3DS 遊戯王ゼアル 激突!デュエルカーニバル! 感想 III編





ストーリーモードのIII編の感想。

ネタバレあり。





WDCの会場にやってきたIII。

トロンの言葉に、IIIが答える。



 III「僕らの悲願は、Dr.フェイカーに制裁を加えること。

   目的を果たすためならば、僕はどんなことだって・・・。」



そこにIVに「おいおい、ひよっこは黙って背中にでも隠れてろよ。」と、

俺一人で十分だと、自信満々です。



慎重に目的を達成しようと言うVとそれに従うIIIに対しても、



 IV「お前らは呑気にやればいいさ、一番槍は俺のものだ。」



 III「IV兄様、Dr.フェイカーに復讐したいのは僕だって同じだけど・・・・。

   甘く見てかかる相手じゃない。

   いくらIV兄様だって、そう簡単に勝てるかどうか・・・。」



アニメ同様、IIIは慎重派ですね。



 IV「フン、いっぱしの口をきいたな。

   お前なら、俺より上手く出来るって?」



 III「そんな事を言ってるんじゃない。ただ、僕は・・・。」



IVの事を案じての発言ですが、IVは気に入らない様子。

IIIが心配してくれている事も、本当は分かっているはずなのに・・。

素直になれないのも、この時期のIVが荒んでいたから、なのか・・・?



IVを心配するIIIに、Vは気にするなと。



 III「・・・はい、V兄様。

   僕は僕なりに、精一杯、目的のために力を尽くします。」



二戦目のイベントデュエル。



 III「僕ら一家をこんな歪んだ形にしたのは、Dr.フェイカーだ。

  だからDr.フェイカーに復讐する。これは当然の報いなんだ・・・。」



なんだか、無理に自分に言い聞かせているようにもみえます・・・。



 III「でも、今更だけど・・・。

   Dr.フェイカーを破滅させたら、

   僕らはあるべき姿に戻ることが出来るっていうのかな・・・?」



 III「・・・・・・」



悲しい表情になるIII。

復讐の愚かさと空しさに、気付いてる・・・・。



 III「いや、そんな事を考えても仕方がない。

  トロンの役に立つように、とことん頑張らないと・・・。」



そこにゴーシュ登場。

お互いハートピースを持つWDC参加者だと知り、IIIがデュエルを申し込むが。



 ゴーシュ「おいおい、ケンカは相手を見てから売ることだぜ。

      お前みたいなガキとデュエルだなんて、ノリが悪くて気乗りしねえ。」



と言われてしまう。

熱血ゴーシュは強そうな相手を求めているようです。



 III「そう言って体よく逃げる気ですか?

   見かけ倒しと思われても、仕方ありませんよ?」



上手く煽るIII。



 III「たやすく挑発に乗る・・・。

   その隙を、僕は見逃しはしない!」



ゴーシュの事も良く見て分析してます。

慎重で観察眼の鋭いIIIらしい。



勝利したIIIが



 III「他愛もない・・・。

   僕がトロンや兄様達につけてもらった稽古に比べれば。」



しかし、敗北したゴーシュが気になる事を。



 ゴーシュ「お前のデュエル、迷いが見えたぜ?」



デュエルを通して、IIIの迷いに気付いていたのか・・・。

その言葉にはっとするIII。



 III「迷い?僕は・・・そんな・・。」





Dr.フェイカーがフィールドに居ます・・・。

対戦してみましたが、特に特殊なメッセージはなく。

Dr.フェイカー倒したら決着が付いてしまった感じがしますが。(笑)



IIIのデッキが使いづらい・・・。

なかなかエクシーズできません。

デッキのモンスターもレベル6が3体、レベル5が6体、レベル4が6体、レベル3が6体、と

レベルがバラバラで、手札とフィールドでレベルが上手く揃うのは難しそうです・・・。



ランク6のアトランタルとランク5のマシュマックが呼びやすいよう、

レベル6とレベル5が沢山入ってますが、召喚出来ずに手札で待ちぼうけ(腐る?)。



ランク6のアトランタルはレベル6に揃える効果を持つ「ソル・モノリス」があれば呼べそうですが。

ランク5のマシュマックは

 フィールド魔法発動中にレベル5の「トゥーラ・ガーディアン」を手札から特殊召喚

 その後、レベル5の「モアイ」を手札から特殊召喚

 という感じじゃないと無理そうです。



「ミラーフォース」と「二重召喚」を入れ、レベル3のモンスターを減らし、レベル4を増やしてみました。

レベル4モンスターを増やしたので、エクストラにもランク4モンスターを増やし、

「カチコチドラゴン」や「パラディオス」、「ジェムナイト・パール」など入れてみる。

デッキをいろいろ調整して何とか勝てるという感じです。



アンナちゃんに挑んでみましたが、敗北。



璃緒ちゃんともデュエルしてみました。

フィールド魔法やモンスター効果で攻撃力を上げてくるので、

マシュマックの格好の餌食。

かと思いきや、シルフィーネを召喚されてしまい、

その効果で、マシュマックの攻撃力が元に戻ってしまい、戦闘で破壊されてしまう。

その後、何とかアトランタルを召喚して、墓地のマシュマックを装備し、

さらに永続魔法「ピラミッド・アイ・タブレット」の効果で攻撃力をさらに上げて、

ようやくシルフィーネを破壊し、勝利。



五戦目のイベントデュエル。



 III「V兄様やIV兄様の足を引っ張らないように、僕もしっかりしなきゃ。」



そこにトロンが現れ、状況を聞かれる。

IIIの集めたハートピースを見て

「少なくとも、三兄弟の落ちこぼれは君じゃない。」とトロンに言われ。

問題が発生したと言われ、付いていくと・・・。

なんと!IVは凌牙に敗れ、ハートピースを失ったという。



これは・・・意外な展開。

早々に凌牙に敗れた、という事は、シャークは復讐を果たしてしまった?

トロンはシャークに心の闇を植え付ける事が出来なかった、という展開なのか??



落ち込み俯くIVに「みじめだなぁ」と煽るトロン。

息子相手に、相変わらず酷い言葉。

さらに・・・。



 トロン「III、君に命じる、

     この役立たずを処刑しちゃいなよ。」



IVに対しては、IIIを負かせるだけの実力をみせ挽回してみせよ、と。

これは残酷・・・。(汗)

兄弟で戦わせるとは。

二人とも兄弟思いなのは知ってるはずなのに・・・。

それとも、兄弟の心の闇を利用しようと煽っているのか?



 III「僕は嫌だ!兄様と戦うなんて、そんなの・・・。」



しかしIVは、IIIに負けるほど落ちぶれちゃいない!と。



 IV「手加減なんかいらねぇ!

   かかってこい、III!」



 III「なぜ、戦わなきゃいけないんだ?

   僕は・・・嫌だ・・・。」



ここまでハッキリとIIIがデュエルを拒絶するのは、アニメでは無かった描写です。

恐らくIIIは、家族の中で最も争いを好まない性格。

WDCへの参戦も、あくまで家族のため。

それなのに、家族同士で傷つけ合うなんて・・・。



IIIは悲しい顔のまま、デュエルに突入。



ギミックパペットは全て機械族なのに加え、

マシュマックもアトランタルも機械族なのを知っての事か、

IVが永続トラップ「サイバー・サモン・ブラスター」を使ってきます。

地味に効果ダメージが痛い・・・。



レベルを揃えるギミパペの「ギア・チェンジャー」の効果が羨ましい。

この一枚と墓地のネクロ・ドールだけで、すぐにジャイアント・キラーを呼び出せる。

ジャイアント・キラーの召喚のし易さと、特殊召喚モンスター破壊という、

その効果を考えると、こちらは安易にエクシーズ召喚する訳にはいかない・・・。



ジャイアントキラー対策が特に思いつかず。

IVがジャイアントキラーを出るまでは、こちらはエクシーズ召喚はせず、

ジャイアントキラーが出た後に攻撃力2600以上を特殊召喚して叩く・・・位かな。



下手にエクシーズ召喚に拘らず、レベルバラバラでもいいから場にモンスター出して

永続魔法「ピラミッド・アイ・タブレット」で攻撃力を上げて殴る!

という方が効果的かもしれません。

今頃知ったのですが、「ピラミッド・アイ・タブレット」を同時に2枚発動して、

合計1600攻撃力を上げる事も可能なようです・・・。





勝利したIIIの苦悩・・・。



 III「あ・・・ああ・・・。

   僕は兄様に・・うう・・・。」



トロンはもう用済みだといい、IVの魂を奪ってしまう!!

これは・・・酷い・・・。

しかも、IIIの目の前で!!



 トロン「フン、これがIVの魂か。

     ちっともおいしくないな。」



 III「ト、トロン!

   う、嘘でしょ?何かの間違いですよね?」



  「トロンが兄様の魂を・・・ううっ・・・。

   そんなの、そんなの駄目だ。」



それでも、トロンに反抗できなIII。



 III「これが・・・家族のあるべき姿なの?

   こんなことあっていいの?

   IV兄様・・・僕は・・・僕はっ!」



アニメ以上にきつい展開です・・・・。

一番家族を大事に思っているIIIが、自分の手で兄を追い込み、

その魂を父が奪ってしまうなんて・・・。(汗)



この過酷な状況の中で、IIIは自ら活路を切り開けるのか?

父、トロンに反抗できるのか?

自分の力で、家族を取り戻すことが出来るのか?

IIIが主役の物語ですから、スーパーカウンセラーの遊馬の力を借りる訳にもいきません。



八戦目イベントデュエルで遊馬、遂に登場!

遊馬のデュエルを観戦していたIII。



 III「なんて迷いが無くて、清々しいデュエルなんだろう・・・。」



遊馬はデュエル飯食うか?とIIIにすすめ。

お互いに名乗り、笑顔での出会いです。



遊馬のデュエル飯を貰い、「懐かしい味がする」と言うIII。

遊馬はデュエル飯を作って自分を応援してくれる祖母の事、

デュエルする事を反対している姉の事を語り。



 III「それって・・・家族に逆らってるってこと?」



今の自分が置かれている状況に、重ね合わせて見てるのかな?



遊馬は、逆らっているなんて大げさだが、デュエルが好きで我慢できない、という。



 III「もし、遊馬がデュエルしている事がバレたら、

   お姉さん、遊馬の事を見捨ててしまうかも・・・。」



普通の姉弟なら、家族なら、見捨てるなんて事ないはずなのに、

こんな事を言ってしまうIIIは、やはり、自分の現状と重ねて見ているのか・・・。



遊馬も、見捨てるなんて流石に無いと思うと、言ってます。



 III「でも、お姉さんに嘘をついている訳だから・・・・。

   見捨てたりしないって、どうして言えるの?」



その問いに、遊馬は家族だからだと答える。



 III「(家族・・・僕達が永遠に失ったもの・・・。

   IV兄様は失敗して、トロンに断罪された・・・。

   僕だって、V兄様だて、IV兄様のようにならないとは限らない・・・。)」



そして、決意したIII。



 III「でも・・・残念だけど、君と僕は友達にはなれないみたいだ。」



  「君は僕の心をかき乱す・・・。

   話していると、僕が僕でなくなる・・・。

   僕とデュエルしろ、遊馬!

   君を倒して、君の存在を僕は否定する!」



家族を信じ、家族に愛されている遊馬を羨ましく思ってしまう。

そんな自分を許せない。

そんなIIIの複雑な心理は、アニメと同じです。



遊馬を倒した所で、明里姉ちゃん登場。

明里に隠れてデュエルしていた事がばれる。

ホント、仕方ないわね、と呆れながらも、怒る様子は無い。

父親から受け継いだかっとビングを、認めてくれているようです。

でも、隠れて危険な事するのはやめてよね?と。



IIIは、姉と和解した遊馬に驚きながら、

遊馬のハートピースを受け取り、

遊馬の分まで戦い続けると約束する。



 III「お姉さん、遊馬が負けても優しかった・・・。

   あれが、家族・・・?

   トロンは・・・負けたIV兄様のこと・・・。」



今のIIIは、トロンを恐れている様にみえます。

父に見捨てられる事に、魂を奪われる事に・・・・。



アニメのIIIは、ただ家族を取り戻したい一心で健気に戦っていましたが、

このシナリオでは、アニメには無かった、IIIの「父親越え」のテーマを感じます。



ハートピースは揃い、決勝への進出が決まったものの、

「でも、何の為に・・?」IIIの気持ちは晴れていない・・・。



 III「・・・理由なんて、必要無い。

   トロンは僕に、考える事を求めていないんだ。」



まだトロンの精神的支配から脱する事が出来ず。

トロンの駒に徹するよう、自分に言い聞かせているようです・・・。



決勝トーナメント1回戦の相手はドロワ。

クールな外見に熱いハート、デュエルの巧手、と紹介されてます。

IIIは、「その愛らしい外見から侮るなかれ、小さな実力者」と紹介されました。



ゴーシュと共に運営委員をしていたドロワに対して、仇討ちか?というIIIに、

「私とゴーシュは、そんな関係ではない。」と。

アニメ本編でも、ドロワが自分とゴーシュの関係を自ら語る事はないですね。

簡単には言い表せない、強い絆の存在を感じさせます。



仇討ちでないなら、Mr.ハートランドの差し金か?と問うIII。

ドロワに「何にしても裏があると思うのは悪いクセだな。」と窘められる。

今の追い詰められたIIIでは、仕方ない・・・。



Mr.ハートランドとは袂を分かったと言うドロワ。

Mr.ハートランドの真意を知っての事のようです。

デュエルに勝ったら、ゴーシュとドロワ、二人がMr.ハートランドの何を知ったのか、

真実を話すと言う。



 ドロワ「どうだ、少しはある気になったか?坊や。」



坊や呼び。(笑)

アニメでもアリト相手に坊や呼びしてましたね。



III勝利後、「こんな子供にまけるだなんて・・・。」と言われる。

ドロワは約束通り、Mr.ハートランドを見限った理由を語る。



Mr.ハートランドはDr.フェイカーに操られている。

そこまではDr.フェイカーについて調べてきたIIIの想定の範囲内だったが。

Dr.フェイカーがハルトの命を救う為、バリアン世界と取引した事、

ドロワはMr.ハートランドにDr.フェイカーと手を切るよう忠告したが、

聞き入れられなかった。



Dr.フェイカーが自分の息子を救おうとした事実に、

自分達の復讐に疑問を感じるIII。



 III「トロン・・・僕は、どうすれば・・・。」



真実を知り、IIIの苦悩は深まるばかり・・・。

息子を救おうとしたフェイカーと、

そのフェイカーに復讐しようとするトロンと、

復讐の手駒にされる自分達と・・・。



III編のシナリオは、憂鬱な展開です・・・・。



準決勝は、なんと兄であるVと!

「その涼しげな瞳に女性ファンも急増中!?突如現れたデュエルの貴公子、V!」

と紹介されました。

そういえば、アニメ本編ではVの容姿に触れられる事はありませんでしたね。



ここで身内同士でつぶし合うのは無意味だ、

後は引き受けるから棄権しろ、とVは言う。



 III「Dr.フェイカーの目的を知って以来・・・、

   僕は、憎しみの対象を見失ってしまった・・・。」



ドロワから何を聞かされたのか?と言う問いに、IIIは答えない。

ならば、デュエルに勝って自分の選択の正しさを証明してみせろと。



 III「兄様に刃向かいたくはないけれど・・・。

   今の僕には、思うところがある。

   それを貫かせてもらいます!」



IIIが家族に反抗するのは、これが初めてなのでは??



勝利したIIIに、

「その目・・・柔らかい中に確かな芯がある。」とVが言ってくれました。



勝戦の相手を承知の上で、それでもやりたい事があるのなら、私は何も聞くまい、と。



 V「III、進むべき道を進め。」



IIIの決意を理解してくれたようです。



 V「何も聞かない事が、私のIIIへの信頼の証だと思ってほしい。

   トロンの事、Dr.フェイカーの事、全てを託そう。」



アニメのVは、家族の事を諦めているように見えましたが、

こちらは違う様です。

IVがトロンにより魂を奪われた事で、Vにも思う所があったはず。



で、決勝戦の相手は、トロンなんですね・・・。

アニメのIIIは家族に刃向かう事はなく、

ただ必死に健気に戦うだけでしたが、

ここでは、家族と向かい合おうとしている。

父が兄を手にかけたという悲劇が、III自身が変わろうとする大きな切っ掛けになっています。

残酷な展開ですが、IIIの成長を感じさせます。



いよいよ、決勝戦

なぜVにサレンダーしなかった?とトロンに責められる。



 III「僕が僕自身の言葉で、トロンに伝えたかった事があるからです。」

  「よく考えてください!

   今の僕達は、歪みきっています。」



僕らが歪んでいるのは分かりきっているだろ、というトロン。



 III「いいえ!

   復讐が果たされても、歪みは元には戻らない!」



 「聞いてください!Dr.フェイカーは、自分の息子。ハルトを救うために陰謀を巡らせたんです!」



 「もちろん、それが良い事だとは言えません。自分勝手な行動だとも、思う。

  けれど・・・トロン、あなたは負けたIV兄様を残酷なやり方で切り捨てた。

  ・・・僕は、分からなくなっています。

  このまま、IV兄様や他の人達の犠牲の上を進んで・・・。

  Dr.フェイカーに復讐を遂げたとして、それで何が得られるのかと。

  トロン・・・復讐に、僕達のしている事に、

  意味があるのでしょうか?」



そんな真剣なIIIの訴えに、誰に知恵を付けられたのか?生意気になった、と言うトロン。

デュエルを通して、トロンに訴えかけるというIII。



勝利したIIIが語りかける。



 III「トロン、僕の話を聞いてもらえますね?」



  「・・・もう僕には出来なくなってしまっています。

   無条件でフェイカーを憎み、復讐を遂げる事が。」



チャンピオンになったIIIの願い事とは。



 III「Dr.フェイカーをこの場に呼んでください。」



  「Dr.フェイカーと一対一で話がしたい。それが僕の望みです。」



そこにDr.フェイカーが現れ、全てを打ち明ける。

バリアンと取引し、バリアンにこの体を貸し、

かの者の思惑通りに事を進めていたのだ、と言う。

では、フェイカーは操られていたのか??

全てをバリアンに押しつけ、自分は逃げるつもりか?とトロンは責めるが。

バリアンに体を貸す事を選択したのは自分であり、言い逃れするつもりはない、と。



しかし、そのバリアンも消え去った。

スフィア・フィールドによるナンバーズの収集に失敗し、形勢不利と悟ったらしい。

今のフェイカーは正気に戻っている。



 Dr.フェイカー「だが、犯した罪は消えない。」



ハルトを救うために、一馬とバイロンにとんでもない事をしたと。



 Dr.フェイカー「私のした行いは、許されるべきではない。

        しかるべき裁きを願おう・・・。」



それでも、やはり、トロンはDr.フェイカーを許すはずがなく。



 トロン「僕には永劫の苦しみを与えておいて、自分は家族思いの善人ヅラってわけ?」



トロンの言い分はもっともなだけに、辛い・・・。



 III「トロン・・・。

   僕達家族も、潮時ではないですか?」



IIIが言う潮時、とは。



 III「復讐から離れて、違う人生を歩む為の、です。」



 トロン「いいかい、III?父親として教えてあげるよ。

     僕らには、そんなものは存在しない。

     あるのは、自分も周りも巻き込んで燃え続ける、

     永遠に消えない苦しみの炎だけださ。」



    「III、君もいつか分かる時が来る。いつか必ずだ!」

     その時になれば、今の僕の・・・。

     父親の気持ちが、理解できるだろう!」



後の事は君に任せる、このまま行かせろと、

そう言って姿を消すトロン・・・・。



そしてエンディング。

IVの魂は戻ってきたようです。

兄達と一緒にトロンを探して旅をしている様子。

WDC直後、トロンを追いかけなかった事を後悔していると言うIII。

 

 III「だって、どんな父親でも・・・。

   僕はトロンの事を・・・。」



たとえ姿が変わっても、家族の絆は壊れなかった。

この先も、家族でいられるさ、とIIIの気持ちを代弁してくれるIV。



 III「僕達でトロンをみつけて、そして、もう一度やり直す。

   みつけた時の言葉も、もう決めているあるんです。

   それは・・・。」



  「父様、おかえりなさい!」





ボーナスメッセージの内容も意外でした。

他のキャラがプレーヤーへの感謝の言葉なのに対し、

IIIのは、家族の絆の大切さを伝えています。



 「愛の祈りはいつか届いていく。」



IIIのこのシナリオを考えると、このメッセージで良かったと思うし、

家族思いのIIIらしいとも思います。





アニメではトロンが遊馬によって改心し、

最後は家族で和解出来るハッピーエンドでしたが。

このIII編の物語は、かなり過酷で辛いものでした・・・。



それでも、アニメとは違って、自分で運命に抗い、家族と向き合おうとするIIIの姿は、

健気な家族思いのアニメのIIIと同じですし、

過酷な展開故に、アニメよりも強く逞しく成長したように思えます。

シナリオ前半は、父トロンに怯えているようにも見えましたが、

最後はハッキリと、復讐の空しさを説けるほど強くなりました。



フェイカーがバリアンに操られていた、という下りが少し気になります。

これはアニメには無かった設定です。

バリアンに操られていたのは、バイロン達を裏切る前なのか、後なのか?

そして、肝心のバリアンがあっさり手を引いてしまった事。

という事は、トロンに力を与えたバリアンも一緒に居なくなった、という事?

このシナリオの場合、正気を取り戻したフェイカーは、カイトやハルトにも謝罪し、

和解したのでしょうか?



希望を持たせたエンディングでしたが・・・。

果たして、トロンと再会した所で、

復讐に捕らわれたままのトロンを救う事が、III達に出来るのか??



一方で、Dr.フェイカーから真実を聞かされ、

その後、フェイカーに対してトロンが一切手出ししていない、

のだとすれば、息子達に見捨てられたと思い込み、一人で世界を彷徨い、

頭を冷やして、今は復讐を諦めているかもしれません。

もしくは、今もたった一人でフェイカーへの復讐を企んでいるのか・・・?

だとしたら、救いが無く、悲惨なのですが・・・。



先史遺産デッキでのデュエルは・・・予想以上に大変でした。

特に最後のトロン戦。三回デュエルしてようやく勝てました。



トロンは自身のエース、コート・オブ・アームズやゲノム・ヘリターをすぐ呼んでくる。

トロンのエクストラデッキはたったの二枚なのに、この二体に苦しめられます。

しかも、両方とも対エクシーズの効果を持っているので、

こちらは安易にエクシーズ召喚できません。



マジック・トラップを使って、トロンの場に出る紋章獣達を出来るだけ排除し、

エクシーズさせないようにするしか手がありませんでした。



前述の通り、マシュマックやアトランタルをエクシーズするよりも、

永続魔法「ピラミッド・アイ・タブレット」で攻撃力を上げて叩く方が効果的でした。

遊馬編、シャーク編、カイト編では、

アニメでお馴染みの各キャラのエースモンスターを召喚してデュエルで活躍させるという、

爽快感がありましたが、先史遺産デッキだと、なかなかエースを活躍させられない・・・。

そこが何だか悔しいです・・・。

(対戦相手のデッキの特性にもよりますが。)



マシュマックやアトランタルの召喚を狙うなら、

 レベル5の「トゥーラ・ガーディアン」

 レベル5の「モアイ」

 レベル6の「ソル・モノリス

の三体は外せませんが、これが手札に来ても召喚条件を満たせず、

手札でくすぶってしまい役に立たない・・・・。(汗)



この三種類は枚数を減らし、代わりに「クリスタル・スカル」を三枚入れて、

必要な時にデッキ・墓地から手札に呼び寄せるようにしてみました。



潔くマシュマックとアトランタルを諦めて、

レベル5レベル6のモンスターを外し、

レベル4以下の先史遺産モンスターと「ピラミッド・アイ・タブレット」が

揃いやすいように調整した方が強い気もします。



でもどうしてもマシュマックを活躍させたい!と思い、

いろいろカバンのカードを見て、

相手の攻撃力を変化させる系のカードが多いことに気付きました。



試しに速攻魔法の「禁じられた聖槍」「収縮」など入れてみる。

この場面でマシュマックを呼んでも、

相手の高攻撃力モンスターに破壊されそう、または破壊できない、

という時に速攻魔法を発動させればいいんですね。

相手のモンスターの攻撃力下げる→マシュマックの効果発動→

→変化した数値分相手にダメージ + マシュマックの攻撃力アップ

→バトルフェイズでマシュマックで攻撃

で、大分ダメージを与えられます。



攻撃力を0に出来る「輝光子パラディオス」もマシュマックと並んで召喚できれば強そうです。