遊戯王ZEXAL  第54話 メモ

第54話「トロンVSドロワ 死蝶の誘い!命懸けの密林フィールド」 考察



細かい感想は後日。

トロンの考察だけ、先にアップしておきます。





トロンの正体が何となく分かってきた気がする。



IIIの回想の中の、家族の写真で、中央にいる父親とトロンの髪の色・衣装が似ている。

次回予告で少し写った、一馬と一緒に居る人物が恐らくV達の父親と思われるが、

三つ編みの髪型もトロンと似ている。



トロンの命令は絶対と言うIII。

トロンへの非礼は許さないと言ったV。

こうした三兄弟のトロンへの態度は、父親に対する敬意と忠誠を彷彿とさせる。

IIIがトロンの期待に応えたかったのも、トロンが父親的存在であるかのよう。



そして、他人の「記憶」に何故かこだわるトロン。

ハルトの力を奪う儀式で、ハルトの記憶まで奪おうとした。

今回も、ドロワの記憶を「消す」のではなく「奪う」事で自分のものにしようとした。

トロンには必要ないハズの他人の記憶を、なぜそこまでして奪おうとするのか?



そう考えると・・・・。

多分、トロンはV・IV・IIIの父親で間違いないと思う。

何かの事情で、子供の姿になってしまった。

同時に、記憶も奪われてしまった。

記憶を失った三兄弟の父親は、自分の名前も息子達の事も覚えていない。

記憶を無くした苦しみ、悲しみが、彼を復讐へ駆り立てる。

だから、復讐の為、人の記憶を奪おうとするのではないか?



トロンの復讐とは、自分の味わった苦しみを、相手に与える事。

そして記憶のない自身の苦しみを、奪った他人の記憶で埋め合わせようと・・・。



記憶を失うきっかけとなった現象に、フェイカーが関与している。

だからフェイカーを強く憎んでいる。



自分の名前を思い出せないから、「トロン」と新たに自分を名付けた。

だから、フェイカーはV達の父親の名は知っていても、トロンの名は知らない。



V達三兄弟は、子供の姿になって、自分達の事を忘れていても、父親を見捨てる事ができない。

父親をこんな姿に変え、苦しめたフェイカーを憎み、復讐を誓う。

すっかり変わり果て、復讐に捕らわれた父・トロンと共に・・・。



IIIのセリフ、

「やっと取り戻した僕の家族、ボロボロだった!すっかり歪んでいた!!」

は、そういう意味なんじゃないか、と思う。



一方、トロンにとって三兄弟は息子であるハズだが、記憶がないので、深い愛情が持てない。

しかし、それでも息子である事に変わりはないから、大事にはしている。

三兄弟を手駒の様に扱ったり、IIIに破滅のカードを渡したり、

とても血の繋がった父親とは思えないような冷酷な扱いもするけど、

倒れたIIIには、少なからず同情している。

IVの前では「失望した」と言ってみせたのも、IVに力を与えてIIIの二の舞になるのを恐れたから。

(もう一つは、シャークと戦うよう焚きつける意味もあった?)

この辺の親子の関係、感情は、複雑だな・・・。