遊戯王ZEXAL II  第115話

第115話「シャークとIV 天下騒乱!!地獄ザメタッグ」



続くクラゲ先輩とのデュエル。



ステルス・クラーゲンには、破壊された時、ORU(オーバーレイユニット)の数だけ

エクストラデッキか墓地から、ステルス・クラーゲンと名の付くモンスターを特殊召喚できる効果があった。

クラゲ先輩の場には、ステルス・クラーゲンと同じ効果を持つ、2体のステルス・クラーゲン・エフィラが。



それでもIVはクラゲ先輩のライフを削る為、再びジャイアントキラーの効果を発動。

クラゲ先輩は再びステルス・クラーゲンとエフィラを復活させる。



シャークは、モンスターを裏守備表示でセットするが、クラゲ先輩の永続トラップで

表側守備表示にされてしまう。



さらに、クラゲ先輩のターン、マジックで全てのモンスターは水属性に変えられ、

ステルス・クラーゲンの破壊効果の対象となってしまう。

IVのジャイアントキラーは破壊され、

続いて、シャークのスカル・クラーケンが効果で破壊され敗北しそうになった時、

IVのトラップがエフィラの効果を無効にし、シャークを庇った。

バトルでスカル・クラーケンは破壊されるが、シャークはトラップを発動させ、

ダイレクトアタックをかわす。



IVはNo.40 ギミック・パペット ヘブンズ・ストリングスを召喚。

しかし、クラゲ先輩のトラップで、攻撃も効果も封じられてしまう。



クラゲ先輩の毒で、倒れたシャークが、IVの言葉に応え、立ち上がる。

シャークはNo.73 激瀧神アビス・スプラッシュを召喚。

しかし、クラゲ先輩のトラップで、アビスの効果は封じられ、

ステルス・クラーゲンの効果で破壊されそうになるが。

シャークは速攻魔法で破壊を防ぐ。

続くエフィラの効果でアビス・スプラッシュは破壊されるが。

IVのトラップが、アビスを復活させる。



アビス・スプラッシュの効果を使い、攻撃力を4倍にしてステルス・クラーゲンを攻撃。

シャークとIVが勝利する。



敗北したクラゲ先輩は、謎めいた言葉を残して去って行く。

そして、この場所には、ある家紋が残されていた・・・。







IVとシャーク二人の活躍、盛り上がりました!

クラゲの毒で倒れたシャークを、何としても立ち上がらせたいというIVの、熱い思いとその台詞。

それに応えたシャークとの、息の合った連携。

かつての宿敵同士が共闘する展開は、やはり燃えます。



そして、最後の衝撃の展開。

あの事故を起こしたトラックの運転手は、やはりクラゲ先輩だった。

という事は、クラゲ先輩はバリアンになる前は、人間だった。

これはバリアン七皇とも共通しています。



さらに、クラゲ先輩によれば、あの事故で一家は全員死んだはずだと。

神代兄妹は、一度死んでいた???(汗)



これは大変な事に・・・。

しかし、前回のシャークの回想シーンでは、事故後病院で意識を取り戻す幼いシャークの姿が。

クラゲ先輩は、家族全員が死亡したと嘘を聞かされたのか?

それとも、神代兄妹は一度は死んで、直後に蘇った?



バリアン七皇のナッシュとメラグはベクターの手で殺害されていますが、

その事と関連があるのか??



殺害され、人間に転生したナッシュとメラグが、バリアンであった頃の記憶を失い、

事故で死んだ神代兄妹の姿と記憶を引き継いだのでは?という説も見かけました。

もし、そうだとすると、神代凌牙の記憶は全て偽物?

そうなると、「俺は、俺だ!」という自信も揺らいでしまう・・・。

シャークはクラゲ先輩の最後の台詞を本気で信じている訳では無さそうですが。



最後に、かつて神代兄妹が住んでいた屋敷にある、謎のモニュメント。

そこには家紋が。これは神代一族の家紋?

海底遺跡で見た、ポセイドン王国の王家の紋章と一致している?



ポセイドン王国と、神代一族に、何か関係が??

ポセイドン王国の王族の末裔が、神代一族だった、とか??



前回、シャークはこの屋敷に来て、過去の記憶を辿り、自分は人間だと確信したばかりなのに。

シャークは、これから一体どうするのか?

アストラルは、いずれシャークが君に重大な相談をしてくるかもしれないと予言していましたが。

シャーク自身がこの事実を遊馬に打ち明ける時はくるのか?



璃緒は、今後どうなる?

クラゲ先輩の敗北で、毒は消えましたが、今回は目覚める様子はありませんでした。

いつ、どのタイミングで目覚めるのか?

IVと再会する事はあるのか?

目覚めた時、自分がバリアンかもしれない事実を、どう受け止めるのか?

苦悩する兄に、何と言葉をかけるのか?

それとも、このままもう目覚める事はないのか??







 クラゲ先輩 「知らねえだろ。

        クラゲの中にはな、自ら二つに分裂し、元の個体に再生する、

        すげぇ先輩がいるんだよ。

        それに老化しても若返る不老不死の先輩も。

        更に驚くな。

        先輩達には心臓も脳もねえんだ!」



クラゲ先輩の語る、クラゲ自慢。(笑)

先輩は本当にクラゲが大好きなんだな。クラゲの生態もよくご存じでいらっしゃる。



クラゲ先輩が「水属性最強」と言われるのは、水属性モンスターを破壊しダメージを与える、

このステルス・クラーゲンの効果故なのか?

確かに、対戦相手が水属性と分かっていれば、有利な効果ですが。



何度も再生するステルス・クラーゲンの厄介な効果。

クラゲ先輩の毒に苦しむシャークは、あのナンバーズを使えば、一気に先輩のLPを削る事ができると思いつくが。

手札が揃わず、モンスターを裏守備表示でセットし、ターンを終了する。



そんなシャークに対し、IVは。



 IV 「クラゲ野郎のモンスターがいかに不死だろうと、俺のように拳を打ち込めよ!」

   「テメエ、一体どうしちまったんだよ?凌牙!」



手が無い訳では無いが。

いくら煽られても、毒に耐え、今はチャンスを待つしか無いシャークが、辛い。

次のターンに、ナンバーズを召喚できるのか?それとも、クラゲの毒が回るのが先か?

ハラハラする展開です。



 クラゲ先輩 「まずはトロンのバカ息子からだ!」



クラゲ先輩はIVの事もトロンの事も知っていたのか?

IIIの事を「ちびっこパパの3バカ息子」と言ったのはMr.ハートランドでした。

同じくバカ息子呼びをしている所からすると、やはりMr.ハートランドにそう教えられたのかな?



シャークとIV、デュエルで連携は取れるのか?

と思ってましたが。

IVはシャークの戦略を読めず、初めはヤキモキしてましたが、

破壊とダメージを防ぐトラップを伏せながら、自分には使わず、シャークのピンチに発動させてます。

ちゃんとシャークを守る事を考えてデュエルしてる!

あの残忍なファンザービスのIVが!

家族の問題が解決した事で、IVも少し成長したかな?



遂にクラゲ先輩の毒に倒れるシャーク。



 IV 「チッ!何をだらしなく倒れてやがる?

    おい、クラゲ野郎!

    今度は俺のファンサービス、たっぷり受けてもらうぞ!」



ファンサービス、というフレーズは、今も健在です。(笑)



 III 「いっけー!兄様!」



ヘブンズ・ストリングスを召喚するIVに、声援を送るIII。

こんなに嬉しそうにIVに声援を送るIIIなんて、以前は想像もできなかった。

復讐者として、相手を傷つける為にデュエルしていたあの頃とは、もう違う。

兄のデュエルでの活躍を、素直に喜べる、そんな兄弟になったんですね。



トラップでヘブンズ・ストリングスの効果と攻撃を封じたクラゲ先輩。



 クラゲ先輩 「これで貴様のモンスターは、まさに木偶人形・・・。」



「木偶人形」というキーワードを最初に使ったのは、33話のIVのデュエルでした。

その言葉を、逆に敵に言われてしまうとは。



シャークのターンが来たが、クラゲの毒で立つこともできない。

そんなシャークに、IVは・・・。



 IV 「そういうことかよ。テメエはそこまでの男かよ!

    妹一人救えねえダメな兄貴って事なのかよ!

    立てよ、凌牙!!」



 遊馬 「IV!お前・・・。

     シャークがどれ程妹の事を思っているか!

     お前に一体何が・・・!」



 IV 「分かってる!

    分かっているさ。そいつは、俺が一番よく・・・。

    かつて俺は、コイツに罠を仕掛け・・・。

    そして、コイツの妹を傷つけたのも、俺だ。

    そうさ、それはこの俺が顔の傷と共に、一生背負っていくものだ。



    だから、わかる。

    コイツは誰よりも、自分の事よりも、

    妹の事を思って戦ってきた。」



 III 「IV兄様・・・。」



 IV 「それに・・・そればかりじゃねえ。

    俺は、遊馬とコイツの、お節介のお陰でよ。

    家族を取り戻す事が出来たんだ。」



 遊馬 「IV、お前・・・。」



 IV 「だから立てよ、凌牙!

    お前は、家族の為にずっと戦ってきたんだ。

    妹を諦めてくたばっちまうような、そんな男じゃねえだろ!

    凌牙って奴はよ!!」



 IV 「立て!!凌牙ぁぁぁー!!」



IVの顔の傷は、璃緒を炎の中から助け出した時に出来たもの。

この世界の医療技術なら、顔の傷を消す事は容易いはずなのに、その傷を治さず、

そのままにしているのは、何故か?

もしかしたら・・・とは思っていましたが。

やはり、自分の犯した罪に対する十字架、なんですね・・・。

凌牙を罠にはめ、璃緒を傷つけた罪を、一生背負っていく覚悟なんだ・・・・。



そして、遊馬とシャークのお陰で、家族を取り戻す事が出来た事を、感謝している。

だから、今、ここで駆けつけて、シャークを助けようと。

シャーク達のお陰で家族を取り戻す事が出来たIVが、

たった一人の家族である璃緒を守るために戦うシャークを助ける。

この構図も、家族というテーマを感じさせます。



 凌牙 「全く、誰だか知らねえが、やたらうるせえ奴がいて・・・。

     おちおち寝てられねえじゃねえか!うっ・・・。」



シャークの強がり。(笑)



ここで、シャークが引いたカードは、前回の幼い頃の回想で出てきた、

父親に貰ったカード、ビック・ジョーズ

これも何かの因縁なのか?



アビス・スプラッシュを見たクラゲ先輩が、なんだこのモンスターは??と驚いてます。

シャークのデッキ特性についてはMr.ハートランドから情報を事前に得ていたけど、

最近シャークが手にしたばかりの、このナンバーズについての情報は、

聞かされていなかった?



召喚したアビスを見て、俺の記憶の・・と思いかけて、

「いや違う!俺は、神代凌牙。」と。

自分は人間だと信じるシャークは、遺跡で見た記憶を否定する。



 シャーク 「IV、勝つぞ!」

 IV 「ああ。」



これ、いつもなら、遊馬とアストラルの台詞なのに。



クラゲ先輩のトラップで、アビスの効果は封じられ、

ステルス・クラーゲンの効果で破壊されそうになった時。

シャークの「それはどうかな?」が発動!

速攻魔法で、アビスの破壊を回避。



エフィラの効果でアビスが破壊された直後に、

IVとシャークが目線を合わせてニヤリ。

今度はIVがトラップを発動し、アビスを復活させる。

IVの場に、アビスを復活させるトラップがあるとシャークは気付いていたのか??



アビス・スプラッシュの攻撃時、

シャークとIVが背中合わせで、仲良く攻撃宣言に笑いました。

随分と仲良くなったな。(笑)



ステルス・クラーゲンのカードはIVの元へ。

今後、IVが使う時がくるのかな?



デュエル後の、仲の良い二人の会話。(笑)



 IV 「フン、全く手間かけさせやがって。

    大体テメエは詰めが甘えんだよ、凌牙。



 シャーク 「なんだと!勝手に出しゃばってきやがって、ふざけんじゃねえ!」



 IV 「相変わらずかわいくねえ野郎だな、この死に損ないが。」



そんな二人のデュエルに、アストラルとのデュエルを思い出してしまって、

一人悲しみに暮れる遊馬・・・。



クラゲ先輩の回想。

ヘマやって、警察に追われて車で逃走中に、ガードレールを突き破り、

シャーク達の乗る車の前に飛び出してきた、あの車を運転していたのがクラゲ先輩らしい。

クラゲ先輩は人間だった頃、警察に追われるような犯罪をしていたのか?



 クラゲ先輩 「そうだ、思い出した、神代凌牙だ。 

        あぁ、後で知ったが、あの事故でお前ら家族は全員死んだはず。

        そうだ、死んだはずなんだ!」



あのクラゲ先輩の取り乱し様・・・。(汗)

今生きている人間を前に「死んだはず」と言うのは怖い。



クラゲ先輩は、あの事故で死ななかった?そして、家族全員死んだと聞かされた? 

バリアンとなった今のクラゲ先輩は、シャークに関する情報は「水属性使い」という事以外知らされていないのか。

少なくとも、シャークがバリアンのナッシュかもしれない事や、事故で死んだ神代兄妹が生きていた事は、分かっていない様子。



そもそも、クラゲ先輩はいつバリアンになったのか?

事故後、病院で神代兄妹が意識を取り戻し、子供達は無事だったと知る前に、

死んだか、また逃走したのか、あるいは直後にバリアン化したのか?







今回の面白台詞。



 IV 「脳みそがねぇって威張ってんじゃねえ!バカが!」

 クラゲ先輩 「くっ・・・お前もう一度聞く!どこ中だ!?オラオラオラ!」



 クラゲ先輩 「この世界を全てクラゲで埋めてやろうか?」

       「何?水属性をやめて闇属性?ステルス・クラーゲンのモンスター効果を恐れてか?

        おい後輩。せこいな。」



 クラゲ先輩 「してやったぜ!クラゲがサメをぶっ倒してやった!」





今回も、クラゲ先輩、シャーク、IVの、口の悪い三人の罵り合いの台詞が面白かったです。(笑)



冒頭の遊馬のナレーションで、クラゲ先輩の事を、クラゲのバリアン、ではなく、「クラゲ怪人」と表現されてるのに笑った。

クラゲ先輩がシャークを「フカヒレ野郎」と呼ぶのも面白い。

かつて、シャークがカイトに魂を奪われ、白髪でヨレヨレになった時、

視聴者に「フカヒレ」と呼ばれネタにされた事を思い出します。(笑)



台詞の中に、細かな仕掛けが。

「それはどうかな?」「勝つぞ!」等、遊馬とアストラルのいつもの台詞を、IVとシャークがデュエル中に言う。

それが、遊馬にアストラルを思い出させてしまう・・・。



IVがかつての自分の罪に言及してくれたのが良かったです。

散々酷い事をしてきたキャラなので、この台詞がないと、薄っぺらい意味不明なキャラになってしまう。

内に秘めた神代兄妹に対する罪悪感は、IVというキャラにとって、とても重要な要素。

今回、ちゃんとそれが分かる台詞があって、安心しました。



特徴的なふっくらした頬、幼めなキャラ顔。

アクションや表情もメリハリがあって良かったです。細かなキャラの仕草も面白い。

クラゲ先輩の顔芸。(笑)

ヘブンズ・ストリングスの登場シーンも、今回のはアクションとポーズ付きでかっこいい。





作監:牧内ももこ)

(脚本:鈴木やすゆき)