「DUEL ART」(高橋和希「遊戯王」イラスト集)感想
画集の感想というのも何ですが。
ネタバレしない範囲で。
OCGファン向けのモンスターイラストがメインかなと思ったら、そんな事無かった!!
予想以上に! 書き下ろしイラストが! 多い!!!
遊戯王ファンは嬉しさのあまり泣いていい。
過去のVジャンプの表紙や、文庫版の表紙など。
スタジオ・ダイスの公式HPで先に発表されたイラストは、DUEL ART収録イラストとして掲載されてます。
カード用のイラストはどれも精密に描き込まれているので、拡大した大きなイラストで隅々まで鑑賞出来てます。
陰影の付け方がCGになってから変わったな、と思ってたけど、その理由も巻末のインタビューで詳しく語られてました。
あとアニメ版、GX、5D's、ZEXALのキャラ原案とか。
没キャラ案など興味深い。
以前から気になっていた事なのですが、アニメのどのキャラが高橋先生のデザインなのか、
設定やストーリーにどの程度まで関わっていたのか。
その辺の疑問も、巻末のインタビューも合わせて読むと分かります。
原作者が関わったのはキャラとモンスターのデザインだけ、かと思ってたので、この辺も意外でした。
ラフから完成までのイラスト制作過程も公開。
手で口元がみえない構図!なるほど!と思った。
インタビューは読み応えあり。
高橋先生が今まで何に影響を受けてきたか、どんなものからアイディアを得たか、とか。
劇場版に対する先生の感想は、自分も思っていた事なので同感!
最後に各イラストのコメントが載ってます。
文庫本の背景が全て白の理由。
立体的な構図、モンスターやキャラのポーズとか、縮小されても見栄えがするデザインとか、
やっぱり見ていて面白い。
遊戯王が好きな方なら買って損はないと思います。
原作しか知らない人も、OCGプレーヤーの人も、最近のアニメから遊戯王を見始まった人にも、オススメ。
最後に個人的に気に入ったイラストを。
P.18のイラストが好きだな。
見た瞬間、「優しい」感じがしました。
キャラクター全員が微笑んでるイラストって珍しい。
確か大震災の後、ネットで公開されたイラストだったと思う。
高橋先生の優しい気持ちが表れている様で、落ち込んでいた当時の自分は励まされました。