遊戯王ARC-V 第30話
第30話「試される不動の心」
冒頭から、権現坂とオヤジ殿の熱血ぶりに笑った。(笑)
権現坂の初戦の相手は、かつての兄弟子、暗国寺ゲン。
暗国寺は破門された訳ではなく、道場の教えに異議を唱え、自ら道場を去ったようです。
ジュニアユース選手権2日目。
ディスプレイの表示を見ると、
権現坂昇 vs 暗国寺ゲン、榊遊矢 vs 沢渡シンゴ、紫雲院素良 vs 黒咲隼、と続く様子。
会場で権現坂の勝負タスキを奪われるのを見た遊矢は、犯人の後を追うが。
奪われた男も奪った男も、同じ制服。どうも怪しい。
行き着いた先で待ち受けていたのは、暗国寺の手下達だった。
大事な勝負には師匠から新たなタスキが送られる道場の習わし。
遊矢がその習わしを知らない事を利用して、タスキを使って誘き寄せたのだ。
会場では、権現坂と暗国寺のデュエルが始まっていた。
アクションフィールドは、絶海の孤島。
遊矢を罠にはめた事を明かし、動揺を誘う暗国寺。
激昂する権現坂。
暗国寺ゲンのデッキにはバーバリン。
回想でストロング石島のTシャツを着てた事や、その言動からも、
ストロング石島の熱心なファンぶりが伺えます。
暗国寺が遊矢にやたら絡むのも、石島のファンだからこそ、なのかもしれません。
後攻の権現坂がビックベン-Kをアドバンス召喚。
さらにチューナーのホラガ-Eを特殊召喚するが。
暗国寺はトラップでホラガ-Eのコントロールを奪い、権現坂のシンクロ召喚を阻止する。
権現坂がシンクロ召喚をマスターした事を事前に知っていたのだ。
人目のない場所に遊矢を誘い込み、手下達に襲わせる、暗国寺の仕組んだ卑怯な罠。
この手の展開だと、リアルファイトになる事が多いのですが、
襲うと言ってもあくまでデュエルでボコボコにする、という辺り、デュエル脳な所が面白い。
(5D'sの場合だと、敵が使う卑怯な手段=暴力な場合が多く、少しガッカリした思い出があります。
暴力表現が嫌いな訳では無く。
リアルファイトでケリが付いてしまうなら、
デュエルで勝負する意味が無くなってしまう。
だったら最初からリアルファイトで勝負した方が早いと思えてしまう展開が多いのが、
5D's放送時に気になりました。)
真澄に「全然ダメじゃない、あんたの弟子。」と言われてしまう刃。(笑)
素良と柚子といい、刃と権現坂といい、アークファイブは師弟関係を大事にする世界観のようです。
遠慮無くダメだしするのも真澄らしい。
マルコ襲撃事件以降の真澄は、マルコ救出の為に必死でしたが、
今の真澄は事件以前の状態に戻ったように見えます。
記憶操作を受けて、マルコの事件の事も忘れてしまったのかな・・・。
何かの切っ掛けで記憶が戻った時、真澄はどうなるのか?
あるいは、このまま記憶は戻らず、あれほど慕っていたマルコ先生の事も忘れたままになってしまうのか・・・。
ビックベン-Kの攻撃も無効化され、焦る権現坂。
さらに権現坂を動揺させようと暗国寺が煽る。
その時、事態を察した柚子が、遊矢を信じる様、権現坂に呼びかける。
「遊矢はもう、昔の遊矢とは違う!一人でも戦えるから!」
この言葉をみると、昔の遊矢は一人では戦えなかったんですね。
1話で勇気を出して一歩を踏み出し、変わってきた遊矢ですが、
1話以前の遊矢については(子供時代以外だと)詳しい描写があまりなく、
その変化が分かりにくく感じました。
遊矢の決意を知り、不動の心を取り戻した権現坂。
その頃、遊矢も暗国寺の手下達を前に、エンタメモード発動。
観客も無く、相手は自分を陥れようとしたデュエリスト達。
そんな場面でもちゃんとエンタメる事が出来るなら、遊矢のエンタメは本物と言えるかもしれません。
手下達も喜んでたから、対戦相手を楽しませる事もちゃんと出来るようになったのかな?
暗国寺がバーバリアン・マッドシャーマンを召喚。
マッドシャーマンによりコントロールを奪われたビックベン-Kの攻撃を受け、
LPを大幅に削られる権現坂。
続くマッドシャーマンのダイレクトアタックを、墓地のモンスター効果とドローで防いだ。
駆けつけた遊矢から、タスキを受け取った権現坂の反撃が始まる。
チューナーモンスター、タマ-Cを召喚し、相手フィールドのビックベン-Kとでシンクロ召喚を可能にする。
召喚したスサノ-Oにモンスターを装備し、マッドシャーマンを破壊。
権現坂が勝利する。
修造への素良のツッコミなど、コミカルなシーンを時折挟んでいて、楽しい。
力強い主線。アクションの迫力。
戦いの殿堂に集いしの暗国寺と権現坂の動き。
カードやマイクを構える時、少し斜めになる構図とポーズが好き。
ニコのウインクや、怯えるアユとか、はしゃぐ刃が拳を突き出すなど、細かい仕草や演技。
マッドシャーマン召喚時の光りが伸びる所とか、炎や衝撃波の描写に力入ってる。
後半の権現坂やスサノ-Oの大胆なアクション。
カバーカーニバルのカバ達のサービスシーン。(笑)
(作監:Noh Gil-bo)
(脚本:上代務)