BLOOD-C  第10〜12話

第10話「ふくからに」



時真死亡。

その悲劇が覚醒の引き金になったんだけど。

しかし、その後のごたごたで、小夜に思い出して貰えない。(汗)

ののねね優花さんみたいに、思い出してしょんぼりしないのか??



多分、初めて直接、好きだと言ってくれた人で、それは小夜の心を少なからず動かすものだったハズで。

戦っている事を初めて打ち明けた、心許し始めた相手なのに。

その死に対してはスルーなのか・・・・。



今回の古きものの言葉は、これまでも示唆されていたものと同じなんだけど、かなり核心に迫ってる。

小夜は古きもの。人間が約定を違えて、小夜を騙している。この辺は間違いない。



文人さんも久しぶりに出てきた。

コーヒーで小夜を落ち着かせる。落ち着きを取り戻した小夜は、また疑問を忘れてしまってる。

母の名を思い出せない事や、古きもの達の言葉。時真の死さえ忘れてしまっている様で。

あのコーヒーとギモーブ、怪しい??



記憶も戻りかけてるようなんだけど。

あと唯芳がいる時は犬は姿を見せないな。



筒鳥先生が現れ。

クラスメイト全員死亡とか、時真の行方とか、小夜のクラスだけ登校していた謎とか、

小夜も筒鳥先生も全く触れずに・・・・。

重い話題だからわざと避けているのか?それとも・・・。これも返って不気味。



神社の書庫で文献を見せるが、表紙が全部新しい事に気付かされ。

下段の本に至っては、ページが白紙。(手抜き!)

書庫の外には、なんと死んだはずの、ののねねが!



これは幻なのか?

それとも・・・??どういう事??

筒鳥先生はこんな茶番はもうやめましょうと言っていた。

約定を破った人間に小夜が騙されている事を、知っている?

筒鳥先生とののねねも、実は古きもの、なのか?



あと、小夜が古きものだとすると、今回の古きものが言っていた通り、空腹はどうしてるのか?

なんか、知らないうちに血を与えられてるパターン?

今回の文人さんの腕の傷、以前倒れていた唯芳の口元に付いていた血とか。



いよいよ次回で謎が明かされるのか??




第11話「たれをかも」

やっと明かされた!

全部じゃないけどなんかすっきり。



まとめると・・・

・壮大な実験、町も住民も全部セット、至る所に監視付き

・薬と暗示で洗脳した小夜が、そのままでいられるかどうかの実験

・メインキャストは死なないが、それ意外は「ちゃんと」死んでる

・古きものを倒した後、小夜は毎回その血をすすっているが、その記憶は消されている

・参加者にはそれぞれ報酬が約束されていた

  ののねね双子は、犯罪のもみ消し

  時真はお金

・筒鳥先生が実験に参加したのは、「実物が見たかったから」

  小夜の記憶が戻り、その存在を証明する朱食免の在処を聞き出して、それをもって学会に発表するのが目的

・だが、小夜の記憶が戻りそうになる度に暗示をかけ記憶を上書き、

 しびれを切らした筒鳥は、双子と時真を誘い、計画の指示に背いて小夜の記憶を無理矢理戻させる

・しかし、計画遂行に忠実な委員長の鞘総と優花は、その動きを察知していた



つまり、壮大な実験の中で参加者の裏切りがあった、という事らしい。

実験の首謀者は、やはり文人なのか?



回想の中で、米軍とか日本政府という単語が出てきた。

小夜を捕らえたらしい、人から異形に変化した人物。

抜き取られた小夜の血が、何かに使われた形跡。

この辺り、前作Blood+を彷彿とさせる。

設定や世界観の共有はあるのかな??



もしあるなら、今の小夜は、前作の小夜の娘?

小夜を捕らえたのは、誰かのシュバリエ?

町を襲う古きものは、小夜の血から生み出された翼手?



この実験の目的は、やはり軍事的なものなんだろうな。

素晴らしい戦闘能力を持つ小夜を、薬と暗示で洗脳し、自軍の味方に出来るかどうか?

それとも洗脳は簡単に解けてしまうのか?

キャストに揺さぶりをかける役まで演じさせて、それを確かめようと。



あれ?そうなると、あの犬は?

犬だけはこの計画のキャストではない可能性が。



それにしても、残酷な展開。

ののねね双子の言動が邪悪。

真実を告げる筒鳥の、妖しげな視線と、小夜へのボディタッチとか。

最後にバレて取り乱す双子と時真、そして筒鳥が酷い酷い。



急に敬語でしゃべり出す優花さん。今までとのギャップがかっこいい。

委員長は素に戻っても、弱ってる小夜を見て本気で哀れんでる様子。

実際、いい人なのかもしれない。



一方、始めは意味ありげな視線を小夜に送り、偶然を装って小夜に接近していった時真。

これ全部演技かと思うと・・・。(汗)

別に時真が自分で考えて行動していた訳ではなく、首謀者が作ったシナリオの通りに演じてただけなのか。

だとしたら、このシナリオ書いた人物は、ラブロマンをよく理解してるな。

展開的には典型ではあるけど、女性視聴者の心を掴む、上手い恋愛シナリオ。

しかし、それでも小夜は安易には落ちなかった。



この実験に時真のようなキャストを配置したのはなんでだろう?

人間でない小夜に恋愛感情があるかどうか。それは洗脳に影響するかどうか。それを試す為?



メガネ無しでセーラー服姿の昔の小夜もかわいい。

本来の洗脳なしの小夜は、どんな性格なんだろう?



ラスボスは結局、文人か。

小夜を異形の姿で最初に捕らえ、近くで監視していたのは、唯芳?

となると、唯芳も人間じゃない?

  




第12話「わすれじの」



12話まとめ

・異形の化け物、古きものは、小夜の血を使ってすべて文人が操っていた

・裏切ったキャスト、双子、時真、筒鳥は文人支配下の古きものの餌に



殺されそうになった筒鳥を、なぜか小夜は助けようとする。

こんなやつ助ける価値も義理もないんじゃ・・・と思ったけど。

それは同情なのか?それとも人を殺せない契約の為?



・唯芳は半分人間の、特殊な古きもの

・唯芳もまた小夜の血で操られていた



文人が唯芳に用意していた食事は、やはり人の血だったんだろうな。

唯芳に対する文人の口調が馴れ馴れしいのも、自分の支配下の者だから。



・唯芳はこの計画に協力したのは、自分と同じ者に会いたいと思ったから



恐らく、人の姿でありながら人ではない自分の存在に、唯芳自身苦しんだりしたんだろうな。

小夜をだまし続けた事に、心が痛んだ、とも告白。

小夜を戦いに送り出しながらも、時折、辛そうな表情を見せていたのは、そういう事か。

根っからの悪人では無かった。



死にゆく唯芳を見て、小夜の辛そうな表情。

記憶が戻った本来の小夜が、どんな性格なのか気になってたけど。

普通に良心や優しさを持ち合わせ、人と同じ感情を持っている様子。



自分を洗脳した事、この計画の為に多くの人を殺した事、

芝居をして騙していたとは言え計画に参加したキャスト達させあっさり切り捨てた事。

それらに素直に怒りを覚える小夜。

この辺は好感の持てる主人公だと思った。

洗脳が解けても、小夜は優しい、良い子。



文人と共に逃亡する委員長の鞘総は、何故か直前で文人を裏切り、小夜を助けようとして殺される。

あのまま逃げれば約束の報酬を貰えたのに・・・。どんな約束をしたのか分からないけど。

演技しているうちに、本気で恋したのか・・・。

脚本の中の恋の駆け引きでは時真優勢で、あまり良い役ではなかったけど。



最後に、これまでの小夜も、本来の小夜の一部なのだと、言ってくれました。

優しいな、委員長。

洗脳されていた自分の人格を全て否定するのではなく、自分の一部として受け入れる事かできる。

彼のこの一言のお陰で、救われた所があると思う。



一方で、メインキャストの中で一人だけ生き残った優花。

約束した報酬は、政治家になる事。

いい歳してこんな格好までして・・て自分で言ってたから、それなりの歳なのか。(笑)

最後まで忠実に役をこなし、生き延びて報酬を得ようとする強かさ。



小夜を取り巻く人々の中で、強欲な嘘つきと、本当の友が誰なのか、

ここでハッキリ分かってきました。



計画の終了と共に町の人間全員を古きもので処刑する文人

分裂して人を襲い喰らう古きものの食事の仕草が残酷・・・・。(汗)

まんまと文人に逃げられてしまう・・・。





細かな設定について。

文人のコーヒーは暗示を戻す作用(薬入り?)

文人が小夜に与えたギモーブは、人の血が入っていた

  ギモーブが「似ている」という感触とは、人の内臓

この辺りは予想どおりと言うか、今まで見せられていた伏線どおり。



・朱食免とは、一定の人間を食べても良いがそれ以外は襲わない事を、古きものと人との間で取り決めた約定。

朱食免の設定が今イチ不明。

文人は朱食免を手に入れた、と言っていたけど、それはどういう事??

小夜を襲った古きもの達が、約定を守れ、と言っていたのは?

あの古きもの達は文人によって操られていたんじゃないの?

最後に文人が取り出して割った鏡が、朱食免?

それを割る→約定が破棄される→古きものが人を無差別に襲い始める?



・小夜の主食は古きものの血 

・古きものの主食は、人間の血

・古きものと人間が交わり、唯芳の様な半人半妖が生まれる事がある

・小夜の血には古きものを従わせる力がある

  暗示を与えれば古きものを使役する事ができる

この辺の設定、小夜と古きものの関係が謎。

小夜は古きものを統べる女王的な存在なのかな?



・小夜は人を殺すことが出来ない

これも暗示?文人以外の者による?

それを使って、偽の記憶を作った?

人は殺せない、だから人を守れ。



・小夜は変われるかどうか?という文人の実験

  自分は変わらないと言った小夜と、変わって欲しいと望んだ文人

  文人の言う、勝者への褒美とは、小夜が人を殺せるようになる事

・小夜は文人に捕まる前に、自分のままでいたいと願った

推測すると・・・。

文人の目的に気付いた小夜は、文人に捕まる前に犬の店を訪れ、契約をした。

自分は変わりたくない。

洗脳されても、自分を取り戻せるように。

その代償が、人を殺せないという制約。



そうなると、小夜の洗脳が解け、自分を取り戻せたら、犬との契約は終了。

人を殺せない制約は消え、文人の言う「勝者への褒美」が完成する。



じゃあ、文人が勝った場合の、小夜への敗者の罰とは?

永遠に文人に支配され続ける運命の事かな?



「誰と約束した?」の答えは、犬。

その契約の内容を、何故か文人は知っていた。

その上で、小夜に偽りの記憶で洗脳をかけた、のか。

犬の存在とその契約の内容を知っていた辺り、文人もただの人間じゃないフラグ。



小夜の偽りの日常の中で、本当の味方は誰で、本当の敵は誰なのか?

この謎で物語を引っ張り、最後にちゃんと回収されて。物語としてはよく出来てると思う。

アクションも良かったし。



それにしてもなんでそんなに叩かれてるのかよく分からない。

早く種明かししろって言われても 一応サスペンスなので、最後まで謎を引っ張るのはお約束。

もしかしたら視聴者の多くは、OPアニメにあるような、爽快なバイオレンスアクションを期待してた??

OPと本編のイメージが違う事はよくありますが。

これもある意味OP詐欺なのかも。



この続きが来年の6月公開の劇場版なら、

内容は小夜の復讐劇になるのかな?犬の正体も明かされそう。

みんなが期待した爽快なバイオレンスアクションは、劇場版の方になりそう。