遊戯王5D's  第135話

第135話「絶望の魔人!機皇神マシニクルインフィニティ・キュービック」



三皇帝が合体した姿、アポリア

三人のDホイールが現れ変形し、アポリア自身が合体する。



 「我が名はアポリア。絶望の番人。

  我ら三人は元々一人。

  これこそが我々の本来の姿だ。」



遊星が機皇帝を倒すのも、彼の予定通りだと言う。

永続トラップ、無限牢の効果により、アポリアの手札にワイズコア、スカイコア、グランドコアの三枚が揃う。

そしてとうとう、機皇神マシニクルインフィニティ・キュービックが姿を現す。

これこそ、最強の力、彼らの最後の切り札



機皇神マシニクルの登場と共に、雷がスタジアムを、シティを襲い始める!

これは、あのゴースト騒動の時と同じ現象!

牛尾がデュエルの中止を求めるが、もはや中止できないのだとイェーガーは言う。

いよいよ最後の敵、アポリアとのデュエルが始まる。



機皇神マシニクルの効果により、シューティングスターが吸収されそうになる。

遊星はシューティングスターの効果でフィールドから除外し、これをかわそうとするが・・・・。

マシニクルのもう一つの効果、手札の機皇帝のパーツを墓地に送る事でその効果を得る事が出来る!

墓地に送られたグランエルガードスリーの効果で、シューティングスターの効果が無効化されてしまう。

機皇神マシニクルがシューティングスターを取り込み、攻撃力を上げる。

そして遊星の場はがら空き・・・。



この絶望的な状況で、アポリアは三皇帝へと別れた経緯を語り出す。

再び過去のビジョンを見せられる仲間達。



アポリアが本来の姿、という事は、三皇帝は仮の姿?

合体する事で新しい意識が現れるのか?

この時、プラシド達の意識はどうなっているのか?アポリアと共有してる?

アポリアは自分の分身を三つに分け、それぞれに別の人間の記憶と意識を植え付けた?

アポリア自身もかつては人間だったのか?

・・・・それらの謎が明らかに。



絶望の中、廃墟と化したシティをさまよう老人。

それはホセ・・・いや、アポリアの姿。

彼の目の前に突如、三人の人物が姿を表す。

我々はこの世界の最後の生き残りだといい、アポリアに手を差し伸べ、

生き残った者として、その使命を全うしよう、と語りかける。



一人は顔全体を仮面で覆った男。

もう一人は赤いゴーグルをつけた老人。

そしてもう一人は・・・。

あのツートンカラーの髪!顔のマーク!

これは劇場版で出てきた敵、パラドックス



 「我々の使命、それはモーメントの負の力で滅んでしまったこの世界に、未来への希望を取り戻す事。

  私たち四人は最後の力を降り注ぎ、破滅した世界と人類を再生させる方法を模索した。

  ・・・・しかし、それはあまりにも無謀な試みだった。

  果てしない時間を費やし、その時間の中で最後の仲間達も一人、また一人と力尽きていった。」



カプセルの中の赤いゴーグルの老人と、年老いたパラドックス

その前でうなだれるアポリア・・・・。

そして、アポリアにも最期の時が近付き。

仮面の男に語りかける。



 「ここに未来はない。

  ・・・聞いてくれゾーン。

  私の心は三つの絶望によって出来ている。



  私を愛してくれる者を失った絶望。

  愛すべき者が居なくなった絶望!

  ・・・愛さえ要らなくなった絶望。



  この力を利用しろ、ゾーン。

  私の心を三つの絶望に分けて君の僕として使え!

  君は必ず希望を、未来を取り戻せ。」



ゾーンが約束し、アポリアは息絶える。

 

ビジョンが消え、現実に戻った遊星達に、アポリアが言葉を続ける。



 「そして私はルチアーノ、プラシド、ホセという三つの絶望として蘇り、イリアステルを作り上げた。

  仲間との最後の約束を果たすために。

  未来の滅亡を防ぐために!」



その為にネオドミノシティを歴史から抹殺する。

モーメントの根源を消滅させ、未来を救う。それが我らの計画だ、とアポリアが宣言。



「絶望より生まれた憎しみの力を思い知るがいい!」

その背より放たれた無数の光線が、街を、そしてコースを破壊していく。

遊星の目の前に断崖が!



これを何とか飛び越える遊星のDホイール。

コースを外れて、公道に入ってしまう。

逃げ惑う人々をこのままではデュエルに巻き込んでしまう。



機皇神マシニクルのダイレクトアタックを、くず鉄のかかしで回避。

道の中央で泣いている子供を逃がす遊星。

こうなったら、人が少ない、旧バットエリアへ誘い込むしかない。

遊星はハイウェイへと向かい、旧バットエリアを目指す。



ハイウェイで続くデュエル。

機皇神マシニクルの効果により、エンドフェイズ、吸収したシューティングスターの攻撃力分のダメージが遊星に!

咄嗟に遊星がトラップを発動させ、シューティングスターを自ら破壊する事でなんとか生き延びる。



続く遊星のターン。

スピードワールド2の効果を使い、カードを一枚ドロー。

引き当てたモンスターを召喚、その効果により、墓地のシューティングスターを復活させる。

蘇ったシューティングスターはシンクロモンスターとしては扱われない。

これならマシニクルに吸収される恐れはない、が・・・・。

復活と引き替えにモンスター効果を失ったシューティングスター。



アポリアもまた、スピードワールド2の効果を使い、カードをドロー。

引いたカードはワイゼルアタックファイブ。これを墓地に送り、

マシニクルのモンスター効果により、ワイゼルアタックファイブの、2倍の貫通ダメージを与える効果、

そして、戦闘時にトラップの発動を無効化する二つの効果を得た。

これではくず鉄のかかしで回避する事が出来ない上、ダメージが通れば残りLP2800は0になって敗北してしまう!

果たして、遊星にうつ手はあるのか?







アポリアの正体まとめ。



アポリアがもともとの人格であり、

少年時代、青年時代、そして老人の時代に味わった絶望を、それぞれの時期の自分の姿に託し、

ルチアーノ、プラシド、ホセと名付けた。

ルチアーノが成長した姿がプラシドであり、そしてホセであり。

つまり、三人の容姿は一人の人間の各時代の姿。

最年長のホセが、ルチアーノの行動を見て、自分にも覚えがあると言ったのも、

プラシドを見て、この位の年頃の男とはそういうものだろうと言ったのも、

これを意味していたのか・・・・。(伏線回収)



時として意見が分かれ独断で行動する事があっても、結局は一人の人間だから、

互いに不審を抱いたり裏切ったり仲間割れする事はなく。

歴史を変えるという最終目標に関してだけ常に一致していたのも。元は一人の人間だったから・・・・。

そう考えると納得がいく。



アポリアの仲間三人のうちの一人が、あのパラドックスだった!

ここで劇場版と話が繋がるのか!!!

となると、劇場版の若そうなパラドックスは?

時空を超えて遊戯・十代・遊星とデュエルしたのは、アポリアと出会う前?

デュエル後、何らかの形で生き残ったパラドックスが、元の時代に戻り、年月を経てアポリアと出会ったのか?

それとも、アポリアと出会い、未来を取り戻すため試行錯誤している最中に、歴史を変える試みとして姿を変えたパラドックスが過去に来たのか。



アポリアのもう一人の仲間、それがゾーン。

三皇帝がゾーンを創造主と呼ぶのは、そういう理由だったのか!

つまり、あのアンモナイト型の老人の正体こそがゾーン。

治安維持局に潜入した時に異空間で見た存在。

遊星に石版と共にシューティングスターを与えた存在。

ワームホールの中でシェリーに語りかけた存在。



あと一つ、繋がらないのは、ブルーノをこの世界に送った存在が誰なのか?という謎。

ブルーノもアクセルシンクロ出来るから、彼に力を与えたのも、やはりゾーンなのか?

・・・と、よく見えると、アポリアの仲間の一人が、赤いゴーグルを付けてる。

赤いゴーグルと言えば・・・・・ダークグラス!?

これがもしかして、ブルーノの正体!?

しかし、プラシドはダークグラスと遭遇しているハズなのに、アポリアはその正体に気付いていない??



つまり、ゾーンを除く三人の若かりし姿がそれぞれ、パラドックスアポリア、ブルーノ、となるのか?



そうなると、ゾーンとは一体・・・。

かつてブルーノが言っていた通り、彼には迷いがある?

アポリアの最期の悲願を叶えながらも、歴史を改ざんし、モーメントを無かった事にするこの計画に疑問を感じて、

ブルーノをこの世界に送り、アポリアに対抗するもう一つの力を遊星に与えた。

その結果が、どう歴史を変えるのか?それをただ見守っている・・・。



それと、イリアステルの謎。

アポリアの言葉によれば、イリアステルを作ったのは三皇帝。

117話でインフィニティが登場してから、イリアステルがいつから存在し、歴史を改ざんしてきたのかが謎でした。

流れからすると、

アポリアの死→三皇帝としてゾーンの手で復活→イリアステル誕生→時空を超えるインフィニティを使い、過去へ行って歴史を改ざん

→三千年前から歴史を裏で操ってきた

・・・という解釈で良いのかな?



生き残りの四人がいた場所がインフィニティ?

あまりにも無謀な試み、というのは、歴史を変える事?



仲間との最後の約束を果たすため、とアポリアは言ってました。

彼らは決して孤独ではなかった。共に未来を取り戻そうとする仲間がいた。

その仲間の思いを背負って戦っているアポリア

それは仲間との絆を信じて戦う遊星達と、なんら変わりはない。

本当は両者とも、似たもの同士なのかも・・。



蘇ったアポリアと、ゾーンと、パラドックス、そしてブルーノ(推定)。

彼ら四人は互いに何を思い、どんな未来を描いていたのか?

今のアポリアの戦いを、他の三人はどう思っているのか?



アーククレイドルの出現を止めるには、このデュエルに勝つしかない!と言う遊星。

このデュエルが逆にアーククレイドルを引き寄せるために利用されている事に、まだ気付いてない。

勝敗に関わらず、このデュエルの果てにあるのは、破滅しかないのか??(汗)



旧バットエリア・・・と言えば。

サテライト地区の旧モーメント跡地の事ですね。

サテライトの無法地帯。ダークシグナー達の拠点だった場所。

こうしてかつての舞台が再登場するのも、長年見ている視聴者には嬉しい。

今の旧バットエリアはどうなっているんだろう?何か建設中のようにも見えたけど。



混乱で人々が逃げ出し、中継スタッフも居なくなったスタジアムで一人、実況を続けるMC。

おお、意外と根性ある!

危険なこの状況で、スタッフが居なくても一人で機器を操作して、中継と実況を一人で続ける気か。

市民の皆さんは注意してください!とか、視聴者への配慮も忘れない。

立派だな、この人。

彼だけがこの世界の命運を賭けたデュエルを最後まで見届ける事になるのか?



林田夫妻もちょっとだけ出番。

時々意味もなく出てくるな、この二人。スタッフが好きなのかな?(笑)





目がやっぱり釣り目。

作監:奈須川充)