遊戯王ZEXAL  第46話

第46話「家族のために・・・優しき復讐者・?!!」



IIIは遊馬に会いに行きたいとトロンに申し出る。



予選最終日なのにまだハートピースが揃わない遊馬は、対戦相手探しに大騒ぎ。

そんな時、デュエリスト達を次々と倒す、荒んだシャークと再会。

今の俺を突き動かしているのは、復讐と憎しみの心だけ。

お前も俺の敵だと言って去ろうとするシャークに、遊馬がデュエルを挑む。



以前のIIIとのデュエルで、ナンバーズの欠片が胸に刺さったシャークの心は

憎しみに染まっている。

そんなシャークと遊馬がどう戦うのか、IIIは二人のデュエルを観察していた。



エアロシャークとブラックレイランサーをエクシーズ召喚し、遊馬にダメージを与えるシャーク。

俺にはもう関わるな、と言いかけたシャークだが。

まだだ・・・もっと本気出せよシャーク!

そう言って、ボロボロになりながら何度も立ち上がる遊馬。

攻撃せずにターンを終了したり、なぜ遊馬はみすみす負けるようなプレイを?



 「ああ、そうだよ。

  このデュエル、俺は・・・俺は勝ち負けなんてどうでもいいんだよ!」



 「シャーク!お前、俺が憎いんだろ?!

  だったら、その憎しみをぶつけて来いよ。本気で殴って来いよ!

  それで、お前の憎しみが消えるんなら、それでいい!!!」



 「憎しみで!!復讐で!!デュエルしてお前、楽しいのかよ?!

  お前は、デュエルだけは大好きなやつだったろ?

  だけど、そのデュエルさえ憎もうとしてるじゃねぇか!

  そんなお前を、俺は・・・。俺は見たくねぇんだよぉぉぉぉ!!」



遊馬の言葉がシャークの胸に響く。

シリアスな雰囲気の中、直後に鳴り響く、遊馬の腹の虫。

シャークの心からナンバーズの力が消える。

やめだ!バカバカしい。

この決着は決勝でつける。

そう言って笑顔を見せ、シャークは去って行った。



遊馬の部屋に忍び込むIII。すぐに遊馬の祖母・ハルばあさんに見つかり。

ハルからの連絡で家に帰ってきた遊馬。

そこには部屋の骨董品を見てはしゃぐIIIの姿が。



冒険家だった遊馬の父をすごい人なんだねと褒める一方、

ハルトの事に関しては、ごめん!と素直に頭を下げるIII。

そして、復讐の為に戦っている自分とは違う力が遊馬にはあるといい、

君の力は、一体何なの?と遊馬に問う。

遊馬は父に教わったかっとビングを語る。



明里、ハルばあさん、小鳥達と一緒に、IIIも九十九家の昼食をご馳走になる。

賑やかな食卓を見て、IIIにも笑みが。

だが昔の自分達家族の事を思い出してしまい・・・。

突然涙を流して、九十九家を飛び出すIII。

追いかけてきた遊馬に、IIIが宣言する。

家族の為に遊馬を倒さなければならない、と。







監督さんによると、ここから怒濤の展開になるそうです。

今回はその序章なのかな?



シャークさんファンとトロン一家ファン(特にIIIくんファン)にとっては、

かなり強烈なファンサービスの回でした。(笑)



前半のシャークと遊馬のデュエル!

遊馬の語りが熱い!!



負けるようなデュエルをなぜ・・・?と、見守るアストラルと小鳥は最初、理解に苦しむ。

しかし、遊馬の方は必死の表情。

勝ち負けはどうでもいい。デュエルでシャークに体当たりして、気付かせたかった。

大好きなデュエルが嫌いになるような事(つまり復讐でデュエルする事)をするな、と・・・。



たとえどんなに自身が傷ついても、友達を救いたいという

ただひたすら真っ直ぐな遊馬の熱い気持ち。

側で見守る小鳥ちゃんも、もらい泣き。(涙)



遊馬の熱い言葉に、瞳が揺れ動き、激しく動揺するシャーク。

いつもシャークの心を強く揺さぶるのは、遊馬なんだな。



迂闊にシャークとデュエルしてはいけないと忠告するアストラルに、

うるせぇ黙ってろ!と言ってデュエルを始めてしまった遊馬。

こうなるともう誰も止められない。

そういう直情的な所、素直な遊馬の良さでもあり、短所でもあるな。



後でアストラルに怒られる訳ですが。(笑)

ナンバーズの事マジで忘れてた!て、遊馬も酷いな。(笑)

「君が友達を思ってした事を、否定はしない。だが・・・」

アストラルもそんな遊馬の事、ちゃんと理解してくれてる。



仮にこのデュエルで負けていたら、

アストラルの存在も、WDC優勝の夢も、何もかも失う事になる。

本当は非常に危険な場面だった。

後先考えず、目の前の友人を救おうと、すぐ熱くなってしまう所。

遊馬の優しさは、みんなを惹きつける魅力でもあり、危うさでもある。



全員を救おうとする遊馬のその優しさが、

いつか、仲間や遊馬自身を窮地に追い込む事にならないといいけど・・・。(汗)

その時は、仲間達が遊馬を支えてくれると信じてます。



遊馬の部屋の窓から侵入するIIIに地味に笑った。(笑)

でも結局家族に見つかり、それでも暖かく迎えてくれる九十九家の人の良さ。

窓から入ってきたのに、IIIの事を不審に思わないんだな。(笑)

しかも丁寧に遊馬に連絡してくれて、お昼ご飯まで用意してくれて。

入ってきたのがIIIじゃなくて、人を騙すような悪い奴だったら、どうするんだろう。



あと、IIIくんは悪いこと出来ないタイプだと思う。(笑)

ハルばあちゃんに下手な言い訳はせず、遊馬くんに会いに来ましたって

正直に言ったのかもしれない。

ハルばあちゃんも、正直なIIIが悪い子じゃないと分かってくれたんだろうな。

しかし玄関から入ってこなかった事とIIIの様子で、何か訳ありだと察した上て、

遊馬に連絡してくれたのかも。



遊馬の部屋の骨董品に大はしゃぎのIIIくんが本当、かわいい。(笑)

一方の、骨董品の価値や意味をあんまり知らない遊馬の方は、呆れ顔。

アストラルと小鳥も呆然とする始末。

オーパーツデッキを使うIIIはきっと、世界の七不思議とか古代文明とか好きそうだね、

って話題になった事はありましたが。

まさかこんなに大好きだっととは。(笑)



この世界には沢山の次元が重なってて、のくだりで、

手振り身振りでイキイキと説明するIIIくんが、とても楽しそう。

で、そのいくつもの世界がアストラル界とヴァリアン界?

シンクロ召喚が存在する5D's系列の世界も、重なり合う次元の一つに入る、のかな?

(遊馬達の世界にシンクロ召喚が存在しないのは、並列する別世界だから?)



IIIは、先のタッグデュエルで敗北したのは、

カイトの力ではなく、遊馬に負けたのだと言っていました。

確かに超銀河眼は強力だったけど、

それ以上にカイトを覚醒まで導いたのは遊馬のサポートがあってこそ。

ちゃんと分かってるんだな。

シャークとのデュエルを観戦し、憎しみで戦っている自分達のデュエルとの違いを感じ取る。

そして、どうして君はあんなに人の為に必死になれるの?と、遊馬に直接問う。



遊馬はかっとビングだ!と答えてましたが。

人の為に必死になれる遊馬の強さ、って言うのは、つまり、遊馬の優しさ、ですよね。

遊馬の言うかっとビングは、諦めない心、チャレンジする気持ち、だけじゃなくて、

自分の全てをなげうってでも友を救おうとする熱い心、も含まれてる気がします。

友情や絆も、遊馬は決して諦めない。



九十九家の楽しい食卓。

思わずIIIも吹き出してしまう程、賑やか。

IIIの笑顔は良いですね。

礼儀作法に厳しいハルばあちゃん。

おかずを巡って遊馬と争う明里姉ちゃん。

ツッコミ役のオボミ。

いつも自然に食事に加わる、家族同然の小鳥ちゃん。



歴代アニメ遊戯王の中でも、食事シーンが多いゼアル。

九十九家の食事はいつも美味しそうで、楽しそう。

そして、遊馬を囲む暖かい家族の存在。

家族をテーマにしたゼアルの、象徴的な場面かもしれません。



ハルトといい、IIIといい、こんな食事に招かれたら、誰でも心が和む。

他のキャラ達も九十九家の食事に誘われたらいいのにな。



IIIのセリフが辛い。

「僕には憎しみ以外の感情はない!」なんて強がっているけど。

IIIは復讐者としては優し過ぎる。



復讐が終わればきっと家族は笑顔を取り戻してくれる、と信じたいIII。

でも仮に復讐が計画通りに果たせたとして、その復讐の為にカイトやハルト、シャークなど

様々な人達を巻き込んで傷つけた罪は消えず。

復讐で人が幸せになれるハズなどないのに・・・。

そういう事も或いはIII自身分かっていて、それでも家族を見捨てられない、

のかもしれない。辛いな・・・・。



IIIが救われる日は来るのか?

デュエル後遊馬とIIIが友達になれたら・・・・。

復讐から解放されていつかそんな日が来て欲しいです。



あと気になるのが、オーパーツを研究していたIIIの父親。

そしてVとトロンは一馬を知っている。

冒険家だった遊馬の父・一馬と、III達の父親は何か関係ある?



いつもテレビを見ながらバカ笑いしてるトロン。

IIIの性格をよく分かっていて、裏切る事はないと確信していた。

全ては彼の思惑通りに進んでいるのか?

VやIIIを信頼しているが、その自信はどこから来るのか?

そもそも、V IV III の三兄弟とトロンはどんな関係なのか??



で、次回予告、どういう事???

III敗北のバットエンド・・・ではなさそう?!



予告後のショートコント。

今回はアストラルがホームズに扮する!!なんかかわいい!! (笑)

アストラルがついに服着た!ってネタに笑った。





回想の幼少時代も、遊馬の部屋の骨董品みてはしゃぐ所も、目を潤ませて遊馬に問う所も。

とにかく今回はIIIがかわいい!!



回想シーンはいろいろ気になる。

セーラー服に半ズボン姿の子供IIIのかわいさ。

カード取られて、頬を膨らませて怒る所とか。

IVは、今ほど邪悪な感じはなく。

無邪気で悪ガキっぽい感じ。顔の傷もこの頃は無かった。

一家の写真にも、回想シーンにも、白くて大きな犬がいます。

部屋も広くて、優雅な印象。高貴な家柄?

昔は三つ編みして、優しく微笑んでいたVとか。

今の無表情で冷たい印象とは、大分違います。

最後にちゃんとIIIにカードを返すIV。

やんちゃだけど、弟には本当はやさしいお兄ちゃんなんだな。



OPにロビンが登場したのは前回だけ?



アストラルのイヤリングが、アストラルの動きに合わせて揺れる描写とかいいな。

あと丸山さんも言ってたけど、横田さん作監回、キャラの唇にツヤあって少し色っぽい。

V兄様アイライン強め。シャークさん目が大きめ?

遊馬と小鳥の元気な走り方、回想シーンでソファーのまわりでぴょんぴょん

動き回る幼少IVの動きとか。ちょっとした仕草もイキイキしてる。

作監:横田明美