遊戯王ARC-V 第29話

第29話「融合する音姫!」

いよいよ始まる柚子と真澄のデュエル。

黒咲隼の事が気になるが、

真澄の「あなたの目、すくんでるわ」の一言に、前回迷いから真澄に敗北した事を思い出し、

デュエルに集中しようと努める柚子。



アクションフィールドは橋が幾重にも重なる「無限架橋」。

柚子と真澄の口上シーンは。、二人とも凜々しい表情。



先攻の真澄が、マジック、ジェムナイト・フィージョンを使い、

早速マスターダイヤを融合召喚。

対する柚子も、幻奏の音姫マイスタリン・シューベルトを融合召喚。

その効果で、真澄の墓地のカードを除外する事で、マスターダイヤの攻撃力を下げ、

同時にシューベルトは攻撃力を上げて、マスターダイヤをバトルで破壊する。

真澄の墓地のカードを除外したのは、

墓地のジェムナイト・フィージョンが再び真澄の手札に戻るのを阻止する狙いもあった。



真澄は永続魔法でデッキから融合召喚、ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤが現れる。

永続魔法の効果で、攻撃力守備力はゼロとなるが、マジックカードを墓地に送る事で、

次の自分ターンまで攻撃力を戻す事が出来る。

柚子のトラップによる妨害を受けながらも見事な動きでアクションマジックを手に入れ、

これを墓地に送り、攻撃力が戻ったブリリアント・ダイヤがシューベルトを破壊する。



衝撃で吹き飛ばされた柚子だが、手すりにつかまり橋からの落下を免れた。

今の柚子には打つ手がなく、裏守備でモンスターを召喚し、トラップを伏せてターンエンド。



真澄がクリスタル・ローズとブリリアント・ダイヤの効果で、ジェムナイト・ジルコニアを融合召喚。

柚子の裏守備モンスターはバトルで破壊され、

アクションマジックで攻撃力が戻ったでブリリアント・ダイヤのダイレクトアタックが襲いかかったその時。

柚子がトラップ、融合輪廻を発動。

真澄の墓地からクリスタル・ローズを柚子の場に特殊召喚する事で、LPを僅かに残してこの場を凌ぐ。

このトラップは、真澄が必ず融合召喚すると読んだ上で伏せたカードだった。



柚子の反撃。

柚子の中で、遊矢とユート、二人それぞれの言葉が思い出される。

召喚したソプラノの効果で、クリスタル・ローズを素材に融合召喚。

幻奏の華歌聖（はなかせい）ブルーム・ディーヴァが現れる。

ダメージを相手に返しジルコニアを破壊するブルーム・ディーヴァ。



真澄はトラップでLPが残り少ない柚子に効果ダメージを与えようとするが、

柚子もトラップを発動し、真澄のトラップを無効にしてもう一度攻撃を可能に。

だが、真澄のトラップには、墓地にマジックを送る事で、柚子のトラップの効果を無効に出来るもう一つの効果が。

アクションカードに手を伸ばす真澄。

僅かな差でそのカードを先に奪い取ったのは、橋からダイブした柚子だった！

ブルーム・ディーヴァに受け止められた柚子が、二度目の攻撃。

ブリリアント・ダイヤは破壊され、柚子が勝利する。

バトルの衝撃で橋から落ちた真澄をキャッチする柚子のブルーム・ディーヴァ。



無事だった真澄に、同時に安堵のため息をつく北斗と刃。

何だかんだ言っても、いつも真澄を見守る二人に仲の良さを感じさせます。



敗北した真澄は、柚子にクリスタル・ローズのカードを託し、

負けたら絶対許さないからね！と言い去って行く。

真澄なりに柚子の成長と実力を認めてくれたんでしょうね。

今後も二人で切磋琢磨したり、互いのピンチに駆けつけるような展開があって欲しいです。





アクションカードの奪い合いの駆け引きと、

危険を顧みない大胆なアクションでの見せ場とで、

アクションデュエルの持ち味が少し出てきた感じです。

デュエリストが飛んだり跳ねたり、モンスターに乗ったりと、フィールドを駆け巡る時に、

デュエル展開と連動して躍動感や迫力が出せるようになれば面白くなりそう。



柚子が遂に融合召喚を初披露。

融合召喚する時のポーズが、素良のと同じです。

ポーズは師匠ゆずりなんですね。



弟子である柚子の勝利に、素良も鼻高々。

どうやら隼に自分の弟子の融合の凄さを見せつけたかったようですが。



隼は、柚子の融合を見て一瞬驚きの表情を見せました。

妹似の柚子の融合を、どう思ったんだろう？

最後まで見ずに去ったのは何故か？やはり融合嫌いだから？

柚子が素良から融合を教わった事も、隼は知っているのか？

ユートからその辺りの事情を聞いている可能性もありますが。



妹の救出と自分達の世界の命運を背負っている隼ですが、

零児の出した条件が、大会で勝ち上がること、ではなく、

対戦相手の力量を見極める事、だけだとしたら、隼はある程度実力を見せつけた後、

自ら敗北する可能性もあるかもしれません。

零児とのデュエルを前に、手の内を全て晒すわけにもいかず、

しかし、零児にデュエルしたいと思わせるよう、己の強さも示さなくてはならない。

素良相手にわざと負けるか、

それとも零児の目を気にせず、憎き融合使い相手に手加減なしの本気デュエルをみせるのか？

勝ち上がった隼が柚子と対戦する事になったら面白そう。





ブリリアント・ダイヤ召喚後からのBGMがドラマチック。



召喚、カードドローやセット時の大胆なアクション。

アップ時だけ主線太めの整ったキャラ顔。

助けられた後、柚子の笑顔にハッとして、頬を染めながらそっぽ向く真澄の照れ方がかわいい。



（作監：網修次郎・南伸一郎）

（脚本：雑破業）