遊戯王ZEXAL  第49話

第49話「激闘の果て! ホープレイ vs アトランタル」



アトランタルの効果で、遊馬のLPは残り200。

遊馬はCNo.(カオスナンバーズ)39 ホープレイを召喚。

ホープレイの効果を使い攻撃力がアトランタルを上回るが、攻撃はトラップに阻まれてしまう。



その時、IIIの体に異変が。

アトランタルはIIIの精神と肉体に大きな負担を与えるのだ。

アトランタルの効果で二人のLPは更に半分に。

立ち上がったIIIの顔は、紋章に浸食されていた。



アトランタルの攻撃が遊馬のトラップに阻まれそうになった時、

IIIは遂に、永続トラップ、アンゴルモアを発動させてしまう。

それは、トロンから渡された、破滅のカードだった。



遊馬はトラップで、LP50を残して、アトランタルの攻撃をギリギリ耐え凌ぐ。

だが、アンゴルモアの効果で、次のIIIのターンが来れば、二人は相打ちでは済まない。

周囲から迫り来る闇は、ARではなく、現実世界にも干渉していた。



このままでは次元の扉が開き、この世界も滅んでしまう?!

このデュエルに遊馬が勝てば、次元の扉が開くのを止める事が出来るはず。

アストラルが居れば、奇跡の力、ゼアルを呼び出せる。

IIIから紋章の力を受け取り、その力でアストラルを復活させた遊馬。

ゼアルとなり、ゼアルウェポンを装備したホープレイで、IIIを取り込んだアトランタルを攻撃、

その効果でIIIのLPを0にする。



遊馬がデュエルに勝利し、アンゴルモアの力も消滅。

IIIは二枚のナンバーズとハートピースを遊馬に渡し、去って行く。

兄達を救って欲しい、と言い残して。



そして、最後。

トロンに手を握られ、深い眠りにつく、III。









監督が放送前に、この回超展開が四つあるとか言ってましたが。

もう何が何だか・・・・・。



スリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(大泣)



あれ、最後の所、IIIくんは死んでないですよね???

眠ってるだけですよね????

うわぁぁぁ!!(泣)



手を握って・・・の台詞が泣ける。

健気に戦い、疲れ果てたIIIが、最後に家族(なのかな?)の温もりを求める。

こんなに、こんなにボロボロになるまで健気に頑張ったのに。



遊馬に家族を救ってくれと頼んで消える、という展開はある程度予想はしてましたが。

まさか現実になるとは。



「最初で最後の友達」というIIIの言葉からして・・・・。

死を覚悟している言葉としか思えず。

死ではなくても、死に相当する、目覚めることのない眠りなのか?

ああ・・・・。



トロンの期待に、必死に答えようとしたIII。

破滅のカード、アンゴルモアの発動を一瞬躊躇したのは、

自分だけでなく遊馬も破滅に巻き込む事をためらったから?



遊馬とのやりとりは終始泣ける。

お互いにLPを削りながら、傷だらけで立ち上がる遊馬とIII。

それぞれに譲れない思いがあるから、見ていて切ない。



僕に友達なんて必要ない、と言ったIIIの言葉も辛い。

復讐を誓った時から、きっとIIIは友達を持たなくなった。



俺は話したいんだよ!と言ってくれた遊馬に、

とうとう、IIIの表情が変わる。

憎しみの色が消え、ありがとう、と・・・。(涙)



アンゴルモアの発動で遊馬を道連れにする事は覚悟していた様だけど、

遊馬の仲間達まで巻き込み、この世界そのものを破滅に導くとは

知らなかったし、そうなる事は望んでなかった。

IIIは知らずにトロンに利用されていたのか?



御守りだよと言って、破滅のカードを渡したトロンに、

もしかしたら利用されていたかもしれないのに。

それでも、IIIのトロンへの忠誠は変わらない様子。

トロンは父親ではないとしても、それに近い存在だったのかな。



次元の扉が開きかけ、諦めているIIIに対して、

かっとビングだ!!!と叫んだ遊馬に、はっとしたIIIの表情。

デュエルに勝って止めてやるよ!

アストラルだったらまだ勝つ気でいるはず!

と、最後まで諦めなかった遊馬は、熱いし、強いな。

絶望の中で、最後の希望は、いつも遊馬の中にある。



遊馬に紋章の力を譲渡する直前、

遊馬に紋章の力を与える事が出来たとしても、

僕は恐らく・・・と、IIIがモノローグで語っていたから、

もうこの時点で、自分は助からない事を覚悟していたのか・・・。(涙)



紋章の力を遊馬に与えた後、IIIの体のアザが消え、遊馬にアザが現れました。

IIIはこれで完全に紋章の力を失ったのかな?



ナンバーズを制御出来ず、紋章の力に浸食されかけたIIIと、

アストラルへの強い思いで、紋章の浸食を打ち破った遊馬。

二人が対照的。



IIIによって遊馬に与えられた紋章の力、はこの後どうなったんだろう?

この時限りの一時的な力なんだろうけど。

でなければ、今後も遊馬のピンチの時にその力を発動して助けてくれる?

或いは、元はハルトの力だから、ハルト→トロン→III→遊馬と受け継がれて、

最後にまたハルトに戻す事も出来るかな?



強大な力を持つナンバーズ、アトランタルを操る代償。

精神と肉体への大きな負担。

紋章の力に蝕まれた体。

アトランタルに取り込まれたIIIが受けるデュエルのダメージ。

自分を守る紋章の力を失った影響。

IIIが最後、ああなってしまった要因はいろいろ考えられるけど。

全て自分で覚悟した上での事なんだと思うと、切ない・・・。





トロンは一体・・・・・。

破滅のカードをIIIに渡したトロンの意図は?

IIIが死んでも良かったのか?



最後、IIIの手を握って優しい言葉をかけながら、遊馬への復讐を思わせる台詞。

IIIがこんな状態になった事に、憤っているのか?

IIIはトロンにとっても大事な家族なのか?

だったら、なぜアンゴルモアをIIIに渡した?

次元の扉が開き、IIIが遊馬と共に吸い込まれたとしても、

紋章の力でIIIだけ助け出すつもりだったのか?



バリアンへの扉を生みだし、この世界を滅ぼす事が、トロンの本当の目的だった?

Dr.フェイカーへの復讐だけが目的ではない?

復讐の為ならフェイカーもろともこの世界を滅ぼしても構わないのか?

もしそう考えているのなら、トロンはこの世界の人間ではないのかもしれないな・・・。



結局、トロンは何者なのか?

トロンの命令は絶対。

トロンへの非礼は許さない。

IIIやVの台詞を見る限り、三兄弟はトロンに服従している様だけど。

一方で、IIIは、トロンの期待に応えたいと言い、

最後は手を握って欲しいと、甘えるような様子も見せている。



気になるのは、IIIの回想に出てくる、昔の家族の写真。

中央に居るIII達の父親の髪の色、着ている衣装が、トロンと似ている・・・。



しかし、三兄弟はトロンを父様とは呼ばないから、

トロンと父親はイコールではないんだろうけど。

何かしらの関係はありそう?



アストラル世界と、もう一方の世界、バリアン界。

この二つの世界も未だ謎が多い。



アストラルはアストラル世界から来た。

ゼアルとは、アストラル世界を救うとされる奇跡の力。

遊馬の父、一馬はアストラル世界で生きている。(皇の鍵にも通じてる?)

ハルトの使命は、アストラル世界を壊す事。

オービタルの動力源、バリアンライトはバリアン界からもたらされた。

トロンが渡した破滅のカード、アンゴルモアは、バリアン界への扉を生み出す。

Dr.フェイカーが言うには、二つの世界が近付きつつあり、

最終段階になる前にアストラル世界をどうにかしようと

(破壊しようと?)考えていた様子だが。(25話)





帰ってきたアストラル!!!

良かった!!本当に良かった!!!!(涙)



戻ってきた時の、アストラルのあの笑顔!!凄くいい!

柔らかく微笑む感じで。

今までの中で一番嬉しそう。



全く!いつも偉そうに!!

とか言って強がって、嬉し泣きする顔を腕で隠す遊馬の、

いつもながら素直じゃない所もいい。(笑)

38話のゴーシュ・ドロワとのデュエルの時も、やっと戻ってきたアストラルに

別にお前の事なんか待っちゃいねぇんだよ・・・!とか言っちゃうし。



本当、もう帰って来ないかと思ってたから、余計に嬉しいです。



紋章の力に浸食されながら、必死にアストラルの名を呼ぶ遊馬。

皇の鍵と、その中にあるあの歯車で出来た装置は、

いつも遊馬の心に呼応して不思議な力を発揮するな。



皇の鍵の中で、一馬と対面したアストラル。

後で遊馬にこのことを話したら、遊馬はどう反応するだろう?

一馬はいつも遊馬の側にいるかもしれないのに、

遊馬自身は皇の鍵の中には入れないから

会うことが出来ないんだよな・・・。

何かもどかしい。





究極体ゼアル。24話以来、二度目の登場。

本当にギリギリの時にしか使えない究極奥義。

「最強デュエリストのデュエルは全て必然!ドローカードさえもデュエリストが創造する!」

という、カード自体を作ってしまう恐ろしく強力な力ですが。



前回も今回も、次元の狭間、異空間のような場所でのみ使われたので、

現実世界では発動できなとか、発動条件があるのかも。



ゼアルを見たのは、今まではカイト一人だけでしたが。

今回は小鳥達の前で披露。

小鳥は「遊馬とアストラルが合体した!」

と、即座にこの状況を理解してます。(笑)



24話で遊馬がゼアルの力を手に入れる直前、

巨大な扉が、力と引き替えに大事なものを失うと遊馬に覚悟を問う場面が、今も気になる。

ゼアルの力を使った後、遊馬とアストラルの身に、悪い影響とか出たりするのかな?

力の反動とか、今回のアトランタルを使ったIIIの様な副作用とか。

今の所、そういう兆候はないけど・・・。少し心配。



次回、WDC決勝戦の前夜祭?

おめかしした遊馬や小鳥達の姿が。

女の子達に囲まれてる人気者のIV。

って、IIIがこんな状態なのに、今まで何してた??

トロンの計画の為に、表向きはいつもの紳士的なデュエリストを演じているだけで、

内心、遊馬への復讐の炎を燃やしてるのか?

Vはハルトの件でカイトに責められる?

カイトとVはどういう関係だったのか?

いよいよトロンが公の場に姿を現すのか?

勝戦出場者が揃うなら、ゴーシュ、ドロワ、ロビンも来る?

シャークは・・・?

予告映像を見る限りでは、特にパーティー用の衣装を着たりはしないのか。(笑)



シリアスで辛い急展開続きだったので、久しぶりにまた気楽なコミカル話を期待したい所です。



気合いの入った作画。

アトランタルの迫力。ホープレイのアクション。

IIIの表情。

作監:原憲一)







放送もようやく一年目を終えて、次回からいよいよ2年目に突入。

OP/EDも新しくなるとか。

半年(約26話)単位で話の盛り上げ方も上手いし。

始まった当初はここまで面白くなるとは思ってもみませんでした。

最初の頃の、コミカルな雰囲気がずっと続くのかと思ったら、

要所要所で結構重いシリアス話を持ってくる。

24話といい、この49話といい、究極体ゼアルが登場して、爽快に勝利するかと思えば、

そうでもなく、重い影を残していく・・・。



一見明るい作品のように見えて、しかし作品全体を見ると結構重い話です。

監督やシリーズ構成の人の個性がその辺りに出てくるのかな?と思うのですが。

この分だと、クライマックスはかなり悲惨な展開が待っていそうで怖い。(汗)

その試練を乗り越え、力強くかっとビングする遊馬の勇姿と成長を期待したいし。

・・・・最終回までに、IIIが目覚め、なんとか救われて欲しい。

その願いが叶い、IIIが昔の家族を取り戻し、笑顔になれたら・・と願ってやみません。