとするカイト。

狩られた魂はどうなるのか?という遊馬の質問に

「知らん、そんな事は俺の管轄外だ」と、アニメでもお馴染みのあの台詞が。



その時、ハルトに緊急事態が発生。

デュエルには勝利したものの、遊馬の魂は狩らず、慌てて帰って行くカイト。

遊馬は敗北に落ち込む。

この決着は決勝トーナメントかな?

と思いましたが・・・・・。



やはりカイトと縁のあるキャラとデュエルして、メッセージの違いを確認したかったので、

まずはドロワさんとデュエル。



厄介なトラップを多用するドロワ。

アニメでのvsトロン戦を彷彿とさせます。

幻蝶も次々と登場し、手強いです。



ここでストーリーモードでは初めて敗北。(汗)

負けたカイトに対して、



 ドロワ「やはり本調子ではないようだな。

     ・・・あまり無理をし過ぎるなよ。」



何だか優しい。(笑)

デュエル前のメッセージも、カイト相手でも相変わらず厳しい態度ですが、

その裏に隠された感情を思うとニヤニヤしてしまいます。



二度目の挑戦でようやくドロワに勝利。



 ドロワ「流石はカイト、強いな・・・。

     私の心配は杞憂に過ぎなかったか?」



心配してくれたんですね。



フィールドをよく見るとミザエルの姿も。

という事は、決勝トーナメントのドラマは遊馬とのドラマが主体で、

ゴーシュ、ドロワ、シャーク、ミザエルは絡んでこないという事かな?

折角なので、ここでミザエルとデュエル。



 ミザエル「貴様から挑んでくるとはな。

      真の銀河眼使いの力、その目に焼き付けるがいい!」



やはりカイト相手だと、銀河眼使いのプライドが強く出る様です。(笑)

これに勝利すると、



 ミザエル「馬鹿な!?

      この私と時空竜が敗れただと!?」



「この私が」じゃなくて、

「この私と時空竜が」と言う所、本当にミザエルはタキオンが大好きなんだなと感じさせます。



最後予選八戦目のイベントデュエル。



ハルトが部屋から姿を消した??

長身長髪の若い男に連れ去られた??

そこにハルトからのメッセージが・・・。水の中の月、白いお城・・・。

これは、アニメにもあったシーン



ハルトを助けにきたカイトの前に、IVが現れ、デュエル。

アニメでは遊馬とタッグを組んだシーンですね。



お互いのエースモンスターを出してはトラップやモンスター効果で破壊し合うデュエル展開に。

IVは少ない手札でジャイアントキラーもヘブンズストリングスも見事に召喚しました。

ギミパペの威力を感じます。



勝利後、超銀河眼のカードに、ハルト、この力、お前がくれたんだな・・・と呟くカイト。

これもアニメをなぞってます。

実際はデュエル前からデッキに入ってるし、このデュエルでは超銀河眼を呼ぶ前に勝ってしまって、

超銀河眼を活躍させられなかったのですが。(笑)



ここで、敗北したIVがカイトを煽る。

ハルトの居場所を言わないIVに、フォトンハンドで強制的にその魂を奪おうとしたその時、Vが現れる。



儀式は無事に終了したとIVに告げるV。

この俺に時間稼ぎなんてさせやがって、とIVがふて腐れてます。

ハルトは生きているが、力を使い果たしてしまった、と・・・。

Vになぜこんな事を??と、狼狽えるカイト。

IVを連れてVが姿を消す。

全ての決着は決勝トーナメントに・・・。

意識を失ったハルトに、動転するカイト、それを窘めるゴーシュとドロワ。

この流れもアニメと同じです。



トーナメント1回戦は早速Vと対戦。

VがMr.ハートランドに「そのデュエルは超銀河級!」と紹介されてます。



Vが5年前の真実を語り始める。

「奴が・・・Dr.フェイカーがした事など興味は無い!」と、カイトは言う。



 V「所詮、我々の恨みなど分からぬだろうな。」



  「ここで、全ての苦しみから解放してあげよう。

   ナンバーズハンターの使命からも、ハルトの苦しみからも・・・。」



デュエル後の会話もアニメと同じです。

復讐鬼となった父を止めることが出来なかったと悔やむV。



 V「だが・・・それが親子ってもんだろ?」



それに対し、「違う。俺は・・・親に抗う為に戦っている。」とカイトは答える。



No.9ダイソン・スフィアは、フォトンハンドで奪われるのでは無く、

V自らカイトに託す。

そして。



 V「カイト、君達は私の本当の・・・弟だった・・・。」



次はいよいよトロンとの対決!

この決勝トーナメントに遊馬の姿がありません。

遊馬とのストーリーはどうやら決勝トーナメントには無さそうです。



トロンがカイトを煽ってきます。

カイトが弟の為に他人の魂を狩ってきた事を責める。

そして、今のトロンはハルトの意識と繋がっているという。

ハルトが傷ついていいなら、いくらでも攻撃しろと。



その時ハルトの意識が、トロンに語りかける!今後は僕が兄さんを守る!と。

ハルトとトロンの意識の繫がりは断たれ、ようやくトロンとのデュエル。



勝利したカイトは、家族の絆の勝利だと言う。

Vの無念の思いを代弁し。



 カイト「誰だって家族は守りたいんだ!」



その時、Dr.フェイカーが現れ・・・。

トロンのナンバーズを奪い、トロンを始末しようとする。

だが、そこでトロンを助けようとするカイト・・・。

トロンを救うという、クリスとの約束を果たす為に。



 カイト「家族の事を思って何が悪い!

     たとえ、どんなに変わってしまっていようとも、お前はクリス達の父親だ!」



「今度は忘れないと、家族で過ごした、あの頃を・・・」

そう伝言を頼み、消えていくトロン。



アニメ本編で、家族の絆を肯定し、トロンを助けようとしたのは、遊馬でした。

その役目を、このストーリーではカイトが果たしています。



「よくやったぞ、カイト。これでハルトも目を覚ますだろう。」と言うDr.フェイカーに、

悲しそうな表情のカイトは、ただフェイカーの言葉に従うのみ。

WDC最後の仕上げだといい、Mr.ハートランドに付いていくカイト。

そこは、地下のゴミ処理施設にある、スフィア・フィールド砲。

集めたナンバーズの力を一つに集約し、アストラル世界へと撃ち放ち、

アストラル世界を滅ぼすという。

スフィア・フィールド砲の一部となったハルト。

ナンバーズを集めさせた真の目的を知り、カイトは怒り、父フェイカーにデュエルを挑む。



サイボーグ状態になったフェイカーとデュエル。



カイトが勝利したその時、スフィア・フィールド砲に異変が。

ナンバーズのエネルギーで暴走?

とっさにハルトを守るフェイカー。

彼にとって、息子達は野望の道具・・・では無かったのだ。



全てはハルトの為だったと、フェイカーが真実を語り出す。

バリアンとの取引の事を。



 カイト「俺は今まで一度だってハルトの事を苦しみだと思った事はない!」



真実を知り、フェイカーを「父さん」と呼ぶカイト。

全てを背負おうとした父と、ようやく和解する。

そこにバリアンが現れる。



ここで現れた謎のバリアン。

天城一家全員を今度は利用しようとする。



 謎のバリアン「さあ、俺と一緒に、よからぬことを始めようじゃないか!」



アニメでは個性を感じさせない、邪悪な異世界人という感じの描写でしたが。

このゲームでは、ハッキリ「よからぬ」と言う、キーワードを使っています。



この一連の事件を仕掛けたバリアン、ベクターの個性が明かされるのは、

アニメでは大分先で、(よからぬのキーワードが出てくるのも、サルガッソ戦の直前でした)

WDCの時点ではベクターに関する詳しい描写はありませんでしたが、

その部分を辻褄が合うように補完されているようです。



フェイカーにバリアンが乗り移ろうとするが。

ハルトがその力でバリアンに抵抗する。

カイトがバリアンと戦おうとしたその時、

スフィア・フィールド砲の暴走が。

「覚えていやがれ!」と言い残して去って行くバリアン。



ハルトの目覚め。

オービタルの帰還。

父フェイカーとの和解。

フェイカーは罪を償うために生きていくと言ってくれてます。



ボーナスメッセージに笑った。

何を期待してる??とまで言われました。

はい、カイトさんの口から優しい言葉なんて期待してません。

最後までツンツンとしたつれない口調。(笑)

デュエルの申し出なら受ける、ハルトも喜ぶだろう、と。

ハルトの笑顔が一番大事なんですね。(笑)





ナンバーズハンターとして人の魂を奪う罪悪感で苦しんでいる。

こういう描写がアニメでは少なかったので、ゲーム内でのこの描写は嬉しいです。

カイトを主人公とした物語なら、カイトの抱える罪悪感は外せない。

そこから、ハルトと、父への思いに繋がる、重要な要素だと思います。



遊馬との物語は一部だけで、メインはVとトロンとの因縁、

そしてフェイカーとの家族の物語が中心になってます。

遊馬がWDCで果たした役目を、カイトが代わりに果たしたようです。

実は家族の絆を信じていたカイト、というのは意外でした。



需要なシーンは、アニメから大きな改変はなく。

台詞もアニメとほぼ同じものを使ってます。

丁寧にアニメ本編のストーリーをなぞりながら、

天城一家の家族の物語をメインにした、良い構成だと思いました。





デュエルの方は、各カード効果を有効に使えなかった気がします。(汗)

とにかく、ミラーフォースで押して、光子竜を呼ぶ時間稼ぎをする、という感じでした。



オービタルとデュエルすると楽しいです。

他のデュエリストとメッセージが違います。

デュエル前が「オービタル、デッキ調整の相手をしろ。」

カイトがオービタルとデュエルする時はデッキ調整なんですね。

勝利後は「お前のデュエルは詰めが甘い。」

これはアニメでもあった、オボミちゃん騒動の時の台詞。



デュエル中、こちらの操作がしばらく無いときに出てくる煽り台詞、

オービタルの場合は「むっふっふっふ オービタル号発射準備オーケー」だったのに笑いました。

オービタル号って。(笑)