おおきく振りかぶって 3巻

3巻

例のアニメで省かれたプロテイン争奪戦と、

おお振り連載前に描かれた短編、武蔵野の過去話。



プロテイン争奪戦がアニメでカットされたのは、

話数制限の都合なのか、

サプリメントに頼らないように・・という配慮なのか。

(ちなみに、正確には、運動後に摂取するなら、プロテインより

アミノ酸(特にBCAA)がよいらしいです。)



これはこれで面白いエピソードだと思うんだけど。

プロテインを目にした時の、巣山の尋常じゃない、あの反応とか。

花井がわざわざ飲みやすいように工夫してくれたり、

そんな世話焼きな場面とか。(笑)



おまけ漫画(1)で、観戦時にしっかり準備してきている篠岡が感心。

篠岡が見ていた”かわいい子”って・・・利央のこと?



阿部が「マウンド譲らないのは投手にとっては長所」と言ったのは、

球数制限であっさりマウンドを去ってしまう榛名の事が

あったからこその発言だったのか・・。

と、原作読んで、今頃気づいた。



モモカンが捕手てついて、コミュニケーション能力の重要性を語ってたり。

これもアニメでは無かったけど、阿部の成長において、大事な点ですよね。



自費出版して配布したらしい、おまけ漫画(2)。

いろいろ設定が見れて面白かったです。

利央は割と美形に描かれてるけど、クウォーターだったのか。なるほど。

この人、アニメ初登場時のイタイ印象が強いのですが。

桐青戦では殆ど出番無かったな・・・。

1年だから、活躍するのは来年?



って事は、この漫画、2年・3年も描かれるというのは本当なのか??

この先、西浦の成長が楽しみ。

あと、優秀な投手の1年が入ってきたりして、

マウンド取られると動揺する三橋とかも見てみたいな。(笑)



『基本のキホン!』(読み切り短編)

これが結構面白かった。

スポーツ漫画の永遠のテーマ、天才の存在と、努力する凡才の苦悩。

アニメ感想でも書きましたが、このテーマがおお振りでは

どう描かれるか楽しみにしてたので。

・・・もう既に描かれてたのか。(汗)



1年の榛名を見て野球辞めたくなった、2年の加具山。

加具山が初めて苦悩で揺れているのを知り、自身の過去を語り出した榛名が意外。

ここでは部員を思いやる優しさを垣間見せてます。

阿倍の回想では、酷い奴にしか見えなかったからなぁ。

おお振りで、度々、榛名が加具山を気遣うシーンがあるのも、

この話があったからなのか。



で、気になる榛名の過去話。中学時代の監督は酷かったらしく。

榛名の膝が故障してからは、まったく相手にされなかったと。

部員のアドバイスで、部を辞め、シニアに一時避難。

そうした経緯があったから、部活というものに、

強い思い入れがあるのだと、語ってます。

高校の野球部では、仲良く楽しくやりたいんでしょうね。

だから、今の部員を気遣い、とても大事にしている・・・。

シニアでも、その優しさがあれば、

阿部もあんな辛い思いをしなくて済んだのに。(涙)

基本的に榛名はそんなに嫌な奴じゃないって事が、

この話でよく分かりました。



榛名が武蔵野を選んだ理由がここで明かされてます。

西浦メンバーが、西浦選んだ理由とかも、いずれ描かれるかな?

家が近いから西浦にしたという田島も、あれだけの実力あるんだから、

どうして甲子園いけそうな学校選ばなかったんだろう??

甲子園に興味ないとは、思えない・・・。

阿部にしても”大バクチで”西浦に来たと言っていたけど。

なぜそんな大バクチをしたのか、謎。

こういう事は、夏大以降に描かれるのかなぁ・・・・。



側に榛名という天才が居ても、もう卑屈にならなくていい。

弱くでも実力なくても、恥ずかしがらなくていい。

勝利を目指して一生懸命やっていいんだと。

加具山の決意が、清々しいです。