遊戯王5D's  第99話

第99話「燃えろ!フェニキシアン・クラスター・アマリリス



アキのターン!!



冒頭からいきなりチーム5D'sの危機。

今回はいろいろ大会のルールが明らかに。



転倒し、頭から血を流すジャックに駆け寄ろうとする遊星を、ジャックが制止する。

レース中のDホイーラーに他者が触れたら失格になる、レース規約が。

諦めていないジャックは、セカンドホイーラーのアキに繋ぐため、

自力でホイールオブフォーチュンを起こして、押し始める。



一対一の三戦ではなくて、リレー形式なんですね。

ライディングスーツについているチームのバッジを受け渡す事で選手交代。

しかし、ここでSPC(スピードカウンター)の制約が。

周回遅れになる毎にSPCが相手チームに加算され、最大12まで貯まると、

次は自分チームのSPCが減らされる。

そしてSPCが0になると棄権とみなされる、という・・・・。



Dホイールが動かない程の大クラッシュとか、選手が自力で立ち上がれない程の重傷を負ったら負けって事か。

だとすると、Dホイールのメカニック面での管理は慎重を期すべきで、

ピットインの指示を無視したジャックが最大の危機を招いた訳です。

ジャック、反省しろ。



初めての大会出場で、緊張するアキを、遊星が励ます。

応援に駆けつけた両親の姿を見るアキ。

はじめは危険なレースへの参加に反対していた両親だが、

自分を変えてくれた仲間と共に戦いたいという、アキの熱意を理解してくれた。

遊星は言う。「今のお前は一人じゃない。」

仲間がいるという心強さ。

かつての孤独な魔女ではないのだ。



この時の遊星のセリフ、言い方も優しげで良かった。



ジャックがチームのバッチをアキに渡す。

「あなたの思い、受け取ったわ、ジャック!」

アキとジャックって、遊星以外ではあんまり接点が無い。

今まで二人だけで会話するシーンも無かった気がする。

けど、このシーンだけで、二人の間にもちゃんと信頼の絆があるんだと感じさせました。



なんとかギリギリでアキに繋いだジャック。

アキが第一コーナー、僅差でアンドレを抜き、先攻をとってSPCが回復。棄権を免れた。

デュエル開始直後にオーバーブーストシステムを使った反動で、アンドレはアキを追い抜く事が出来なかったのだ。

アキはフェニキシアン・クラスター・アマリリスを召喚し、その効果を使ってたたみ掛けるようにアンドレにダメージを与えていく。



しかし、SPCが12ある今のアンドレの圧倒的有利は変わらない。

一方、アキは相手にフェニキシアン・クラスター・アマリリスを攻撃させ、その効果でアンドレのLPを削ろうと考えていた。

アンドレのLPが800を下回れば、次のターン、アキのSPCは4、手札にスピードスペルがあるので、

スピードワールド2の効果を使って、800のダメージを与え勝利する事ができるのだ。



しかし、アンドレはドローしたスピードスペルを使い、

フェニキシアン・クラスター・アマリリスのコントロールを得てこれを除外し、逆にサンダーユニコーンを復活させてしまう。



LPを削られるアキ。

ジャンの解説によれば、アンドレが逆にスピードワールド2の効果を使えばアキのLPを0に出来たという。

それをしなかったのは、次の遊星を警戒しての事だと。



相手LPを削る効果はSPC4つ毎に使えるんですね。

SPCが8でも12でも使えると。

SPC0で遊星を迎えるのはリスクだと判断したのか。



このスピードワールド2の効果は強力過ぎる。

SPCを多く貯めた方が有利で、これを使えばいつでも逆転可能。

デュエルでの勝敗がより速く決してしまう。

フォーチュンカップの時の様な悠長なライディングデュエルではないんですね。

大会編なのでデュエル回数も多いから、スピーディーな展開を見せるという演出上の意味も、この設定にはあるのかな。



劣勢のアキ。しかし、アキにはスタート前に秘策を与えたと、遊星は言う。

その秘策とは・・・。



アキがブラックローズをシンクロ召喚

続いてもう一体シンクロ召喚を。

この口上は・・・・!!

なんと、アキがスターダストを召喚したのだ。



遊星は秘策として、スターダストのカードをアキに渡していた。

自身のエースモンスターを渡すと言う事は、アキへの信頼の証でもある。

自信のみなぎるアキの明るい表情。



まさか、アキの「光り射す道となれ!」が聞けるとは思ってませんでした!

これは燃える展開。



一瞬、勝利を確信したアキだったが。アンドレのトラップに阻まれる。

流石のチームユニコーンもこの展開は予想外だった。

前回はユニコーンの策略に翻弄されっぱなしだったけど、今回は鼻を明かしました。



焦るジャンが、アンドレに全力を出すよう指示を。

スピードスペルで攻撃力を上げたサンダーユニコーンがスターダストを破壊。

折角のスターダストを生かす事が出来ず。

残りLP800のアキは、アンドレスピードワールド2の効果を使われたら敗北してしまう。

勝負は既に決したが、しかし・・・。



「たとえ負けるとしても、あのカードだけは!」

アキがトラップを発動させ、残りLP800を払って、墓地のスターダストを復活させる。

次の遊星の為、自滅と引き替えに場にスターダストを残したのだ。



何も出来なかったと謝るアキに、

「お前の気持ちは受け取った。後は俺に任せろ。」

これが言える遊星、かっこいいな。



悔しさで静かに涙をこぼすアキ。

しかし、会場の観客は拍手を送ってくれた。



さて、一方的に有利にレースを進めるチームユニコーン

ここはアキが勝って接戦になるのかと思ってたけど。

初戦から大苦戦という意外な展開に。

チーム5D'sが勝つには、ラストホイーラーの遊星が三人抜きをしないといけない??

これは流石に厳しそう。

初戦は敗北して、チーム戦の厳しさを思い知らされるという展開になるのかな。





序盤から速攻仕掛けたアキさんかっけーーー!!

こんなかっこいいアキのライディングデュエルを見れる日が来るとは。

まさに待ち焦がれた場面でした。



勝負の結果は残念でしたが、ラストが泣かせる。

旗を振るパパ、十六夜議員にはちょっと笑ったけど。

観客が拍手してくれた。



思えば、フォーチュンカップでは魔女だと観客にあれほど罵られた彼女が、

同じこのスタジアムで、

今は暖かい拍手で迎えられている。

彼女自身が変わって、そして周囲に受け入れられていく、このドラマにグッときました。

本当に良かったね、アキ。



負傷して戻ってきたジャックの元に駆けつけ、気を失ったジャックを遊星から引き受けた女の子三人組が元気で良い。(笑)

恋のライバルでも、ジャックの為なら結束できそう?



アキさんかわいい。泣き顔もかわいかった。

瞳のアップから始まるブラックローズ召喚時のアクションが良かった。

反撃時のアンドレのアクションも迫力あったな。

走行中のDホイールからカメラの引き、アキとアンドレのアップ切り替えとか、細かな演出にスピード感ある。

大木さん作監は初めて?

作監:野口啓生・大木賢一)