遊戯王ZEXAL  第95話

第95話「いざ決戦の地へ!皇の鍵の飛行船、発進!!」



真月がベクターにさらわれた。

駆けつけたカイトとシャークが事情を知る。

ベクターが渡したナンバーズが鍵となり、皇の鍵の中の飛行船が起動。

遊馬、シャーク、カイトと、ナンバーズクラブのメンバーに、璃緒、オービタルを連れて、

バリアン世界へと飛び立つ。



飛行船はブラックホールに吸い込まれ。

辿り着いたのは、異世界の墓地、サルガッソ。

待ち構えていたベクターは、真月はもう二度と目を覚ますことはないと遊馬に告げる。

激高した遊馬とベクター、ドルベとシャーク、ミザエルとカイトの、それぞれのデュエルが始まる。



先攻のターンに遊馬はホープを、シャークはシャークドレイク、カイトは輝光帝ギャラクシオンを、

それぞれエクシーズ召喚するが。

フィールド魔法、異次元の古戦場ーサルガッソの効果で、三人はダメージを受けてしまう。









冒頭の遊馬の狼狽ぶり。

カイトのビンタと、「落ち着け、見苦しいぞ」は良かった。

こういう時、そうやって遊馬を諭せるのも、カイトらしい。



カイトとシャーク、この二人が顔を合わせて会話するのも久しぶり。

シャークは相変わらずの口の悪さと、カイトに対しては挑発的な態度。

対するカイトはあくまで冷静で慎重。しかし、シャークに煽られるとイラッとしてしまう。

お互い対抗心があって、共にデュエルした同士でも、仲が悪いのは変わらず。

これまでの因縁を考えると、素直になれそうにないですね。(笑)

カイトと対照的に見せるためか、バリアン相手に闘志を燃やす熱いシャークも珍しい。



仲間や家族に何も告げずにバリアン世界へ行こうとする遊馬。

しかし、周囲にはバレバレ。(笑)



璃緒「私たちの為・・・ウフッ、素直じゃないんだから。」

珍しくテンション高いシャーク。

璃緒がその理由を見抜いてる。(笑)

自分たちの為、じゃなくて、遊馬の為だという事が、妹にはバレバレです。

それが分かってしまうのは、仲の良いこの兄妹だから、なんだろうな。



「あの子、一馬にそっくりだよ。

 とんでもなく危ない冒険に出る時は、決まって一馬も、あんな感じだったからねえ。」

遊馬が危険な冒険に行く事が分かっていて、それを止める事なく、

遊馬を見守ろうと言ってくれたハルばあちゃん。

いつも遊馬のよき理解者です。

第一話の時から、遊馬が大事なデュエルに出かけるときは、察して暖かく送り出してくれる。



必ず帰ってくると、笑顔でハルトに約束するカイト。

帰る場所がある、待ってくれる人がいる今のカイトは、精神的にも安定しているようにみえる。

それにしても、普段なあんなにクールなのに、

ハルトの前でだけは、いつも穏やかで優しい笑顔になる、カイトのこのギャップが、何だか面白い。(笑)



相変わらず璃緒の事を妹シャークと呼ぶ遊馬。(笑)

所で、なんで遊馬は璃緒を名前で呼ばないのだろう?

ナンバーズクラブのメンバーは璃緒さん呼び。

璃緒と名前で呼んでいるのは、今の所シャークだけ?

璃緒が上品に振る舞うから、軽々しく名前で呼べる雰囲気ではないのかもしれない。

馬なりに気遣いや戸惑いがあるのかな?



真月を助けたい!と、

小鳥、鉄男、キャットちゃん、徳之助も駆けつけ。

賑やかなメンバーが揃って出発。



予想していたより同行するメンバーが多くて意外でした。

それぞれのデュエルを見守る役かな?

ナンバーズクラブの全員それぞれが活躍する見せ場があったら嬉しい。



璃緒が、お役に立ちますわ、と言ったのは、自分のデュエルの腕を信じてのことなのか。

それとも、自身のバリアン検知器能力を知っての事か・・・。

自分がバリアンと関係してることに自覚あるのかな?



何気に璃緒がアストラルを見るのはこれが初めてですね。

バリアンの気配を察知できる璃緒は、アストラルとも何か関係あるのかな?

アストラルと璃緒が会話する所も見てみたい。



アストラル「遊馬、君が指示を出せ。」

カイト「ふんっ、今回は花を持たせてやろう。」

シャーク「オラ!とっととやれよ!」

みんなが遊馬の合図を待ってる。

真月を助けるため、とは言っても、結局遊馬の為に集まったメンバーだものね。



オービタルが役に立ってる!飛行船の制御を担当している様子。

オービタルがその能力を発揮する貴重な場面です。



小鳥達が付いてきた所で、足手まといにならないかな・・・と心配でしたが。

各モニターをチェックしたり、モンスターの迎撃に鉄男と璃緒も参戦したり。

少しは役に立ってるかな?



おやつ持参のナンバーズクラブ。(笑)

遠足気分でお気楽そうです。

こんな大事な時に・・・とも思えるけど、

遊馬が真月の事で思い悩んでしまわないよう、

明るい雰囲気を保ってくれるのは、いい事かもしれない。

これもナンバーズクラブの大事な役割。



真月は・・・本当に死んだのか?

こんなあっけない別れ方はないと思うけど・・・。

真月の死を知った遊馬の瞳から、ハイライトが消えてる・・・。

怒りに囚われ、輝きを失った表情が、見ていて辛い。

果たして遊馬の精神は大丈夫なのでしょうか・・・。(汗)



ドルベのマント取った姿が明らかに。

口が無いデザインは一緒ですが。装飾が少なくシンプル?

頭部の形が特徴的。



マントを一人だけ取らないベクター

フードから覗く髪型が真月のに似ている気がする・・・。



飛行船を起動させたナンバーズ、モンスターの襲来、ブラックホールの出現。

都合良く進んでいるこの展開に、何かおかしいと気付いているのは、アストラルとカイトだけかな。

まるで罠に誘き寄せられてるような・・・。



ベクターが、真月と一緒に画面にいる時だけ、一人称が「俺」じゃなくて「私」になっている、という指摘がありました。

これは何か意味があるのかな・・・?



アストラルが「真月」と呼ばずに「君の友達」と呼んでいる所もちょっと気になる。





ゼアルの脚本はまだ二回目の待田さん。

各キャラの個性と関係をしっかり把握して、上手く描写出来てると思います。

特に今回は登場人物も多くて難しそうなのに。

遊馬に対する、シャークとカイトのツンデレぶりが対照的で、キャラの違いが上手く出てる。

個人的には、ハルばあちゃんが遊馬の様子がおかしい事を、父一馬のエピソードに絡めてる所と、

凌牙の闘志の裏にある本当の理由を見抜いてる璃緒の場面が良いなと思いました。

それぞれ短いシーンだけど、キャラの関係性が上手く出てる。



遊馬のデュエル中の声が、いつもよりトーン低く、怒りの感情が出てる。



私も行くと言った璃緒に、一瞬たじろいだシャークの表情がかわいい。

キャラの顔の崩れが少なく、丁寧な作画。



作監:Noh Gil-bo)

(脚本:待田堂子