遊戯王ZEXAL  第88話

第88話「Vの鼓動 超新生ホープレイV!!」



アストラルが遂に倒れる。

カードを遊馬に託し、皇の鍵の中へ消えるアストラル。

遊馬はスフィアフィールドの外に居る小鳥に皇の鍵を渡し、

一人で真月とアストラル、両方守ってみせると誓う。



自分の身は自分で守ると、真月がモンスター召喚で守りを固めるが。

遊馬の攻撃宣言と当時にホープが破壊。

ジャイアントハンドの効果技、秘孔死爆無惚の恐るべき効果が発動していたのだ。

遊馬への効果ダメージを防ごうと真月がモンスター効果を発動させるが、

これもジャイアントハンドの効果で無効化されてしまう。

遊馬は場のモンスターを全て失い、真月のモンスターは攻撃できず。

真月の行動で状況は悪くなる一方。

残り少ない遊馬のLP。

永続魔法、炎の護封剣で互いの攻撃を封じ、何とか場を凌ごうとするが。



ギラグが遂にRUM-バリアンズ・フォースを引き、

CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンドレッドを召喚。

その効果で炎の護封剣は無効化されてしまう。

守りを失った遊馬へダイレクトアタックのピンチ。

その時、真月がトラップを使い、自らLPにダメージを負い、身を挺して遊馬を庇った。

「少しは僕、役に立てたかな・・・。」



限界が近いギラグが、決着を急ごうと、フィールド魔法を発動させる。

次のギラグのターンが回ってきたら、遊馬達は敗北する事に。

遊馬達に残されたチャンスは1ターンのみ。

真月は、何があっても自分を助けないよう遊馬に言う。



真月はダイレクトアタックとフィールド魔法の破壊を試みるが、

ギラグのトラップでかわされて、逆に反撃をうけそうになる。

しかし、またも遊馬は自分のLPを犠牲にして真月を庇う。

真月もアストラルも俺の仲間だ、絶対に誰も見捨てたりしない、と。

追い打ちをかけるようにギラグがトラップを発動させ、

残り僅かな遊馬のLPにダメージが及ぼうとしたその時。



真月がトラップを発動。

遊馬の手札を全て墓地へ送る事で、ギラグのトラップによるダメージを回避。

ホープを墓地より特殊召喚し、自分の手札を遊馬のフィールドにセットする。

真月が遊馬に渡したカードは、

RUM(ランクアップマジック)リミテッド・バリアンズ・フォース。



バリアンの力を使う事に戸惑う遊馬だが。

「(真月・・・おもしれえじゃねえか。・・・お前を信じる!)」

意を決して、リミテッド・バリアンズ・フォースを発動。

ホープをランクアップさせ、CNo.39 希望皇ホープレイVを召喚。

ホープレイVの効果でジャイアント・ハンドレッドを破壊し、

ギラグへのダイレクトアタックで勝利を決める。



小鳥たちの前ではバリアンである事を隠す真月。

彼の任務は、悪のバリアンを捜し出し、排除すること。

バリアン世界は悪の世界ではない。正義を思う者もいる、と。

真月は遊馬と共にアストラルを守ると言う。

しかし、この事は二人だけの秘密に。







真月の正体が遂に明かされました!

バリアンズガーディアン!

人間界の警察のようなもの、と言うことは、

バリアン界にも秩序を乱すような者がして、それを排除するのが役目?



急に本性を現して驚いた。(笑)

一人称「僕」だったのが、「わたし」になるし。

「遊馬くん」呼びだったのが、いきなり「遊馬」呼びに。

偉そうな口ぶり、声も低く、目つきも鋭い。

この変わりぶりに笑った。(笑)



「いずれわかるさ、いずれな」とか言ってみたり。

唇に指を当てて「しーっ」とやる仕草があざとい。(笑)



この変化に、5D'sのブルーノ(アンチノミー)を思い出した人も多かったみたいです。(笑)



バリアン世界には正義と悪がある、という事実が判明しました。

今まで考えたい様にバリアン界は一枚岩ではないんですね。



以前から指摘されていたのが、

バリアンがフェイカーとトロン、両方に力を与えたのは何故か?という疑問。

バリアンに善と悪があり、様々な勢力があるなら、

フェイカーとトロン、それぞれに力を与えたバリアンは別々の組織、

という可能性もあるかもしれません。



ドルペ達が力を与えたのがフェイカー、

バリアンズガーディアンがドルペ達に対抗する為に、

復讐の為の力を与え、利用したのが、トロン。

という可能性も・・・。



しかし、見返してみると、74話冒頭のドルペの台詞に、

「トロンもフェイカーもゼアルに敗れてしまった」

とあるから、違うのかも・・・。

フェイカーとトロン両方に力を与えたのは、ドルペ達?



ギラグ達は「バリアン世界の為に」を合い言葉に、ナンバーズを奪おうとしてますが。

真月によればギラグ達は「悪」のバリアンだと。

バリアン世界に危機が迫ってるのが事実なら、その解決策について意見が分かれてるのかな?



他の世界に手出ししてはいけない、というバリアン界のルールがあって、

その秩序を守るのがバリアンズガーディアン?

しかし、切羽詰まった状況にあるバリアン界を救うため、

そのルールを破り、人間界に干渉し 強硬手段に出たのがドルペ達。

バリアン世界を救おうとする思いは両者とも同じだけど、

その方法を巡ってはバリアン界内で対立とかありそう。



真月はバリアン世界の「正義をおもう者」の側だと言ってましたが。

「ガーディアン」の名の通り、どこか規律に厳しく、冷酷な印象があります。



真月がバリアン世界の者だとすると、ギラグやアリト達のように、

バリアン人として真の姿があるのか。

真月零が人間界での仮の名前なら、バリアン界での本当の名前もある?



で、いろいろ衝撃的な回ではあったのですが、何となく納得いかない所が。



前回、真月が自らデュエルに参加して遊馬の足を引っ張ったのは。ワザと??

遊馬を試していたのか?

アストラルをあそこまで消耗させてまで試すことだったのか?

何の為に?

遊馬の行動によっては、遊馬とアストラルを見捨てるつもりだった?



今までヘタレを演じていたのは?

「よかれと思って」を口癖に遊馬達をかき回していたのは?

「おいてかないでよ!」や「僕を信じて」の台詞も、全て演技だったのか?

遊馬が信じた真月という人物は、全部嘘だったのか?



遊馬を庇って大ダメージを受けた時の、

「少しは僕、役に立てたかな・・・。」

の健気な台詞。

「僕を信じて」の言葉と涙は一体どこまでが真実だったのか・・・。



誰でもすぐ信じてしまうお人好しで情に厚い遊馬だからこそ、その遊馬を騙してたってのがなんか。

自分を信頼して、身を挺して庇ってくれた遊馬を、

デュエルでワザと足を引っ張り、追い詰めて苦悩させたのが、何となく許し難くて。

アストラルは酷い目に遭ったし。

この件に関して、謝罪するような台詞は無かったし。



遊馬を試した、としたら、それ相応の理由がありそうだけど。

RUMは強力な力を持つカードだから、人間に安易に渡すことは出来ず、

それを持つに相応しい人物かどうか、見極めようとしていた、とか?



別の可能性は、

真月は最初から遊馬達に加勢するつもりでデュエルに参加していた。

が、バリアンズガーディアンはアストラル世界の者に決して正体を知られてはならない掟があった。

だから、ワザとデュエルで足を引っ張り、アストラルを消耗させ、退場を促した・・・。



他にも気になる事が二点。



アリト襲撃の犯人は結局、真月だったのか?

バリアンズガーディアンの任務として、アリトを闇討ちしてCNo.を回収した可能性はある・・・。

それとも、真月に化けた何者かの仕業なのか?

遊馬はこの事に関して触れてはなかったけど。

もしも本当に真月の仕業だったとしたら、アリトを襲った真月を、遊馬はどう思うんだろう・・・。



もう一つは、真月の正体をアストラルに秘密にするよう遊馬に言っていた件。

「それが決まりなんだ。」と真月は言っていたけど。

それはバリアンズガーディアンの掟のようなものなのか?

それとも、正体を知られるとマズイ事があるのか?

遊馬と常に一緒にいて、一心同体なアストラルに、秘密にというのは、結構厄介。

アストラルがもし、遊馬が何か隠し事をしていると気付いたら、それはそれで二人の信頼にヒビが入る。

そうなる事も承知の上で、遊馬に秘密にしろ、と言うのか。



敗北して去って行くギラグを見て、その名を呟く遊馬。

スポーツデュエル大会でタッグを組んだ事もあったし、

アリトの敵討ちの為に戦ったギラグを、

遊馬はやはり憎めない様子。



遊馬が真月とアストラルを必死に守ろうとした様に、

ギラグもアリトを大事に思っていたからこそ、敵討ちを仕掛けてきた。

仲間を思う気持ちは二人とも同じなのに、敵として戦わなければならない、葛藤。



今回の命を削って戦うギラグのデュエルを見ていると、やはり憎めないキャラです、ギラグ。

アリトといい、いい奴だと分かるからこそ、敵であるのが辛い。

いつか遊馬達と仲良くなれる時がくると良いのですが。



ホープレイVの登場シーンも、他のCNo.同様、

バリアンの紋章の入った扉が解き放たれて登場する演出。

これは何か意味があるのかな?



ジャイアント・ハンドレッドを使いこなす為に、ギラグの命を削ってエサとする契約。

他のCNo.(カオスナンバーズ)も、同様の契約がアリト、ミザエルにもあったのか?

IIIがアトランタルを操るとき苦しんだように、

強力なナンバーズを召喚し、操るには代償が必要、というのがゼアルでは定番の様子。



真月のデッキはシャイニングデッキ?

シャイニングと名の付くモンスターを使用。

各モンスターに邪気のような小さい生き物(?)が付いてる。

真月の二面性を象徴しているようで面白い。





瞳からのカメラの引きとアップ、

遊馬と真月のダメージ時の顔芸。

お前を信じると決意した時の遊馬の僅かな表情の変化。

二人揃ってカオスエクシーズチェンジの宣言。

デュエル時の力強い動作。

ホープレイVのダイレクトアタックを受けてギラグが吹き飛んだ時に、舞い上がる火の粉。



(メモ:原画に蛯名秀和さん、V辺りと一部のエフェクトは小川純平さん)



作監:原憲一)

(脚本:広田光毅