遊戯王ARC-V 第7話
第7話「反旗の逆鱗 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」
ビルの隙間に、マスクとゴーグルを付けた謎の男の姿。
手の中のLDSのバッチを見つめている・・・。
そして、男が見上げるのは、LDSの高層ビル。
沢渡は取り巻きとのデュエルに勝利。
どうやら新しいカードを手に入れたらしく、得意げです。（笑）
取り巻き三人組に、指を鳴らして合図し、何度も「沢渡さん！」と呼ばせたり。
沢渡の身振り手振りと、取り巻き三人のポーズが楽しい。（笑）
「新たなカードを手にした今、むしろネオ・沢渡と呼んでくれ！」
三人掛かりで沢渡を持ち上げる取り巻き達。
矛盾する沢渡の言動に、ツッコミも入れてくれてます。（笑）
沢渡の敗北を目の当たりにしても、沢渡を見限って去って行かない辺り、仲がいいんですね。
利害や下心だけで沢渡に付き合ってる、という訳では無さそうです。
よく比較されてますが、ゼアルで敗北後にあっさり去って行ったシャークの取り巻き達とは、その辺り、違う様です。
遊矢をどんな手を使ってでも倒すと誓う沢渡。
「榊遊矢、首を洗って待っていろ！」
その言葉通り、優勝塾では遊矢が、デュエル後の汗を流すため、首を洗っていた。（笑）
優勝塾の仲間達の為に、アイスの買い出しにきた柚子とアユ。
帰り道に、遊矢への悪巧みを口にする沢渡の取り巻き達を見て、二人は後をつける。
この取り巻き二人の会話も、柚子を誘き出して捕らえ、人質にする為の罠なのでは？と思いましたが。
沢渡は腹が減るとワガママになる、と取り巻きに言われてます。（笑）
罠でも何でもなく、偶然柚子に見つかってしまっただけの様です。
取り巻きを追って、港の倉庫にやってきた柚子。
この前のデュエルで、自分を必死に助けてくれた遊矢の為に、今度は私が遊矢を守る！と、
アユを帰らせ、柚子は単独で倉庫に乗り込む。
そこには、あの謎のマスク男の姿もあった。
柚子の姿に気付き・・・。
男は柚子を知っているのか？
沢渡は「スイートミルクアップルベリーパイとろけるハニー添え」を取り巻きに買いに行かせていたらしい。
甘党なのかな？美味しそうです。
そこに柚子が一人で乗り込み、相手に言い返す隙も与えず、散々沢渡を罵って、デュエルに持ち込む。
こんな時でも、沢渡の口に付く食べかすを指摘したり。
遊矢に、汚れているから首もきれいに洗いなさいよ、とか。
男子相手に細々と注意する柚子ちゃんは、お母さん体質ですね。（笑）
面倒見のいい子だと思います。
柚子と沢渡のデュエルが始まろうとした、その時。
倉庫の扉を開き、乗り込んできたのは、あのマスクの男。
柚子に「下がっていろ。」と言い、沢渡のエリにあるLDSのバッチを見て、
デュエルディスクを構える。
マスクの男のデュエルディスクが、これまでのアークファイブに登場したディスクと違います。
円形の表示盤。画面表示は5D'sのものに近いかな？
沢渡も「変わったデュエルディスクだな」と言っているので、やはりこの世界では珍しいディスクのようです。
デュエルに割り込まないで！と、抗議する柚子を片手で制して、男は言う。
「もう・・・君を傷つけたくない。」
この台詞は、一体？？
新しいデッキの肩慣らしだと言い、沢渡はマスクの男のデュエルを受ける。
先行のマスクの男は手札の５枚のカードを全て伏せてターンエンド。
この行動を笑う沢渡と取り巻き達。
男はモンスターカードを引けなかったのか？手札事故？
沢渡は男の場の伏せカードを利用して、氷帝家臣エッシャーを特殊召喚。
さらにこれをリリースして、氷帝メビウスをアドバンス召喚。
メビウスの効果で、男の場の伏せカード二枚を破壊する。
さらに沢渡はマジックを使い、二度目のアドバンス召喚を可能にし、
凍氷帝メビウスを召喚。その効果で男の場の三枚の伏せカードを破壊した。
氷帝メビウスはGXにも登場した帝モンスターですね。
氷帝メビウスは「フィールド上の魔法・罠カードを２枚まで選択して破壊できる」、
凍氷帝メビウスは「フィールド上の魔法・罠カードを３枚まで選択して破壊できる」
という効果を持ち、
遊矢のペンデュラム召喚対策を、沢渡がしっかり考えていたのが覗えます。
ペンデュラムゾーンに存在するペンデュラムカードは、魔法カード扱いなので、
メビウスのこの効果で破壊できれば、ペンデュラム召喚を阻止できるハズですが・・・。
凍氷帝メビウスの効果発動時、柚子が
「どうしてアクションフィールドじゃないのに、風を感じるの？」と言っています。
今回はアークファイブ初の、スタンディングデュエル。
質量を持ったソリッドビジョンシステムは使われていないので、
モンスターは立体映像のみ、デュエルの衝撃は実体化しないはず・・・ですが。
男とのデュエルは、衝撃が実体化する？？
これは、マスクの男に関係する現象なのか？
この男の持つ特殊能力？
普通にデュエルしていても、その衝撃が実体化するという現象は、
5D'sで登場したサイコデュエリストを思い出させます。
これで男の場にカードは無く、手札もゼロ。
メビウスのダイレクトアタックが、マスクの男を襲う。
その時、男が墓地からマジックカードの効果を発動。
場に三体のモンスター、シャドーベイルを特殊召喚。
内、一体はメビウスに破壊されてしまった。
だが、男に怯む様子はない。
「貴様に次のターンはない。」
「貴様のデュエルには、刃のごとき鋭さも、弾丸のごとき威力も感じられない。
欠片もな・・・。」
男は、レベル4のシャドーベイル2体で、オーバーレイネットワークを構築、
ランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンをエクシーズ召喚する。
このエクシーズ召喚時の演出が、ゼアルの時と同じで、嬉しかったです。
何だか、見ていて懐かしい。
エクシーズ召喚を見て、驚く取り巻き達。
この世界でのエクシーズ召喚は「LDSでもトップクラスのエリートが選択するコース」だという。
男はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果を二度使い、
メビウスの攻撃力を下げ、ダーク・リベリオンの攻撃力を上げる。
ダーク・リベリオンの攻撃で、凍氷帝メビウスを破壊。
沢渡の残りLPは100に。
実体化したデュエルの衝撃は、男のゴーグルや、倉庫の電灯を破壊し、爆煙が立ちこめる。
この時、マスクの男が柚子を庇い、メビウス破壊の衝撃から柚子を守ってます。
「君を傷つけたくない」の言葉通り、柚子を守る気持ちは本物のようです。
男は沢渡にLDSのバッチを見せて、問う。
「このバッチはLDSのものだな？貴様等とアカデミアの関係は？」
沢渡は、LDSの生徒なら誰でも持っているものだと説明する。
アカデミアなど知らない、と。
ならば用はないと、背を向けて去って行く男。
その時、沢渡がトラップを発動。
相手モンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージを与えようとするが。
勝ち誇る沢渡に、男は言う。
「易い戦略だ。児戯にも等しい。」
男は墓地にある永続魔法を発動。
沢渡のトラップ発動を無効にし、100のダメージを与え、沢渡は敗北する。
「その身に受けろ！戦場の悲しみと痛みを！」
デュエルが終わり、マスクを外した男の素顔を見て、一同が驚く。
その顔は、遊矢と同じ・・・。
遊矢！と呼びかける柚子の声には、答えず。
その時、柚子のブレスレットが光り、男は姿を消した。
直後に駆けつけてきた遊矢を見て、男は遊矢ではないと気付く柚子。
では、遊矢に似たあの男は一体・・・！？
マスクの男の、この世界では見られない形状のデュエルディスク。
「アカデミア」と言うキーワード。
柚子の事を知っているかのような台詞。
何故か実体化するデュエルの衝撃。
柚子のブレスレットの光と共に姿を消したり。
謎の多いキャラクターです。
安易に想像するなら、やはり別世界から来たのかな？
そこには、柚子に似た人が居たのか？
男は、その柚子似の誰かを傷つけてしまったのか？
（もしくは、彼女を傷つけられ、守る事が出来なかった？）
「戦場の悲しみと痛み」という言葉も気になります。
男の出で立ちも、平和な世界から来た様にはみえません。
リベリオン（Rebellion）は、 英語で「反逆」「反乱」「反抗」を意味する単語という所も気になります。
男の住む場所は、過酷な戦場なのか？
素良くんは融合召喚が「普通」の場所（異世界？）から来た、のだとしたら、
この男は、エクシーズ召喚が普及した世界から来たのかもしれません。
過去シリーズとの関連を考えると・・・。
エクシーズ召喚と言えばゼアルですが、
Dゲイザーがない所をみると、ARデュエルでは無さそうだし。
ゼアルの世界とは関係は無さそうです。
デュエルディスクの表示、戦場という殺伐とした世界観は、5D's的な感じもします。
「アカデミア」という名称は、GXと5D'sにも登場しますが。
男はなぜ、LDSのバッチを持っていたのか？
男のいた場所（世界）に、LDSのバッチを持った何者かが現れたのか？
LDSについて調べているのは、何故か？
デュエルを教える学校、と言えば、GXと5D'sにおいては「デュエルアカデミア」がありました。
このアークファイブの世界には、どうやらデュエルアカデミアは存在しないらしく。
代わりにデュエル塾が存在しています。
その事を知らなかった様子からしても、男がこの世界の住人で無いように思えます。
柚子の存在と、何か関係がありそうですが・・・。
柚子のあのブレスレット、ユニークな形状で、おしゃれなデザインだと思ってました。
しかし、どうやらただのおしゃれアイテムではない様子。
遊矢のペンデュラム同様に、不思議な力を秘めている様です。
二つのリングが重なるこの形状、5D'sに登場した永遠を現す８の字のマークにも似ている気がします。
マスクの男がエクシーズ召喚した、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン。
闇属性、ドラゴン族、攻撃力2500、守備力2000というステータスが、
遊矢の、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと全く同じという所も、興味深い。
似ているのは顔だけでは無く、エースモンスターのステータスも同じ、とは。
単に顔が同じ、というだけでは無く、遊矢とも強く関係のある人物のようですね。
クールな態度、気取った台詞回しも、カッコイイ。
その髪色から、遊矢が「トマト」と呼ばれているのに対し、この謎の男は「ナス」と呼ばれている様です。（笑）
沢渡は「ナイト君」と呼んでバカにしていましたが。
柚子を守ろうとするその姿には、好感が持てます。
柚子との因縁と、今後の関係がとても気になる。
月刊誌Vジャンプで、儀式、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムの五大召喚特集の記事がありました。
タイトルのアークファイブの「ファイブ」は、この五大召喚を指すのかもしれません。
今後さらにシンクロや儀式召喚も登場し、バラエティーに富んだデュエルが展開されたら盛り上がりそうです。
再登場したネオ沢渡のはしゃぎっぷりが、楽しい。
ネオ沢渡の登場に、収録現場でも、笑いが何度も起こっていた、そうです。
（柚子役の稲村優奈さんのツイッターより。）
冒頭の調子に乗ってる沢渡の、身振り手振り。
ここの沢渡のシーンの作画がきれい。
アップルベリーパイが美味しそうだったり。
CGではないメビウスのアクションもかっこいい。
アクション時に僅かに目の表情が変わる描写が好き。
（作監：君野敏）
（脚本：広田光毅）
