遊戯王5D's  第147話

第147話「未来へつなぐ希望!」



アポリアvsゾーン戦。



マジック発動でスカイ・コアを破壊し、機皇帝スキエルを召喚するアポリア

3ターン連続で機皇帝の召喚を成功させたアポリアだが、トラップを使い自らスキエルを破壊し、カードを2枚ドロー。

ここで引いたマジック、未来破壊を発動させ、手札の枚数分デッキからカードを墓地へ送る。

手札12枚のアポリアの、残りデッキ枚数は12枚。

デッキが空のまま次のアポリアのターンが来たら敗北してしまう。

私は私のデッキを破壊する!と宣言するアポリア。一体なぜ?!



アポリアの目的が自分のデッキ破壊なら、

一度に5体のパーツを召喚する機皇帝の召喚は理にかなっていると、遊星は言う。

時械神の効果を知りながらわざわざ機皇帝を召喚したのも、

その効果を逆手に取り、手札を増やして未来破壊を使う為だったのだ。



そして遂に、アポリアがマジック、アフター・グローを発動。

このカードを手札に戻してシャッフルし、次にこのカードをドローした時、相手に4000のダメージを与えるカード。

デッキ0の今のアポリアは、次のターン、確実にアフター・グローをドロー出来る。

デッキ破壊はこれを狙っていたのだ!



時械神メタイオンの効果でゾーンはモンスターを召喚出来ず、アポリアにダメージを与える事は出来ないはず。

次のターンが来ればアポリアの勝利が決まる。



だが。

ゾーンのターン、スタンバイフェイズに時械神メタイオンはデッキに戻り、モンスターの召喚が可能になってしまう。

永続トラップ、虚無械アインの効果で再び攻撃力0のモンスターが召喚される。

なぜ攻撃力500以上のモンスターを召喚しないのか?と疑問を呟いた龍可を一睨みするゾーン。

あえてアポリアに希望を残すためだとゾーンは言う。



第二の時械神ラツィオンが現れる。

時械神は10の神からなる全能の神。

アポリアはメタイオン以外の時械神の存在を知らなかったのだ。

ラツィオンの攻撃により、アポリアは墓地のカードを全てデッキに戻しシャッフルしなければならない。

墓地のカード33枚がアポリアのデッキに。



次のアポリアのターン、34枚のデッキからアフター・グローをドロー出来なければ、

ラツィオンの効果でダメージを受け、アポリアは敗北してしまう。

奇跡を起こして見せろと、アポリアに迫るゾーン。



それでも希望を捨てず、アポリアが奇跡を信じてカードをドローする。



しかし、アポリアの引いたカードは、機皇帝グランエルのパーツ。

奇跡は起こらず、残酷な現実を見せつけられたアポリアに無念の表情。



あなたの役割は終わったと告げ、ラツィオンの効果発動をゾーンが宣言する。

アポリアラツィオンの火に包まれ、遂に倒れてしまう。



君たちが与えくれた希望に応える事が出来なかったと、駆け寄る遊星と龍亞に詫びるアポリア

10体いる時械神の存在とその無敵の効果を教えてくれた、

それがアポリアが俺たちに繋いでくれた希望だと、アポリアに答える遊星。

その言葉に安堵したアポリアが、最後の力で遊星のDホイールに力を与え、息絶えた。



悲しむ龍亞が、ゾーンを非難する。仲間のアポリアになぜここまでするのか?!

今のアポリアは記憶を持ったコピーに過ぎないと、切り捨てるゾーン。

ブルーノとアポリアの死に、遊星が怒りをあらわに。ゾーンにデュエルを挑む。



天井が開き、逆さまのネオドミノシティが現れる。

頭上に見えるのは間近に迫った地上の街。

ゾーンは巨大スクリーンを映して、避難する市民に語りかける。



デュエルフィールドはこの天空。

アポリアにより羽根を得た遊星のDホイールが、空中でデュエルをするのだ。



決戦に挑む遊星に、仲間達がカードを託す。

ジャックのレッドデーモンズ、クロウのブラックフェザー、アキのブラックローズ、龍可のエンシェントフェアリー、

そして龍亞のパワーツールとライフストリームドラゴン。

6枚のカードと仲間の思いを受け取った遊星が、未来を必ず勝ち取ってみせると約束する。



赤い翼が生え、天空に駆け上がる遊星のDホイール。



ゼロリバーズもWRGPの勝利も、全てゾーンの仕組んだ事。

あなたにとって私は神にも等しいと、勝ち誇るゾーンに、

例え相手が神であろうと乗り越えてみせると、遊星が宣言する。



未来を変える力が本当にあるのなら、私を倒してみろと言うゾーン。

先行のゾーンが早速時械神メタイオンを召喚。

無敵の時械神相手に、遊星はどう戦うのか?





やはり敗北したアポリア

ゾーンがアポリアを切り捨てたのは、所詮はコピーだからか。

ゾーンの手によって蘇ったアンチノミーアポリアは、本当の仲間ではない、と。

しかし、蘇った彼らには確実に仲間の記憶を受け継ぎ、ゾーンを真の友と信じて疑わなかった。

切ないですね・・・。



本当の仲間ではないからと、ゾーンは彼らに心を許す事が出来なかったのかもしれません。

絶望の未来を共に生きた本当の仲間はもう居ない。

ゾーンの孤独の深さがゾーンの絶望の正体なのでしょうか。

仲間に支えられて戦う遊星を、ゾーンはどんな思いで見てるんだろう・・・。



自分達がゾーンによって作られたコピーだと知っていたアポリア達自身も、

もしかしたら、いずれは切り捨てられる存在だと知っていたのかも。

だからこそ、過去へ行き命懸けのデュエルをしていたのかな。

仲間と共に生き残ろうとする意志が、彼らのは無かった・・・。



OPの最後に出てきた、赤い翼に乗る遊星のDホイールのシーンは、今回のこれだったんですね。

5D'sから始まった、バイクによるライディングデュエル。

そしてWRGPでホセが見せた、走りながらのランニングデュエル。(笑)

そして、今回ついにDホイールが空を飛び、フライングデュエルにまで進化しました。

次は水中でのスイミングデュエルか、潜りながらのダイビングデュエルか?

奇想天外なデュエルのアイディアが楽しいです。



ある人が言っていたのですが、

ブルーノ共に開発したエンジンと、アポリアが与えてくれた翼を持つ遊星のDホイール。

二人の思いと共に戦っているのかと思うと、胸が熱くなりますね。



今回の展開に関係は無いけど、ツイッターである方の考察が面白かったので紹介。



未来に女が居ない絶望説。

未来組(ゾーン、アポリアパラドックスアンチノミー)がここまで思い詰めてしまったのは、

女性がいないからなんじゃないか?という意見が。



なるほど、もし未来の生き残りに一人でも若く健康な女性がいれば、

子供を作り、新たに人類を育む希望がある。

しかし残酷な事に、生き残った人間は全員男性だった・・・。(汗)

子孫を残すという意味でも、絶望だし。

女が居ないというのは精神的にもキツいのかも。



そうして行き着いたのが、過去の人間を犠牲にしてでも未来を変えるという計画。

同情の余地はあるのかもしれません・・・・。



未来の科学技術を使って女性を、もしくは新たな人類を作り出す事は出来なかったのかな?

ゾーンが死んだ仲間を機械で再生している所を見ると、そういう技術はないのかも・・・。

あるいは、過去の世界から女性を連れてくる、とか?





遊星のDホイールが飛ぶと聞いて顔を見合わせる双子。

天空に駆け上がったDホイールを見てガッツポーズのクロウとか。

仕草が良い。

空中を走るDホイールの、めまいしそうな程ダイナミックなカメラワーク。

作監:波風立志)