遊戯王5D's 第138話
第138話「未来への架け橋 虹の橋ビフレスト」
決戦を前に、それぞれの決意。
Dホイールのモニターを介して、遊星と会話するシェリー。
彼女が見た未来とは・・・。
遊星がネオドミノシティを救えば、遊星はアーククレイドルで死に、未来の世界が滅びる。
その未来を彼女に見せたのは、アーククレイドルの主、神の力を持つ男、ゾーン。
かつて異次元で遊星達と出会った、あの男の事だった。
破滅の未来を回避する為、そして遊星自身の死を回避するため、遊星はアーククレイドルに来ない方がいいとシェリーは言うが。
このままではネオドミノシティの多くの命が失われる。それでもいいのか?という遊星の問いに、
その犠牲で未来の何十億の人が救われるなら、その方がいいと言い出す。
多くの犠牲の上に手に入れる未来が、幸せな未来になる訳がない!と遊星は反論。
さらに、もし遊星達がアーククレイドルを止めにくるなら、自分は敵に回り、それを全力で阻止すると。
「私はあなた達とは違うの。」
そう言い残して通信は切られてしまう・・・。
ゾーンとシェリーの会話。
なぜ遊星に死の未来を伝えたのか?というゾーンの問いに、
それが友人としての礼儀であり、彼らへの決別の証だ、と答えるシェリー。
アーククレイドルへ行く方法を模索する仲間達。
遊星がアーククレイドルへ行く未来があるのなら、アーククレイドルへ向かう何らかの方法が必ずあるはず、なのだが・・・。
そんな中、アーククレイドルへ行く方法なんか見つからない方がいいと、龍亞が言い出す。
遊星に死んで欲しくない!と、泣き出す双子を、俺は死なないと言って遊星がなだめる・・・。
それを辛そうに見つめるアキ・・・。
上空のアーククレイドルを見つめ、父の言葉、そしてゼロリバースの悲劇を回想し、
遊星は命に代えてもネオドミノシティを救う覚悟を決めていた。
そこに現れたチームラグナロク。
彼らがアーククレイドルに行く橋を作ると言う。
彼らの北欧神話では、神々が住む世界と人間達が住む世界には、虹の橋ビフレストが架かっている。
ハラルドの手には、マジックカード、虹の橋ビフレストが。
そして、その橋のたもとでは、光の神、ヘルムダルが番人をしているとされている。
現在、光の象徴と言えば・・・旧モーメント。
旧モーメントのエネルギーを利用し、ビフレストを出現させると言うのだ。
彼らのDホイールと三極神の力で、旧モーメントのマイナスエネルギーを正しく導く。
そして、橋を架ける場所は・・・あのダイタロスブリッジ!
早速、密かにブルーノだけを呼び出し、ラグナロクと共にダイタロスブリッチへと向かう遊星。
仲間達がそれに気づき、慌てて後を追う。
ミゾグチはクロウに、Z-ONEのカードを託し、シェリーに渡して欲しいと。
ブルーノ達が準備を進める中、遊星は一人、ダイタロスブリッチを見つめる。
かつて、伝説の男が未来を信じて飛んだ、あの橋。
ゴドウィン、俺を導いてくれと、語りかける。
チームラグナロクがDホイールを全開。
旧モーメントの回転が逆方向に変わる。
ハラルド「モーメントは操る人間の力を読み取る!我々の全身全霊を注ぎ込め!」
呼び出された三極神。そして、出現する虹の橋ビフレスト。
遊星の元に駆けつけた仲間達。
クロウ「伝説の英雄は俺の憧れだ!
その橋を渡るってのに、俺に内緒ってのはナシだぜ!」
一人で行くと言い張る遊星を、仲間達が説得する。
ジャック「お前がどんなに止めようと、俺たちはあそこに行く。
お前が死ぬという未来を、見過ごす事など出来ん!」
アキ「遊星!あなたの未来は、私たちで絶対変えてみせる!」
仲間達の言葉に励まされ、共に行く事を承諾する遊星。固かったその表情に笑顔が戻る。
ダイタロスブリッジから虹の橋ビフレストを渡る仲間達。
その時、力尽き停止するラグナロクのDホイール。
アーククレイドルを目前にして、ビフレストが消え始める!
龍可を乗せ、馬力の足らないアキのDホイールが後れを取り・・・・。
遊星が併走し、龍可に自分のDホイールへ飛び移るように促す。
重量が軽くなればスピードが上がるはず。
しかし、このスピードで飛び移るのは危険な賭。
意を決した龍可が飛び、遊星が受け止める!
そこに、謎のDホイーラー(ダークグラス)が現れ。
遊星達に先行し、スリップストリームで後に続けと。
ダークグラスのお陰で、なんとか無事アーククレイドルにたどり着く事が出来た。
ダークグラスは、自分の記憶を取り戻す為にここに来たと言う。
遊星達と共に行く事に。
突如、地面が消え、闇に消えてゆく仲間達。
果たして、彼らを待ち受けているものは・・・?
冒頭の通信でのシェリーの様子。
考え方の変わりように驚き。
あれは本気で言っているのか?
本気だとしたら、どうしてそこまで変わったのか?
ゾーンに言いくるめられ、感化された?
今目の前にある命を見捨てる事など出来ないと言う遊星が正常であって、
未来の多くの命が救われるなら犠牲をいとわない、といのは明らかに異常な思考。
より多くの命が助かるならいいじゃないかと一瞬正論の様に見えますが、
それは大量殺戮を平気で行う独裁者的な危険な理論・・・。
以前はあれほど両親を奪ったイリアステルを憎んでいたのに・・・。
未来の為に犠牲になる人々、自分と同じように両親や大切な人を失う人の事を、なぜ考えないのか?
それとも、彼女の考えが変わったのではなく、元々冷酷な思想の人?
あるいは、本気で言っている訳では無くて、何か思惑があって、ああいう風に言ってるだけかも?
実は、本心は別なところにあって。
その本心を語れない、何らかの事情がある?
もしも、もとから冷酷な人間で、ゾーンの言葉を本気で真に受けてるのだとしたら、シェリーはそうとうお馬鹿さんだな。(汗)
ゾーンは、そういうシェリーの愚かさを知っていて、
破滅の未来を見せる事で味方に引き入れ、遊星達を阻止するために利用している、とも考えられる。
遊星に死の未来を伝えたのは、決別の証だと、自分の覚悟を語るあたり、
無慈悲な人間になってしまったとは到底思えないが・・・。
もう一つ、ゾーン=シェリーという説もあるけど・・・・。
そうなると、未来と過去のシェリーが対話してる事に??
何らかの事情で未来の世界で生きる事になったシェリー。
悲惨な破滅の未来で年老いて、絶望を感じ・・・。
インフィニティを操って(制御装置のカードは元々シェリーのもの)過去の自分に語りかけ、
未来を変える手伝いをさせている・・・とも、考えられる?
ゾーンの言葉を真に受けているのは、ゾーンが未来の自分自身だから・・・と考えると納得いく。
・・・・やはりゾーン=シェリーなのか?????
と思ったけど、シェリーがゾーンの事を「神の力を持つ男」と言っているので、(男?)
ゾーン=シェリーではない、又はシェリーはゾーンの正体を知らない、と言う事か・・・?
シェリーの「私はあなた達とは違うの」というセリフも意味深。
あなた達とは違う・・とは?思想的に?存在的に?
遊星に死んで欲しくないと言って泣いた龍亞のシーン。
今回一番辛いシーンです。
泣きつく双子を抱きしめる遊星の優しさ。
それを見つめるアキさんの辛そうな表情が・・・・。(泣)
アキだって遊星に死んで欲しくない。心配でたまらない、不安な気持ちで一杯なのに。
彼女は大人だから、それを表に出す事は出来ず・・・。
影でそっと涙を流すのか?
遊星の決死の覚悟。
父の言葉とか、ゼロリバーズの悲劇と共に生まれた自身の宿命とか。
ゼロリバーズは遊星のせいではないのに、いまだに罪悪感を抱えているんだろうな。
だからこそ、その命に代えてもネオドミノシティを救いたい、と・・・・。
その悲痛な思いが、見ていて辛い。
ダイダロスブリッチを見つめて、その橋から飛んだ伝説の男、ゴドウィンの事を思うシーン。
過去の、ダークシグナー編の物語が、ここでちゃんと繋がってくるのが、第1話から見ている者としては嬉しいです。
今回登場したダイダロスブリッチ、旧バット地区、そして旧モーメント。
ダークシグナーと死闘を繰り広げた舞台が、新たな危機と立ち向かう出発点となるのか。
感慨深いなぁ・・・・。
これまでの辛く過酷な戦いも、決してムダでは無かった。
ゴドウィン兄弟の遺志は遊星の中に受け継がれている。
そう思いたいです。
Dホイールを飛び移る龍可の勇気!
偉い!強い子だ!
アキも無事アーククレイドルに到着!
双子もヘルメット装備で、ボード型Dホイールも背負って持ってきている!
これはアキと双子にデュエルでの活躍がある伏線!?
すごく期待してます!!!
(特にこの三人はWRGP編での活躍が無かったから・・・。)
ダークグラスは「私の肝心な記憶は失われている。」それを取り戻す為に来た、と言ってましたが・・・・。
これは遊星達についていく為のウソ?遊星達のサポートが目的?
それとも、本当に記憶の肝心な部分が消えているのか?
少なくても、自分が未来から来た理由と、ゾーンの事は知っているハズだが・・・。
まだダークグラス=ブルーノの正体は明かされない?
ミゾグチが哀れ。(汗)
これほどまで心配して探してくれていたのに、そんなミゾグチに、私の事は忘れなさい、とか、酷い。
ここまでシェリーを守り、育て、復讐に付き合ってきてくれた人なのに!
(土下座してミゾグチに謝れ。)
Z-ONEのカードはミゾグチが持っていたのか。
クロウは果たして、シェリーに渡す事が出来るのか?
父の形見のそのカードを見た時、シェリーは一体何を思うのか?
チームラグナロク、ここでようやく役に立った?
てっきり遊星達のピンチに駆けつけるのかと思ったけど。
遊星達をアーククレイドルへ導くのが、彼らの本当の役目だったのか。
神より与えられた、世界を破滅から救う宿命、というのはこの事だったのかな。
その為のルーンの瞳、三極神のカード?
どうせならデュエルでの活躍も見たかった・・・・。
君をアーククレイドルへ送り届けるのが我々の運命だ、と語るハラルドに、
「フッ、運命が好きだな。」と答えた遊星の言葉に同感。
(皮肉も混じってる?(笑))
デュエル時以外は穏やかで静かに語る口調とか、常にシリアスで真面目な所とか、ハラルドさんのキャラも面白い。
ドラガンは自分のDホイールをヴァルハランダーと呼んでました。
名前がちゃんとある所に、Dホイールに対する愛着を感じる。
他の二人のDホイールにも名前があるのかな?
Dホイール全開で三極神を呼び出すラグナロク。
彼らの仲の良さと結束、操る神のかっこよさ。
遊星達のライバルとして、そして味方として、良いキャラ達でした。
カーリーはジャックの無事を祈るだけ・・・。
ダークシグナーに選ばれた事があるんだから、何らかの手助けが出来る資質とかあるといいな、と思ったけど。
ステファニーやカーリー達はここで退場?
かつてのライバル、チームユニコーンやチーム太陽も、何らかの形で後から関わるんじゃないかと期待してたのに、
この分だと出番無さそう・・・・。
龍亞の弱音を怒鳴りつけるジャックが、大人げない。(笑)
弱音が嫌いなのと、自身の不安を隠せないのと。
相変わらずだな、この人は。
ところで、ダイタロスブリッジのダイタロス(Daedalus)って、ギリシャ神話に出てくる名前だっけ?
何か神話と関係あるのかな?
BGMも新しいのが登場。
OPテーマのメロディで盛り上がる!
崩れないキャラ絵が丁寧。顔のツヤ、影。
仲間達の言葉に、はっとする遊星とか、表情も細やか。
ダークグラスが突如現れた時の、アキの目のアップ、驚きの表情とスピード感ある演出。
アーククレイドルにたどり着いた時の、バウンドするDホイールに揺れるアキの動作とか、描写も細かい。
なんか気合い入ってる。
(作監:波風立志)