桜蘭高校ホスト部 第24話

第24話「そして鏡夜は出会った」



ようやく鏡夜と環の過去話です。



完璧に父の期待に応えつつ、尚かつ、兄たちを立てて、決して出しゃばらず。

”三男”の枠の中に留まっていた当時の鏡夜。

そんな鏡夜を心配して、いつも部屋に押しかけ、衣類を引き出す姉の芙裕美さんがいいな。



転入してきた環にも、あくまで須王家への義理立てで友達付き合いをする。

不自然な作り笑顔が悲しい。



当然、環は昔からあんなキャラだったんですね。

日本文化かぶれの、陽気な外国人かと思いきや、段々エスカレート。

そして、今でもその面白キャラは変わらず。(笑)



やがて鏡夜も環のおバカぶりに振り回されていく。

それでも嫌とは言えないのは、父の言いつけだから?

ムキになっていたのは、自然に環の人柄に惹かれ始めていたからかな。

芙裕美が見守る中、怒りを堪えきれずにソファー殴ったりして、

表情豊かな鏡夜が、なかなか珍しいです。

ある意味、とても中学生らしいですよね。



ある日、自宅に押しかけてきた環。

そのピアノに、兄たちだけでなく、鏡夜自身が不覚にも涙してしまう。

それだけビアノの腕前は凄いんだ・・・。実はプロ並み??



須王の家を継ぐ気がないという環の発言に、ついにぶち切れる。

自分が望んでも手に入らないモノを、既に持っている環への嫉妬。

相手を見抜き、自身は決して見抜かれない自信があったハズが、

実は環に本心見抜かれていたとは。

本気で感情をあらわにしたのもこれが初めて?



返した環の言葉に衝撃を受ける鏡夜。

はじめから諦めているのはお前の方だと。

兄達を出し抜き、自ら後継者になろうという大胆発想は、彼の中には今まで無かったんですね。

これを期に、鏡夜が素の表情見せるようになったのか。



こたつ囲みながら、ホスト部構想を語る環と鏡夜が、良かったです。

兄たちを越えて、後継者の座を狙う今の鏡夜は本当に楽しそう。

環は本当、閉ざした相手の心を開かせるのが上手いな。