遊戯王ZEXAL II  第108話

第108話「海底からの誘い!シャーク夢幻の記憶」



残る最後の遺跡にやってきた遊馬達。

璃緒は何者かに誘われ、大荒れの海の中へ。

後を追って、シャークと遊馬も海に飛び込む。



海底の遺跡の迷宮で、シャークは、璃緒を操るナンバーズの精霊、アビスとデュエルする事に。

先攻でブラックレイランサーをエクシーズ召喚するシャーク。

一方、アビスはゴルゴニック・ガーディアンをエクシーズ召喚。

その効果で、ブラックレイランサーの効果は無効化され、攻撃力は0に。

さらに、ゴルゴニック・ガーディアンは攻撃力0のモンスターを破壊する効果があった。

ブラックレイランサーを破壊され、シャークはダイレクトアタックを受ける。



裏守備表示でモンスターをセットし、この場を凌ごうとしたシャークだが、

アビスのマジックにより表示形式を変更され、ゴルゴニック・ガーディアンの効果で破壊され、

ダイレクトアタックを受けたシャークの残りLPは200に。



その頃、迷宮の中でシャークとはぐれた遊馬は、ドルベと遭遇する。







大変な事になってきました!!!



シャークと璃緒が、残りのバリアン、ナッシュとメラグの可能性が高くなってきました。



しかも、ナンバーズの精霊、アビスがシャークに見せた幻影(?)によると、

シャークは国王、璃緒は妹のようです。



国王と呼ぶにはシャークは(幻影の中では)若すぎる気もしますが。

DMでは若くしてファラオに即位しているので、同じような事情なのかもしれません。



璃緒もバリアンだとして、前世でシャークとはどういう関係だったのか?

これも気になってました。敵か?恋人か?

今回の幻影が本当に二人の前世なら、二人は前世から仲の良い兄妹だったんですね。

お姫様衣装の璃緒ちゃん、かわいいです。



そして、なんと二人の前世の伝説にベクターが絡んでいるという!

ベクターは前世で国民を虐殺しただけでなく、他国にも侵略していた?



あの伝説の続きは??

シャークの国は、ベクターの侵略を防ぐ事は出来たのか?

その後、ベクターは伝説通りの末路をたどったとして、シャークと璃緒はどうなったのか?



前世でシャーク、璃緒、ベクターに因縁があるとしたら、

この三人はこれからどうする??

前世からの因縁で、シャークとベクターがデュエルしたりするのか?



シャークと璃緒は、前世の伝説と、バリアンである事実を受け入れる事が出来るのか?

シャークはこれまでバリアンは信じるなと何度も遊馬に言っています。

自分と璃緒を不幸な目に遭わせた遠因であるバリアンを、やはり憎んでいる。

その憎きバリアンが、自分の正体だとしたら?

シャークはその事実を受け入れられるのか?



璃緒はどうなんだろう・・・。

自分がバリアンだと知ったら、動揺するのかな?



二人がバリアンだとして、なぜ人間の世界にいるのか?

伝説で悲しい死を遂げた凌牙と璃緒 → バリアン七皇になる → 何か事件があって二人は失踪 →

 →実は人間に転生してた(またはヒューマノイド形態のまま記憶喪失?)かな?



そのナッシュとメラグが失踪する事件に、ベクターが関わっているような気がします。

前世での因縁も考えると、同じ七皇であったとしても、ナッシュとベクターは仲が悪かったかもしれません。



アビスが見せた幻影の中に、他にもいろいろ気になるシーンが。



いきなり衣装と風景が変わり、国王と呼ばれて動揺するシャーク。

DMの記憶編で、まだ記憶を取り戻していない闇遊戯が、いきなり三千年前の記憶の世界に現れたシーンを彷彿とさせます。

まだ記憶が戻らず、戸惑いながら過去の幻影の中で記憶を追体験していく。



胸のペンダントの形がバリアンの紋章と同じ。

これは一体・・・・?



あの様子だと、国王は国民に慕われる王だった様子。



国王の名前は?

今回は王の名前が呼ばれるシーンはありませんでした。

(「国王!」「国王様!」とだけ呼ばれて、名前を呼ぶ者はいない。)

前世での名前は、コレまでの例だと現世と大体同じらしい。

(ミザエルは前世でもミザエル、ギラグは前世では喜楽。)

そうなると、この国王の名前は・・・。



もしかしたら、ナッシュ王?

次回、記憶の幻影の中で、王の名が呼ばれて、初めて自分がバリアンのナッシュだと発覚するのか?



過去の幻影なのに、誰一人国王の名を呼ぶ者がいない所も、

DMの記憶編と似ています。

あくまで記憶を呼び覚ます為の幻影で、実際の過去の記憶とは多少違うんだろうな。



攻めてきた敵国の王は、ベクター

「あれこそが諸国を侵略し、略奪と虐殺を繰り返してきた狂気の王!」

と言われていました。



ベクターの操るモンスター(?)は、今回召喚されたゴルゴニック・ガーディアンと同じ姿で、

しかも何体もいる様子。デュエル中の効果同様、怪光線で相手を石化してしまう様です。

ギリシャ神話に出てくるゴルゴンを彷彿とさせます。



ベクターが率いる船の旗の模様が、ドクロの形でまるで海賊のようです。



今回登場したナンバーズの精霊、アビス。

シャークに「目覚めよ、我が力を受け継ぎし者よ。」と言ってます。

仮にシャークが今回の遺跡の伝説の主だとしたら、

アビスとはどんな関係だったのか?



アビスのデッキはゴルゴニックと名の付くモンスター。



ミザエルは今回も自分が人間であった事を否定してます。

自分は「誇り高きバリアンの戦士」であり、

「下世話な人間」であるはずがない、などと言う。



この人間嫌い(もしくは人間否定)は前世に関係しているのか?

それとも、人間を自分達より下等な存在という認識がバリアンでは普通なのか?



ドルベも自分達の前世が人間である事を受け入れてはいませんが、

それでも次の遺跡にナッシュとメラグの手がかりがあるかもしれないと、期待している様子。



ナッシュの手がかりと聞くと、途端に目の色を変えるドルベ。

ドルベがそこまでナッシュに固執する理由は、何なんだろう?



「彼らがいれば、七皇の力は変わる。」

七皇が揃うと、何か特別な力が発動するのか?

それとも、バリアンの勢力を大きく変えてしまう程の強大な力が、ナッシュとメラグにはあったのか?



遊馬は相変わらず、バリアンを信じたい様子。

かつてのギラグとアリトとの交流、遺跡でのドルベの言葉、

そして、バリアンが人間だった、という事実。



バリアンの存在についての疑問。

アストラル世界とバリアン世界を同じとするなら、バリアン達もアストラルと同じような存在?

彼らの伝説に共通する何かが、彼らをバリアンに転生させたのかもしれない。

というのが、アストラルの説でした。



共通する「何か」と言われると・・・・。

それぞれある程度の地位や名声があった事。

(英雄、王子、拳闘士、勇者、殿様。)

悲劇の死を遂げた事。

それが後生に伝説として語り継がれている事。

これらが、バリアンに転生する条件なのか?



誰かが何らかの目的で、語り継がれる伝説になっている者の魂を集めたのかも?

それなりの地位にあった者の魂は、本来ならランクアップしてアストラル界へ行けたのかもしれない。

悲劇の死を遂げた事で、その魂はアストラル界へ行けなかった?

もしくは、数ある伝説の中で、悲劇の死を遂げた者の魂だけを選んで、バリアン七皇に転生させた?

なおかつ、バリアンに転生する前に、人間だった頃の記憶は消されています。

転生させた何者かが、彼らを自分の目的に利用する為、記憶を消した?



そんな事ができる者とは・・・?

単純に考えると、バリアン世界の神、ドン・サウザンド、でしょうか?

封印される間際に、いずれ自分が復活する時に備えて、人間の魂を利用してバリアン七皇を生み出した?



DMの大邪神ゾーク・ネクロファデスが、自分を復活させる為に千年魔術書を遺し、

(どうやって魔術書が書かれたかについて詳しい説明はありませんが)

人の欲望につけ込み、人が自ら呪いのアイテム、千年アイテムを作るよう仕向け、

さらに盗賊王バクラを利用して、まんまと復活を遂げた経緯を考えると、

ゾークとドン・サウザンド、

バクラとベクターの、それぞれの立ち位置が似ている様に思えます。



一方シャークは、

「奴らに深入りするのは禁物だぜ。」

「センチな感情は捨てなきゃ、また足下をすくわれる。」

トロンもフェイカーも許した訳じゃない、と。

アストラル曰く。

「デュエルに感情を持ち込まないのが、君の哲学というわけか。」

それに対してシャークは

「戦う理由は、常に自分の為だけでいい。

 だから、俺は一匹狼でいる。」



デュエルに感情を持ち込まない。

復讐心を散々利用された事を考えると、シャークがそう思うのも頷けます。

自分と妹を利用した者達を、許してはいないが、相手から闘志が消えたら相手にしない。

しかし、闘志の消えない相手、バリアンとは、戦う理由になる。



それにしても、今のシャークは遊馬の為に戦っている面もあり(サルガッソ戦など)、

こうして一緒に飛行船で遺跡巡りをしているのを見ると、

どう考えても今のシャークは「一匹狼」ではないですね。(笑)



カイトは調べたいことがあると、今回は不参加。

ミザエルの事を調べているのか?

父、Dr.フェイカーに頼れば、バリアン世界の事をいろいろ調べる事が出来そうです。

後で遊馬達に調査の成果を伝えてくれるのかな?



シャークと璃緒がバリアンである可能性をカイトが知ったら、どう反応するだろう?

シャークを敵と見なすのか?

それとも、シャーク自身が最も動揺している事を察して、あえて何も言わずに動向を見守るのか?



小鳥ちゃん、今回も置いてけぼり。

一人飛行船に残り、海中に飛び込んだ璃緒、シャーク、遊馬の無事を祈るのみ。

心細いだろうし、遊馬達の安否が分からないのは可哀相・・・。



突然現れたドルベ相手に、構えて戦うようなポーズをとってました。

この場に自分一人だと知れたら、危害を加えられるかもしれない危険な状況なのに、健気です。



遺跡編に入ってから、小鳥がデュエル観戦にも物語にもあまり関わっていません。

以前は「遊馬の全てのデュエルを見守り、遊馬とライバル達の因縁を知る、

アストラルとはまた別の、遊馬のもう一人の理解者」

という役割があったのですが・・・。

遺跡編では小鳥に役割はないのか?

これでは何の為についてきたのか分からない。

このまま、ただのお荷物ヒロインにならなければ良いのですが・・・。



今回、海底遺跡の上で動力を停止した飛行船(かっとび遊馬号)。

この飛行船自体に意思があるのかな?



一度見たものは忘れないというアストラル。

迷宮の壁の傷を三回見ていると言う。

記憶力は凄く良いんですね。

以前は、一目で相手の身長やおおよその年齢を言い当て、観察力に優れていたり。

アストラルらしい能力です。





海底遺跡で、流れ落ちる海水の中から現れたドルベのシーンが、シュールに見える。

海底の遺跡だから海底を印象づける為にも海水と共に登場すべき、なのは分かるけど。(笑)



ツヤのある唇と、ふっくらほっぺ。

白目部分が多い?キャラの目がややつり目?



作監:牧内ももこ)

(脚本:吉田伸)