遊戯王5D's  第23話

第23話「決勝戦、仮面の奥に隠された心」



シグナー同士の対決を前に、彼らを取り巻く状況と、それぞれの思い。



通路で偶然アキと出会う遊星。

またも無言で睨み合い・・。

なぜ忌むべき印だ?と、遊星は問うが。

ここではアキは明確に答えてません。ただ、このアザを持つ者を憎むと。



そこに遊星を探していた双子が登場。

遊星と対峙するアキを見て、驚く二人。

自分を見た双子の反応に、アキが、一瞬寂しそうな表情・・・・。

(子供にまで恐れられる魔女の悲しさ?)

そんなアキに、龍可は何かを感じ取り・・・。



でもこの時、龍亜がアキの事、「魔女のお姉ちゃん」と、

嫌悪感のない呼び方してくれたのがちょっと嬉しい。

いつか、アキと双子の仲良し会話が見たいな。



さらに、イェーガーがやってきて、アキを長官の元に連れて行こうとするが。

危ない危ない、レクスに何されるか分からないよ。(汗)

遊星なら止めてくれるか?と期待したのですが、

ここはディバインが阻止。アルカディア・ムーブメントの仲間と共に、

アキを連れ、その場を去っていく。



最後の龍可の意味深なセリフ。

「痛くて、ズキズキする。あのお姉さん見てると。

 ・・・この腕と心が。」

それを聞いた遊星が動揺を見せる。

本人はまだ気づいてないけど、確実に龍可もシグナーとして覚醒しつつあるのは、

見ていて少し辛い。その先に待ち受ける、シグナーとしての過酷な運命を考えると。



アルカディア・ムーブメント側。

アキが変なカプセルに入ってる。(汗)

ディバインからの通信に、アキはその決意の揺るぎなさを語るが。

「私の使命はアルカディア・ムーブメントの理想をこの世界に知らしめる事。」

「私の心は、ディバイン、あなたによって正しく導かれている。」

一方で遊星の言葉に、内心動揺が。

腕のアザを握る、アキの激しい葛藤の表情。



アルカディア・ムーブメントは紅き竜の意味やイリアステルの存在を知ってたんですね。

ディバインがレクス達の野望を明かしました。

悪しき者の象徴、紅き竜を復活させ、世界を跪かせようとしている事を。

(悪しき者の象徴っていうのは、レクスがジャックに語った伝説とは少し違うな・・・。

レクスは、悪の化身どもを大地に封じた神の化身だと言ってたけど。)

ジャックがイリアステルの傀儡である事もお見通し。

登場キャラ達の中では、一番事情をよく把握してる?

全てを知った上で、アキを組織に取り込み、遊星やジャックと対戦させようとしてたのか。



イリアステルの野望を打ち砕く為だと、ディバインは言っているけど・・・。

なんか、胡散臭いな。(汗)

あのシーンは、どう見ても、アキを洗脳して利用しているようにしか見えない。

他のメンバーの人達も目元が隠れて表情が見えないのが不気味というか。この人達も洗脳されてる?

イェーガーは、”神秘を気取るイカサマ集団”だと言っていたのも気になる。

しかし、実際にディバインにも別の企みがあるとしたら・・・。

真実を知った時、アキが傷つくのはかわいそうだ。



アキが前髪を巻き付けてる髪飾りは、力を安定させる装置だったのか。

もしもアルカディア・ムーブメントを離反する事になったら、これは外すのかな?



一方、遊星は・・・。

前回のアキのデュエルから感じた、拒絶と怒り、その中に隠されたもう一つの感情があると。

「このアザは、確実に俺たちを繋いでいる。」

ジャックや龍可、アキのアザ、紅き竜の存在、レクスの陰謀。

自分たちシグナーは何者にも利用されてはいけない。

情報は少ないながらも、自分たちが置かれている状況をちゃんと把握してますね。

遊星は賢いな。



そして、アキの事を思う。

彼女がアルカディア・ムーブメントに利用されている事も、見抜いてます。

アキの目を醒まさせる為には、デュエルでその閉ざされた心をこじ開け、

本当の彼女に会わなければならない、と。

ジャック戦まで封印するハズだったスターダストを、ついにデッキに加える遊星。



おお、これは燃える〜。

遊星は本気ですよ!

同じシグナーであるアキを救う為、全力を出そうと。

「俺の全存在を賭けて、十六夜と向き合わなければ」って言ってます!

本気でぶつかり合うからこそ、そこに友情や絆が生まれると思うので。

この決勝戦の後に遊星とアキにも強い絆ができると信じてます。



ヒロインの心を開く為に、自身が傷つくのを覚悟で全力で戦ってくれるヒーロー。

これは恋愛フラグを期待してもいいかな?(笑)

まあ、遊星にその気がなくとも、この展開なら、

アキにとっては強く感じる所はあると思うので・・・。(消極的)



いよいよ始まる決勝戦

会場では魔女を倒せと騒ぐ観客達。

氷室が語った、観客の残酷な心理が、怖いな・・・。(汗)



見物するレクス達。

強敵のアキが遊星のシグナーとしての可能性を引き出すと期待してます。

それを見守るジャックは・・・。

遊星が負けるハズはない。しかし、同じくシグナーのアキの強さにも、思う所がある様子。



遊星はシグナー達が利用されてると気づいてますが、ジャック自身はどうなのかな?

レクスの言動の怪しさには気づいているみたいだけど。

やはり、遊星との決着の為、わざと踊らされているよう演じてるのか・・・・?



始まった決勝戦

アキはアイヴィウォールの効果で、次々と遊星の場にアイヴィトークンを召喚する。

これは一体・・・・??

なんと、ローズ・テンタクルスで4連続攻撃への伏線だったのか!

攻撃が通る度に、バラの蔓が遊星の体に巻き付き、最後は地上に叩きつけられる。(汗)

その瞬間、遊星が垣間見た、アキの微笑。



実体化した物理攻撃で傷つきながらも立ち上がり、静かにデュエルを続ける遊星。

その実体化能力で疲労し始め、肩で息しながら、不気味な笑みを見せるアキ・・・。

遊星が見た、アキの心に潜んでいたもの、それは、破壊を楽しみ、その力に愉悦を感じている残忍さ。



あれ?てっきり悲しみの感情とかだと思ってたのですが。

本当は優しい子で、相手を傷つける度に自身の心も傷ついてるのかと。

まさか、その逆なのか??(汗)

それを指摘すればアキの心が開くとか、そんな簡単なものじゃなさそうですね。

これ、どうやって心を開かせるんだ。己の残虐さを認めさせる?

拒絶と怒り、破壊の愉悦、それらの根底には、やはり孤独があるんじゃないかな。

それを救えるとしたら、遊星お得意の”絆”かもしれない。

次回、さらにアキの内面が暴かれ、本当の彼女はそんな悪い子じゃないと信じたいです・・・。



顔の影が強いな。でもアップの顔は力強くてきれい。(作監:南伸一郎)