遊戯王5D's  第112話

第112話「紅蓮の悪魔」



紅蓮の悪魔の正体。

軽くホラーな展開。



マックスとのデュエルの後、一人Dホイールを走らせるジャック。

俺はパワーを捨てぬ!俺にはこの戦い方しかできんのだ!と、思い詰めた様子。

夜が明け、たどり着いた村には、焚き火の前に一人の老人が佇んでいた。

「紅蓮の悪魔の仕業でございます・・。」と何度も繰り返す、不気味な老人。

村に人気がないのは、ボマーの言っていた紅蓮の悪魔の仕業なのか?

村の中を走り回る、不思議な炎。

やがて焚き火の中から人の形の炎が現れ。

何かに操られたかの様に老人が語り出す。

自分は紅蓮の悪魔の僕である。

そして、紅蓮の悪魔は汝の欲するものを与える、と。

ジャックはそれに答える、「何者をも打ち破る圧倒的な力が欲しい!」

その時、石像のイメージがジャックの中に。

ならば紅蓮の悪魔の元に来いと言い残し、その場に倒れる老人。(怖〜〜!)



その頃、遊星は今回の件で、不審な点に気づく。

マックスのデッキには、昨夜のデュエルで使用したモンスターは入っていなかった・・・。

しかも、マックスはデュエルの経過を一切覚えていない。

なぜマックスにデュエルをさせたのか?とボマーに聞いても、何故なのか分からないという。

そもそも、遊星達をこの地に呼んだのは、あの予知夢を見たからだと、ボマーが思い返したその時。

自分達は利用されたのだと初めて気付く。



何かに操られたかの様に、ボマーが作った祭壇に戻ってきたジャック。

マックスには見向きもせず、雷と共に、地下へと消えていった。

駆けつけたボマーと遊星が後を追う。

ボマーは言うには、石を積み上げて作ったこの祭壇に、地下など無いはずなのだが・・・。



地下の神殿で、ジャックの前に姿を現した、紅蓮の悪魔の僕。

紅蓮の悪魔の圧倒的な力が欲しければ、契約の儀で、デュエルに勝てと言う。

紅蓮の悪魔の僕により、ジャックに近づく道を阻まれた遊星達。

ボマーは、紅蓮の悪魔がジャックをこの地に呼ぶために、自分達は利用されていたのだと告げる。



契約の儀でデュエルに敗北すれば、ジャックの肉体は紅蓮の悪魔のものとなり、

一万年の眠りから紅蓮の悪魔が地上に復活すると僕が語る。

ジャックはその依り代として紅蓮の悪魔に選ばれ、ボマー達を利用し、ここにおびき出されたのだ。



遊星、ボマー、マックスが見守る中、ジャックの契約の儀のデュエルが始まってしまう。



パワーに頼るジャックの戦法に対し、マックスの時と同様に、ジャックの力をいなすデュエルを展開する紅蓮の悪魔の僕。

黄泉と名の付くモンスターを召喚と破壊を繰り返す事で、その度にジャックのLPはダメージを受けてしまう。

ジャックのデッキの強力なモンスター達も、トラップやモンスター効果に阻まれ、攻撃が通じない。



ボマーは言う。

このデュエルは、ジャックのこれから先の命運を分かつテーマが掲げられている。

新たな戦い方を選ぶか、力で押す戦い方を選ぶか・・・?



追い詰められたジャックのLPは残り1600。

その時、地下から炎が。

ボマーが思い出す。

五千年前に地上絵に封印された地縛神より、さらに五千年前、

赤き竜をすんでの所まで追い込んだ邪神が、地上絵よりさらに地下深く封印された。

そう、この地には、紅蓮の悪魔と呼ばれた地縛神、スカーレッド・ノヴァが封印されていたのだ。



その頃、地上に残ったアニーは、上空に不気味な地上絵が浮かび上がるのを見ていた。







ボマーの行動に妙な違和感があったのは、紅蓮の悪魔に操られていたからなのか。

ボマー達がここにやって来たのも、祭壇を作ったのも、紅蓮の悪魔に操られていたから?



それにしても、地縛神がまだ他にも居たとは。

しかも、あの5体の地縛神達よりさらに5000年前?赤き竜をすんでの所まで追い込んだ強力な邪神?

このまま地縛神が復活し、体を奪われてしまうのか?

それとも、勝てば地縛神スカーレッド・ノヴァの力を本当に手に入れる事ができる?

それが出来たとしても、使いこなせるのか?

シグナーのジャックが?地縛神の力を???

もしくは、赤き竜の力で再度封印するのかな?



力に頼る戦い方しかできない今のジャックが、どう変わるのかも注目。

キングだとか、パワーだとか、昔から変なこだわりを持ってる人なので・・・。

何故そこまでパワーに執着するのか?

かと言って、クロウの様なトリッキーな戦い方は、ジャックらしくはないし・・・。

遊星の様に、デュエルの状況に応じて柔軟に対応も出来ない・・・。

きっかけがあるとしたら、キングに憧れるマックスの存在かな。



紅蓮の悪魔の僕の口調が独特で面白い。

汝の欲する物を言っちゃいなYO!!とか。

ターンを終了しちゃったYO!とか。(笑)



僕のカードが石版な所が、古代エジプトのディアハを連想させる。

しかし、アニメシリーズはどんどん風呂敷を広げるなぁ。

今度は一万年前の邪神とか。

五千年前に邪神との戦いがあって・・・。

三千年前がプレインカ文明、とか。いろいろ・・・。

(だれか年表作って。)



関係ないけど、そういえば、レクスは第7話で自分は第360代星護守(?)だと言っていたけど。

星護守とは一体・・・・。

あの時はイリアステルを「星の民の力を受け継ぐ者」と言ってました。

イリアステルの発祥は3000年前のプレインカ文明だとか。

イリアステルと、レクスが語った「星の民の伝説」って本当に関係あるのかな・・・??



ただのスタンディングデュエルなのに、デュエル中の動作と演出がやたらかっこいい。

作監:武藤公春)