遊戯王ZEXAL  第10話

第10話「逆襲のシャーク!」



遊馬が最近デュエルで強くなったのは、アストラルとナンバーズの力だと言われてしまう。

自分自身も強くなっている事を証明する為に、ナンバーズを使わずにシャークに勝利してみせると言う遊馬。



アストラルと鍵の謎。

鍵の中の世界にある、あの巨大な装置は、取り戻したナンバーズによって動く仕組みらしい。

まるで誰かがアストラルが記憶を失う事を知っていて作ったかのようだと・・・。

アストラルが遊馬によってこの世界に呼び出され、記憶を失ったのは、

何かの偶然や事故じゃなくて、最初からそうなる仕掛けだった??



遊馬に敗北したシャークは今どうしているのかと言うと・・・。

ゴロツキと連んで、学校にも来ていないと。

デュエルに負けて失うものもある、と言った鉄男は、その辺がちゃんと分かってるんだな。



デュエルをやめたと言うシャークの言葉に、遊馬はショック。

デュエルする事で相手の本心を探ろうと、シャークを追いかける。

遊馬は十代と似てるようでやっぱり違うな。

遊馬は情に厚いけど、十代は基本的に仲間やライバルは放置気味で、

誰か一人に対してそこまで世話を焼く事は無かった気がする。

別に冷たい訳じゃなくて、十代も本当に優しいし、仲間を大事にする人なんだけど・・・。

なんて言うか、人に対する執着が無くて、そこが長所でもあり短所でもあるような。



デュエルしてくれ!という遊馬の言葉に、一瞬はっとするシャーク。

遊馬から逃げ回ったり。

結局デュエルを受けて立つんだけど、しっかりナンバーズを倒して見せたり。

遊馬に負けてデュエルをやめたと言いながらも、ナンバーズを倒す方法をちゃんと考えてたんだな。

本当はデュエルが好きで、遊馬ともデュエルしたいのに、素直になれない何らかの事情がある様子。

遊馬の言葉に葛藤するシャークが、見ていて辛い。

シャークを友達だ!と言ってくれた遊馬の言葉に、心動かされ。

最後に遊馬の鍵を返すあたりも、冷徹になりきれないシャークの良さが出てます。



で、遊馬の方は、ナンバーズ使用禁止の縛りを自ら破ってホープを召喚。

これは果たして卑怯なのか?

シャークはホープを破る事を目標にしていたんだろうし、

遊馬がホープと共に全力を出してデュエルしなければ、遊馬を倒す意味が無い。

対戦相手が全力での勝負を望んでいたんだから、これは仕方ない。



ナンバーズを持たない相手にナンバーズを使うのは卑怯だと言われても、

結局それは遊馬のプライドの問題で。

そこで、自分のプライドよりシャークを救う事を優先させた遊馬の決意。

男にとって何より重要で、時として命より重いプライドを、ここで捨てる事ができる遊馬が、何気に凄いと思った。



結局、今回は遊馬が敗北。

ナンバーズがあってもアストラルのアドバイスなしでは、まだまだ遊馬は未熟である事が明らかに。

まだナンバーズが使いこなせていない?

従来の主人公であれば、シャークがリベンジを狙っている事を考慮して戦術を組むべき、なのかな。

アストラルの言う通り、ここはホープではなくリバイスドラゴンを召喚するべき?

デュエルで相手の心理まで読む、という所まではまだまだ遠い?



ナンバーズを使ったデュエルで遊馬初敗北なのですが。

これで良かった気がする。

シャークはリベンジを果たせたし。

これで自信や誇りを取り戻せた・・・という訳にはいかない様だけど。

デュエルした事で、遊馬との絆も少し芽生えたかも。

遊馬にとっては、強くなってきたと言ってもまだまだ未熟な事を自覚させ、

デュエルで相手を救える!という考えの甘さを思い知る切っ掛けになるんじゃないかな。

最強で常勝のデュエリストで、デュエルを通して対戦相手を救ってきた遊星とは違う。

時に敗北し、悔し涙を流したり、己の無力さを嘆いたりしながら成長していく。

その辺が等身大の主人公の良さだと思う。



シャークの葛藤する表情とか、デュエルアクションの迫力とか。

流石作監:原さんの回。