TIGER&BUNNY  第16話

第16話「Truth lies at the bottom of a well. (真実は井戸の底にある)」



うわぁぁぁ!鬱展開きたぁぁぁ!!(汗)



バーナビーがMr.レジェンドの記録を破り、新記録達成。

その影で、虎徹の能力発動時間は徐々に短縮していく。

ベンさんからMr.レジェンドも同じ能力減退に悩まされていた事実を聞かされ、ショックを受ける虎徹



犯罪者レディーキラーに遭遇するも、能力切れで捕り逃し、死にかけた虎徹

ルナティックが現れ、レディーキラーは殺されてしまう。

(ルナティックの処刑が成功したのは久しぶり?)



いろいろ衝撃の事実が。



能力の減退に悩み酒に溺れて妻に暴力を振るう晩年のMr.レジェンド。

仲間のヒーロー達に犯人を追い込ませて最後の美味しい所だけ活躍する、という八百長まで。

(ここで、ジェイクの能力に関するデータが無かった理由も判明。

ちゃんと伏線が繋がってるな。ストーリー構成が上手い。)

この真実をベンさんから知らされた虎徹は・・・・。

ショックだろうな・・・・。



自分がヒーローになるきっかけを与えてくれて、子供の頃から憧れ続けた。

こうして能力減退に悩む今も、Mr.レジェンドの活躍を見返して自分を元気づけたり。

その位虎徹にとってMr.レジェンドの存在は大きく。

それだけに、失望も計り知れない。



人々から賞賛されるヒーローも、所詮は一人の苦悩するか弱い人間だった、と。

その真実を、虎徹はどう受け入れるのか?



ベンさんの言ってる事は正しいよな。

落ちぶれる前に潔くヒーロー引退して、また別な生き方を模索する方が無難だと思う。

一生ヒーローで、生涯現役。そんなのは夢想だし。

ただそこにしか自分の生きる目的が見いだせなくて、それにしがみついてしまう。

そういう人は実際多いわけで。リアルな問題。

その辺の葛藤をどう乗り越えていくのか・・・・。



ルナティックことユーリ・ペトロフ

実はあの伝説のヒーロー、Mr.レジェンドの息子だった!

これも衝撃的。



暴力を振るう父親から母親を守る為、とっさに掴みかかった時によりによってNEXTに覚醒。

父親を焼き殺してしまう・・・。

父親殺しの罪の意識が、死による断罪という正義に行き着いたのか・・・。

今もなお、ヒーローだった父親の幻覚に罪を責められ続けるユーリ。

可哀相だ・・・・。



もしもユーリがNEXTでなかったら・・・・。

父親を殺めてしまう事も無かったし、ここまで苦しむ事もなかったのに。

ユーリは自分の能力を恨んでないのかな・・・・?



自分を責めるなと、母親が言ってくれたら少しは救われただろうけど。

肝心の母親も・・・・。

ショックでおかしくなったのか?痴呆症なのか?

夫の死を受け入れようとせず。

息子を罵る始末。

この家族、全員病んでる・・・・。(汗)



こんな環境で育ったユーリが哀れで。

せめて虎徹のような明るくて前向きな友達とか兄弟が居てくれたらいいのにな。



ユーリが心に大きな闇を抱えていて、それ故のルナティックのあの狂気なのは分かったけど。

しかし、私の正義を貫く、とか言ってた割には。

ジェイク事件では高みの見物で手出ししなかったし。

ジェイク事件後もヒーロー達に邪魔されて、悉く処刑に失敗してるし。

何だかんだで正義を貫けてないような。大丈夫?



ユーリさんはこの後、どうなってしまうんだろう?

最後に救いはあるのか?

誰かに殺される事により、自身の裁きを受ける事でしか救われない、とかだったら悲惨だ。(汗)

それ以外の救いの道が、果たしてあるのかどうか・・・。

(もしもあったら、脚本家さん凄いかも知れない。)



バーナビーの方は、マーベリックさんとの関係が明らかに。

バーナビーの父親と仲が良かったマーベリックは、幼いバーナビーの面倒をよく見てくれていた。

あの事件のクリスマスの夜も、バーナビーを連れ出してくれたのはマーベリック。

そしてバーナビーの帰宅後に事件発生。

両親を失ったバーナビーを引き取って育て、バーナビーがヒーローになるお膳立てをしてくれた。

だから、育ての親であるマーベリックに恩返しして、ヒーロー界を盛り上げるのが今の自分の夢だと、

嬉しそうに語るバーナビー。



虎徹もマーベリックを、ヒーロー界のお父さんだ、と言ってましたが。

今の所、マーベリックの立ち振る舞いは確かにそんな感じだけど・・・。

ジェイクの件が解決されていないから、”真犯人は身近な人物”説は捨てきれない。

例えバーナビーの両親殺害にマーベリックが関わっていたとしても、

何かやむを得ない事情があっての事で、本当に悪い人じゃない、といいんだけどな・・・。



虎徹の夢は、楓ちゃんに認められる事か。

側にいつも居ない。仕事の事も明かさないんじゃ、それは無理だよね。

虎徹引退フラグで鬱ムードですが。

個人的には、一人の父親に戻って楓ちゃんの元に戻ってくるハッピーエンドを期待してます!



ヒーローである事も仕事も確かに大事だけど、誰だって、あのレジェンドでさえ、か弱い人間だったんだ。

ヒーローである前に、一人の人間であり、そして父親である事も忘れないで欲しいな。



アニエスさんがルナティック登場で、番組が盛り上がる!と喜んでました。

本当に、視聴率の事しか考えてないんだな。(汗)



ルナティックに追い詰められ、開き直るレディーキラー。

ヒーローは犯罪者を殺さない、というルールがあるから、殺人者であっても自分の身は安全だと勘違いしてたんだな。

死刑を認めないシュテルンビルド市の司法制度とか。

凶悪犯罪が多発する割には、市民も犯罪者も、どこかお気楽な雰囲気なのが気になる、この街。



ルナティックの言う正義を彼自身に当てはめると、

愛する父を殺してしまった自分は誰かの手によって裁かれ殺されるべきで・・・・。

ルナティックが私刑を続ける理由は、つまり、彼自身が

裁かれたい殺されたいっていう願望が、もしかしたらあるのかな・・・・。



回想を見ると、少なくともお酒の入っていない時のレジェンドは、良き父親で、尊敬できるヒーローだったはず。

父親殺しの罪を背負って生きるユーリが、辛い・・・。





後半に入って三話目。

鬱展開が酷くなってきました。

前半はあんなに明るくてハッピーな展開だったのに!!



2クールもので前半と後半とでがらっと雰囲気を変えてくる構成は時々見かけますが、

タイバニもその系統なんでしょうか?

それにしても、見ていて辛すぎる・・・。

ユーリの生い立ち、虎徹の苦悩・・・・。



ただ、本当のヒーローとは?というテーマに本気で向かい合うなら、こうしたシリアスな展開は避けられない訳で。

虎徹やユーリが、それぞれどんな答えを出していくのか?

その行く末を見届けたいと思います。