遊戯王5D's 第140話
第140話「魂縛門!封じられた未来!」
Z-ONEを発動したシェリーに、アキが問う。
何があなたをそうまでさせるのか?あなたはさっきのような卑怯なデュエルを仕掛ける人ではなかった。
シェリーがゾーンとかわした約束、それはゾーンに味方する事でシェリーの願いを一つだけ叶える事。
その願いとは、過去を操作し、家族を取り戻す事だった。
未来に何の希望もない事を知った今、せめて幸せな過去をと、望んだのだ。
その為にネオドミノシティが滅ぼうとも・・・。
Z-ONEの効果でデッキのフィールド魔法、魂縛門が除外され、Z-ONEは魂縛門のカードとなり、発動。
実体化した魂縛門がシェリーを取り込む。
二人を先へは進ませない、命懸けのシェリーの覚悟。
フィールド魔法、魂縛門の恐るべき効果。
召喚されたモンスターの攻撃力がシェリーのLPを下回った時、そのカードを破壊し、全プレーヤーに800のダメージを与える。
アキが召喚したモンスターは破壊され、シェリー、アキ、クロウ全員がLPに800のダメージ。
Z-ONEの効果で実体化したダメージが三人を襲う。
攻撃力の高いモンスターはすぐには召喚できない。
かと言って魂縛門の効果でシェリーのLPを下げれば、残りLPの少ないアキは持たない・・・。
苦悩するクロウに、アキは自分に構わないでと言うが。
クロウもモンスターを召喚せずにカードを伏せてターンを終了。
しかし、シェリーはモンスターを召喚し、魂縛門の効果で破壊させ、
その効果で攻撃力2900の時花の魔女−フルール・ド・ソルシエールを特殊召喚。
シェリーのLPは2400なので、フルール・ド・ソルシエールは破壊されない。
フルール・ド・ソルシエールの効果で、アキの墓地のモンスターが特殊召喚されてしまう。
再び魂縛門の効果で破壊され、残りLP350のアキは、この800のダメージを受ければ敗北してしまう!
その時、クロウが発動させたトラップが、アキのピンチを救う。
フルール・ド・ソルシエールのダイレクトアタックがクロウを襲うが、今度はアキが発動させたトラップにより、
クロウはピンチを免れた。
そんな時、シェリーがクロウに語りかける。
私は過去を変える。お前だってチャンスがあれば同じ事をするはずだ、と。
Z-ONEの力で、シェリーが見せた、クロウの深層心理での願い。
クロウが面倒を見ていた孤児の子供達。彼らに両親が現れ、子供達に笑顔が・・・。
クロウが本当に望んでいるのは、ゼロリバースが起こらなかった世界、子供達が両親と幸せに暮らす事が出来る世界だと、シェリーは言う。
クロウがサレンダーし、ゾーンに協力するなら、この世界を現実にしてもらえる。
迷うクロウ・・・。
アキのターン、ドローしたのはトラップカード。これをクロウに繋ぐ事が出来れば勝機が。
自身のLPを削り、実体化したダメージを受けながら、ブラックローズを召喚するアキ。
続くクロウのターン。シェリーがサレンダーを促す。
自身も孤児故に、その辛さが分かる。できる事なら子供達に両親を取り戻してやりたい。
アキも傷つけたくない。だが・・・。
その時、アキがクロウに語りかける。
「聞いて、クロウ。私は遊星にサイコパワーの闇から救われた。
彼が身の危険も省みずに命懸けで説得してくれた事で。
そして今はサイコパワーも消えて、新しい私になれた。
その時に思ったの。
自分の可能性を信じて生きていけば、必ず未来は変える事が出来るって!」
「そうよ!あの子達だって未来を信じて、今を懸命に生きてるわ。決して不幸なんかじゃない!
クロウ!あなたもそうだったんでしょ!?」
アキの言葉に、クロウの迷いが消える。
「俺は、あいつらの未来を信じる!この街の未来も!遊星も!」
トラップとマジックを使い、魂縛門の破壊を受けずに場に2体もモンスターを揃え、ブラックフェザードラゴンをシンクロ召喚。
二人のエースモンスターが揃う。
そんな事の為にお前の親父さんはそのカードを託したのか!?と問うクロウに、シェリーが反発する。
「黙れ!私は会いたいのよ、お父様とお母様に!
・・・あの大きな手で抱きしめて欲しい。あの優しい手で撫でて欲しい!
それがどうしていけないの!?何が悪いの!!」
だが、ブラックフェザーの攻撃力は2800、これでは攻撃力2900のフルール・ド・ソルシエールを倒す事は出来ない。
その時、アキが伏せたトラップ、シンクロ・ストリームを発動させ、ブラックフェザーの攻撃力に、ブラックローズの攻撃力が加わる。
フルール・ド・ソルシエールを倒して、シェリーが敗北。
ギアの動きが止まり、シェリーを解放した魂縛門が崩壊する・・・。
瓦礫が降り注ぐ中、シェリーを追ってクロウとアキが飛び込むが・・・。
気を失ったシェリーが見たものは・・・。
語りかける父親の優しい言葉。
これから悲しい事辛い事があっても挫けてはいけない。
自分の信念を、正義を曲げずに生きるんだ。そうすれば必ず未来は切り開ける。
カードが隠された、あのぬいぐるみを渡された日の記憶。
「・・・そう、お父様は、強く生きろと、これを私に・・・。」
Z-ONEのカードを手に涙ぐむシェリー。
気を取り戻したクロウの背後には、ブラックローズドラゴンが。
実体化して瓦礫から三人を守ってくれたのだ。
二人を守りたいと願った時、失われたハズのアキのサイコパワーが発動した?
自分のした事を悔やむシェリーを、一緒に未来を変えようと、クロウが手を差し伸べる。
街を、遊星を救うのだ。共に行く事を決意したシェリーに笑顔が戻る。
太陽ギアを目指す三人。
やはりシェリーがゾーンに願ったのは、家族でした。
その為なら遊星を敵にまわし、彼に死が訪れても、
ネオドミノシティの人々が犠牲になっても、構わないと・・・・。
未来に希望がないからと、ヤケになってる?
他に選択肢は無かったのか?
回想を見る限り、シェリーとの取引を持ち出したのはゾーンではなかった?
ゾーンはシェリーを利用していると思ってたのですが・・・。
本気で彼女の願いを叶えるつもりだったのか?
孤児だったクロウと、両親はいたものの長い間確執があったアキにとって、
家族を取り戻したいというシェリーの悲痛な願いを否定する事は出来ないよなぁ・・・。
魂縛門の効果に苦しむアキとクロウ。
お互いのピンチをトラップでしのいだり。
仲の良さを見せてくれました。
こういうのが見たかった!
自身の危機をものともしないアキの凛々しさ、そんなアキを庇うクロウの優しさ。
意外と何気にいいコンビ。
5D'sの仲間同士で、いろんな組み合わせのダッグデュエルがもっと見たいです!
シェリーの誘惑。
クロウの迷いはアキの説得で振り切れましたが。
過去を変えて両親を取り戻したいと願うシェリーの悲痛な思いが泣ける。(涙)
誰もシェリーを責める事なんて出来ない。
ただ、強く生きて欲しいと言う父の願いが、彼女を救った。
幼い頃に両親に愛された記憶があれば、彼女は強く生きられると、そう信じたいです。
ダメージが実体化するこのデュエル、誰かの犠牲なしでは終われないんじゃないかと思ったけど。
シェリーが敗北しても死ななくて良かった。
意外だったのは、アキのサイコパワーの復活。
二人を救いたいと強く願った時に発動したと。
クロウはその力を、あったけぇ、人を癒す力なのかもしれないと言ってくれました。
もう、呪われた力なんかじゃないんですね。
じゃあ、なんで一時期サイコパワーが消えたのか?
両親と和解した事で、心の平穏が力を弱め、消失したのだと思ってました。
また、サイコパワーを失った事が、便利な力に頼ってしまう自分の弱さを戒め、さらなる心の強さを身につける事ができた。
プラスの方向への心の成長が、彼女に新たな力を与えた・・・・と解釈すればいいのかな?
まあ、今の彼女にとっては本人も必要無いと言い切った力ですから、
わざわざこの力が復活した以上、この後も仲間のピンチを救うのに役立ってくれそうです。
もしかして、遊星の死を救うのは、アキのサイコパワーか??
5D's終了後に、シリーズ構成と監督さんに、あのエピソードにはこういう意味があったんだよとか、
そういう制作裏話を聞いてみたいです。
そういう企画、どっかにないかな??
瞳大きめでアキさんがかわいい。
(作監:こかいゆうじ)