TIGER&BUNNY  第15話

第15話「The sky's the limit... (限界は空高くに…)」



冒頭から、なんだか切ないスカイハイことキース・グットマン。

ランキング一位の座から転落。呼び名はキング・オブ・ヒーローから風の魔術師に。

人気もタイガー&バーナビーのコンビに奪われ。

上司にも小言を言われ。



レーニングルームでも、能力が進化した!と思い込んで元気な虎徹とは対照的に、

ため息をついて元気のない様子。



そんな時、愛犬(ジョンと言う名前らしい)の散歩中、ベンチに座る女性と知り合う。

ジョンが彼女に吠えたのは、何か異様な気配を察したんだろうけど・・・。

無表情、抑揚のない言葉。どうも普通ではない様子。

渡されたリンゴを握りつぶしてしまう彼女を見て、キースはNEXTだと思ったらしい。

でも能力発動の青い光の演出がない・・・。これも伏線だったか・・。



毎日同じ場所に居る彼女に会いに行くようになるキース。

レーニングルームでうっかり恋の悩みだと漏らしてしまうが。

一瞬ポカンとした三人が可笑しかった。(笑)

そりゃ視聴者だって、まさかスカイハイに恋の悩みとは、思いもよらない展開だよ。



スカイハイに協力すると言って、ノリノリで助言する三人が楽しい。

三人のアドバイスを頼りに、なんと彼女の気をひこうとするキースだが。

ファイヤーエンブレムは笑顔が大事だと。

そりゃキースさんもかなりのイケメンだから笑顔は相当魅力的なんだけど。

彼女には何の反応もなく。

ドラゴンキッドは褒められたら嬉しいハズだと言う。

だが、かれも空振り。

カリーナはスキンシップだと言ったけど・・・・。

自然な感じでスキンシップって一番難しい様な・・・・。

いきなり手をつないだらおかしくないかな??

そーっと彼女に手を伸ばすが・・・・。ジョンのペロペロで終了。(笑)

いつもは凛々しいあのスカイハイが、彼女の前ではどぎまぎする姿が、なんか微笑ましい。





バーナビーの両親がロボット開発の研究をしていた事。

そして今回のこの事件。

バーナビーは両親を誇りに思っていたからこそ、その研究の行き着く先を見てしまって・・・・。

両親の研究の本当の目的は何だったのか?

この件は今後の事件にも関係してくるのかな?

そもそも、バーナビーの両親が殺された原因が、このロボット関連だとしたら・・・・。

今後もロボットが絡んでくる?

そういえば、バーナビーはすっきりした心境の様だけど、両親の殺害事件に関してはまだ解明されてないんだし、

脳天気にアイドルヒーローやってる場合じゃないのでは?



ラジオで虎徹の変化を聞いて、ベンさんの表情が変わる。

最後、虎徹を呼び出し、驚愕の事実を伝えるべんさん。

希にNEXTの能力が消える事がある?

この前のパワーアップは、その予兆?



希に、という事は、全てのNEXTがそうなる訳じゃないのか。

こうした現象はNEXT達が誰でも知っている訳ではない様子。

ベンさんは以前にも、そうした能力を消失したNEXTを見た事ある?



虎徹はこのまま能力を失ってしまうのか?

そうなると、ヒーローをいよいよ辞める事に・・・。

本人には辛いだろうな・・・。虎徹にとってヒーローは天職みたいなものだから。

虎徹の中で、この苦悩・葛藤にどう決着をつけていくのか、その辺の内面のドラマも描かれるかな?



最終回でヒーローを辞める結末も個人的にはいいかなと思います。

だって、ヒーロー辞めたら、楓ちゃんと一緒に暮らせるじゃないですか。

みんなのヒーローから、一人の父親に戻る。そんな結末があってもいいと思う。



一方、人気絶好調のタイガー&バーナビー。

・・・・って、水着撮影??(笑)

なんか水着回があるらしいと事前に聞いて、女性キャラの露出を期待してたのに!

これじゃ男性視聴者がっかりだよ!(笑)

そして、いつもながらバーナビーの変なポーズに大笑い。



子供記者からインタビューを受ける。

尊敬する人は?の問いに答えるバーナビー。

お手本的で素晴らしい答えに、子供記者達の表情がみるみる変わる。

流石バーナビー。



すっかりアイドル扱いの二人。

洗剤のCM、グラビア撮影、雑誌の取材、アニメのゲスト声優とか。

愚痴をこぼす虎徹に、バーナビーはスカイハイを見習えと。

かつてはこんな仕事をスカイハイもこなしていた?

しかし、ヒーローとしての本来の仕事は・・・・。



事件が起きてもマネージャーに出動をキャンセルされ。

こんなんでいいのか??

お陰で他のヒーローが活躍できそうだけど・・・・。



そんな多忙な日々でも、バーナビーは「楽しい」という。

以前とは景色が違って見える。復讐に捕らわれていた時とは違うと。

バーナビーの、さっぱりとした明るい表情。

復讐心から解放されて、本当の意味で両親の死を乗り越えられたのかな。



バーナビー、前回からかなりキャラが変わって、虎徹をやたら擁護してるように見えたけど。

虎徹の駄目な所はちゃんとたしなめたりして、フォローしてるんだな。

真面目でしっかりしてる(几帳面過ぎる)のは相変わらず。



タイバニ後期(2クール目)は、こういう切ない感じで行くのかな?

前期はハッピーエンドで明るいノリだったけど。

ヒーロー一人一人の苦悩とか、ヒーロー達の影の部分が後期のドラマのテーマ?

ヒーローと言えば孤独が付きものだけど、シュテルンビルドのヒーロー達に関しては

同じヒーローの仲間達がいる。最後のEDの絵が象徴するように。

その辺りの絆が最終的に救いになってくれないかな・・・。



それと、今回のタイガー&バーナビーのアイドルぶり。

本来ヒーローのハズなのに、取材優先で事件への出動までキャンセルさせられる始末。

いよいよ、”本物のヒーロー”から遠ざかっていく感じ。

これじゃただの見せ物。商業主義のヒーローだなんて・・・・。

この辺もやはり後期のテーマになってくるのかな?

虎徹達は、この見せ物のヒーローから脱する事ができるのか?