遊戯王ARC-V  第3話

第3話「ダークタウン奪われたペンデュラム召喚!!」



夜通しの権現坂とのデュエルで、271回目にしてようやくペンデュラム召喚を会得する遊矢。

寝不足の遊矢は授業中に居眠りし、教師に怒られる始末。



 遊矢 「い・・・言い訳すれば、いいわけ?」



こんな時でもダジャレを言う遊矢。(笑)



遊矢がマント風に羽織っているのは、やはり学校の制服のようです。

だとすると、権現坂も同じ学校かな?

男子のシャツ色は自由?指定のズボンもあるようですが、

遊矢は私服に上着を羽織るだけで、制服についての規則はかなり緩い様子。

女子も同じデザインの上着がありますが、柚子ちゃんは上着なしなんですね。

ネクタイの子とリボンの子が居て、この辺りも自由度が高そうです。



放課後、沢渡シンゴに出会う遊矢達。

遊矢のファンだと言い、LDSのセンターコートでペンデュラム召喚を見せて欲しいとせがまれる。



沢渡は「特別なカードは特別な人間が選ばれて使えるようになるんだろうね」と、遊矢を煽ててます。

沢渡自身もLDSで優秀な生徒、父親は次期市長らしく、自慢しています。

LDSのセンターコート、と言うのは、フトシ達の反応を見ると、誰もが憧れるデュエルコートの様です。

遊勝塾経営者の娘である柚子としては、LDSはライバル塾なんですね。



レオ・デュエル・スクール、通称LDSとは、レオ・コーポレーション直営のデュエル塾。

立派なビル、最先端の施設。

多くの生徒が居て、活気があります。

カリキュラムも充実。



よく見ると、LDSでもダンベルを持ってドローの練習をしてます。(笑)

EDの遊勝塾での練習風景と、やっている事は基本的に同じようです。



デュエルの特訓や修行の描写。

過去シリーズだと、確かDMにはそういったシーンはなく。

GXで初めて出てきて驚かされたのを覚えています。

5D's世界にもデュエルアカデミアはありますが、肉体の鍛錬的なものはなく。

ゼアルでは、アリトとギラグがGXばりに修行していましたが、あれがゼアル世界で一般的という事は無さそうです。



そして今作のARC-Vで、いきなりダンベル持ってドロー練習を始めました。(笑)

これが遊勝塾でもLDSでも一般的な練習光景という所が、何だか面白いです。

デュエルで強くなるには、肉体も鍛えないといけないんですね。

GX世界のノリを受け継いでる感じがします。



LDSのカリキュラムが画面に出てきましたが、これも凝っていて面白いです。

シンクロ召喚コース」「エクシーズ召喚コース」などがあり。

召喚法などに「〜学」「〜概論」「〜実習」「〜研究」などの文字が続くと、

いかにも学問らしくみえるのが面白い。(笑)



「エクシーズ召喚コース」にある「モンスター効果無効学」、

融合召喚コース」の「デッキ圧縮研究」などは実際にありえそうなテーマだし。



各コース最終学年の4年目の学科が凝ってます。

シンクロ召喚コース」が「不動性ソリティア理論」。

5D'sの主人公、不動遊星のデュエルを思わせるタイトル。

「エクシーズ召喚コース」が「特殊カード変質理論」。

これはゼアルで手札のカードを書き換えた「リ・コントラクト・ユニバース」の事かな?

融合召喚コース」が「超融合理論」。

GXでお馴染みの「超融合」がテーマですね。

「総合コース」は「デュエル統一理論」。

確かこれはGXで三沢が完成を目指していた理論だったかな?



OCGネタや、過去シリーズのGX、5D's、ZEXALからネタを持ち込んだ科目名に、笑ってしまいました。

このシーン一つ作るのに、細かなネタを仕込んだスタッフさんの遊び心。(笑)



カリキュラム表に見入っている遊矢の後ろを通り過ぎる少年の姿が。

EDにいる、キャンディーを持ってる子ですね。

遊矢の事が気になっている?

遊矢も視線に気付いて振り返ってます。知り合い、では無さそうですが。



センターコートで、遊矢にペンデュラムカードを見せてくれといい、

そのままカードを奪う沢渡。

レアで強いカードが好きだと言う沢渡の狙いは、最初からコレだったのか。

さらにこのカードを使ってペンデュラム召喚をしてみたいと、遊矢を強引にデュエルへと引き込む。



その様子をモニターしていた中島は、沢渡を制止しようとするが、

赤馬社長は、そのままやらせろ、と。

社長もペンデュラム召喚がみたいのか?



代わりにくれてやると沢渡はクズカードを床に投げ捨てる。

それをみた遊矢の、悲しそうな表情・・・。

「クズだなんて・・・。」

「なんで、こんな事を。」



これまでの主人公なら、クズという言葉を否定する場面ですが。

ここで遊矢がションボリして言い返さなかったあたり 遊矢はそれ程強気なキャラではなさそうです。

カードをクズ呼ばわりして粗末に扱う沢渡に対して、遊矢が悲しそうな表情をした所をみると、

どんなカードでも大切にするデュエリストなのかな。



沢渡はフィールド魔法、「ダークタウンの幽閉塔」を発動。

質量を持ったソリッドビジョンにより実体化したダークタウン。

橋の塔の上には柚子達が。

助けたいならデュエルしろと言う沢渡。



覚悟を決めた遊矢は、デュエルディスクを装着し、ブロック・スパイダーのカードをデッキに加える。

このカードは、遊矢に勝機をもたらすのか?



デュエルが始まってから、沢渡のネクタイが消えてます。

校門前で出会った時はキチンと閉めていたシャツのボタンも外され。

この姿が本性のようです。



前回は遊矢と柚子が言っていた「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」の文句を、

今回は沢渡の取り巻きらしき三人組が、ポーズを交えて言ってくれました。(笑)

これは毎回やるのかな?



遊矢が先行でウィップ・バイパーを召喚。

腕に巻き付けたウィップ・バイパーをロープの様に操り、ダークタウンの街を駆け巡る遊矢。



手札の時読みの魔術師を使おうとした沢渡を、赤馬は「まだだ。」と言って制止する。

沢渡の様子が少し怯えています。

通信の相手が赤馬社長である事を知っているから?

権力には逆らえないタイプなのか?



遊矢が、橋の上で見つけたアクションカードは、

モンスターの攻撃力を下げる、アクショントラップ「ブレイクショット」。

アクションカードの中にはプラスの効果ばかりではないと、沢渡が解説してくれてます。



このアクショントラップは、どういう仕組みなんだろう?

拾った時点で即発動するものなのか?

アクションマジックなら任意で発動出来る?

手当たり次第にフィールド上のアクションカードを拾う戦術は、リスクも伴うようです。



沢渡の攻撃に、追い詰められた遊矢が拾ったカードは、またしてもアクショントラップ。

モンスターの攻撃力を更に下げられ、ウィップ・バイパーは破壊される。

この衝撃で、橋は破壊され、塔が更に傾く。

落ちそうになるフトシの手を掴み、フトシを励ます柚子とタツヤ。



 タツヤ 「遊矢兄ちゃんは泣かない。だから、僕も泣かない。絶対泣かないよ!」



父親の「泣きたい時は笑え」の教えを守る遊矢は、泣くことを我慢する事が多い気がします。

そうして、悲しい感情を表に出さずに閉じ込めてしまうのは、心に負担をかけてしまうし、

あまり良くない事のように思えましたが。

自分が悲しみを堪えた事が、こうして見る者に勇気を与えるなら、それはそれで立派な事だと思えます。



遊矢はアメンボートを召喚し、その背に乗って水上から塔を目指す。



沢渡はマジックを使い、星読みの魔術師を手札に加え、

自分の手札には既に時読みの魔術師がある事を得意げに語る。



 沢渡 「やっぱり俺みたいな超レアな人間が、超レアなカードを使うべきなんだ。

     フハハハッ!

     俺、カードに選ばれすぎぃい!」



そこでまた、沢渡に通信で赤馬の指示が。

「ペンデュラムカードをセッティングしろ。」

さらに宣言の文句まで伝える。

「俺はスケール1の星読みの魔術師と・・・。」

その台詞を指示通り繰り返す沢渡。



沢渡はペンデュラム召喚で三体のモンスターの召喚に成功する。

それを見て「俺以外のやつがペンデュラム召喚を・・。」と落胆する遊矢。



この時、通信なのに丁寧にポーズ付きで指示を出す赤馬社長が、親切です。(笑)

石島戦の映像を観て、ペンデュラム召喚の仕組みや宣言の仕方も、赤馬はしっかり理解している様子。

ペンデュラム召喚について、赤馬達は果たしてどこまで知っているのか?何が狙いなのか?





さて、また意外な展開になってきました。

今作のメインであるペンデュラム召喚。

1話で主人公・遊矢が華麗に披露したかと思えば、2話では不発に終わり。

(冒頭の特訓を除けば)二度目のペンデュラム召喚は、なんと遊矢以外の人間が披露する事に。

まだペンデュラム召喚が普及していないこの世界で、早速主人公の十八番が奪われるとは。



ペンデュラムカードが奪われて分かったのは、遊矢以外でもペンデュラム召喚が可能という事。

これから遊矢以外にもペンデュラム召喚が出来るキャラが出てきそうです。

ペンデュラムカードがどうやって普及していくのかも気になる所。



沢渡のモンスターは、ボードやシューターと名の付くモンスター。

ダーツ好きな沢渡らしいです。

ダークタウンに仕掛けられたアクションカードはビリヤードに関する名前だったり。



ダークタウンの出現シーンに、GXのスカイスクレイパーを思い出しました。



沢渡の手札のカードがキラキラしてるのは、パラレル仕様のレアカードなんですね。





居眠りする遊矢のZZZや、ダーツが飛ぶ時のSPAAA、沢渡が指を鳴らす時のパチンなど、

文字が現れるコミック調の、かなり変わった演出。

煽てられた遊矢の表情がコロコロ変わる所や、ダメージや効果を受けるウィップ・バイパーの変化も楽しい。



今回の脚本家さん、Twitter上でも沢渡の台詞をネタに使っていたり。(笑)

ご本人もダーツに詳しいのかな?

沢渡登場回の脚本家さん、という印象が強くなりそうです。





作監:牧内ももこ)

(脚本:新井輝