遊戯王ARC-V  第32話

第32話「熱戦!エンタメデュエルショー!!」



続く沢渡とのデュエル。



沢渡は再び鎌壱太刀三兄弟と大刃禍是を召喚。

遊矢の狙いは場の伏せカードから注意を逸らすことだと読んだ沢渡は、

大刃禍是と永続トラップ、妖仙郷の眩暈風の効果で、伏せカードをデッキに戻させる。



だが、それこそが遊矢の狙いだった。

フィールドを離れた事で遊矢のトラップ、ななしの効果が発動。

名前を失った沢渡の場の妖仙獣達は、

ターン終了時に自身の場の永続トラップ、妖仙郷の眩暈風の効果で

手札ではなくデッキに戻ってしまう事に。



沢渡のモンスター達のダイレクトアタックも、遊矢はアクションカードでこれを回避。

走り回りながら、このカードの場所を把握した上で、沢渡の攻撃を誘っていたのだ。



遊矢は再びEM(エンタメイト)ドラミング・コングを召喚。

ダメージを受けながらも、大幽谷響(オオヤマビコ)の特殊召喚で凌ぐ沢渡。



再び沢渡のターン。だが、手札に呼び寄せた大刃禍是をペンデュラム召喚せず。

ペンデュラムを使って召喚したのは、鎌壱太刀と鎌参太刀。

壱太刀の効果でドラミング・コングを手札に戻させようとするが、アクションカードでこれを阻止する遊矢。

だが、沢渡は壱太刀と参太刀をリリースし、大刃禍是をアドバンス召喚する。

特殊召喚以外で召喚された大刃禍是は、ターン終了後も手札に戻らず場に残る。

これを狙って、沢渡はペンデュラム召喚を上手く使い分けていた。



追い詰められても笑っている遊矢。



 遊矢 「分かってるさ。だけど、観客が沸いてる。」



    「俺だけじゃない。お前と俺のやり取りが、先の読めないショーに、

     観客が沸いてるんだ。

     俺は新しい可能性を見つけた。だから、楽しくてしかたない!」



大刃禍是の攻撃を、ドラミング・コングの効果で攻撃力を上げる事で、ダメージを軽減する遊矢。

いよいよ遊矢のターン、会場は遊矢のペンデュラム召喚に期待するペンデュラムコールが。

その観客の期待に、応えて見せろと沢渡は言う。



「来いよ、エンタメデュエリスト

 湧いてるんだよ。今俺たちのデュエルに会場が。

 期待してるんだよ観客が。

 お前のターンだ。見事に答えて見せろ!」



手札もフィールドもカードゼロの遊矢が見事引き当てたのは、逆転のマジックカード。

その効果で五枚をドローし、ペンデュラム召喚へと繋げる。

攻撃力を上げたオッドアイズの攻撃を受け、ダメージを受けるも、

大刃禍是の破壊を回避する沢渡。



さらに遊矢は、トランプ・ウィッチのペンデュラム効果で、バトルフェイズ中にビーストアイズを融合召喚

攻撃力で互角のビーストアイズが大刃禍是に攻撃。

それと同時に、遊矢と沢渡がアクションカードに手を伸ばす。

沢渡が手にしたのは、効果ダメージを与えるアクションカード。

だが、それを無効にするアクションカードを遊矢は手に入れていた。

破壊を免れたビーストアイズの効果で、ダメージを受け、敗北する沢渡。



白熱したデュエルに魅せられ、両者の健闘を讃えて、会場が歓声に湧く。

その声に応える遊矢と沢渡。



 沢渡 「またいつでも相手になってやる。」



それ、デュエルに勝った方が言うべき台詞なのに。(笑)



モニターで観戦した零児は、ペンデュラムカードの量産を指示する。

ペンデュラム召喚の普及を急ぐ零児の狙いは一体・・・。





遊矢の目指すエンタメデュエルが、どういうものなのかがよく分かる内容だったと思います。

放送開始時は、この部分が分かりづらく、遊矢のエンタメショーも独りよがりに見えましたが。

自分も相手もデュエルを楽しむ事の大切さが、遊矢も分かってきた様子。



父親という明確な目標がありながらも、自分のエンタメデュエルがどうあるべきか?というのが、

以前の遊矢には分かっていなかったんでしょう。

最初から遊矢のエンタメは完成されていない状態で、遊矢自身の成長と共に段々とその形が出来上がっていく、

という構成なのかもしれません。



敗北した沢渡も、今回は卑屈になったりせず、爽やか。

登場当時のような、卑怯な手を使ったり、対戦相手を貶したりするような事はありません。

それどころか、遊矢に対して観客の期待に応えろと言ってくれたり。

この対戦で成長したのは遊矢だけでなく、沢渡もまた変わってきたように思えます。



それよりも、次回のサブタイトルが「ハートランド」とは・・・・???

ハートランドは、前作ZEXALの舞台となった場所。

これでいよいよ。ZEXAL世界とARC-V世界の関係が明かされるのか?

遊馬達が命がけで守った、あのハートランドに、一体何が起こったのか?

素良の素性も明かされるかな?



重い事情を背負った隼と、純粋にデュエルを楽しみたい素良との対決が、

一体どんな形になるのか、とても楽しみです。



キャラの見せ方、表情のアップから入ってアクションを見せながら引くカメラワーク、

モンスターの召喚時のアクションなど、前回よりも宇風されてて面白い。

格好つけようとする沢渡が、毎度変なポーズをとったり。(笑)

遊矢の勝利に、権現坂、柚子、素良が揃ってガッツポーズするのも楽しい。



作監:川村裕哉)

(脚本:広田光毅