遊戯王ZEXAL  第54話

第54話「トロンVSドロワ 死蝶の誘い!命懸けの密林フィールド」



焦る遊馬は、いつの間にかジャングルフィールドに辿り着く。



ドロワは、トロンがカイトとデュエルするのを阻止する為、

自らトロンに挑もうとしていた。

「トロン・・。

 前夜祭で初めて見たときから、恐怖が私を捕らえて放さなかった。

 この男はきっと、いとも容易く大切なものを踏み壊す。

 ・・・だが、止める。」



「そうよ・・・私は彼を・・・愛している・・。」



デュエル中継はトラブルで中断されるが、

実はこのデュエルを見せない為に意図的に仕組まれていた。



ここに到達するまでにLPを8000まで上げたドロワ。

さらに、このジャングルフィールドには、

自分ターンにモンスターを召喚しないと1000のダメージを受けるフィールド魔法が

セットされていた。



ドロワは先行ターン、フォトン・バタフライ・アサシンをエクシーズ召喚する。

さらに三枚の永続魔法を発動。

トロンの行動を恐るべきコンボで封じる。



モンスターを召喚しないとダメージ、召喚したら強制戦闘発生。

アサシン以外のモンスターが攻撃したらモンスター自爆。

モンスターが破壊されると効果ダメージ発生。

ドロワは永続魔法の維持コストに2000払う事で、

毎ターン、トロンに1500のダメージを与える事が出来るのだ。



ドロワの回想シーン。

エリートデュエリスト育成の名目で、若きデュエリスト達を

凶悪なデュエルマシンと対決させるMr.ハートランド

暴走したマシンにより、次々とダメージを受け倒れるデュエリスト達。

マシンがドロワに襲いかかった時、彼女を救ったのは、カイトだった。

言葉をかけようとしたドロワを静止するカイト。

「縋るな!縋った瞬間、己は己を無くす。」



弟のハルトに優しく語りかけるカイトを見て、

誰にも縋らないカイトの強さは、弟を守る為のものだと知る。

しかし、その笑顔は悲しそうにみえた・・・。



その日から、ドロワは決意した。

カイトがハルトを守るように、カイトは私が守る!と。



遊馬と小鳥が到着し、二人のデュエルを見守る。



トロンは、裏守備表示でモンスターを召喚し、コンボの発動を阻止しようとするが、

ドロワのフォトン・バタフライ・アサシンの効果と攻撃により、ダメージを受けてしまう。

ドロワのコンボは完璧だった。



トロンは紋章獣を攻撃表示で召喚。コンボ発動により、LPは残り100に。

ドロワが勝利を確信した時、不気味に笑いながら立ち上がるトロン。

マジックにより、墓地からエクシーズ召喚。

No.8 紋章王ゲノム・ヘリターが現れる。



ドロワは再びフォトン・バタフライ・アサシンの効果を使い、

バトルで紋章王ゲノム・ヘリターを攻撃しようとした、その時。

トロンがゲノム・ヘリターの三つの効果の一つを使い、

フォトン・バタフライ・アサシンから名前を奪う。

名前を失った事で、コンボが発動し、ドロワ自身がダメージを受けてしまう。



さらにトロンは紋章の力で、ドロワの記憶までも奪う!

一度は戦意を喪失しかけたドロワだが、遊馬の言葉に正気を取り戻す。

フォトン・アレキサンドラ・クィーンをエクシーズ召喚し、その効果で相打ちを狙うが。

「ライフは・・・命は要らない!私はカイトへの思いと共に、お前を!!」



しかし、トロンのトラップにより効果は無効化されてしまう。

トロンの攻撃でコンボが発動。

敗北したドロワは記憶を失う。



「あの人に伝えて・・・。私を覚えていてと・・・。」

遊馬にそう言い残し、ドロワは倒れる。





ドロワの口から、直接、カイトを愛してる宣言が!!

やはり彼女のカイトへの感情は愛だったんですね!!



会場への中継は途中で中断されたけど、このトロンとドロワの最初の会話は中継されていたのかな・・・。

デュエルの顛末、ドロワの想いを知っている人は、トロンと遊馬と小鳥以外に何人いるんだろう?

その想いは、カイトに伝わるのか・・・・?



トロンに恐怖を感じていながらも、デュエルを挑むドロワ。

カイトの為とは言え、本当に強い人だな・・と思う。

誰にも縋らない。一人で戦う。カイトの笑顔を見るために・・・。

見返りも求めず、ただ愛する人の幸せのためだけに戦う、愛の深さ・・。



デュエルに敗れ、記憶を失った時、遊馬に託したカイトへの最後の言葉が、

好きでしたとか、自分の気持ちに気付いて欲しいとか、そういうものではなく、

ただ、覚えていて欲しい、という、とても儚い願いなのが切ない。(泣)

自分の事を忘れずにいてもらえれば、それでいいと。

自分の幸せは全く望まない、その献身的愛が。

辛い・・・・。



縋った瞬間、己は己を無くす。

そうドロワに言ったカイトの真意は・・・。

ハルトを救う為、Dr.ファイカーとMr.ハートランドに頼り、

悪魔に魂を売る事になった今の自分を、後悔しているのかな・・・。



カイトがハルトにだけ見せる、あの優しそうな笑顔。

あれを見たら惚れてもおかしくはないな、とは思ってました。

ドロワがカイトに惚れたのも、あの笑顔をみたから、かも。

自分のピンチを救ってくれた恩人で、尊敬できる強さを持った人。

というだけで好きになったんじゃなくて、

強さと厳しさの裏に、本当は優しさを持っている人だと知ったから。



ゴーシュは・・・ドロワをどう思ってるのかな。

最初に運営委員として登場した時は、ドロワを冷血女と言ってからかったりしてたけど。

回想シーンでも、ピンチのドロワを心配する場面があったし。

昔からの付き合いだから、気に掛けてくれてる?



遊馬とのデュエルでもドロワを庇い、運営委員を辞めWDCに参加を決めた時もドロワを誘ったり。

仲間として、或いはそれ以上の感情があってもおかしくないと思う。

もしかしたら、ドロワのカイトへの思いにも気付いていたのかも。



ドロワの本当の思いと、無惨な敗北を知ったら、ゴーシュはどうするんだろう。

やはりトロンへの復讐に燃えるのか?



カイトの方はどうなのかな。

ドロワの気持ちに気付いていないのか?

或いは、知っていてワザと気付かぬフリをしていたのか?



一人で頑張るカイトと、カイトを見習って一人で頑張っちゃうドロワと、

あのノリノリのゴーシュなので、普段は三人とも馴れ合わないんだと思うけど。

ハートランドの過酷な試練を共に耐え抜いてきた三人なので、深い所ではきっと絆があると思う。



トロンの不気味さ。

わざと子供っぽく振る舞って、ふざけたり、おどけてみせたり。

遊馬に向かって、「ねぇねぇ見てよ!僕、恐ろしい罠にはまっちゃったよ〜!」とか。

愛を語るドロワの前で、それをあざ笑う。

「ああ!!なんて僕は道化者なんでしょう!」

それでいて、本性を現した時の、恐ろしい表情と、残酷な台詞。



ドロワの記憶を奪った後も

「愛って記憶、ちっとも美味しくない。」と平然と言える冷酷さ。

トロンには人の愛や情は無いのか?

あるいは、そうした感情をかつては持っていたのか?

あの残忍さは、どこから来ているのか・・・。



いとも容易く大切なものを踏み壊す。

ドロワが最初にトロンに抱いていた予感は、当たっていた。

しかし、なぜ、敗者の記憶まで奪おうとするのか??

ハルトの儀式でも、力だけでなく、ハルトの記憶を奪おうとしたトロン。

他人の記憶に、何か執着がある?



トロンの中の人(國立幸さん)の演技も良かった。

「名無しさん、潰れちゃいな!」の台詞の所とか。

爽快かつ冷酷で、かっこいい。



この強力なコンボを回避する手がある、とアストラルが話した時、

「そうだよね!」と言ったトロンの言葉に驚くアストラル。

前夜祭で、トロンに自分の姿が見えているのは分かっていたハズだけど、

凄い驚き様。意表を突かれた?

もし、遊馬とトロンがデュエルする時がきたら、アストラルと遊馬の会話も全部筒抜けになるのか?



ドロワがカイトへの愛の為に戦っていると知り、

意外そうに驚いている遊馬に、肘鉄入れる小鳥ちゃん。

こういう時、遊馬はデリバリーがないから。(笑)



Mr.ハートランドも謎。

わざと中継を中止したり。回想でもカイト達を苦しめたり。

普段、市民の前で道化を演じてる時とのギャップが、悪役らしくていいな。

もしかして、ラスボスフラグ? 



次回はV vs カイトか!因縁の師弟対決!二人の過去とか、

今まで謎に包まれていたVのデッキとか、いろいろ気になる!





昔のドロワさんがかわいい!!!

ポカンとした表情とか!

やはりメイク無しの方がかわいいな。

ピッチリなボディースーツもセクシー。



今のドロワさんがかなり年上に見えるのは、濃いアイシャドウのせいだと思う。

作画によってアイシャドウの強弱の違いがあるけど、

今回はアイシャドウ弱めで美人でかわいかった。



回想のデュエルマシーン(?)が謎。

腕がいっぱい付いてるけど、デュエルしているように見えない。(笑)



作監斉藤圭太)