ガンダム00 ファーストシーズン 第24・25話

第24話「終わりなき詩」



なんでガンダムって、いつも最終回近づくとキャラ死ぬんでしょうね。

そりゃ、悲劇でクライマックスが盛り上がるけど。

安易に殺すなよ。



ロックオンの死に、取り乱すティエリアが刹那を責める。八つ当たりをするほど感情豊かなのか。

仇を討つため、戦う決意を固めるマイスター達。

刹那も、生きる覚悟を決める。生きること、存在する事、仲間の死を背負っていく事に、意味があるのだと。

フェルトが死んだ両親とロックオンに手紙を書く。

それをきっかけに、クルー同士で、各自生い立ちを語り出したり。今まで守秘義務があった為話すことは無かったのだ。

やはり孤児が多いんだな。



刹那とフェルトの会話。

刹那がこうしてクルーと話すのも、珍しい。ちゃんとフェルトへの気遣いも垣間見えたり。優しくなったな。



国連軍に増援。

アレハンドロが、太陽炉搭載の巨大モビルアーマで現れる。

いつのまにこんなのも。(汗)しかも、黒幕本人が戦場来ちゃった。

前回やっとサーシェスのスローネを撃退した所なのに。



セルゲイ達と戦うアレルヤ。ハレルヤ覚醒で活躍するも、巨大モビルアーマの砲撃に巻き込まれ、損傷。

トランザム起動でロックオンの仇討ちにムキになるティエリアも、コーラサワーらとの戦闘中、砲撃に巻き込まれ。

コーラサワーと相撃ち?生きてるけど戦闘不能

今までしぶとく生き抜いてきたコーラサワーだけど、今度こそ終わりか。

アレルヤティエリアの生死がよく分からない・・・。



レミー(母艦プトレマイオス)も大打撃でぼろぼろ。

クリスとリヒティが犠牲に。

ミーハーで目移りしていたクリスを、ずっと側で見ていたリヒティ。最期はクリスを庇って。



切り離したコンテナで、スメラギとフェルトは生き残ったけど。

もう、これ、ソレスタルビーイングの滅亡は確定で、あとは誰が生き残れるか、なのか。(汗)



国連軍の人達、セルゲイもソーマもマネキン大佐も、それぞれ職務に忠実なだけで、悪い人ではないんだよな。

なので、彼らも生き残って欲しい所。




第25話「刹那」



これもお約束な、怒濤の展開の最終回。



アレハンドロのの巨大モビルアーマ、アルバトーレと戦う、刹那のエクシア

GNアームズを操縦するラッセも、この戦いで命を落とす。



破壊したハズのモビルアーマから分離したモビルスーツで、アレハンドロはさらに追い打ちをかけてくる。

世界の破壊と再生、その新しく生まれ変わった世界の支配を目論むアレハンドロの野望こそ、

世界の歪みだと確信した刹那が、鬼気迫る戦闘。

GNフィールドに防がれ、エクシアの攻撃が届かない。

その時、思い出されるロックオンの言葉。

ガンダム戦を想定し、エクシアのみに装備された、GNフィールドに対抗できる実体剣がある事を。

刹那、ここでは「俺が」じゃなくて「俺たちが」ガンダムだと言ってます。

仲間の思いを背負うようになったのか。



死の間際、自分がリボンズに踊らされていた事を知るアレハンドロ。

ラグナを利用しているつもりのアレハンドロ、そのアレハンドロを実は利用していたリボンズ・・・。

じゃあ、本当の黒幕はリボンズなのか???目的は??



疲弊した刹那の元に、もう一機の機体が迫る。

ここで最近大人しかった、あのグラハムがGNフラッグで登場。(これが真打ち??)

結局疑似太陽炉は積んだのか。ビームサーベルエクシアに襲いかかる。

パイロットの正体を互いに知って、運命を感じたグラハムは、これが「愛」だとか言い出す。(笑)

この緊迫した状況で、流石の刹那も一瞬、キョトンとしてます。

ガンダムに執着するグラハムの戦う理由、それはグラハムのエゴだと言い切り、刹那はその歪みを断ち切ると。

互いの剣で頭部を、半身を、そして胸を貫き、相打ち?

グラハム、あんな事言っていたけど、本当は死んだ仲間の仇をとりたかったのか・・・。



ハレルヤvsソーマ&セルゲイ組。こっちも盛り上がる。

損傷を受けたキュリオスの機体。しかし、ここでアレルヤが戦う決意を。

ハレルヤとアレルヤが協力して共に戦うのって初めてか!

前髪あげて、もう前髪の分け方関係なし。目の色も左右で違ってます。

ソーマを圧倒する二人。思考と反射を融合させた二人の戦いこそが、超兵の真の力なのだ。

さらにトランザム起動でソーマを追い込むが、ソーマを庇ったセルゲイの機体が損傷。

ソーマの反撃で、二人も瀕死に。



セルゲイを救出するソーマ。中佐が居なくなったら、自分は一人になってしまうと。

ソーマのセルゲイに対する想いは、以前の彼女とは違い、とても人間らしくなったな。

軍人としては問題あるのかもしれないけど。この子も最後は幸せになってくれないかな・・・。



ソーマの姿を見て、マリィと呟くアレルヤ。(同じ超兵で、顔見知りだったのか?)

ハレルヤは彼女の正体を知っていて、隠していたという。

先に行くぜと行って消えるハレルヤの影。残されたアレルヤは一体・・・。



思えばこの三人、かつて第5話では人命救助で協力した事もある間柄なのに、戦わなければならない運命が悲しい。



死期を悟り、機体の太陽炉を切り離したティエリア

マリナに届いた、刹那の遺書メッセージ。

手紙を書きたい相手は居ない、とかフェルトに言ってたくせに、嘘つきめ。

自分と同じ志を持ち、戦う事しか出来ない自分とは違う方法で、その思いを実現しようとするマリナに、

人と人がわかり合える道を、その答えを求めていたと告白。

一人、涙を流すマリナ。



で、この戦いで、結局、誰と誰が生き残ったのか?

世界は本当に変わったのか?

その答えと次期シリーズへの伏線が最後にEDでチラリ。



4年後、世界連邦の誕生。世界の軍隊は一つにまとまる。これで本当に世界は平和になった?

その裏で動いている様子のリボンズ。この人の正体も未だ不明。人工的に生み出された類の人なんだろうけど。

サジは宇宙で働く夢を実現。しかし、ルイスからは一度も返事が来ていないらしい。

ルイスと一緒に居たのは、ティエリアみたいな人?(髪がカールしてるけど。)

シーリンはマリナの元を去ったらしい。残念。

仮面の男が通り過ぎる。あれがグラハムか?



新たに動き出している、ソレスタルビーイング

ワン・リューミンが出てきてる、大人っぽくなったな。

第一世代の機体って、エクシアとかの事ではないのか?

初めて太陽炉を積んだ機体、オーガンダムエクシアよりも古いのに、性能は劣ってはいないの??

ネーナも生き延びて、成長してるっぽい。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここまでの総評。



時間を空けて見てしまってるので、見方も多少変わってますが。

後半、17話以降あたりが面白かったかな。

前半だと、人命救助で初めてマイスター達が協調を見せた5話が好き。



この戦いで刹那は答えを見いだせた?

しかし、彼自身は救われてはいない気がする・・・。

戦う事しか出来ないと分かっていて、その戦いの中で生きることを選んだ刹那の選択。



作中の、イオリア・シュヘンベルグの存在が痛快。

壮大な野望を抱いて世界を巻き込み、時間をかけて周到に計画を準備し、

とうとう、その野望、世界統一が果たしてしまった。見事。

(この計画もリボンズに利用されているらしいのですが、それはまだ謎。)



ソレスタルビーイングの存在と、各々の覚悟。

強大な力で武力介入し、戦争根絶するという、このバカげた計画。

明らかに間違ってる方法だと分かっているのに、

あるいは、最終的にソレスタルビーイング自体の滅亡も、計画の内に入っているかもしれないと、

ロックオンやスメラギは多分気付いていたのに。

それを承知で、イオリア・シュヘンベルグの描いた未来に希望を託して、計画に参加していた、その覚悟って凄い。



SEEDと比べると好印象かな。

戦争の中で少年少女の苦悩や葛藤を描く所は同じですが。

SEEDはネチネチと鬱展開が続くのに対して、

OOは最初から主人公が病んでる。(笑)ある意味、これは再生の物語?

孤独だった刹那が、仲間との関わりと戦いを通して、喜怒哀楽を取り戻し、心を開いて人間らしくなっていくのが良いな。

それはティエリアやソーマも同じだけど。



序盤から圧倒的なガンダムの強さは爽快でした。徐々に弱くなっていきますが。(汗)



高河ゆんのキャラクターデザイン原案で、美男美女揃いなのが良いです。

一部疑問なデザインもあるけど。

性格穏和なのに、ムッキムキなアレルヤとか。中性的なイメージとは言え、ティエリアのカーディガンはセンスが謎。

シリーズでお決まりの、金髪のライバルキャラ、グラハム。

今までのこのポジションのキャラに比べて、目が大きめで幼い印象。なのに、あの独特の物言い。(笑)

ポニーテールのカタギリとか。

いろいろ外見と性格にギャップがありますが、それはそれで意外性があって面白いのかも。



独特で印象に残るセリフ回しとか、たった一言でキャラの心情やキャラ同士の関係を端的に表現してしまう上手さは、流石黒田洋介脚本。

声優人も豪華。作画も崩れ少ない。お金かかってる?ガンダムブランド故なのか。



終盤に仲間が死んで、最後は大激戦っていうお決まり展開には、ちょっとがっかりですが。

次期シーズンでは、ぜひ意外な結末にして欲しい。