3DS 遊戯王ゼアル 激突!デュエルカーニバル! 感想 神代凌牙編





ストーリーモードの神代凌牙編の感想。

ネタバレあり。





はじめはWDCには参加しないと言うシャーク。

デュエルの表舞台には興味は無い、俺は俺なりのやり方でデュエルに向かい合っていく。

これはアニメにもあった台詞です。



そこにIVが現れて、大会での失格も妹の怪我も、仕組まれていた事だと知らされ。

IVへの復讐の為にWDCへの出場を決意する。

この流れはアニメと同じです。



フィールドにカイトやゴーシュ、ゼアルやベクターが居ます。

という事は彼らとは決勝で当たることがないのかな?



シャークのデッキは、よく回るデッキになってます。

レベル3と4の水属性モンスターが多く、エクシーズしやすい。



レベル4二体揃える→バハムート・シャークを呼ぶ→バハムートの効果でナイトメア・シャークを呼ぶ→

→エクシーズ素材のないナイトメアを使ってFA-ブラック・レイ・ランサーを呼ぶ、という事が簡単にできる。

このターン、バハムートは攻撃できませんが、FAブラレは相手モンスターをバトルで破壊できれば、

相手のマジック・トラップ一枚を破壊できるのが魅力的です。



二戦目はイベントデュエル。

遊馬とデュエルすると遊馬のペースに巻き込まれて、

復讐の牙が鈍る・・・と、遊馬とのデュエルを避けようとするシャーク。

遊馬が自分に与える影響を自覚しているんですね。



突然、遊馬の側に居る鉄男に話題を振り、鉄男とデュエルを。

鉄男には「強いのは変わらないけど、昔みたいにやたらおっかなくない」と言われています。

アニメ同様に、遊馬の影響で、札付きのワルの頃より少し丸くなった様子がうかがえます。



三戦目は自由に選べるので、折角なのでカイトを選んでみました。

特に因縁を感じさせる会話はなく。

シャークのシナリオでは、カイトとの因縁話は無さそうです。



カイトがせっかくパラディオスを召喚してくれたのですが、

トラップ、スプラッシュ・キャプチャーで奪ってしまいました・・・・。

カイトは今の所、どのシナリオでも銀河眼を活躍させる事ができません・・・。



折角なので次はドルベを選んでデュエル。

私はお前のようなやつを知っている、と、アニメと同じ、例の台詞が!



サルガッソの古戦場とサルガッソの灯台のコンボ、そして

スカイ・ペガサスの召喚と、アニメでお馴染みのカードを見事に使ってくれました。

サルガッソの古戦場でダメージを受けながら、やはりFAブラレを召喚して、

その効果でサルガッソの古戦場を破壊して、何とか勝利。



五戦目のイベントデュエル。

IVによって委員長がボロボロにされた、例の場面です。



 IV「君も俺のファンになったのかな?」



ここでシャーク登場!



 シャーク「忘れたのか?お前の一番のファンの顔を!」



アニメのあのシーンを再現!

そこにIIIのデュエルアンカーが。これもアニメと全く同じ展開に。



 III「君の相手は僕だよ。」



アニメとの違いは、ここでハートピースを賭けてる事かな。



IIIとのデュエルも、遊馬シナリオの時とは違い、今回は上手く回ったようです。

フィールド魔法、バビロンを発動させ、見事に1ターンでマシュマックを召喚!

FAブラレの攻撃力を上げる効果が裏目に出てしまい、

マシュマックの攻撃力が2600に。

これを上回るモンスターを召喚するのは難しい・・・。

攻撃力2800のシャークドレイクを呼ぶには、レベル4モンスターが3体必要ですが、

1ターンで三体揃える事が出来ず・・・。

結局、攻撃力2600のバハムートを2体揃えて、うち1体で相討ちにしました。

あとはFAブレラの効果でバビロンを破壊。何とか勝利。





 III「でも、その程度の腕で兄様に勝てるかな?」



  「IV兄様と対戦するその時まで、せいぜいその復讐の牙を磨いておくことだね。」



  「復讐の牙を・・・自らの心の闇で。」



負けたIIIの減らず口も、アニメ同様、生意気な感じです。





8戦目のイベントデュエル。

意外な事に、Vが登場。



 V「妹の見舞いかな」



  「弟達が世話になったようだから、あいさつと思ってね、神代凌牙。」



IVに会いたければ私とデュエルするといい、と挑戦してくる。

シャーク vs V というのは、アニメでは無かった対戦の組み合わせです。



これに勝ち、ハートピースを受け取って、

IVが待つ決勝トーナメントへ。



決勝トーナメントでの最初の対戦相手が、IV。

今回は「長らくデュエルの表舞台から姿を消していた神代凌牙」とMr.ハートランドに紹介されました。

遊馬編では「落ちたカリスマ」、

アストラル編では「汚れた英雄」と紹介されてます。

シナリオ毎にシャークの紹介が違うとは、細かい所も凝ってます。



この対戦をトロンが見守る。



 トロン「さあ、IV、凌牙を闇の中に叩き落としてあげなよ。」



復讐に燃えるシャーク・・・。



これに勝利すると・・・・。

遊馬が現れ、シャークの様子がおかしい、と。

敗北したIVにはトロンが現れ、

役目を終えたIVに、もう眠っていい、と言い出す。



そしてIVの謝罪。



 IV「今までのこと、済まなかった」



  「あそこまでするつもりは・・・妹を傷つけるつもりは無かったんだ・・・」



  「お前を罠にはめ、妹を傷つけたこと・・・全ては俺の責任だ

   恨むなら、俺だけを恨め

   だが、頼む。トロンを・・・父を救って欲しい」



シャークの復讐の牙はトロンへと向けられる。



 IV「凌牙の心の闇には・・・俺の言葉は届かないか。

   これも全て、自業自得というものか・・・。



   だが、凌牙・・・。

   俺は信じてる。

   お前ならきっと、父さんを・・・。」



アニメとは少し違う展開です。

ここまで復讐でデュエルを続けるシャーク。

アニメでは、遊馬に、デュエルで復讐なんてするな!と止められていましたが。

トロンの思惑通り、心の闇に捕らわれてしまい、IVの言葉も届いていません。

敗北後のIVの謝罪はアニメ通りですが、その思いは届かず、自業自得だと呟くIVが、哀れです・・・。



このままトロンへの復讐を遂げてしまうのか?

それともトロンに利用されるのか?

遊馬に諭される事もないのか?

という、ドキドキな展開。



ちなみに、予選でフィールド上に居て、一度倒したカイトが決勝トーナメントに出場してます。(笑)



準決勝で遊馬との対戦。

遊馬はシャークを心の闇から救おうとデュエルしますが。

これでシャークが勝ったら、シャークは救われないのか?と考えてしまいました。



勝利後。



 シャーク「デュエルに勝ったのは俺だが、本当の勝者は、お前だ、遊馬。」



デュエルの最中も、お前の声はずっと聞こえていた、と言うシャーク。

アニメのシャークvs遊馬戦でもあった台詞です。

トロンに操られる事は無かったけど、

ちゃんと心は救われた様子。



みんなの心を弄んだトロンを倒してくれ!と、遊馬に思いを託される。

遊馬と、そしてIVの思いを胸に、決勝戦へと望む。



いよいよトロンとの決勝戦

シャークを煽るトロン。

「IVの望み通り、お前を救ってみせる」と、シャークが言う。

今まで対戦したIV、III、Vの事も、思い出してくれてます。



しかし、

「凌牙がその様子だと、結局あの子達も役には立たなかったって事だけどね。」

とトロンに言われてしまう・・・・。

トロンの復讐を止める為に、デュエルするシャーク!



トロン戦は慎重に行きました。

早速、トロンがアニメでもお馴染みのエースモンスター、

コート・オブ・アームズやゲノム・ヘリターをエクシーズ召喚してきます。

どちらも対エクシーズの効果を持っているので、迂闊にエクシーズ出来ません。

特にコート・オブ・アームズは、墓地の紋章獣ユニコーンの効果で何度も特殊召喚されます。

永続トラップ、アイスバーンで何とか場を凌ぎ、トラップやマジックで紋章獣達を墓地に送りながら、

何とか勝てました。



決勝に勝った凌牙は、

「蘇ったシャーク」神代凌牙、と評されます。



敗北したトロンは・・・・。



 トロン「君のデュエルは復讐の先に進んだんだね

     君のデュエルを通じて・・・IVの言葉が伝わった気がするよ。

     許してくれ、みんな・・・。

     もう忘れない・・・あの頃を・・・。」



約束通り、シャークはトロンを救えた様です。

アニメでは遊馬戦後、ピンチをゼアルに救われて、ようやく改心するトロンですが。

自分が利用しようとしたシャークに、逆に救われる、という、

こういう結末も、シャークが主人公ならあり得たかもしれない、と思います。



遊馬と仲間達に優勝を祝福されるシャーク。



最後、シャークは璃緒に勝利の報告。

きっと彼らも、デュエルに救われたはずだ、と眠る璃緒に語る。



目覚めた璃緒が、長い夢を見ていた、と。

その夢とはWDCのシャークの事か!

ずっと見守っていてくれたんですね。



優勝したと聞いて、「当然よね」と答える璃緒。

目覚めた璃緒は相変わらずだと、シャークも微笑む。



ボーナスメッセージも、シャークらしく。(笑)





復讐に捕らわれ、遊馬に救われ、という所はアニメと共通ですが、

最後にトロンを救ったのはシャークだった、という、意外な結末でした。

IVとの因縁を踏まえて、トロン一家との関わりの強いストーリーになってます。

アニメ本編ではIVが再登場し、シャークとの絆を深める事を考えると、

IVとシャークの因縁に重点を置いたシナリオで良かったと思いました。