遊戯王ARC-V  第9話

第9話「星々の裁き!エクシーズ使い 志島北斗」



遊矢 vs 志島北斗の、遊勝塾を賭けたデュエルが始まる。



北斗は先行ターンで、ランク5 セイクリッド・プレアデスをエクシーズ召喚。



ここで素良がエクシーズ召喚について簡単な解説。

素良は融合だけでなく、エクシーズについても詳しいようです。



このアークファイブの世界では、融合に関してもエクシーズに関しても、

その存在は知られていても、誰もが詳しく知っていて使いこなせる訳ではないようです。

前回、塾長の修造ですらエクシーズ召喚を「やったことない」と言ってます。

にも関わらず、素良は融合だけでなくエクシーズもよく知っているような素振り。

なぜそんなに詳しいのか?

素良はやはりこの世界の住人ではないのか?益々怪しくなってきました。



遊矢は星読みと時読みでペンデュラムスケールをセッティング。

ソード・フィッシュとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラム召喚。

ソード・フィッシュの効果でプレアデスの攻撃力を下げ、オッドアイズで攻撃を仕掛けるが。

プレアデスの効果により、オッドアイズは手札に戻されてしまう。



北斗は遊矢のやる事は全て想定内だと言う。

それを観戦する素良は「君もね。」と一人呟く。

「遊矢にとって」も想定内なのか??と思いましたが。

どうやら、「素良にとって」は想定内、という意味らしい。



場に残ったソード・フィッシュでは、プレアデスを倒せない。

ならばと、流れ星の先にあるアクションカードを目指して走り出す遊矢。

だが、先回りした北斗によってアクションカードは奪われてしまう。

北斗が、このフィールドを得意だと言っていたのは、本当だった。



次の流れ星の行く先も、プレアデスによって阻まれ。

このままカードをプレイせずに1分経過すれば、遊矢は失格になってしまう。

やむなく、ターンエンドする遊矢。



ここでアクションデュエルのルールが、新たに一つ判明しました。

カードをプレイせずに1分経過すれば失格になる。

デュエルで追い込まれた時に、逆転の可能性をもたらすのが、フィールド上のアクションカード。

このカードを求めて、ひたすらフィールド内を走り回り時間を稼ぐ、という事は、どうやら出来ない様です。

これを逆手にとって、物理的に相手のプレイを妨害し、時間切れを狙う卑怯な戦法なども、今後出てくるかもしれません。



北斗のプレアデスにより、ソード・フィッシュは破壊されてしまう。

遊矢はもう一度ペンデュラム召喚で、ヒックリカエルとオッドアイズを召喚。



それを見た素良が「もっとエンタメらないとつまんないじゃん!」と言うが。

遊矢は「今はエンタメってる場合じゃない!」と一蹴する。

素良は、同じ戦法では埒が明かないと言いたいのかな?



ムキになっている遊矢をみて、遊勝塾を守ろうという思いが遊矢を縛り付けていると気付く柚子と権現坂。

ここでも、遊矢に余裕がないのが分かります。

思えば沢渡戦でも素良戦でも、デュエル中の遊矢はいつも精神的に余裕がありません・・・。



アクションカードを目指す遊矢。

その時、北斗がプレアデスの効果を発動させ、遊矢が騎乗していたオッドアイズは手札に戻り消失。

神殿の屋根から転落しそうになる遊矢だが、トラップを使い、墓地のソード・フィッシュを呼び戻し、

その刃を屋根に突き立てる事で落下を免れた。

だが、ようやく遊矢が手に入れたアクションカードは、北斗のアクションカードにより破壊されてしまう。



遊矢はバトルできずに、そのままターンエンド。

プレアデスがORU(オーバーレイユニット)を使い切った今、その効果を発動できないなら、

次の遊矢のターンにチャンスがあるはず、だが・・・。



北斗は二体目のセイクリッド・プレアデスをエクシーズ召喚。

遊矢がORU切れを待っていた事も、想定内だと言う北斗に、

素良はまたも「そういう君も想定内。」と、やや呆れた口調で呟く。

素良はプレアデスを使ったこの戦術をよく知っている、という事か?



さらに、北斗はプレアデスを素材に、ランク6 セイクリッド・トレミスM7(メシエセブン)をエクシーズ召喚。

ORUを使い果たしたプレアデスでトレミスを召喚する、というのは、実際のOCGでもよく使われる手らしいですね。



ヒックリカエルに乗り、アクションカードを再び目指す遊矢だが、

またもプレアデスの効果でヒックリカエルは手札に戻され、ソード・フィッシュもプレアデスの攻撃で破壊されてしまう。

戦闘の衝撃で崩壊する神殿の中に、アクションカードを見つけた遊矢。

「勇気を持って前に出ろ」という父の言葉を胸に、危険を顧みず、そのまま神殿の中に駆け込む。

遊矢は見事、アクションカードを手に入れてた。



 北斗 「バカか!?普通逃げるだろ。」

 遊矢 「普通の事やってたんじゃ盛り上がらないだろ?」



トレミスM7のダイレクトアタックを、遊矢は手に入れたアクションカードを使い、

トレミスM7の攻撃力を下げることで、何とか耐え凌ぐ。



ここで素良が「これは想定外だったね。」と静かに呟いてます。

ニヤリとした意味ありげな表情。

融合もエクシーズも熟知し、北斗の戦術も遊矢の戦術も知り尽くしていたかのような台詞は一体・・・。



アクションマジックの効果で、ライフを初めて削られた北斗が逆上。

永続魔法を使い、遊矢の残り少ないLPをさらに半分にしてしまう。



勝つ為なら手段は選ばんと言う北斗の言葉を、遊矢は否定する。

「違う!俺は・・・誰も傷つけたくない!」

その言葉を聞いて、遊矢に似たあの男の言葉を思い出してしまう柚子。



「レディース・アンド・ジェントルマン!お楽しみはこれからだ!」

遊矢のエンタメモードが発動。

EM(エンタメイト)トランポリンクスを召喚し、その効果で星読みの魔術師を手札に戻す。

代わりに、スケール3のヒックリカエルでペンデュラムスケールをセッティング。



このシーン、星読み時読みの時と同じ演出で、

下からの輝きに照らし出されるシリアスな表情のヒックリカエルに笑いました。



遊矢は星読みとオッドアイズをペンデュラム召喚。

オッドアイズはまたもプレアデスの効果で手札に戻されるが、星読みの効果でフィールドに戻り。

レベルを持たない北斗のエクシーズモンスターには、オッドアイズのダメージ二倍の効果は発動できないが。



ヒックリカエルのペンデュラム効果で、星読みの攻撃力と守備力を入れ替え、さらにマジック、

マジカルスターイリュージョンを発動。

お互いのモンスターは、それぞれの場のモンスターのレベルの合計分、攻撃力がアップ。

遊矢の場のモンスター三体は1400攻撃力を上げたが、

レベルを持たない北斗のモンスターエクシーズは攻撃力は上がらず。



三体の攻撃を受け、北斗のプレアデスとトレミスM7は破壊され、ダイレクトアタックを受けた北斗が敗北。

遊矢は見事、1勝目をあげた。







初戦の遊矢が何とか勝利を収めました。

が、ここで問題が。

遊矢が勝利したにも関わらず、柚子の表情は曇っています。



デュエル中の遊矢が、図らずも謎の男と同じ言葉を。

エクシーズ召喚を使わない遊矢を見て、一度は信じようと思った柚子でしたが。

柚子の中に迷いが生じてしまった様子。

次回は柚子がデュエルするとなると、この迷いがデュエルに悪い影響を与えてしまいそうです。



髪の色、、着ている服、普段はおどけて調子のいい性格、デュエルでの戦い方をみれば、

幼馴染みで遊矢と付き合いの長い柚子なら、謎の男が遊矢であるはずがないと、理解してくれそうですが・・・。

柚子が遊矢を信じ切れない理由は、

顔が似ている、同じ言葉を言った、というだけではなくて、他にも何か理由があるのかな?



今回の遊矢は、勇気と根性で勝機を手にしました。

毎度、そのメンタル面での弱さにハラハラしますが。

一度覚悟を決めれば、その後はエンタメモードになれるんですね。

第1話の石島戦から、父親の言葉を守り、強く生まれ変わろうとしているんだと思います。



素良の、あらゆる召喚法や戦術を知り尽くしているかのような、上から目線の独り言が、気になる。

次回、柚子が勝利してしまったら、素良のデュエルは見れないのかな?



今回のセイクリッドや、次回登場するらしいジェムナイトなど、

既存のOCGテーマデッキでのデュエルは、なかなか面白いです。



星読みの魔術師が、ペンデュラムスケールのゲートとしてではなく、

モンスターとして活躍したのも、初めてですね。

星読み・時読み以外の組み合わせでのペンデュラム召喚が成功したのも、初めてです。

2話では失敗していましたが、今はペンデュラム召喚をしっかりマスターしたのが分かります。



対エクシーズ戦で、エクシーズがレベルを持たない事を逆手に取り、

レベルの合計分攻撃力を上げるマジックを使う戦法も、面白かった。







作監:南伸一郎)

(脚本:広田光毅