遊戯王ZEXAL  第67話

第67話「勝利を信じて!ファイナル・シャイニング・ドロー!」



トロンとゼアルのデュエルが続く。



トロンは、奪ったホープレイの効果を使い、攻撃力を上げたコート・オブ・アームズで攻撃。

ゼアルがトラップでこれをギリギリ凌ぐ。だが、残されたLPはたったの50。

さらに、墓地の紋章獣の効果で、使い果たしたコート・オブ・アームズのORUが復活してしまう。



突然、苦しそうに膝をつくゼアル。

遊馬は空腹を訴え、小鳥に貰ったデュエル飯を食べ始める。

合体により遊馬と感覚を共有するアストラルが、初めて食べる喜びをを知る。

活力を取り戻した二人が、反撃に出る。



シャイニングドローで引いたZWー風神雲龍剣(トルネード・ブリンガー)をホープレイに装備。

二刀流となったホープレイは、コート・オブ・アームズに攻撃する。



しかし、トロンがトラップを発動し、ZWは手札に戻され、バトルは終了。

このままターンを終了すれば、ダメージを受け、遊馬達は敗北してしまう。



その時、ゼアルがマジックと墓地のモンスターの効果を使い、

手札に戻された二体のZWを特殊召喚

ZWー獣王獅子武装(ライオアームズ)をエクシーズ召喚し、ホープレイに装備。

獣装合体ライオホープレイとなり、攻撃力を上げ、二度目のバトルを可能にする。

コート・オブ・アームズの効果による破壊を無効化し、

ライオホープレイがコート・オブ・アームズを破壊。

遂に、遊馬達はトロンを倒した。



第一回ワールド・デュエル・カーニバルの優勝者となった遊馬。



その直後、遊馬とトロンのナンバーズがスフィアフィールドに吸収され、

デュエルタワーは崩壊を始める。

このスフィアフィールドは、WDCで集まったナンバーズを回収する為に仕掛けられた、

フェイカーの罠だったのだ。



スフィアフィールドに飲み込まれそうになったトロンを救おうとするゼアル。

遊馬の、デュエルをしたなら、お前も俺の仲間だ!という言葉を聞き、

トロンは自分の過ちに気づく。

今まで捕らえた魂を全て解放し、

ゼアルの手を解いて、スフィアフィールドに飲み込まれていくトロン。



スフィアフィールドはゼアルを取り込んだまま、ハートランドタワーへ。

ゼアルの前に現れたフェイカーは、アストラル世界を滅ぼす最後の仕上げをすると言う。

これから一体何が起こるのか?







起きたーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

スリー!!フォー!!ブイ!!

三人とも目覚めて良かった!!!



トロンが、醜い復讐鬼として最期を迎えるのではなく、

優しい父の心を取り戻してくれて良かった。

遊馬が伝えたかった思いはちゃんとトロンに通じたんですね。

最後は残念な結果になってしまったけど。

今度は忘れないと言ってくれたから、言葉通り、遊馬はトロンの心を救ったんだな。



トロンは、異世界の狭間を彷徨う間も、一馬の言葉を忘れては居なかった。

一馬の語った友情も絆もくだらないと言いながらも。

本当は、無意識に、忘れることが出来なかったんじゃないかな。

復讐の為に失った、忘れたと思い込んでいた、人として、父親としての優しさ、

一馬や遊馬の友情に心惹かれる感情も、本当はちゃんとトロンの中に残っていたのだと思います。



トロンは感情や顔半分だけでなく、記憶も失っていると今まで思っていたけど、

そうじゃなかった。

だから今度は「忘れない」と言ったのか・・・・。



一馬があの時、バイロンを助けようとしなかったら、彼は救われなかったかもしれない。

そして今回、あの時と同じような状況で、今度は遊馬に助けられる。

何故自分を助けるのか?の問いに対して、遊馬は一馬と同じ答えを。

トロンが完全に人としての心、感情を失わず、取り戻す事が出来たのは、

九十九親子のお陰。



でも!三兄弟がせっかく目覚めても、

彼らがずっと待っていた優しい父が帰ってこないのは悲しいし辛い。

この後、フェイカーと決着がついたら、バイロンも戻ってきてくれないかな。



復讐の為、多くの人を巻き込んで、酷い事してきた罪は確かにあるし、

それは消える事はないんだけど。

罪滅ぼしの為に消失、ではなく、一家全員、本当の心を取り戻して、

家族でその罪を背負って、助け合いながら強く生きて欲しい。

監督の事だから、ちゃんと全員救われるハッピーエンドにしてくれると期待してます。



ゼアルが突然、膝をついた時、

ついに合体の副作用がでたのかと、一瞬焦りました。

合体は今回3回目だけど、今のところ悪い影響はない様子で、安心した。



食べる喜びを知り、感動するアストラルが、すごく嬉しそうだった!

食べる事はすなわち生きる事。

生きる喜びを知り、生きる意欲を持つアストラル。

なんだかだんだん人間に近くなってきた。



やがて人間に憧れを持つようになるのかもしれないけど、

異次元人で実体を持たないアストラルは、人間になる事は出来ない。

それを思うとちょっと切ないな・・・。



遊戯王の定番セリフ、「それはどうかな?」も久しぶりに登場。

ゼアルのあの揺るぎない闘志と自信に満ちた表情。かっこいい!



セアルの活躍時のあの爽快感。

やはりこれが遊戯王ゼアルの一番の魅力だと思う。

しかも、ゼアル自体はよくある一人のヒーローではなく、

遊馬とアストラル、二人の友情の結晶なのだという所。

見ていて、胸が熱くなる。



そういえば、ゼアル第一話で、デュエルチャンピオンになる!と言っていた遊馬の夢が、

遂に現実になったんですね。

今回はアストラルの力を借りてのチャンピオンですが。

次は一人で、本当のチャンピオンを目指して欲しいな。



カイトとハルトも魂を取り戻し、目覚めました。

この二人はこれからどうするのかな?

ハルトが感情を無くす原因がその力にあるとしたら、

力を奪われた今の状態なら、ハルトの感情も戻ってくる?



ドロワの魂も戻ってきたなら、きっと目覚めているはず。

今後出番があるかな?



次回、遊馬とアストラルの危機に、仲間やライバル達が集結するのか!

シャークとカイトが力合わせるとは、胸熱展開!!!

三兄弟も駆けつけてくれて、出番があったら嬉しい。





吉田さんの脚本回、

やっぱりキャラの描写の仕方が違うと感じました。

さり気ない会話でキャラの描写が、しっかり出来てて上手い。



コミカル顔になった時のゼアルがかわいい。

手の指の力強いアップ。線の強弱。

カード伏せる瞬間、目を見開く描写。キャラのアクション。

瞳のアップからカメラを引く演出。

動揺した時の、瞳の揺れ。

トロンの見事な顔芸。



作監:原憲一)

(脚本:吉田伸)