遊戯王ARC-V  第37話

第37話「動き出す運命」



突如現れたバイクの男は、ユートと今度こそ決着をつけると言う。

ユートの「この融合の手先め!」という言葉を聞いて、

「何がユーゴーだ!俺の名前はユーゴだ!」と名乗る。



間違えてんじゃねぇ!と怒っていますが。(笑)

ユートには以前にちゃんと名乗った事があるのかな??

名乗っていないのなら、自分の名前を知っている事に違和感を感じないのか?

融合という言葉を聞き間違えるという事は、融合次元の事を知らないのか??



ユーゴのバイクが起動する。

デュエルモード、オン!オートパイロット、スタンバイ!



音声の声やデュエルディスクの展開の仕方が少し違いますが。

5D'sに登場したデュエルするバイク、Dホイールで間違いなさそうです!

エンジンの起動音なども同じ。

やはり、ユーゴは5D'sの世界と関係がある!?



ユーゴとユートのデュエルが始まる。



デュエル開始時の画面が、ユートがUTE、ユーゴがHYUGOになってます。

アルファベット表記だと、二人の名前はこうなるのかな?

発音的にはちゃんとユートとユーゴと読めそうな気がします。



バイクに乗る者と、乗らない者とでデュエル、という構図が意外で、驚きました。

5D'sのライディングデュエルでは、必ず双方ともDホイールに乗っています。

片方だけがDホイールに乗ってデュエル、というのは、多分シリーズ中でもこれが初めて。



ダメージを避けたり、ユーゴを攻撃しようとして走るユートの姿は、アクションデュエルに似ています。

一方、ユートの周りを縦横無尽に無駄に走り回るユーゴのDホイール。

Dホイールが止まっていても一応デュエルは出来るようですが。

離れて見たら、かなり滑稽な場面になりそうです。

それでも、画面からはそれほど強い違和感を感じさせないのは、

Dホイールの疾走やアクションをカッコ良く見せる演出が上手いからかな。

それでも、観戦するだけの遊矢が立ったままで、走り回るユーゴの動きを追うのは、やはり少し面白いです。(笑)



先攻のユーゴが、早速シンクロ召喚を披露。

ハイスピードロイド 魔剣ダーマが現れる。

その効果を使い、先攻ターンからユートに効果ダメージを与えるユーゴ。



ユーゴのデッキは、スピードロイドと名の付くモンスター。

ベイゴマやダイス、ヨーヨーなど、懐かしい遊び道具がテーマかな。



ダメージを受けたユートは、二体のファントムナイツを揃え、エクシーズ召喚。

ファントムナイツ ブレイクソードが現れる。



その頃デュエル管制室では、モニターを破壊され、公園の様子を見ることが出来ない零児達が、

強力なシンクロとエクシーズの反応を検知。

隼は零児に、シンクロ次元には融合の手先がいると言う。

現場に行かせろという隼を、零児は認めず。

シンクロ次元自体が敵であるとはっきりした訳ではない、と。



以前にユートとユーゴがデュエルする現場に駆けつけた事がある隼も、

ユーゴを「融合の手先」だと思っている様子。

実際にシンクロ次元の者と会話した事がなく、

ユートにデュエルを挑んできた事だけをみて敵と判断しているのなら、根拠に乏しいく思えます。

果たして、本当にシンクロ次元は敵なのか?



デュエル開始時にフィールド魔法、スピード・ワールドを発動しない所をみると、

ライディングデュエルとはルールが違う様子。

(5D'sにおいて、スピード・ワールドを発動を発動したライディングデュエルでは、

 Sp(スピードスペル)と名のつく魔法カード以外の魔法カードを使うとダメージを受ける設定でした。)



攻撃力を上げたブレイクソードに魔剣ダーマを破壊されたユーゴが、マジックを使い、

墓地から魔剣ダーマを特殊召喚し、攻撃を仕掛ける。

ユートはトラップでブレイクソードの攻撃力を上げるが、ユーゴのマジックで守備表示にされてしまう。

トラップの効果でブレイクソードの破壊は免れたが、ユートは貫通ダメージを受けてしまう。



実体化するデュエルのダメージで吹き飛ばされるユート。

駆け寄ろうとする遊矢を片手で制止し、立ち上がり、デュエルを続ける。

召喚したファントムナイツの効果で、攻撃力を上げたブレイクソードが、再びダーマを破壊する。



融合の手先に負けるわけにはいかないというユートの言葉を聞いて、またユーゴが怒り出す。

「ああもうアッタマきた!!俺から大事なもん奪い取った上に、俺の名前を何度も間違いやがって!」



ユーゴの場にシンクロ素材が揃った時、何かを感じ取る三人。

ユーゴは召喚しようとしているモンスターが戦いたがっていると言う。

シンクロ召喚で現れたのは、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン。

ユーゴも遊矢やユートと同様に、エースとなるドラゴンモンスターを持っていたのだ。



クリアウィングによりブレイクソードを破壊されたユートが、

その効果で再び場に二体のファントムナイツを揃える。

ユーゴはマジックを使い、ユートの場のファントムナイツ一体を破壊。

あえて残り二体を残したのは、ユートにエクシーズ召喚をさせるため。



「待ってんだよ、俺のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが。

俺がここに来たのも、ドラゴンに導かれたからに違いねえ。」



ユートが遂に、ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴンをエクシーズ召喚する。

その時、遊矢が胸が熱いと、何かを感じ取る。

ユートとユーゴにも異変が。

二人の目が光り。

ユートは「貴様を・・・全てを破壊する!」と言い。



ダークリベリオンが効果を発動し、クリアウィングの攻撃力を下げ、自身の攻撃力を上げる。

ユーゴはクリアウィングの効果でこれを無効にして、ダークリベリオンを破壊しようとするが、

ユートのトラップに阻まれる。



 ユート 「滅ぼす・・・貴様を・・・全てを!」

 ユーゴ 「全てを破壊し、全てを焼き尽くし・・・。」

 ユート・ユーゴ 「全てを消滅させる!」



これは・・・。

この描写だと、二人とも正気ではなく、暴走状態のようです。

なぜこんな事に?

呼び合うドラゴンが、二人を暴走させてしまうのか?

オッドアイズとダークリベリオンが揃った時には、そんな現象は起きなかったのに。



暴走状態の二人が、揃って滅びや消滅を口にするのは、なぜか?

ドラゴンに操られているのか?

それが二体のドラゴンの意志なのか?

もしかしたら彼らが持つドラゴンには、邪悪な意志や力が宿っているのかもしれません・・・。



攻撃宣言するユートの前に立ちふさがり、

こんなのデュエルじゃない!俺は認めない!と、ユートを説得する遊矢。

その言葉に、ユートが反応する。

目の光りと憎しみの表情は消え。

「俺はもう、誰も傷つけたくない。」



正気を取り戻したユートは攻撃せずにターンエンドを宣言。

だが。

ユーゴの目から光りは消えず、デュエルを続行する。



ユーゴは召喚したモンスターを、クリアウィングの効果で破壊し、クリアウィングの攻撃力をアップ。

遊矢の制止はユーゴには届かず。

クリアウィングの攻撃でユートのダークリベリオンは破壊され、敗北する。



遊矢を庇い、実体化したダメージを受け倒れるユート。

遊矢が駆け寄り、ユートを抱き起こす。

ダークリベリオンのカードと、遊矢のディスクが光輝き。



デュエルの終了と共に、ユーゴも正気を取り戻す。

「あれ・・・俺、今まで・・・。」



光りに包まれる遊矢とユート。

遊矢の腕の中で、ユートは微笑みながら遊矢にダークリベリオンのカードを託し、消えてゆく。

「デュエルで、笑顔を・・・。

 君の力で世界に・・・。

 皆の未来に・・・笑顔を・・・。」



「デュエルは人を笑顔に、幸せにするもの」という遊矢の言葉に共感したからこそ、

ユートは笑顔で遊矢にカードを託したのでしょうね。

暴走状態から呼び戻せたのも、遊矢の言葉がユートに強く響いていたから。

出会ってまだ間もない二人ですが、遊矢とユートはちゃんと分かり合えていた。

なのに、すぐに別れが来てしまうとは・・・。



公園に駆けつける柚子のブレスレットが光り、柚子はユートの存在に気づく。

そこで柚子は一人呆然とする遊矢をみつける。



このシーンでユートとユーゴが消えてしまったのは、一体・・・・??

ユートが消えたのは、デュエルで敗北した事が原因なのか?

遊矢と同じ顔の者同士のデュエルでは、敗者は消えなくてはならないのか?

これは、共鳴していたドラゴン達の力なのか?

それとも、駆けつけた柚子のブレスレットの力で、また強制的に飛ばされてしまっただけなのか?

ユーゴが消えたのも、同じ理由??



まるでユートが死にゆくような描写でした。

ユート自身も自分が消える事を承知した上で、遊矢に語っていたように見えます。

ブレスレットで強制転移されただけなら、ユートはまだどこかで無事でいるのかもしれません。

そうあって欲しいです・・・。



柚子の目の前で、気を失い倒れる遊矢。

側に落ちていたユートのデュエルディスクは中島に回収される。

その頃、アカデミアでは、プロフェッサーが誰かに語りかけていた。

「スタンダードの様子を探らせていた調査員の記憶を調べた所、

 興味深い情報が得られた。

 恐らく彼女が、私が探し求めていた第4のピース。

 名前は柊柚子。

 連れてきてくれるね?ユーリ。」



記憶を調べられた調査員とは、素良の事か。

素良に与えられていた特別任務とは、スタンダードの様子を探る事。

ペンデュラム召喚や遊矢に興味を示したのは任務の為かもしれません。

零児や隼など強そうなデュエリストと戦いたがっていたのは、任務とは無関係だったのかな。



プロフェッサーが探し求めていた第4のピース、とは一体?

既に三つのピースは手に入れているのか?

四つのピースを集めるプロフェサーの目的は?

四つが集まると、何が起きるのか?



四つの次元の存在し、各次元に遊矢と同じ顔の者がいる、と考えると、

もしかして、柚子に似た存在もそれぞれの次元にいる?

連れ去られた隼の妹・瑠璃は、柚子に似たいたというし。

奪われたユーゴの大事なものとは、ひょっとしたら、シンクロ次元の柚子なのか?



 スタンダード ー 榊遊矢 ー オッドアイズ ー 柊柚子

 エクシーズ次元 ー ユート ー ダークリベリオン ー 黒咲瑠璃

 シンクロ次元 ー ユーゴ ー クリアウィング ー (シンクロ次元の柚子?)

 融合次元 ー ユーリ? ー (融合のドラゴン?) ー (融合次元の柚子?)



ユーリと呼ばれた者は、顔が遊矢に似ているようにも見えます。

このユーリが、融合次元の遊矢なのか?



髪や衣装の色が、それぞれが使う召喚法のカード枠と同じ色調なのも面白いです。

遊矢の髪の色、赤と緑はペンデュラムカードの枠色。

ユートは髪色も衣装も黒を基調とし、エクシーズの黒枠と同じです。

ユーゴのライダースーツやヘルメット、Dホイールは白で、これもシンクロの枠色。

今回登場したユーリは、紫の髪色と衣装。これは融合の枠色です。







ユーゴの謎。



ユートが融合と言う度に「俺の名前はユーゴだ!」を繰り返してます。

何か勘違いしている??

この様子だと、ユーゴは融合召喚や融合次元の事を知っている感じではありません。

融合次元のアカデミアと繫がりがある訳では無さそう。

零児は、シンクロ次元が敵かどうかはまだ分からないと言っているのを考えると、

シンクロ次元が敵であるという確かな証拠は、今の所ない様子。

ユーゴはどうもアカデミアの手先ではないように思えます。



ユーゴがユートとデュエルする理由の一つが「俺から大事なもん奪い取った」からだと言う事ですが。

ユーゴの大事なものとは一体?

それは、本当にユート達が奪ったのか?

融合という言葉を理解せず聞き間違いばかりしている事を考えると、

「ユート達がユーゴの大切なものを奪った」というのもユーゴの思い込みで、

何か勘違いをしているような気がします。



ユーゴはユート達の敵では無さそう。

遊矢とユートが分かり合えるなら、ユーゴとも仲良くなれそうな気がしますが。



「ドラゴンに導かれた」という言葉も気になる。

ユーゴは互いのドラゴンが呼び合っているのを知っている様子。

その現象に意味があると思っているようですが。

なぜドラゴンが呼び合うのか、その理由までは知らないのか。



「傷つけたくない」という言葉を度々口にするユート。

アカデミアの侵攻に対して抵抗するだけなら「守りたい」と言う言葉の方が合っている気がします。

今回の暴走を見ると、もしかしたらユートは過去にも暴走し、

その結果誰かを傷つけてしまった事があるのかもしれません。





ユートとユーゴの声が似ているのが少し気になる所。

画面をみないと、どちらの声なのか聞き分けられないような気がします。

慣れれば大丈夫かな。

ユーゴが荒々しい感じで、ユートが落ち着きのある柔らかい感じ?



作監:君野敏)

(脚本:上代務