遊戯王ARC-V  第2話


第2話「決闘(デュエル)進化形態!!その名はアクションデュエル」



市内のデュエルを監視しているらしい、謎の組織。

「市内臨海地区において高レベルの召喚反応を確認」

解析結果は「召喚形式 ペンデュラム」だと。



解析画面には、こんな文字が。



  FUSION  (融合召喚

  XYZ    (エクシーズ召喚)

  SYNCHRO (シンクロ召喚

  TRIBUTE  (生け贄召喚?現在のアドバンス召喚?)

  SPELL   (儀式召喚?)

  FLIP    (反転召喚?)



もしかしたら、このアークファイブの世界ではシンクロとエクシーズが共存する世界なのかもしれません。

前作ゼアルではシンクロは登場せず、エクシーズの世界だったので、

この二つの召喚が混在した中でのデュエルは、盛り上がりそうですし、

ゼアル世界にシンクロが存在しなかった理由も、今作で明かされると、期待してます。



市内で行われる全てのデュエルを監視するらしい、このシステムや組織は、5D'sの世界観に似ている気がします。

恐らく、デュエルディスクに内蔵されている通信システムを使っているのだと思いますが。

彼らの目的は何なのか?何に所属するどんな組織なのかも気になる所。



一気に三体、しかも上級モンスターをリリース無しで召喚など、ありえないと、石島が動揺する。

しかし、システムにはエラーは出ていないので、この召喚は有効。

前回の観客の驚きようをみても、この遊矢のペンデュラム召喚は、未だ人々がみた事のない、

全く新しい召喚方法のようです。



遊矢は、召喚したEM(エンタメイト)ウィップ・バイパーとソード・フィッシュの効果で、

バーバリアンキングの攻撃力を下げ、

オッドアイズ・ペンデュラムドラゴンでバトルを仕掛ける。



オッドアイズを手札に戻させダメージを与える石島のトラップは、

時読みの魔術師のペンデュラム効果で無効に。



 時空を見定める時読みの魔術師よ!

 その精緻なる力で我を守護せよ!



ならばと石島が手に入れ発動させたアクションマジック、回避は、

星読みの魔術師のペンデュラム効果でこれも無効に。



 天空を見定める星読みの魔術師よ

 その深遠なる力であだなす敵を封じよ!



追い詰められた石島のバーバリアンキングは、オッドアイズの攻撃で破壊され、

さらにオッドアイズの効果により戦闘ダメージは倍となり、石島は敗北。



 今だ!オッドアイズよ!

 その二色(ふたいろ)の眼(まなこ)で

 捕らえた全てを焼き払え!

 螺旋のストライクバースト!



正気に戻った遊矢は、母・洋子の言葉に、ようやく自分がデュエルに勝利した事に気付くき、

観客から賞賛を浴びる。

だが、召喚についてのニコの質問に、遊矢は答えられずにいた。



その頃、LDSのビルでは、赤馬零児が、遊矢とペンデュラム召喚について報告を受けていた。



榊遊矢、14歳。舞網私立第二中学の2年生。

デュエルクラスはジュニアユース。

大会での成績は勝率五割程度。



遊矢が三年前に行方不明になった榊遊勝の息子だと知る。



遊勝は現在、行方不明なのか・・・。

これは遊矢にとっても心配ですね。

母・洋子は何か事情を知っているのかな?

今どこに居るのか?なぜ失踪したのか?

息子の身に今何が起きているのかを知っているのか?



赤馬は「未知なる召喚法」と言っているので、

やはり遊矢がみせたペンデュラム召喚は、ここでは知られていない全く新しい召喚方法の様子。

彼の身辺を調べろと命令を下す赤馬。

ペンデュラム召喚に強い興味を示しています。



今回登場した、この赤馬零児。

(作中ではまだ名前は呼ばれていませんが。)

今作のライバルキャラの様ですが、メガネにマフラーと、なかりユニークなデザインです。



3月に行われた AnimeJapan 2014 内でのアークファイブのステージでの話らしいのですが、

赤馬零児の顔はスティージョブズがモデル、メガネはスタッフさん(小野監督?)から、

素足の足元は石田純一から、という噂を聞きました。

面白い組み合わせですね。(笑)



演じるのは前作ゼアルのIV役でお馴染みの細谷佳正さん、という事で、

幅広い演技の出来る方なので、IVとはまた違った演技を期待してます。

今回の様子だと、IVとは違ってクールなタイプかな?



一方の遊勝塾には、遊矢のペンデュラム召喚見たさに、入塾希望者が殺到。

対応に追われる柚子の応援に駆けつけたのは、同じ遊勝塾の、アユちゃんとフトシくん。

遊勝塾の現在のメンバーは、柚子と遊矢を入れて、この四人だけらしい。

最新型のソリッドビジョンも無事手に入ったらしく、修造は泣いて喜んでます。(笑)



遊矢の相手を引き受けようと権現坂が現れるが、アユ達に断られてしまう。

塾長の娘の柚子がいるのに、ライバル塾の手は借りられないと。



権現坂は遊勝塾の塾生ではないんですね。

前回も今回もこうして遊勝塾に来てくれるのは、遊矢の幼なじみだから、かな?

ライバル塾というのは、LDS?



修造の演説によると、質量をもったソリッドビジョンを開発したのは、レオ・コーポレーションらしい。

僕のワンマンショーにようこそ!と見学者の注目を集める遊矢に、

容赦ない柚子のハリセンツッコミが炸裂。

遊矢くんを殴るなんて酷い!引っ込め!と見学者にヤジを飛ばされ。

柚子は肩を震わせながら、怒りを堪えて遊矢の敵役を買って出る。



 なるほど、そういう役回り・・・。

 だったらなってやるわよ、悪役に!



ヤケになる柚子ちゃん。(笑)

調子を合わせた遊矢は、柚子を女ストロング石島呼び。(笑)

一瞬現れた、ストロング石島のコスプレ姿の柚子ちゃんがかわいい。



 遊矢 「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が。」

 柚子 「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い。」

 遊矢 「フィールド内を駆け巡る!」

 柚子 「見よ、これがデュエルの最終進化系!」

 遊矢 「アクショーーン」

 遊矢&柚子 「デュエル!!」



二人でグルグル回りながらデュエルディスクをセットし、

交互に口上を述べるこのシーン。

二人の息が合っていて、仲の良さを伺わせます。



遊矢は先攻、早速ディスカバー・ヒッポを召喚。

柚子は幻奏の音女アリアを召喚。



柚子が使うのは、幻奏と名の付く女性型のモンスターのようです。

音楽に関係のあるモンスター名で、モンスター達も皆可愛い。



アクションカード、回避でアリアの攻撃をかわす遊矢だが。



 柚子 「それはどうかしら?」



早くも2話目にしてヒロインの「それはどうかな」が発動!



遊矢は、アリアにより効果ダメージを受けてしまう。

ペンデュラム召喚がみたい見学者達からは、遊矢にペンデュラムコールが。



 「(あの時の記憶は殆ど無いけど、テレビで見たとおりに・・・。)」



遊矢は、ペンデュラム召喚した時の記憶がない??

それは、夢中だったからなのか?

それとも、何か特別な力が遊矢に干渉しているのか?



スケール4のオッドアイズとスケール8の時読みで、ペンデュラムスケールをセッティング。

ウィップ・バイパーとソード・フィッシュをペンデュラム召喚!

したはずだが、モンスターは召喚されず。

ディスクにはエラー表示。



慌てる遊矢は、石島戦を必死に思いだし、ペンデュラム召喚にはピンチが必要なのだと考える。



 「(必殺技はピンチで発動する。昔からの定番じゃないか!)」



柚子に攻撃を促す遊矢。

柚子は幻奏の音女ソナタ特殊召喚

アリアとソナタをリリースし、幻奏の音姫プロディジーモーツァルトアドバンス召喚

その効果で更にアリアを特殊召喚

遊矢のヒッポはアリアに破壊される。

モーツァルトのダイレクトアタックに、このピンチならと遊矢が再びペンデュラム召喚を試みるが。

またもエラー表示で召喚ならず。



このシーン、よく見ると、遊矢がペンデュラム召喚しようとしたモンスターは、

ウィップ・バイパーがレベル4、ソード・フィッシュはレベル2、なんですね。

原因はこの辺りにありそう?



石島戦では、

スケール1の星読みとスケール8の時読みでペンデュラムスケールをセッティング。

これでレベル2から7のモンスターが同時召喚可能となった訳ですから。

今回はスケール4とスケール8で、ペンデュラムスケールをセッティングしているので、

召喚可能なのは、レベル3から7のモンスター、なのかな。



ペンデュラム召喚が出来なかった遊矢は、そのままダイレクトアタックを受けて敗北。

騒然となる見学者達。

遊矢がペンデュラムカードと呼ぶそのカードを見せて欲しいと見学者に言われ。



 ペンデュラム召喚はこのカードじゃなきゃ出来ないって事?

 それ、ずるじゃん。



ペンデュラム召喚の存在そのものを疑われる始末。

システムに細工したとまで言われてしまう。

見学者は怒って帰ってしまう。



ゴーグルを目に当て、俯く遊矢・・・。

前回といい、今回といい、遊矢はとぼけて逃げようとしたり、落ち込んだ時は、

こうしてゴーグルで自分の表情を隠すクセがあるようです。



その時、「遊矢兄ちゃんは卑怯者なんかじゃない!」と叫ぶ声が。

前回遊勝塾を見学し、スタジアムで遊矢のデュエルに感激していたあの少年、タツヤの声だった。



 権現坂 「遊矢!ファン第1号にこんな事言わせて悔しくはないのか!?」



 タツヤ 「僕もあんなデュエルがしたいと思った!遊矢兄ちゃんみたいなデュエルが!」



タツヤが遊矢のデュエルに憧れを抱いたように、

かつては遊矢の父、遊勝も、息子に、そして観客達に、

同じように感動を与えるデュエリストだったのでしょうね。

遊矢が目指すのは、そういうデュエルなのかもしれません。



 遊矢 「俺も・・・。もう一度、あんなデュエルがしたい。

     あの大観衆の前で。」



 権現坂 「お前は、あの戦いで生まれ変わったはずだ。

      もう逃げない男に。」



     「だから頑張れ、ファンの為に!」



権現坂は遊矢の気持ちも良く理解して励ましてくれる、良い親友のようです。



遊勝塾に新メンバー、タツヤくんが加わり。



 遊矢 「エンターテイナーがファンをがっかりさせちゃダメだよな。」



遊矢がやっとゴーグルを外し、笑顔を見せる。



ペンデュラム召喚をマスターしてみせると誓い、柚子と権現坂と共に特訓に。



一方その頃。

ダーツをする謎の男。(沢渡)

ペンデュラムカードを奪うよう、通信で指令を受ける。

通信の相手は、赤馬の秘書の中島?

ペンデュラムカードが手に入れば、望むレアカードと交換すると相手は約束する。

羽織っている服は、権現坂や遊矢と同じ白い制服のようですが・・・。







意外な展開になってきました。



この世界には、そもそもペンデュラム召喚が存在しない!?

遊矢本人はペンデュラム召喚時の記憶があまりなく。

他にペンデュラム召喚を詳しく知る者は、今の所居ません。

システムには認識されているので、ルール違反では無い様子。



遊矢はまだペンデュラム召喚の仕方を理解しておらず、

これから手探りでそれを知っていかなくてはならない。

さらに、ペンデュラム召喚に必要なペンデュラムカードは、遊矢しか持っていない。



序盤にこの展開は、今まで無い型ですね。

5D'sではシンクロ召喚が、ゼアルではエクシーズ召喚が、

流行りの召喚法として最初から存在し、主人公もその召喚方法を熟知している設定でした。

今回のARC-Vでは、新しいこのペンデュラム召喚の仕方を、

ペンデュラム召喚をまだ分かっていない遊矢と共に、

視聴者が一緒に学んでいく、という形式のようです。



ペンデュラム召喚をマスター出来たとしても、

遊矢だけがペンデュラムカードを持ち、ペンデュラム召喚が出来るというのは、

主人公が圧倒的に有利な気がしますが。

遊矢がペンデュラム召喚を使いこなせるようになった頃に、

他にもペンデュラム召喚が可能なキャラが登場するのか?



もし、ペンデュラムカードが奪われたりしたら、

奪った何者かが、そのカードを解析(?)して、新たなペンデュラムカードを創出する事もできるかもしれません。



この世界に存在しない、新たな召喚方法を、なぜあの時、遊矢は生み出す事が出来たのか?

遊矢の胸のペンデュラム、そして行方不明の遊勝は、この謎と関係しているのか?

いろいろ気になる所です。



ちょっと気になったのが、この世界の住人の心理と観客の反応。

前回の石島戦でも、「卑怯者の息子」などと遊矢を罵ったり。

今回も見学者から「引っ込め!」とか「ずるじゃん」と言われたり。

かなり辛辣です。(汗)



勝手に何かを期待し、それが裏切られると平気で罵る。

5D'sのフォーチュンカップの観客とも似ている気がします。

5D'sと今作ARC-Vが同じ監督というのも、何か関係があるのかもしれません。



一方、ゼアルのWDCの観客は、

不正で一度はデュエル界を追放されたシャークに対して、観客がヤジを飛ばすシーンは無かったし、

肝心のデュエル中継が中断しても観客から怒号が飛ぶような事はありませんでした。

今作のARC-Vは、主人公達が、世間の厳しい目にさらされるシビアな世界観のようです。



落ち込むとゴーグルを装着して表情を隠そうとしてしまう、そんな弱気な遊矢は、

この厳しい世界で頑張っていけるのでしょうか?

いつか強くなって、ゴーグルを捨てる時が来るといいな。







作監:川村裕哉)

(脚本:上代務